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2014/02/28 Fri *生傷 / The Rolling Stones

20140228letitbleedukmono


生傷。

なかなか。
未だ。
癒えず。
ベタベタ。
ヒリヒリ。

隠しても。
覆っても。
微かに。
そして。
濃厚に。

血の匂い。
こいつが。
駄目なのか。
未だ足りないのか。
答えも見つからないまま。

生傷。
塞がらない。
乾かない。
傷口を。
眺めてる。

『Let It Bleed』'69年リリース。
'60年代を締めくくったローリング・ストーンズの傑作アルバム。
『Beggars Banquet』『Let It bleed』『Sticky Fingers』『Exile On Main St.』と。
やっぱり。この4枚のアルバムこそがストーンズを代表する傑物だと思うのですが。
それぞれに纏っている空気、漂ってくる匂いには違いがあって。
『Beggars~』とこのアルバムはやっぱり'60年代の空気、匂いが濃厚なアルバムなんですよね。
混沌と混乱の時代の終りに録音されたからかな。いま針を落としても緊張感が漂ってます。
それも。このアルバムには血の匂いがするんですよね。それもかなり濃厚にね。
'80年代のインタビューでキースもそんな様なことを言ってた記憶があります。
時代も、そしてストーンズも。混沌と混乱の時代と血を流して闘いながら落とし前をつけて。
そしてその血は新しい時代の幕を開ける為には必要だったのかなと。
破滅していくブライアン。救いたくても救えず。最前線に戻るには非常な決断が必要で。
迷っている間にも絶えず変化していく時代の波を乗り越えるには新たな血も必要とされて。
このアルバム。ブライアンとミック・テイラーが参加してるナンバーが2曲ずつ収めれらていて。
言ってみれば。生贄と貢物が同居してる様なもので。その血生臭が妖しくも魅力的だと。
更にはライ・クーダーやらレオン・ラッセルやらの助っ人も呼んで。盗めるものは盗んでと。
傷だらけになりながらも、その傷口を乾かすより前に。血を流しながらでも。
何が何でも。前進し続けるんだ。止まらないんだ。転がり続けるんだと。そんな腹の括り具合。
時代と心中してしまうことをよしとしなかった、ストーンズの半端じゃない覚悟に震えがきます。
実はかなり暗く危ないアルバムなんだけど。惹きつけれれるのはその覚悟になんだろうな。
この血の匂いと覚悟。それがあるから今でもストーンズを信じてる、聴き続けてるんだな。

生傷。

なかなか。
未だ。
癒えず。
ドロドロ。
ダラダラ。

隠しても。
覆っても。
滲み。
そして。
流れだす。

血の匂い。
こいつが。
狂わせるのか。
流し足りないのか。
答えも見つからないまま。

生傷。
止まらない。
流れていく。
鮮血を。
眺めてる。

忘れても。
隠しても。
騙しても。
匂い。漂う。
その匂いが。

忘れても。
覆っても。
塞いでも。
滲み。流れる。
その色が。

乾くことのない。
癒えることのない。
背負ってしまった。
その存在を。
突き付ける。

生傷。

でも。
そいつが。
あるから。
未だ自分は。
ここにいる。



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