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2014/03/06 Thu *嘆きの朝に / Otis Rush

20140306mourninginthemorningmono


嘆きの朝に。

目覚めて。
残る余韻に。
陶然とし。
過ぎ去ったことに。
呆然とする。

昨夜。
過ごした時間が。
幸せであればあるほど。
実感したならしただけ。
その分だけ。

今朝。
過ぎ去った時間を。
思えば思うほど。
その幸せの残り香の。
その分だけ。

嘆きに襲われる。
悲しみに暮れる。
そうなんだ。
そうなんだけれども。
それでも。

『Mourning In The Morning』'69年リリース。
アトランティック傘下のコティリオンで制作されたオーティス・ラッシュのアルバム。
既にコブラへの録音でその名が轟いていたにも関わらず。
様々な不運も重なって。ラッシュ名義のソロ・アルバムはこのアルバムが初めてでした。
元来、好不調の波が激しく精神的にも繊細だったらしいラッシュ。
そのことも関係していたのか。3年契約でシングル盤1枚しか出して貰えなかったりとか。
そんなラッシュに救いの手を差し伸べたのが米国のブルース・ロックの連中だったと。
マイケル・ブルームフィールドとニック・グレイヴナイツがプロデュースを担当して。
マスル・ショールズのフェイム・スタジオの腕利き達が参加して。
更にはあのデュアン・オールマンも参加してと。総力でラッシュをバック・アップしています。
何故かブルームフィールドは参加してないんですけどね。それもラッシュへの敬意の表れかな。
まぁ、そうなると。当然ブルース・ロックやソウルの匂いが漂ったりもするので。
その辺りが例によってブルース・マニアには不評だった様ですが。いやいやいやと。
そりゃね、ラッシュと言えばコブラで。その重厚さ、情念が時に弾け、時に籠るあの激しさ。
それは最高です。唯一無比です。それは認めましょう。でも、ここでのラッシュもいいよねと。
自信を敬愛する連中にサポートされて。いつになく伸びやかに乗って弾きまくるラッシュ。
ロックだろうがソウルだろうがファンクだろうが。俺が弾けばラッシュのブルースだぜと。
ここまで自信に満ちて。不安定さを感じさせないラッシュも珍しいのではと。
まぁ、贅沢を言えば。あまりに安定し過ぎてラッシュらしくないなとかね。確かに少し軽い面はあるかなとかね。
でもね。それも「Gambler's Blues」、その渾身の一撃だけでね。十分に傑作なのです。

嘆きの朝に。

目覚めて。
残る思いに。
陶然とし。
思いの深さに。
呆然とする。

昨夜。
抱いた感情が。
身に沁みれば沁みるほど。
思い知らされたならそれだけ。
その分だけ。

今朝。
過ぎ去った空気を。
思えば思うほど。
その愛しさの残り香の。
その分だけ。

嘆きに襲われる。
悲しみに暮れる。
そうなんだ。
そうなんだけれども。
それでも。

そんな。
嘆きの朝が。
待っているのを。
訪れるのを。
解っていても。

それでも。
至福の夜を。
そのひと時を。
過ごすことを。
止められない。

より深く。
愛したものは。
より深く。
裁かれる。
嘆きに、悲しみに襲われる。

それでも。
それでもと。
そのひと時を。
もう。
待ち侘びている。

嘆きの朝に。



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