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2014/03/27 Thu *我が身にも心にも / Ann Peebles

20140327icantstandtherain


雨が。
降っている。
降り注いでいる。
身にも。
心にも。

そぼ降る雨は。
冷たくて。
心地良くて。
でも。何かを。
醒まそうとする。

そんなに。
熱くなるなよと。
そんなんに。
思い込むなよと。
それでいいんだと。

この雨の。
囁きに。
耳を貸そうか。
耳を塞ごうか。
心揺れて。

我が身にも心にも。
雨が降る。

『I Can't Stand The Rain』'74年リリース。
ハイの歌姫、アン・ピーブルズの4枚目のアルバム。
先ずは何と言ってもタイトル・ナンバー、「I Can't Stand The Rain」の素晴らしさ。
ジョン・レノンが生涯の1曲だとまで言い、ロン・ウッドやハンブル・パイもカヴァーしてと。
このナンバーにおけるアンの歌声の素晴らしさ、そのゆとり、その色っぽさ。
これはねぇ、男心を揺さぶるよなぁと。その端正な横顔を捉えたジャケットを見ながら思うのです。
元々、シャウター・タイプではないアンですが。その抑えた中にも熱いもののを感じさせる歌声。
その歌声に磨きがかかったと言うか、艶っぽさを増したと言うか。ゾクゾクさせられます。
なんかですね。押すだけでなく、引くことも覚えて。その使い分けが見事になったかなと。
ほら、中華鍋を振るんでも。如何に引くかがコツだったりするじゃないですか。それを体得したかなと。
ご主人だったドン・ブライアントとの共作ナンバーが全10曲中7曲あって。
私生活の充実もこのアルバムの好調さに反映されたんだろうな。何とも言えぬ余裕が感じられて。
時にミディアム・ナンバーでのじんわりと迫ってくる、しっとりとした艶っぽさは堪りません。
そんなアンに引っ張られてか。支えるバックが弾き出すハイ・サウンドも色っぽいんだよなぁ。
で、艶っぽい、色っぽいんだけど。アンの歌声にはどこかクールな感覚もあって。
その冷たさ、聴く者の燃え上がる思いをふっと逸らして醒ませてみせる。そこがまたいいんですよねぇ。
甘くなり過ぎない、凛としたものを失わない。それでいて実にしっとりと。うん。堪らないな。

雨が。
降っている。
降り注いでいる。
身にも。
心にも。

篠つく雨は。
激しくて。
心、乱して。
でも。何かを。
覚醒させようとする。

そのまま。
ずぶ濡れで。
そんなに。
思い迷っったまま。
それでいいのかと。

この雨の。
叫びに。
耳を貸そうか。
耳を塞ごうか。
心揺れて。

我が身にも心にも。
雨が降る。

雨に。
うたれながら。
歩く。思う。
そこまでじゃ。
ないだろうと。

雨に。
濡れながら。
立ち止る。思う。
そんなもんじゃ。
ないだろうと。

どうする。
どうしたい。
醒ますのか。
醒ませるのか。
本当に?

我が身にも心にも。
雨が降る。

そろそろ。
このままじゃ。
いられない。
耐えられない。
それだけは確かなんだよな。



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