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2014年3月

2014/03/29 Sat *僕の胸で / Betty Harris

20140329crytome


どうした。
そんな顔して。
なにかあった。
あったよな。
そうだよな。

話なよ。
いいから。
黙ってないで。
もしかしたら。
力になれるかも。

話せない。
巻き込めないって。
大丈夫。
望むところさ。
ほら。話して。

うん。
どうした。
あっ・・・
いいよ。
構わないよ。

泣くならさ・・・

『Cry To Me』'88年リリース。
フロリダ出身のソウル・シンガー、ベティ・ハリス。
ニューヨークに出て。付き人などの下積み経験を積んで。
ソロモン・バークのマネジャーに気にられて。
バークの「Cry To Me」をカヴァーしたら大ヒットして。
(ストーンズの「Cry To Me」はベティのヴァージョンを参考にしてるとも)
その後アラン・トゥーサンに気にられてニューオーリンズに活動拠点を移してと。
そんなベティの'60年代の録音を集めたP-VINEによる日本編集アルバムです。
どちらかと言えばシャウター・タイプと思われるベティですが。
「Cry To Me」なんかでは情感たっぷりに迫ってきますし。トゥーサンの要求もあったのか。
可憐さを強調した歌い方をしたりもしています。でもどこか力が入ってる感じがあって。
その抑え様としつつ、抑えきれないってところが。ベティの歌声に独特の魅力を与えてるかな。
迫力と可愛らしさ。それにニューオリンズ特有の大らかさも加わってるのかな。
'70年代に入ってからは目立った活動もなくいつのまにかシーンから消えてしまったベティ。
アーマ・トーマスとかと比較すると地味と言うか、迫力がありすぎたんですかね。
「Cry To Me」も私の胸でお泣きなさいってよりは、さっさと泣いて忘れんかいって感じだもんなぁ(笑)。
ソウルフルってよりはブルージーな感じがあって。胸にグッと迫ってくるとこがいいんですけどね。

いいよ、いいよ。
誰だってさ。
泣きたい時もあるさ。
気のすむまで。
泣いていいよ。

でも。
泣くだけ。
泣いたら。
話すんだぜ。
力になるからさ。

えっ。
そうなんだ。
それは酷いよな。
それは許せないな。
よし。わかった。話しつけてやるよ。

うん。
どうした。
止まらなくなっちゃった。
いいよ。
構わないよ。

泣くならさ・・・

僕の胸で。
気のすむまで。
泣けばいい。
気のすむまで。
こうしているから。

あぁ。
そうだよな。
許さないさ。
闘おう。
一緒だよ。

いつだって。
味方だよ。
いつだって。
信用してるよ。
いつだって・・・

胸の中。
震える肩。
愛しくて。
抱きしめようと。
そうっとね・・・

そんなところで。
目覚めてさ。
胸の中には。
あの娘はいない。
枕を抱きしめて・・・はいなかったけど。

この。
どうしようもない。
やるせなさ。
楽園から。
追放されたみたいでさ。

きっついよなぁ(苦笑)。



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2014/03/28 Fri *無理なもんは無理! / Otis Clay

20140328tryngtolivemylifewithoutyou


無理。
無理無理。
誰がなんと。
言おうと。
無理なもんは無理!

そら。
そうでしょ。
誰に何を。
言おうと。
されようと。

我慢するとか。
しないとかじゃなく。
そんなもん。
呼吸するのと。
同じなんだもの。

いつでも。
恋してなきゃ。
愛してなきゃ。
愛し合ってなきゃ。
どうにもならん。

無理。
無理無理。
誰がなんと。
言おうと。
無理なもんは無理!

『Trying To Live My Life Without You』'73年リリース。
シカゴ出身のソウル・シンガー、オーティス・クレイでのハイでの唯一のアルバム。
今回載せてるのはジャケット違いの英国盤で。米国盤に比較して3曲多く収録されています。
('80年代の再発盤なので。その時に追加収録されたのかもしれません)
クレイと言えば。何と言っても'78年の来日公演の素晴らしさが半ば伝説化していて。
その模様を収録したライヴ・アルバムがこれまた、素晴らしい傑作なのですが。
スタジオ・アルバムの代表作と言えばやっぱりこのアルバムになるんでしょうね。
ゴスペル出身で男臭くダイナミックなクレイの歌声を。タイトに支えるハイ・サウンド。相性バッチリで。
時に単調になりかけるクレイの歌声にいい塩梅でアクセントを与えています。
その歌声、歌いっぷりの良さ。そのルックスからも男の中の男みたいなイメージの強いクレイですが。
実は、何日か我慢してみたんだけど。お前無しでは生きられない。
煙草も酒も止められるけど。お前を愛することは止められない。だから帰ってきておくれ・・・とか。
そんなん歌ってるんですよね。でも。まぁ、男なんてそんなもんだしね。
それを堂々と胸を張って迫力たっぷりに歌えるクレイは、やっぱり男の中の男・・・かな。
とにかく。このアルバム。曲がいいんですよね。アップも。ミディアムやスローもね。
それを見事に歌いこなすクレイ。その実力はやっぱり只者じゃないです。
ライヴ程のハードには欠けていて。甘さもあるアルバムですが。それもまたクレイの魅力ではあります。

無理。
無理無理。
誰がなんと。
言おうと。
無理なもんは無理!

そら。
そうでしょ。
誰に何を。
言われなくても。
されなくても。

我慢できないし。
するものでもないし。
それこそが。
生きてるってことと。
同じなんだもの。

いつでも。
恋してなきゃ。
愛してなきゃ。
愛し合ってなきゃ。
どうにもならん。

無理。
無理無理。
誰がなんと。
言おうと。
無理なもんは無理!

いつも。
いまも。
いつでも。
恋してなきゃ。
愛してなきゃ。

生きてられない。
生きていかれない。
生きてる意味がない。
そうなんだ。
それだけなんだ。

だって。
酒も。
煙草も。
○○も。
止めようと思えば止められる。

でもね。
恋する気持ちは。
愛する気持ちは。
変わらない。
止められない。

無理。
無理無理。
誰がなんと。
言おうと。
無理なもんは無理!

酒も止められるかは怪しいけどね(笑)。



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2014/03/27 Thu *我が身にも心にも / Ann Peebles

20140327icantstandtherain


雨が。
降っている。
降り注いでいる。
身にも。
心にも。

そぼ降る雨は。
冷たくて。
心地良くて。
でも。何かを。
醒まそうとする。

そんなに。
熱くなるなよと。
そんなんに。
思い込むなよと。
それでいいんだと。

この雨の。
囁きに。
耳を貸そうか。
耳を塞ごうか。
心揺れて。

我が身にも心にも。
雨が降る。

『I Can't Stand The Rain』'74年リリース。
ハイの歌姫、アン・ピーブルズの4枚目のアルバム。
先ずは何と言ってもタイトル・ナンバー、「I Can't Stand The Rain」の素晴らしさ。
ジョン・レノンが生涯の1曲だとまで言い、ロン・ウッドやハンブル・パイもカヴァーしてと。
このナンバーにおけるアンの歌声の素晴らしさ、そのゆとり、その色っぽさ。
これはねぇ、男心を揺さぶるよなぁと。その端正な横顔を捉えたジャケットを見ながら思うのです。
元々、シャウター・タイプではないアンですが。その抑えた中にも熱いもののを感じさせる歌声。
その歌声に磨きがかかったと言うか、艶っぽさを増したと言うか。ゾクゾクさせられます。
なんかですね。押すだけでなく、引くことも覚えて。その使い分けが見事になったかなと。
ほら、中華鍋を振るんでも。如何に引くかがコツだったりするじゃないですか。それを体得したかなと。
ご主人だったドン・ブライアントとの共作ナンバーが全10曲中7曲あって。
私生活の充実もこのアルバムの好調さに反映されたんだろうな。何とも言えぬ余裕が感じられて。
時にミディアム・ナンバーでのじんわりと迫ってくる、しっとりとした艶っぽさは堪りません。
そんなアンに引っ張られてか。支えるバックが弾き出すハイ・サウンドも色っぽいんだよなぁ。
で、艶っぽい、色っぽいんだけど。アンの歌声にはどこかクールな感覚もあって。
その冷たさ、聴く者の燃え上がる思いをふっと逸らして醒ませてみせる。そこがまたいいんですよねぇ。
甘くなり過ぎない、凛としたものを失わない。それでいて実にしっとりと。うん。堪らないな。

雨が。
降っている。
降り注いでいる。
身にも。
心にも。

篠つく雨は。
激しくて。
心、乱して。
でも。何かを。
覚醒させようとする。

そのまま。
ずぶ濡れで。
そんなに。
思い迷っったまま。
それでいいのかと。

この雨の。
叫びに。
耳を貸そうか。
耳を塞ごうか。
心揺れて。

我が身にも心にも。
雨が降る。

雨に。
うたれながら。
歩く。思う。
そこまでじゃ。
ないだろうと。

雨に。
濡れながら。
立ち止る。思う。
そんなもんじゃ。
ないだろうと。

どうする。
どうしたい。
醒ますのか。
醒ませるのか。
本当に?

我が身にも心にも。
雨が降る。

そろそろ。
このままじゃ。
いられない。
耐えられない。
それだけは確かなんだよな。



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2014/03/26 Wed *うるさい / Funkadelic

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うるさい。
うるせぇ。
五月蠅い。
五月蠅ぇ。
どうにも。こうにも。

いいからさ。
外から。
ああだ。こうだと。
言ってくるんじゃねぇよ。
他人事の雑音。

そいつが。
妙に。刺さる。
刺激しやがる。
乱しやがる。
だから。

うるさい。
うるせぇ。
五月蠅い。
五月蠅ぇ。
どいつも。こいつも。

俺の頭に話かけるんじゃねぇよ。

『Maggot Brain』'71年リリース。
ジョージ・クリントン率いるP-FUNK軍団。
その一翼ファンカデリックの3枚目のアルバム。
誰が何を言うても。このジャケットのインパクト。
それに勝るものはないよなと。で、タイトルがこれですからね。
蛆虫頭って・・・。要するに何考えてんだか、何しでかすんだか。
そんな連中を指すスラングらしいんですけどね。強烈だよなぁ。
で、いきなり強烈なドファンクが展開されるかと思うと。違うんですよね。
初代ギタリスト、エディ・ヘイゼルが数少ないコードをアルペジオで奏でる。
それこそ咽び泣く、嗚咽の様なインストが延々と鳴り響くんですよね。
このインスト、「Maggot Brain」に先ずやられます。なんか祈りにも近い様な。
そんな魂のこもったギターです。何ものをも寄せ付けない世界があります。
で、裏返して針を落とすと今度は超ド級の「Super Stupid」で。
エディのギターは火を噴くほどの激しさで。バーニー・ウォーレルのハモンドが絡みついてと。
とにかく。このアルバムは両面の冒頭に配された、この2曲で決まりかなと。
いや、他のナンバーもいいんだけど。未だファンカデリックならではの強烈な臭いがやや薄く。
それもあってか。エディのロック魂が炸裂した様なこの2曲が突出してて世界観を決めてるかなと。
常に頭の中で音が鳴っていて。それを外へ出す、サウンドを創る。それだけが総てで。
故に至上の喜びもあり、無限とも思える苦痛も伴った。エディが敬愛してたらしいジミヘンにも通じるかな。

うるさい。
うるせぇ。
煩い。
煩ぇ。
どうにも。こうにも。

いいからさ。
内から。
ああだ。こうだと。
囁いてくるんじゃねぇよ。
自分勝手な邪念。
そいつが。
癪にも。刺さる。
邪なものを抱かせる。
乱しやがる。
だから。

うるさい。
うるせぇ。
煩い。
煩ぇ。
どうにも。こうにも。

俺の頭に住みつくんじゃないよ。

うるさくて。
五月蠅くて。
煩くて。
頭が外から。
締め付けられる様で。

うるさくて。
五月蠅くて。
煩くて。
頭が内から。
破裂してしまいそうで。

どうにも。
整理でいないし。
整頓もつかないし。
混沌の内に。
混乱し始めて。

叫び出しそうで。
溢れてきてしまいそうで。
あぁ。
もう。どうにも。
うるさい。うるさい。うるさいんだ・・・



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2014/03/25 Tue *持続できない / Queen

20140325flashgordon


ほんの。
ひと時。
その。
一瞬ならば。
煌くことも。

あると言えば。
あるんだけど。
それが。
本当に。
その瞬間だけで。

直ぐに。
消えてしまって。
何処かへ行ってしまって。
あの煌めきは。
なんだったのだろうと。

持続できない。

『Flash Gordon』'80年リリース。
同名映画のサウンド・トラック盤として制作されたクイーンのアルバム。
A面頭の「Flash's Theme」とB面ラストの「The Hero」以外はインストなので。
純粋なクイーンのオリジナル・アルバムとしては物足りないと言うか無理があるかな。
でもクイーンのディスコグラフィでは他のオリジナル・アルバムと同列に並べられてるし。
「Flash's Theme」なんかの壮大で大袈裟ですらある感じは如何にもクイーンですしね。
確かシングルとしてもそこそこヒットしたんですよね。ベスト・アルバムとかにも入ってるし。
ライヴとかでもやってた記憶があるから。メンバーも気に入ってはいたのかなとは思いますが。
多分に前作である『The Game』でようやく全米制覇を成し遂げて。その勢いでやっちゃったかなと。
アメコミを原作として。ジョージ・ルーカスも映画化したかったと言う作品ですからね。
ここはいっとけみたいな感じだったのかなと。ただ誤算だったのはこの映画こけたんですよね。
既にあの『Star Wars』が世に出た後ではあまりにも分が悪かったんだろうなと。
しかもねぇ。知る人ぞ知るだと思いますがパロディで『Fresh Gordon』ってのがあって。
『Flash Gordon』自体も十分にB級なんですが、その上を行くB級ポルノので。
どうにも。特に日本ではそのイメージが強くて・・・クイーンも選ぶ作品を誤ったかな。
まぁ、インストでは初期のハードなクイーンに立ち返ったかのブライアン・メイノ活躍が新鮮ですが。
でも。まぁ、クイーンの歴史の中ではあまり語られることも無く。
「Flash's Theme」の瞬間の煌きだけが残ったアルバムですかね。残念ながらね。

ほんの。
ひと時。
その。
一瞬ならば。
閃くことも。

あると言えば。
あるんだけど。
それが。
本当に。
その瞬間だけで。

直ぐに。
忘れてしまって。
何処かへ消えてしまって。
あの閃きはは。
なんだったのだろうと。

持続できない。

確かに。
煌いたし。
閃いたし。
それは。それで。
間違いなくて。

その瞬間は。
その煌きは。
その閃きは。
その時は。
最高で。最強で。

なんだけど。
直ぐに消えて。
何処かへ行って。
何処かへ消えて。
あれは何だったのかと。

その一瞬は。
世界は手の中で。
世界の頂上で。
笑っているんだ。
幸せなんだ。

でもね。
そう。
まさしく。
閃光の如くで。
持続できないんだよなぁ(苦笑)。



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2014/03/24 Mon *待っている / Rod Stewart

20140324neveradullmomentukoriginal


待っている。
待っているんだ。

どう見えてるか。
しらないし。
どうでもいいんだけど。
これでも。
結構それなりに大変なんだ。

感じるところ。
思うところ。
考えるところ。
いろいろあって。
でも留まっていられない。

いいのか。
悪いのか。
次から次へと。
片付けなきゃならない。
そんなものは目白押しで。

だから。
こうして。
ここで。
待っている。
待っているんだ。

『Never A Dull Moment』'72年リリース。
ロッド・スチュワートの4枚目のソロ・アルバム。
アルバム・タイトル(絶え間なく大忙しの意)に反して。
椅子に腰かけてどこか放心した様なロッドのイラストが印象的です。
英国時代のロッドのアルバムの例に漏れずフェイセズのメンバーが参加してます。
この頃って特にロッドのソロとフェイセズってのは意識してなかったのかなと。
そう思わせるくらいに、そのサウンドの手触りまで似通っているのですが。
特にこのアルバムは一番、フェイセズのアルバムに近いかな。
それだけいつにも増して一体感が強いのかな。とにかくいい感じです。
ロッドのソロの時は選曲的にもトラッドでフォーキーな香りも漂うのですが。
それを内包しつつ。ラフでルーズでタフで御機嫌なロックンロールを決めてみせる。
この熱いんだけど、緩く弾んでみせるってのがフェイセズらしいんですよねぇ。
針を落とした瞬間に始まる「True Blue」のカッコよさなんてまさにフェイセズだしね。
ラストの「Twistin' The Night Away」の陽気さもそうだよなぁ。
で、ミディアムからスローなナンバーではロッドの歌が聴かせてくれるわけだけど。
この頃のロッドの歌がストレートに胸に響く、届くのは。それだけ歌に真摯に向き合ってるからで。
ロッドにそうさせる、そこまで信頼を寄せられるのはね、やっぱり・・・ねと。
「I'd Rather Go Blind」もいいけど。ジミヘンのカヴァー、「Angel」なんかもね。
もう本当に。天から何かが降ってきた、下りてきたんじゃないかってくらいの素晴らしさです。
そうそう。このアルバムもそうなのですが。この頃のロッドやフェイセズのアルバムはデザインも凝ってて。
変形ジャケットも多いので。如何にもなその遊び心に共感する為にもアナログ盤で持っていたいかな。

待っている。
待っているんだ。

どう思われてるか。
しらないし。
知ったこっちゃないんだけど。
これでも。
結構それなりに大事なんだ。

いつも感じているし。
思わざるを得ないし。
考えずにいられないし。
混乱してるんだ。
でも止まっていられない。

いいのか。
悪いのか。
なんだかんだと。
起きるし。起こすし。
そんなこんなで賑やかで。

だから。
こうして。
ここで。
待っている。
待っているんだ。

感じてるところ。
思ってるところ。
考えてるところ。
何処へ向かうのか。
何処へ向かわせたいのか。

感じている。
思っている。
考えている。
それでいいのか。
それがいいのか。

ある日。
その時が来たら。
静寂が訪れて。
空の上から。
降ってくるかなと。下りてくるかなと。

それが。
天使でも。
悪魔でも。
その囁きを。
耳にしたくて。

待っている。
待っているんだ。

待っているのは。
勿論。
天使の囁き・・・
そうとも。
限らないんだけどね・・・



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2014/03/23 Sun *一期一会 / Led Zeppelin

20140323foursymbolesukoriginal


一期一会。

その街を。
初めて訪れて。
美術館で。
展覧会を。
楽しんで。

その街の。
名物に。
舌鼓を打って。
そこまでは。
予定通りだったんだ。

でも。
その店に。
出会うとは。
その人に。
出逢うとは。

美術館で。
手にした。
街の案内図。
記された店の名前。
目にしたのは定めだったのか。

『Ⅳ』'71年リリース。
レッド・ツェッペリンの4枚目のアルバム。
正式なアルバム・タイトルはつけられていなくて。
『Ⅰ』『Ⅱ』『Ⅲ』ときてたから『Ⅳ』でいいんじゃないかとか。
欧米では『Four Symbols』とかが通称で使われているのかな。
およそ。ロック好き、ロックに興味を抱いた者でこのアルバムを聴いたことが無い・・・
そんな人は皆無じゃなかろうかと思うのですが。どうなんだろうな。
少なくともキッス、クイーン、エアロスミスがリアル・タイムだった自分達の世代んかは。
ちょっと上の先輩達からこのアルバムとディープ・パープルの『Machine Head』は聴かされたんじゃないかと。
正直、最初は『Machine Head』のが最初は馴染み易かったかな。分かりやすいからねぇ。
でも。こう。だんだんと効いてくるんだよね。このアルバム、レッド・ツェッペリンは。
その奥深さと幅広さがじわじわとね。そうすると逃れられないんだよなぁ。だってロックなんだもん。
「Black Dog」と「Rock And Roll」に先ずはぶっとばされて。こんな揺るぎないロックンロールがあるんだと。
で、その揺るぎなさ、重たさ、存在感が心地良くなってくると。不思議なことに。
何だか地味だなぁって思ってたB面がまたね。くる様になって。虜になっちゃったんだよなぁ。
しかし。まぁ、何と言っても「Stairway to Heaven」、「天国への階段」に尽きるかな。そうだな。
一曲の中に起承転結があり、協奏曲の様でもあり。その美しさ、その存在感は言葉に出来なくて。
ただ特別なものであるのは事実で。だからこそ約8分もありながら全米のラジオ局にリクエストが殺到して。
一説では全米のFM曲で史上最も多くオン・エアーされているロック・ナンバーだとも。
あのあまりにも有名なイントロのアルペジオ。何たってこの自分ですら弾けますからね。
一時期楽器屋さんのギター売り場には、このナンバーの試奏お断りって張り紙があったとか、なかったとか。
何にしろ。ロック史上に残る名曲であり。決して忘れることのできない名曲です。そう忘れられないな・・・

一期一会。

その街を。
訪れたのは初めてで。
目的は美術館と名物で。
それだけを。
楽しみに。

その街の。
空気や風を。
自分なりに感じて。
それだけで。
終わるはずだったんだ。

でも。
その店に。
出会ったんだ。
その人に。
出逢ったんだ。

美術館で。
手にした案内図。
頼りに歩いてたら。
本当にその名前のお店があって。
中にいる怪しい胡散臭い人と目が合って。

これは。
間違いないと。
恐る恐る。
嬉々として。
扉を開けて。

探り合ってたのも。
束の間で。
あぁ。
やっぱりね。
正解だったねと。

何処にでも。
ロック馬鹿ってのは。
いるもんだよねと。
初対面で。
意気投合。

懐かしい。
レコードかけながら。
肩組んで。
一緒に歌って。
笑って。

楽しかったな。
最高だったな。
また来るよと。
約束したぜと。
握手して。ハグして・・・

一期一会。

まさかな。
それが。
あの夜が。
最初で。
最後だなんてね。

そりゃ、ないぜ。
悔しいな。
悲しいな。
信じられないな。
信じたくなんかないな。

しかたねぇなぁ。
また一人。
最高のロック馬鹿のことを。
覚えておこう。
忘れないでいよう。

お疲れ様。
ありがとう。
また、いつか。
まだ先だと思うけど。
今度はそっちで飲もう。

だから。
酔っ払って。
天国への階段。
踏む外さない様に。
気をつけて。

一期一会。

出会えて。
出逢えて。
良かったな。
でも。やっぱり。
寂しいな、寂しいよ・・・



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2014/03/22 Sat *合図ひとつで / Foghat

20140322thebestoffoghat


さてと。
そろそろ。
ぼちぼち。
足回りを。
固めて。

エンジンも。
暖めて。
いつでも。
走りだせる。
準備を。

合図ひとつで。

飛び出せる様に。
遅れぬ様に。
目を閉じて。
その瞬間を。
イメージして。

その時を。
待って。
高めよう。
上げていこう。
逃さぬ様に。

『The Best Of Foghat』'89年リリース。
ハード・ブギーで名を馳せたフォガットのベスト・アルバム。
元はサヴォイ・ブラウンのメンバーだったロンサム・デイヴらが結成たフォガット。
ブルースをベースにしながらもよりハードにブギーするサウンドが御機嫌で。
本国英国よりも米国で人気を博して。故にレコード会社も米国のベアズヴィルでした。
このアルバムは再発には定評のあるライノがベアズヴィルの音源を編集したものです。
とにかく。重心の低いヘヴィーなブギー。そしてキャッチーなメロディー。それだけ。
その解りやすさ、その爽快さが命のフォガットです。それだけなんですけどね。ほんとに。
それが堪らなく心地よくて。聴いてると。どんどん、どんどん、上がってくるんですよねぇ。
流石に'80年代に入ってからは迷走し始めて。解散しちゃうんですけどね。
黄金の'70年代のアルバムから代表曲、ヒット曲を集めたこのアルバムに迷いはありません。
終始一貫、徹頭徹尾とは言え。徐々にキャッチー度合いが高まってはいて。その変化も楽しめると。
そのバランスが絶妙だった「Fool For The City」とか「Slow Ride」がやっぱり最高かな。
そうそう。この手のバンドの常として。やはりその本領はライヴにあったりもして。
このアルバムにも「Home In My Hand」が収録されていますが『Live』は必聴です!
さぁ、駆け出すぞ、ぶっ飛ばすぞ。そんな時にはフォガットに針を落とせば効果覿面なのです。

さてと。
そろそろ。
ぼちぼち。
半クラで。
足を浮かせて。

レバーを。
握りしめて。
いつでも。
飛び出せる。
準備を。

合図ひとつで。

トップスピードで。
コーナーに突っ込もう。
目を開けて。
その瞬間を。
イメージして。

その時を。
感じて。
昂って。
上り詰めよう。
逃さぬ様に。

合図ひとつで。

トップスピード。
先陣切って。
駆け出して。
先頭で。
コーナーに突っ込んっで。

立ち上がったら。
フル・スロットル。
バック・ストレートは全開で。
ぶっちぎって。
すっ飛んで行く。

その瞬間を。
その快感を。
イメージして。
いまかいまかと。
待っている。

高めて。
上げて。
昂って。
感じて。
待っている。

その。
合図が。
降ってくるのを。
下りてくるのを。
待っているんだ!



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2014/03/21 Fri *ぼちぼちとしか / Badfinger

20140321thebestofbadfinger


春分。
お彼岸。
お墓参り。
花を供えて。
線香上げて。

掌を合わせて。
目を閉じて。
語りかける。
こんにちは。
ご無沙汰してすいません。

どうなんだ。
どうなんでしょうね。
よくないのか。
そうでもないかな。
悪いのか。
そうとも言えないかな。

じゃぁ。
えぇ。
変わらずに。
そう。変わらずに。
ぼちぼちなんですかね。

『The Best Of Badfinger』'95年リリース。
バッドフィンガーの2枚組ベスト・アルバム。
ワーナー以降の音源のベスト・アルバムは以前にもありましたが。
アップル時代のベスト・アルバムとしてはこれが初めてのアルバムでした。
アップルに残した4枚のオリジナル・アルバムから均等に選曲されて。
ヒット曲、代表曲も漏れなく網羅した全21曲が収録されています。
個人的には他にも入れてほしかったナンバーがあったりはしますが。
まぁ、バッドフィンガーのベスト・アルバムとしては未だにこれが一番いいかな。
しかし。こうして針を落として。耳を傾けてると。改めていいなぁと。
最近は簡単に元祖パワー・ポップの一言で片づけられることも多くて。
一時期のやたらとその悲劇性ばかり強調されてた頃よりはいいかなと思いながらも。
そんな単純なもんじゃないだろうと。そもそもパワー・ポップってなんなんだよと。
これだけ繊細で煌いて。骨太さもあって。そして何よりも切ない。そんなの他には無いだろうよと。
これだけのものを、一言で済ませてんじゃないよと。昔から愛してきたものとしては思うのです。
反する様ですが。決して突き抜けてはいないし、爆発力もないし。スター性も無かったんだろうなと。
でも。だからこそ愛おしくて。何も特別でなくても。普通であったとしても。
その中で。これだけの音楽は創れるんだ、生み出せるんだと。もう、そこが愛しくてならないのです。
そう。誰もがビートルズになれるわけじゃない。そしてビートルズにならなくてもいいんです。
「Without You」は二ルソンでも、マライアでも無く。バッドフィンガーが歌うから胸に響くのです。

春分。
お彼岸。
お墓参り。
目を開けて。
頭を上げて。

顔が浮かんで。
微笑が浮かんで。
語りかける。
帰ります。
また、来ますから。

ゆっくりな。
それでいいですかね。
焦らずやりなさい。
そうもいかないかも。
いかないものは仕方がないだろう。
そう。そうですね。

じゃぁ。
あぁ。
変わらずに。
そう。変わらずに。
ぼちぼちやっていきます。

空は青く。
陽は明るく。
空気は澄んで。
でも。時に。
風は冷たく。

その中を。
急ぐでもなく。
遅れるでもなく。
歩いていく。
ただ。歩いていく。

特別でもなく。
何でもなく。
よくもなく。
悪くもなく。
そんな凡庸な日々にも。

それなりに。
色々あったり。
色々起きたり。
色々起したり。
それなりに混乱もするけれど。

ぼちぼちとしか。
歩めない。
ならば。
ぼちぼちと。
楽しんでいられる様に。

ぼちぼちとしか。
進めない。
ならば。
ぼちぼちと。
なんとかなる様に。

しかし。
ほんと。
ぼちぼちとしか。
言い様が。
ないんだよなぁ・・・



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2014/03/20 Thu * 憧憬のブルース / 太田裕美

20140320hiromibest


きっと。
そう。
この雨の。
せいだけじゃない。
そうじゃない。

この。
気持ち。
この。
思い。
雨でも流せない。

これは。
ブルース。
消えない。
強烈な。
憧憬。

その。
残像が。
もたらす。
ブルース。
心に刻まれる。

『The Best』'81年リリース。
14曲が収録された太田裕美のベスト・アルバム。
太田裕美に限らず。キャンディーズとか南沙織とか山口百恵とか。
この種のベスト・アルバムは一体どんだけあるんだってくらい。
レコード屋さんの棚で相当な種類を目にします。全員CBSソニー所属だったんですけど。
それこそキング・レコード時代のストーンズかってくらいです(笑)。
CBSソニーもベスト・アルバムお家芸だったんですね。それだけ需要があったってことですかね。
さて。太田裕美・・・この名前を口にしたり、こうして記述するだけで。
そして勿論。針を落としてその歌声を耳にするだけで。胸が締め付けられる思いがします。
何故か懐かしくて。どうしようもなく切なくて。それこそ身も心も焦がれる思いで堪らなくなります。
まぁ、ガキの頃から好きではありましたが。歳を重ねる毎に。その思いが強くなってるかな。
あの頃の儚げなルックス、少し舌っ足らずの歌声。それが感情を震わせる・・・そうなんだな。
あと。太田裕美って。男の立場から歌ってたり。1曲の中で男と女、両方を演じてたりするんですけど。
その。男の気持ちをあの声で歌ってるってのが。一つのポイントなのかなって思うことがあって。
しかも。その歌詞がね。松本隆とか伊勢正三とかが書いてて。これが琴線に触れるんですね。
多分に。思い込みもあり。思い入れも強すぎるのは承知の上で。
きっと太田裕美って。そんな歌詞を歌わせたくなる様な、男の憧憬を刺激するものがあったんだろうなと。
「木綿のハンカチーフ」「赤いハイヒール」「しあわせ未満」「さらばシベリア鉄道」「君と歩いた青春」・・・
曲名を挙げていくだけで切なくなってきて。遠くを見る様な目つきになったりしてね。
男の憧憬なんて。多分に身勝手で勘違いだらけで。過去を都合のいいように書き替えてる。
そうだとしても。そんな憧憬が必要で抱いていたい。そうでもしないと・・・ねぇ・・・はぁ・・・ふぅっとね。

きっと。
そう。
この夕闇の。
せいだけじゃない。
そうじゃない。

この。
気持ち。
この。
思い。
夕闇にも紛れない。

これは。
ブルース。
消せない。
強烈な。
憧憬。

その。
残り香が。
もたらす。
ブルース。
心を震わせる。

例え。
その思いが。
身勝手で。
勘違いで。
そうだとしても。

そう。
その源泉が。
書き替た。
記憶で。
そうであっても。

いま。
この。
胸の奥を。
その柔らかいところを。
震わせている。

この。
思い。
嘘は無い。
間違っていない。
本物で。

だから。
流せない。
紛れない。
消えない。
消せない。
消したくない。
消させない。

憧憬のブルース。



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2014/03/19 Wed *秘めた思いのバラード / Sheena & The Rokkets

20140319sheenaandtherokketsfirst


もしも。
あの時。
異なる。
決断を。
下していたら。

もしも。
あの時。
逃げ出さずに。
踏み止まって。
残っていたなら。

もしも。
あの時。
諦めずに。
いつまでも待つと。
心に決めていたなら。

いま。
どうなってた。
どうしていた。
そんなことを。
どうしても。

秘めた思いのバラードを。

『#1』'79年リリース。
シーナ&ザ・ロケッツの1stアルバム。
そう。このアルバムが正真正銘のシナロケの最初のアルバム。
アルファに移籍してこのアルバムの半年後にリリースされたのが『真空パック』なのです。
記憶があやふやなんだけど。最初は別の女性ヴォーカリストが歌う予定だったのが。
上手く歌えないとか言いだして。なら私が歌うってシーナが言って。それでシーナ&ロケッツが誕生したと。
だから最初は鮎川誠のソロ・アルバムとして企画されてたのか。間違ってるかもしれないけれど。
サウンド的にはもうサンハウス時代そのまんまのストレートなロックン・ロールで。
サンハウスの代表曲である「レモンティー」とか「アイラヴユー」とか「ビールス・カプセル」とかもやってて。
まぁ、シナロケとして本格的に活動する為の助走期間、過渡期のアルバムなのかも知れませんが。
そのストレートでシンプルで。もっと言えばチープなサウンドが堪らなく好きなんだよな。
ヴォーカルが菊からシーナに代わって・・・てのも変な表現だけど。誠ちゃんのヴォーカルもそうなんだけど。
ドロドロした粘りつく妖しさから、性急に駆け抜ける危うさへと、その魅力が変化してて。
それがとってもパンクで。堪らないくらいビリビリくるんですよね。もう最高にカッコいいんだよな。
サンハウスはサンハウスで、菊は菊で大好きなんですけどね。何と言ったらいいのかな。
サンハウスにはブルースを求めてる自分がいて。パンクを求めた時にはこのアルバムのシナロケだったと。
特に「ボニーとクライドのバラード」とか「400円のロック」とかは。この時期ならではの。
歌うことを決意したばかりのシーナの歌声と、サンハウス直系だったサウンドでしか描けない世界で。
いや、そう考えると。誠ちゃんとシーナが出会ったこと、シーナが歌うことになったこと。
その出逢いやタイミングに。やっぱり運命とか定めとかあるのかなとか。思ってしまうのですね・・・

もしも。
あの時。
異なる。
決断を。
下していたら。

もしも。
あの時。
逃げ出さずに。
踏み止まって。
残っていたなら。

もしも。
あの時。
諦めずに。
いつまでも待つと。
心に決めていたなら。

いま。
どうなってた。
どうしていた。
そんなことを。
どうしても。

秘めた思いのバラードを。

もしも。
下していたら。
残っていたなら。
心に決めたいたなら。
今夜ここに。
こうしてはいられなかった。

そう。
下さなかったら。
残らなかったから。
心に決めなかったから。
今夜ここで。
こうしていられる。

それは分かっている。
分かってはいる。
いるけれど。
もしもに。
思いを馳せて。
そして・・・

ここからは。
この先は。
どうなるのかと。
どうするのかと。
このまま。
それとも・・・

どうしたいのか。
分かってる。
ハッキリしてる。
口には出さない。
口には出せない。
それが運命。それが定め。

だから。
秘めた思いのバラードを。
今夜も。
口に出さず。
心の中で。
口ずさむ。



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2014/03/18 Tue *よすが / Cream

20140318livecreamukorg


たった。
一つの。
小さな。
約束。
それが今は。

たった。
僅かの。
短い。
やりとり。
それが今の。

よすが。
そんな朝もある。
そんな一日もある。
約束された。
時間。

ひと時でも。
短くても。
それが今の。
最上の時間になる。
それだけは感じられる。

『Live Cream』'70年リリース。
解散後、間をおかずに編集されたクリームのライヴ・アルバム。
人気絶頂での解散だったので。レコード会社も慌てたんでしょうね。
儲けられるうちに儲けとかないとならないと。説得もしたんでしょうが。
メンバー3人の関係は最悪の状態だったと思われ。そうもいかず。
定評のあったライヴ音源をプロデューサーのフェリックス・パパラルディが急遽まとめたと。
急造だったんだろうなってのが。その編集にも表れてて。
緊張感漲る3人、エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー。
そのぶつかり合い。それが生み出す化学反応。予想不可能の即興演奏の醍醐味。
「N.S.U.」とか「Rollin' And Tumblin'」でその凄さはいやってほど感じられるんですけどね。
険悪な関係さえも。この最高の演奏を生み出す為には必要だったのではと思わされる程にね。
ただいかんせん。曲数が少ないのと(アナログ盤の限界でしょうけど)、ヒット曲が入って無くて。
まぁ、ライヴでの即興演奏の凄さを聴かせる。その一点に目玉を絞ったとも言えるのかな。
後、一曲だけスタジオ録音のナンバーが入っていて。
「Lawdy Mama」なるこのナンバー。パパラルディがクリームと組む決断をしたきっかけのナンバーで。
「Strange Brew」に改作されることになる初期のナンバーなんですよね。何でここに入れたのか。
昔からこの選曲は評判が悪くて。自分も疑問に感じてたんですけどね。
パパラルディ、わざとやったのかなって。ついに見つけた最高(クリームにその意あり)のもの。
そのきっかけを、よすがだったものを。わざとこのアルバムに刻み込んだのかな・・・なんてね。
それにしても。本当にクリームってのはとてつもないバンドだったんだなと。改めて感じます。

たった。
一つの。
いつもの。
約束。
それが今は。

たった。
僅かの。
変わらない。
やりとり。
それが今の。

よすが。
そんな夜もある。
そんな一日もある。
約束された。
時間。

ひと時でも。
短くても。
それが今の。
最高の時間となる。
それだけは感じられる。

小さくても。
僅かでも。
今は。
それが。
よすが。

いつもと。
変わらなくても。
変えられなくても。
それが。
よすが。

ただ。
その。
最上の。
最高の。
ひと時を。

楽しみたい。
愛おしみたい。
今は。
それだけ。
それだけでいい。



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2014/03/17 Mon *ことの始まりは / Taste

20140317inconcerttaste


ことの始まりは。

もう。
随分。
長い間。
習慣になってるし。
普通になってるから。

実のところ。
真実なんて。
判然としないし。
させる必要も。
無いけれど。

ふと。
思い返してみれば。
初めて訪れた。
彼の地。
憧れの地。

そこで。
恐る恐る。
扉を開けて。
カウンターに向かって。
あれが始まりだったかな。

『In Concert』'77年リリース。
アイルランド出身のギタリスト、ロリー・ギャラガー。
そのロリーがシーンに現れたのはトリオ編成のテイストとしてでした。
この当時の西ドイツのみでひっそりとリリースされたアルバム。
'68年のロンドンはマーキーでのライヴ録音で。
どうやら元々はこのアルバム、音源でデビューする予定だったとも言われています。
レコード会社の意向か。メジャー・デビュー前にリズム隊が替わっているのですが。
その新しいリズム隊が参加していますので。その説にも信憑性はあるかなと。
結局はスタジオ録音のアルバムでデビューして。2枚のアルバムを残すも。
商業的にはいま一つで。解散後に編集されたライヴ・アルバムでその名を高めたテイスト。
だったら。このアルバムでデビューしとけば良かったんじゃとも思いますが。
まぁ、そこは何らかの事情があったんでしょうね。演奏自体は悪くないんだよなぁ。
ロリーのブルージーで熱いギターは堪能できるし。リズム隊もロリーを煽ってるし。
如何にもクラヴでのライヴって感じで観客の反応もダイレクトで熱気も感じられて。
何よりロリーのひたむきな情熱がひしひしと感じられて。好感を抱かされるのですが。
地味と言えば地味かな。そこらが見送られた要因なのかな。でも、そんなこと言ったらねぇ。
ロリーって基本的に派手ではないもんなぁ。しかもそこがロリーの魅力でもあったんだし。
ことの始まりは。このアルバムでも悪くなかったと思うんですけどね。ほんと、いい感じなのです。

ことの始まりは。

もう。
随分。
昔の話で。
曖昧になってるし。
忘却の彼方にあるし。

実のところ。
事実なんて。
明確じゃないし。
する必要も。
無いけれど。

ふと。
思い返してみれば。
初めて訪れた。
彼の地。
憧れの地。

そこで。
恐る恐る。
オーダーして。
注いでもらった。
あれが始まりだったかな。

テラスに出て。
その褐色と。
白い泡を。
暫く眺めて。
ドキドキしながら口をつけて。

クリーミーな泡と。
独特のコクのある味わいと。
彼の地。
憧れの地。
その空気もあって・・・

あの一口が。
あの一杯が。
総ての始まり。
あれから。
あの日から。

ギネスとの。
ことの始まりは。
あの。
ハイド・パーク脇の。
パブのテラス。

その一口。
その一杯。
そこから。
始まって。
いまも続いているんだな!



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2014/03/16 Sun *その中に / Thunderclap Newman

20140316hollywooddream


陽光。
明るく。
降り注ぐ。
その中に。
何かがある。

言葉に。
ならない。
言葉など。
いらない。
何かに誘われて。

心、誘われるままに。
心、趣くままに。
陽光の中に。
その中に。
誘われるままに。

『Hollywood Dream』'70年リリース。
英国の三人組、サンダークラップ・ニューマンの唯一のアルバム。
ピート・タウンゼンドと親交があったスピィディー・キーン。
ザ・フーの「Armenia City in The Sky」の作者でもあるキーンを中心に結成されました。
一説には全英1位の大ヒットとなった「Something In The Air」だけの為のユニットだったとも。
それが思わぬ(?)成功を受けて急遽アルバムまで制作することになって。
ピートがプロデュースを担当し、ベースも弾いてると言う。そんな背景のあるアルバムです。
キーンの個性なのか。何とも言えない浮遊感、幸福感、そして切なさに満ちたサウンド。
キラキラと輝いているのですが。決して極彩色では無く。セピア色の空気が支配していて。
その中を。甘く切ない何ものかが舞い踊って、空へと浮かんでいく。そんな映像が浮かびます。
古い映画のサウンドトラックの様でもあり。アルバム・タイトルがそんな雰囲気を象徴しているのかな。
それは憧憬なのか妄想なのか。分からないけれど。誰もが心の中に抱いている何ものか。
それが突然、目の前に表れて。手が届きそうで届かなくて。やがて空気の中に消えていってしまう・・・
幸せは脆くて儚くて。でも。だからこそその一瞬の煌き、ときめきは美しいのだと。
そんなことを感じさせられる、思わされるサウンド、アルバムなのです。
白眉なのは畢生の名曲「Something In The Air」で。もうねぇ、思わず抱きしめたくなってしまいます。
結成の経緯もあってか。アルバムがリリースされた頃には既に解散状態だったとも言われますが。
多くのカヴァーを生み。数多くの映画で使用されている「Something In The Air」を。
このキラキラと輝く名曲を生み出した。それだけで十分歴史に名を刻む価値はあると思うのです。

風。
柔らかに。
吹き抜ける。
その中に。
何かがある。

言葉が。
見つからない。
言葉など。
探せない。
何かに誘われて。

心、誘われるままに。
心、趣くままに。
風の中に。
その中に。

何を見たのか。
何を聞いたのか。
何を感じたか。
何に震えたのか。
空を見上げて。

何を見たいのか。
何を聞きたいのか。
何を感じたいのか。
何に震えたいのか。
手を伸ばして。

その中に。

空気の中に。
キラキラと輝く。
それは憧憬か。
それとも妄想か。
でも何かが確かに。

その中に。

脆くて。
儚くて。
切なくて。
でも。
愛しくて。

そんな何かが輝いて、消えていく・・・



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2014/03/15 Sat *歴史は・・・ / Marianne Faithfull

20140315allaboutmariannefaithfull


歴史は。
何で動くのか。
何で創られるのか。
そんなもの。
決まっている。

遥か。
太古より。
この先まで。
永久に。
決まっている。

歴史は。
男が。
動かしたのでも。
創ったのでも。
ありはしない。

歴史は。
男が。
心、震わされる。
心、奪われる。
女たちによって動き、創られた。

たぶん、そんなもの。

『All About Marianne Faithfull』'69年リリース。
日本独自編集によるマリアンヌ・フェイスフルの編集アルバム。
ジャケットに使われてるのは映画『あの胸に、もう一度』のワン・シーン。
どうやらその映画の公開に合わせて編集されたものと思われます。
この革ジャン姿のマリアンヌ、いいですよね。大好きなんですよね。
素肌に革ジャンでオートバイに跨りぶっ飛ばす。何とも魅力的でした。
(峰不二子のモデルなんじゃないかとの説もありますね)
まぁ、映画自体はね。大して面白くも何と無くて。ストーリーも曖昧になってますが。
マリアンヌの姿態だけはね。鮮烈な印象として残ってて。それだけで素晴らしいなと。
残念ながら女優としても大ブレイクとはいかず。この後、暫く表舞台から消えるのですが。
このアルバムにはそれ以前の。スウィンギング・ロンドンのアイドルだったマリアンヌ。
その時代の可憐な歌声を聴くことができるナンバーが12曲収録されています。
勿論、「涙あふれて」こと「As Tears Go By」も含まれています。
決して歌が上手いわけでもなく。でもどこか舌っ足らずな感じもある歌声。
それでこのルックスですからね。まぁ、ミック・ジャガーじゃなくても恋に落ちるかな。
実はただのアイドル、お嬢様だけの“タマ”じゃなかったマリアンヌ。
その実像も知られるところとなり。カムバック後の凄味溢れる歌声と合わせてまた魅力的ですが。
このアルバムに針を落とす時は。ジャケットを眺めながら。アイドル、マリアンヌにうっとりしてたいかな。

歴史は。
何で変わるのか。
何で壊されるのか。
そんなもの。
決まっている。

世界の。
果てから果てまで。
どこであろうと。
等しく。
決まっている。

歴史は。
男が。
変えたものでも。
壊したものでも。
ありはしない。

歴史は。
男が。
魅せられた。
愛した。
女たちによって変わり、壊された。

たぶん、それだけのこと。

男にとって。
いつの時代も。
魅力的な女たちは。
女神であり。
総てを捧げようとする。

男にとって。
世界のどこでも。
愛すべき女たちは。
宿命であり。
総てを与えようとする。

男なんて。
所詮。
単純で。
馬鹿で。
それだけが総て。

だから。
歴史は。
その史実は。
そんなもの。
それだけのこと。

それでいい。



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2014/03/14 Fri *真夜中過ぎ / Canned Heat

20140314boogiewithcanedheat


どうにも。
こうにも。
エンジンの。
かかりが。
遅くてね。

朝どころか。
昼も。
午後も。
夕方も。
寝ぼけ眼で。

なんとか。
誤魔化し。
やり過ごし。
夜になっても。
いま一つ。

それが。
真夜中過ぎ。
突然。
身も心も。
刻みだすんだよね。

『Boogie With Canned Heat』'68年リリース。
ロサンゼルス出身のキャンド・ヒートの2ndアルバム。
コレクターだったアル・ウィルソンとレコード屋の店員だったボブ・ハイト。
2人のブルース・マニアの出会いから始まって。
大学のブルース同好会のメンバーを中心に結成されたキャンド・ヒートです。
1stアルバムはカヴァー中心で。如何にもマニアなアレンジが売りでしたが。
このアルバムでは大半がオリジナルとなって。独自の世界を築き始めています。
相当なマニアだったみたいですからね。カヴァーでも独自色を出すことは可能だったのでしょうけど。
それを良しとせず。マニアならではの理解度、咀嚼力でオリジナルで勝負に出たと。
ただ憧れて崇拝するに留まらず。その上に、その先に進んでみせようと。その意気がいいんだな。
その独自色。ブギーを売り物にしつつも。ただ熱く突き進むだけでは無くて。
どこか。こう抑制されて内に籠る、自らの内面に向かっていく様な感じがあって。
まぁ、バンド名からして缶詰にされた、封じ込められた熱ですからね。なるほど、そうくるかと。
一発勝負とか、一気にってんじゃなくて。徐々に絡め捕り、徐々に締め付けて。
そして内側から熱くさせて、高みへと登り詰めさせていくと。これはね、一度味わったら忘れられないぞと。
アルのギターとハープ。ハイトのヴォーカル。どちらもじわじわと迫ってきます。ゾクゾクします。
ジャケットのインパクトも含めてね。キャンド・ヒートの最高傑作かなと思うのです。

どうにも。
こうにも。
エンジンに。
点火するのに。
時間がかかってね。

朝から。
昼過ぎても。
午後になっても。
夕方、暮れても。
活性化されずに。

なにかと。
聞き逃し。
見逃し。
夜になっても。
いま一つ。

それが。
真夜中過ぎ。
突然。
身も心も。
弾みだすんだよね。

真夜中過ぎ。
身の内から。
鳴りだして。
心の中まで。
響き始めて。

徐々に。
徐々にと。
じわじわ。
じわじわと。
迫って。登って。

真夜中過ぎ。
刻み出したら。
弾み出したら。
もう止まらない。
もう逃げられない。

真夜中過ぎ。
身も心も。
ブギーが始まる。
ブギーで転がる。
こいつが忘れられないんだな。

真夜中過ぎ。



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2014/03/13 Thu *それも務め / Nick Gravenites

20140313mylabors


理不尽で。
無理解で。
杓子定規で。
凝り固まって。
なんじゃ、そらと。

頭にきて。
ムカついて。
ふざけるなよと。
血が上って。
なめんなよ、こらと。

そっちが。
その気なら。
こっちにも。
幾らでも手はあるんだぜ。
覚悟しとけよ、おいと。

諦めず。
へこまず。
泣き寝入りせず。
闘う時は。
徹底的に闘う。

それも務め。

『My Labors』'69年リリース。
米国ブルース・ロック界の影の立役者、ニック・グレイヴナイツ。
ソングライターでもありシンガーでもあったニック。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンドの「Born In Chicago」とか。
ジャニス・ジョプリンの「Buried Alive In The Blues」とかもニックの手によるものです。
その他にも色々と動いていたらしく。シカゴとシスコの人脈を結びつけたりとか。
人望も厚く。多くのミュージシャンに敬愛されていたらしく。
米国ブルース・ロックのアルバムには何らかの形で名前を目にすることが多いのです。
ニック自身は特に歌がうまいわけでもなく。ルックスも正直冴えない感じで。
恐らくは本人も自覚はしていて。そのぶんそのセンスを生かして縁の下の力持ちとして。
その務めを、役割を全うした感があって。その辺りがまた何とも渋いなと。
そのニックの盟友だったのがエレクトリック・フラッグで行動を共にしたマイケル・ブルームフィールドで。
このアルバムでも。聴きものは何と言ってもそのブルームフィールドのギターだったりするのです。
全8曲の内5曲収録されているライヴで弾いているのですが。全盛期のブルームフィールドですから。
そのギターの鬼気迫ること、情感あふれることときたら堪らないものがあります。
そして。決してブルース一辺倒でなく。時にソウル、時にハード・ロックとしても聴かせながら。
アルバム全体の統一感を損なうことなく纏め上げているのはニックで。
その中で自由に泳ぐ、弾くことができてこそのブルームフィールドの輝きとも言えて。
全曲がニックのオリジナルであることも含めて。その務めを果たしているニック。やはり、いいよなと。

勉強不足。
理解不足。
柔軟性にも欠けて。
ガキの使いのが。
まだ、ましかなと。

情けなくて。
頭、痛くなって。
馬鹿じゃないのと。
ため息漏れて。
駄目だな、こりゃと。

そっちが。
その程度なら。
こっちには。
幾らでもやり様があるんだぜ。
よく見とけよ、おいと。

捨てず。
粘り強く。
あやふやにせず。
闘う時は。
徹底的に闘う。

それも務め。

物事が。
道理に適わない。
理屈に合わない。
情に掉ささない。
それならば。

しかるべき者が。
理解できない。
応用が利かない。
線を越えない。
それならば。

仕方ない。
覚悟を決めて。
引き受けて。
徹底的に。
戦い抜く。

それも務め。



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2014/03/12 Wed *無問題 / Claudia Lennear

20140312phew


理由。
理屈。
きっかけ。
そんなもの。
どうでもいい。

何故。
どうして。
いつ。
そんなこと。
関係ない。

理由も。
理屈も。
きっかけも。
解らないし。
知りたくもない。

そんなもの。
なにもなくても。
それがどうした。
それでどうした。
問題なんてありゃしない。

『Phew』'73年リリース。
アイク&ティナ・ターナーのバック・コーラス隊、アイケッツ。
その一員としてキャリアをスタートさせたクラウディア・リニア。
その後、あのマッドドッグス&イングリッシュメンにも参加して。
スワンプ・ロック・シーンでもその魅力的な歌声で活躍することになります。
このアルバム制作時にはレオン・ラッセルの盟友であるドン・ニックス夫人でした。
ソウル、ロック。そんなジャンルの境界線など軽々と越えていくクラウディアの歌声。
このアルバムではA面がスワンプ・ロック。B面がニューオリンズ・ソウルと。
幅広いクラウディアの魅力を引き出しています。
アラン・トゥーサンの全面プロデュースにより、全曲がメドレーともとれるB面。
その魅力も捨てがたいのですが。褐色のシャウターと呼ばれたクラウディア。
その豪快で妖艶な歌声の魅力はA面でより発揮されているかな。素晴らしいです。
ライ・クーダーやディキシー・フライヤーズをバックに実に堂々とした歌声を聴かせてくれます。
特にクラウディア自らの手による(共作)、「Not At All」のファンキーなド迫力には度肝を抜かれます。
同じくマッドドッグス&イングリッシュメンへの参加で脚光を浴びたリタ・クーリッジと異なり。
大きな成功を手にすることも無くシーンから消えていったクラウディアですが。このアルバムの魅力は不変です。
そのグラマラスな容姿も魅力的で。一時期はミック・ジャガーと関係があって。
「Brown Sugar」の発想の源泉ともなったとも言われています。それも分からなくも無いなぁ。
その存在自体が。何かワクワクさせる、ときめかせてくれる、刺激的な存在だったんでしょうね。

理由。
理屈。
きっかけ。
何かは。
あるのだろう。

何故。
どうして。
いつ。
考えれば。
答えられるかも。

理由も。
理屈も。
きっかけも。
あるんだろうし。
答えられもするだろう。

そんなもの。
あったところで。
それがどうした。
それでどうした。
問題になんかならない。

今夜。
ふと。
沸き上がった。
思い。
何気に伝えて。

思いもよらず。
応えがあって。
それだけで。
身も心も。
弾んでしまう。

その。
存在自体が。
ときめきを。
刺激を。
与えてくれる。

それがいい。
それでいい。
それだけでいい。
それで。
何の問題も無い。

無問題!



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2014/03/11 Tue *今そこに在る / Merry Clayton

20140311gimmeshelter


いつかは。
そんな日が。
そんな世界が。
姿を現すと。
思ってはいた。

隠蔽され。
抑圧され。
弾圧され。
暴走に巻き込まれる。
その危機は。

いつも。
身近に在って。
密かに。
巧妙に。
近づきつつあると。

包囲され。
追い詰められ。
逃げ場を失う。
その覚悟は。
とうの昔に出来ていた。

ただ。
どこか。
片隅で。
一縷の。
望みも捨ててはいなかったのだが。

『Gimme Shelter』'70年リリース。
数多くのミュージシャンとの共演で知られるメリー・クレイトン。
その中でも最も知られているであろうローリング・ストーンズとの共演。
その畢生の歌声でミック・ジャガーと互角に渡り合ったのが「Gimme Shelter」で。
そのカヴァーを含み、タイトルにも冠したメリーの1stソロ・アルバムです。
今では「Gimme Shelter」と言うとリサ・フィッシャーって感じなのかもしれませんが。
やはりストーンズのオリジナル・ヴァージョンでのメリーの鬼気迫る歌声が印象的です。
なんでも当初はボニー・ブラムレットが歌うはずだったのが体調不良でキャンセルに。
それでメリーにお鉢が回ったと言うのが真相の様ですが。真夜中に呼び出されて。
しかも妊娠中でパジャマ姿で頭にはカーラーを巻いての状態だったそうで。
それで歌詞があれですからね・・・そりゃ鬼気も迫るかなと。結果的に傑作になった訳ですが。
このアルバムで聴けるメリーのソロ・ヴァージョンもなかなかのもので。全米POPチャートにも登場と。
実はここが肝心で。R&Bチャートじゃないんですよね。決してソウルフルじゃないって訳では無くて。
何たってレイ・チャールズのバックのレイレッツにも在籍経験のあるメリーですからね。
でも。例えばあの「Bridge Over Troubled Water」もカヴァーしているのですが。ソウルフルでブルージーで。
そして。とても親しみやすいんですよね。その親しみやすさが魅力で。故に多くのセッションに起用されて。
故に。ソロ・シンガーとしては。例えばアレサ・フランクリンの様な唯一無比の存在になれなかったのかとも。
それでも。ストーンズとソロ。そこでの「Gimme Shelter」の熱唱だけで歴史に名を刻んだのだと思います。
ほら。それはね。あの映画、そしてアカデミー賞の結果でも証明されましたよね!

おそらく。
そんな日が。
そんな世界が。
やってくると。
感じてはいた。

騙され。
抑えつけられ。
潰され。
傷つき血を流す。
そんな未来は。

とても。
身近に迫っていて。
密かに。
巧妙に。
隠されているだけだと。

壁の内。
袋小路。
逃げ場などない。
その覚悟は。
とうの昔に出来ていた。

ただ。
どこか。
片隅で。
一縷の。
望みも捨ててはいなかったのだが。

何なんだ。
何故なんだ。
この。
虫酸が走る様な。
嫌な感じは。

何なんだ。
何故なんだ。
この。
無数の羽音の様な。
心地悪さは。

何なんだ。
何故なんだ。
この。
真綿で首を絞められる様な。
閉塞感は。

そうなんだ。
危機は。
もう。
どこでもない。
今そこに在る。

俺達に。
隠れ家など。
あるのかな。
与えられるのかな。

今そこに在る。

それを目の前に。
拳を握りしめ。
震える膝に力を込めて。
でも。
立ち尽くしてしまっているんだ・・・



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2014/03/10 Mon *バラードが聴こえる / Otis Redding

20140310otisreddingsingssoulballads


週明け。
週の始まり。
月曜日。
朝から。
何処かで。

朦朧と。
したままで。
晴れない。
意識の片隅で。
その辺土で。

明確に。
目覚めを拒否する。
意思の中。
その奥深い。
土台の底で。

バラードが聴こえる。

『The Great Otis Redding Sings Soul Ballads』'65年リリース。
偉大なるオーティス・レディング、弱冠23歳にしての2ndアルバム。
(今回は後年再発されたモノラルのカナダ盤を載せています)
既にR&Bチャートでヒットを連発し躍進していたオーティスですが。
アルバム・タイトルに自ら(かどうか分からないけど)グレートとつけるかと。
これが他のシンガーなら、突っ込みの一つや二つでも入れるところですが。
ことオーティスに関しては。確かにそうだよな、その通りだよと。頷いてしまいます。
そこまで。それほど。素晴らしいアルバムです。針を落とした瞬間に胸倉を掴まれて。
そのまま。心の奥底の柔らかいところ。その襞を震わされてしまって。言葉を失います。
アルバム・タイトル通りに。殆どがバラードで。そのどれもが実に深く、実に優しいのです。
素晴らしいソウル・シンガー、大好きなソウル・シンガー、数多くいれど。
やはりオーティスは自分にとって特別な存在だと思い知らされます。堪らないほどに。
そんなオーティスを支えているのがブッカー・T&MGズの面々で。
当時の常としてシングル用の録音と、アルバム用の録音が別々に行われていて。
数回のセッションの音源が言わば寄せ集められているにも関わらず。何の違和感も無くて。
ブッカー・T、スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、アル・ジャクソン・・・
オーティスの歌声と一体となって。ごく自然に響いてくるそのサウンド。実に見事です。
どんな時も。オーティスのバラードが聴こえる。それだけで救われる極上のアルバム。
その陰にいるブッカー・T&MGズもまた自分にとっては特別な存在なんですよね。

週明け。
宴の終り。
祭りの後。
夜も。
何処かで。

漠然と。
形を成さない。
不安を抱えた。
意識の片隅から。
その辺土から。

明確な。
疲労の中に埋没する。
薄れゆく意識の中。
その奥深い。
土台の底から。

バラードが聴こえる。

こんな朝。
こんな夜。
こんな一日。
でも。
バラードが聴こえる。

どんな朝も。
どんな夜も。
どんな一日も。
そう。
バラードが聴こえる。

胸の奥。
どこか柔らかいところ。
その辺土。
震わせる。
バラードが聴こえる。

それだけで。
ほっとする。
それだけで。
支えられる。
眠りにつける。

バラードが聴こえる。



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2014/03/09 Sun *愛とは呼ばずに / Wilson Pickett

20140309iminlove_2


敢えて。
愛とは。
呼ばなくても。
この。
空気は。

誰かが。
誰かを。
思ってる。
愛しさに。
満ちている。

誰もが。
誰かに。
思われてる。
愛しさが。
溢れてる。

敢えて。
愛とは。
呼ばなくても。
この。
空気はね。

『I'm In Love』'68年リリース。
ウィルソン・ピケットのアトランティックでの5枚目のアルバム。
アメリカン・スタジオで名うての腕利き達に支えられて熱唱するピケット。
結構、喧嘩早かったらしいピケット。実は色んなスタジオで騒動起したらしく。
でもこのアメリカン・スタジオとは相性が良かったのか。この後もアルバム制作してます。
ピケットと言えば何と言っても、その汗も唾も飛び散るシャウター振りが魅力ですが。
勿論、それだけの人では無くて。スロー・バラードにおける実に深い感情表現が素晴らしくて。
そんなピケットのシャウター、シンガーとしての両面の魅力が見事に捉えられたアルバムです。
このアルバムをそこまでのものにしている功労者がボビー・ウォーマックで。
多くのナンバーを提供してるばかりでなく、ギタリストとしても参加して盛り立てています。
ウォーマックと言えば。敬愛して師事していたサム・クックが亡くなった後に。
その未亡人と再婚したことで。業界内からもファンからも散々に叩かれた時期があったそうで。
そんな時期に書かれたらしい純粋な愛を歌った「I'm In Love」「I've Come A Long Way」の2曲。
そのスロー・バラードの出来が素晴らしく。それを魂を込めて歌うピケットの熱唱が胸を打ちます。
聴いてると。ウォーマックの心情、真情にピケットが感じるものがあって。男意気を見せたのかなとかね。
そんなことも感じてしまいます。そんな色々な愛、愛情に満ちたアルバムなのです。
アップや、ミィディアムのピケットの乗りの良さは言うまでもなくなので。本当に素晴らしいなと。

敢えて。
愛とは。
呼ばなくても。
この。
時間は。

誰かが。
誰かを。
見つめてる。
愛しさに。
満ちている。

誰もが。
誰かに。
見つめられてる。
愛しさが。
溢れてる。

敢えて。
愛とは。
呼ばなくても。
この。
時間はね。

音楽が流れ。
ボトルが歌い。
グラスが鳴いて。
笑いが溢れ。
ざわめきの中を伝わっていく。

冷たい空気。
蒼い半月。
流れる車窓。
震える携帯。
笑いが毀れ。
心の中で繋がっていく。

この空気。
この時間。
この世界。
今夜だけでも。
この瞬間だけでも。

敢えて。
愛とは呼ばずに。
満ちている。
溢れている。
愛しさを噛みしめよう、伝えよう。



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2014/03/08 Sat *低奏通音 / Aretha Franklin

20140308ladysoulusorg


いつも。
どこでも。
鳴っている。
聴こえる。
そんなものがある。

どこで。
何をしていようが。
何を思っていようが。
鳴り続けている。
聴こえ続けている。

言葉とも。
音楽とも。
つかず。
ただ。何かが。
鳴っている。聴こえてくる。

他の誰にも。
聴こえはしない。
でも。
自分の中では。
確かに鳴っている。

『Lady Soul』'68年リリース。
アレサ・フランクリンのアトランティック移籍後3枚目となるアルバム。
このアルバム・タイトル。アレサ以外がつけたらあれだけど。
アレサが名乗る分には誰からも異論はでないよな。それだけの歌声だものね。
例えば地域ごととか、レーベルごととか。それぞれに代表する“レディ”はいても。
ソウル、を代表する“レディ”はアレサ以外に考えられないし、思いつきもしない。
ジャンプ・ナンバーであろうが、スロー・バラードであろうが。圧倒的で。
針を落としている時は勿論。そうでない時も。ふと聴こえてくる時があって。
その歌声に包まれている、支えられている。そう思うだけで胸の奥の柔らかいところが震える。
そんな歌声なんて。他に滅多にあるもんじゃない。アレサが歌ってる、アレサがいてくれる。
少なくとも。アトランティック時代の数年間のアレサの歌声にはそれだけのものがあるのです。
時に熱く高揚させ、時に荘厳なまでの存在感で包み込む。う~ん、やっぱり別格ですね。
「Chain Of Fools」「(You Make Me Feel) Like A Natural Woman」...ため息しかでてこないな。
アルバムを締めくくる「Ain't No Way」に至ってはもうね。言葉にしようがない。
自分がいつも、いまも。ソウルを好きであり続ける。そこには必ずアレサの歌声があるのです。
バックはマスル・ショールズの面々ですが。ボビー・ウォマックやエリック・クラプトンも参加しています。
デュアン・オールマンも参加してたかな?別のアルバムだったかもしれません。
まぁ、誰がバックでもアレサが歌えばではありますが。でもこの頃のサウンドが一番合ってはいるかな。

いつも。
いまも。
鳴っている。
聴こえる。
そんなものがある。

いま。
何をしていようが。
何を感じていようが。
鳴り続けている。
聴こえ続けている。

言葉なのか。
音楽なのか。
知れず。
ただ。何かが。
鳴っている。聴こえてくる。

他の誰にも。
聴こえはしない。
でも。
自分の中では。
常に鳴っている。

いつも。
どこでも。
いまも。
鳴っている。
聴こえる。

時に。
激しく。
時に。
優しく。
誘う様に。

時に。
温かく。
時に。
静かに。
包み込む様に。

呼ばれ。
導かれ。
呼び戻され。
立ち止り。
我に返り。

鳴っている。
聴こえてる。
いつも。
どこでも。
いまも・・・



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2014/03/07 Fri *火がついたら / Fenton Robinson

20140307somebodyloanmeadime


火がついたら。
火の車。

予想外に。
いろいろと。
盛り上って。
昂って。
いくしかないだろうと。

そうなると。
半端なく。
止まらなくなるから。
抑えたりなんか。
しないもんだから。

気づいた時には。
おいおいと。
これから。この先。
どうするんだよと。
まったくなぁ。

火がついたら。
火の車。

『Somebody Loan Me A Dime』'74年リリース。
悲運のブルース・マン、フェントン・ロビンソンのアリゲーターでの1stアルバム。
'50年代後半にデビューするも永らく知る人ぞ知る存在に留まっていたフェントン。
'67年に「Somebody Loan Me A Dime」なる傑作をものにして。
しかもボズ・スキャッグスがカヴァーして大ヒット。遂に陽の目を見たかと思いきや。
何とボズは同曲を自作としてクレジットしてしまったと言う・・・なんなんだよと。
デュアン・オールマンのギターをバックにしたボズの歌はなかなかのものですが。
それは駄目でしょうと。たぶん、散々非難されたんでしょうね。後に訂正はされましたが。
(それを言いだしたらジミー・ペイジはどうなるんだって話は長くなるので・・・)
フェントンはこのアルバムで「Somebody Loan Me A Dime」の再録音と共に表舞台へと。
独特のギターと繊細な歌声が実に。こう洗練された感じがあっていい心地のブルースです。
ギターは変則チューニングなのかな?少しずれてる感じとジャズの影響があるのかな。
そしてその歌声。特にここ日本ではメロウ・ブルース・ジーニアスと称されたほどで。
その繊細な味わいはフェントンならではです。女心ばかりか男心も泣かせます。
それで、誰か俺にダイム(10セント)貸してくれないかって歌われたらねぇ・・・堪りません。
日本での人気を受けて来日が計画されるも。過去の交通事故を理由に入国拒否されたりと。
どうにもこうにも運に見放されたイメージがあって。それがまたブルースなんですが。
このアルバムを世に出せて良かったと。アリゲーター、ハウンド・ドッグ・テイラーに限らずいい仕事しています。

火がついたら。
火の車。

予想通りに。
これからも。
盛り上って。
昂って。
いくしかないだろうと。

そうなると。
端っから。
止める気もないし。
抑えたりなんて考えも。
しないもんだから。

考えるまでもなく。
まぁまぁと。
これから。この先。
どうにかなるだろうと。
まったくなぁ。

火がついたら。
火の車。

こんな筈じゃ。
なかったか。
いや。
こうなることは。
知っていたか。

どっちにしても。
火がついたら。
とことん燃えて。
燃え尽きるまで。
どこまでも。

と言うことで。
火がついたら。
とことん燃えるまで。
灰になるまで。
火の車。

Somebody Loan Me A Dime~♪



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2014/03/06 Thu *嘆きの朝に / Otis Rush

20140306mourninginthemorningmono


嘆きの朝に。

目覚めて。
残る余韻に。
陶然とし。
過ぎ去ったことに。
呆然とする。

昨夜。
過ごした時間が。
幸せであればあるほど。
実感したならしただけ。
その分だけ。

今朝。
過ぎ去った時間を。
思えば思うほど。
その幸せの残り香の。
その分だけ。

嘆きに襲われる。
悲しみに暮れる。
そうなんだ。
そうなんだけれども。
それでも。

『Mourning In The Morning』'69年リリース。
アトランティック傘下のコティリオンで制作されたオーティス・ラッシュのアルバム。
既にコブラへの録音でその名が轟いていたにも関わらず。
様々な不運も重なって。ラッシュ名義のソロ・アルバムはこのアルバムが初めてでした。
元来、好不調の波が激しく精神的にも繊細だったらしいラッシュ。
そのことも関係していたのか。3年契約でシングル盤1枚しか出して貰えなかったりとか。
そんなラッシュに救いの手を差し伸べたのが米国のブルース・ロックの連中だったと。
マイケル・ブルームフィールドとニック・グレイヴナイツがプロデュースを担当して。
マスル・ショールズのフェイム・スタジオの腕利き達が参加して。
更にはあのデュアン・オールマンも参加してと。総力でラッシュをバック・アップしています。
何故かブルームフィールドは参加してないんですけどね。それもラッシュへの敬意の表れかな。
まぁ、そうなると。当然ブルース・ロックやソウルの匂いが漂ったりもするので。
その辺りが例によってブルース・マニアには不評だった様ですが。いやいやいやと。
そりゃね、ラッシュと言えばコブラで。その重厚さ、情念が時に弾け、時に籠るあの激しさ。
それは最高です。唯一無比です。それは認めましょう。でも、ここでのラッシュもいいよねと。
自信を敬愛する連中にサポートされて。いつになく伸びやかに乗って弾きまくるラッシュ。
ロックだろうがソウルだろうがファンクだろうが。俺が弾けばラッシュのブルースだぜと。
ここまで自信に満ちて。不安定さを感じさせないラッシュも珍しいのではと。
まぁ、贅沢を言えば。あまりに安定し過ぎてラッシュらしくないなとかね。確かに少し軽い面はあるかなとかね。
でもね。それも「Gambler's Blues」、その渾身の一撃だけでね。十分に傑作なのです。

嘆きの朝に。

目覚めて。
残る思いに。
陶然とし。
思いの深さに。
呆然とする。

昨夜。
抱いた感情が。
身に沁みれば沁みるほど。
思い知らされたならそれだけ。
その分だけ。

今朝。
過ぎ去った空気を。
思えば思うほど。
その愛しさの残り香の。
その分だけ。

嘆きに襲われる。
悲しみに暮れる。
そうなんだ。
そうなんだけれども。
それでも。

そんな。
嘆きの朝が。
待っているのを。
訪れるのを。
解っていても。

それでも。
至福の夜を。
そのひと時を。
過ごすことを。
止められない。

より深く。
愛したものは。
より深く。
裁かれる。
嘆きに、悲しみに襲われる。

それでも。
それでもと。
そのひと時を。
もう。
待ち侘びている。

嘆きの朝に。



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2014/03/03 Mon *目覚めの春 / Freddie King

20140303texascannonball


まだまだ。
寒い。
眠い。
でも。
そうとばかりも。

言ってはいられない。
寒くても。
眠くても。
囁きかけるものが。
蠢くものが。

萌してきたからには。
寒くても。
眠くても。
目を覚まして。
寝床から抜け出そう。

その為に。
気持ち良い一発を。

『Texas Cannonball』'72年リリース。
フレディ・キングのシェルターでの2枚目となるアルバム。
とかくブルース・マニアの間ではシェルターでのフレディは評判が悪い様で。
まぁ、レオン・ラッセルのシェルターですからね。ブルースじゃないだろうと。
そう言った固定観念があって。あまりまともにも聴かれなかったんじゃないかと。
レオンとデニー・コーデルのプロデュースで。録音はメンフィスとテネシーで。
レオンと片腕的なギタリストであるドン・プレストンは全面的に参加していて。
メンフィスではカール・レイドルやジム・ゴードン、テネシーではドナルド・ダック・ダンとアル・ジャクソン。
ドミノスと、MGズのリズム隊がそれぞれ好サポートでフレディを盛り立てています。
確かに。面子を見ても。サウンド的にもスワンプ・ロック、ブルース・ロックってところではありますが。
それはそれで。悪くないと言うか。いいんですよね。愛情と支援を受けてフレディが実に伸び伸びと。
そう。それこそ。目覚めてそのまま青空まで駆け上がる様な勢いのギターを聴かせてくれているのです。
その気持ち良さ、心地良さ。そのギターに身を委ねていると。ブルースでもロックでも。
そんなカテゴリーなんてどうでもいいじゃんと。そのトーンに黙って酔いしれてればいいんだと。
それに。バックがどうであれ、サウンドがどうであれ。フレディのギターからはブルースの匂いが立ち込めるし。
いやぁ、その一発突き抜ける様な伸びやかなトーン。堪らないなぁ。クラプトンも敬愛するわけですね。

まだまだ。
遠く。
深い。
でも。
そうとばかりも。

言ってはいられない。
遠くても。
深くても。
扉を叩くものが。
動き出すものが。

訪れてきたからには。
寒くても。
眠くても。
目を覚まして。
家から飛び出そう。

その為に。
心地良い一発を。

囁きかけられたら。
蠢いたなら。
もうそろそろ。
そうだな。
その頃あいだ。

叩かれたなら。
動き出したなら。
もうそろそろ。
そうだな。
その時が来たんだ。

だから。
そう。
地面を突き破って。
青空まで駆け上がる。
一気に突き抜ける。

そんな一発で。
目覚めの春。



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2014/03/02 Sun *踊らせる、踊らされる、踊る / Hound Dog Taylor And The House Rockers

20140302genuinehouserockingmusic


踊らせる。
踊らせる。
踊らせる。

今夜。
街の片隅で。
このハコで。
その熱さが。
その思いが。

空気を。
変える。
熱くする。
俺達も。
皆も。

熱くなる。
叫びだす。
何かが。
弾けて。
踊りだす。

踊らせる。
踊らせる。
踊らせる。

『Genuine Houserocking Music』'82年リリース。
'75年に肺癌でこの世を去ってしまったハウンド・ドッグ・テイラー。
ハウス・ロッカーズを率いての'71年と'73年の録音から編集されたアルバム。
シカゴのゲットーの奥深くに潜み。そのまま埋もれかけていたテイラー。
ブルース・イグアロに再発見されて。イグアロはテイラーの為にレーベルを立ち上げて。
そのアリゲーター・レーベルから発売された2枚のオリジナル・アルバム。
その時のセッション時から未発表だったものを集めたのがこのアルバムだったのです。
まぁ、未発表になったのにはそれなりの理由があったのでしょうから。それなりの・・・はずですが。
そこはテイラーですからね。半端じゃありません。泣く泣く未収録にせざるを得なかった。
そんな音源を(随分時間は経ってますが)追悼の意も込めて集めたら。
アルバム・タイトル通りに。天性の、真正の、ハウス・ロッキンなブルース・アルバムになりましたと。
いや、本当に。テイラーとハウス・ロッカーズってのは。どこまで人を踊らせるんだよと言う。
その熱さ、その思い、その勢い。本物だよなと。もう、とにかく嬉しくなってしまうのです。
歪んだスライドでギュィーン、ギュィーンと引っ張りまくるテイラー。
縦横無尽に絡みつくサイド・ギター。フロントの2人を煽りまくるドラムス。
その真価はライヴでこそ発揮され。遺されたライヴ・アルバムはどれも必聴ですが。
このアルバム聴いててもね。その一端は感じられると言うか。スタジオでも思わず踊っちゃうよねと。
それだけに来日も予定されていながらの急逝がやはり惜しまれてならないテイラーなのです。

踊らされる。
踊らされる。
踊らされる。

今夜。
街の片隅で。
このハコで。
その熱さに。
その思いに。

変えられた。
熱くなった。
空気に。
俺達も。
皆も。

熱くなる。
叫びだす。
何かが。
弾けて。
踊りだす。

踊らされる。
踊らされる。
踊らされる。

弾けて。
叫んで。
熱くなった。
俺達が。
皆が。

加速させる。
変えていく。
熱くさせていく。
空気を。
もっと。もっとと。
まだだ。まだだと。
もっと弾けるんだと。
もっと叫ぶんだと。
まだまだ熱くなるんだと。
半端なのはいらないよと。

踊る。
踊る。
踊る。

踊らせるものも。
ほんもので。
踊らされるものも。
ほんもので。
だったら。その踊りはね!


踊らせる。
踊らされる。
踊る。

それでいい!



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2014/03/01 Sat *それは生きている / Magic Sam's Blues Band

20140301westsidesoul


その色は。
その色彩は。
その配色は。
それは。
生きている。

時を超え。
いま。
まさに。
目の前で。
動き出さんが如くに。

息をしている。
囁きかけてくる。
婀娜な仕草で。
色香を放ち。
微笑んでみせる。

たかが。
浮世絵。
されど。
浮世絵。
それは生きている。

『West Side Soul』'68年リリース。
その大胆すぎる配色やデザイン。タイトルのレタリング。
計算なのか、偶然なのか。強烈な印象を残すマジック・サムのアルバム。
(当時のロック・シーンを席巻していたサイケデリック・ムーブメントの影響もあったのかな)
早くからその才能を見込まれて。'50年代にはコブラでオーティス・ラッシュらと腕を競って。
人気を獲得した直後に徴兵されて。拒否して脱走兵となり逮捕されて半年服役させられて。
それもあってか。出所後は人格が変わっていたとも言われ。'60年代半ばまで低迷を続け。
ようやくデルマークとの契約を得て。チャンスを掴み。オムニバス・アルバムへの参加を経て。
満を持して録音、制作されたのがこのアルバムだったのです。久々に浴びたスポットライト。
サムのやる気が、意欲がどれ程のものだったか。そのギターの一音、一音に乗り移っている様で。
その音色の艶やかさ。黒く咽かえる様なその色香にはゾクゾクさせられます。
一曲、一曲。一音、一音。そこに得も言われぬ色気と凄みが同居してるんですよね。そして明るく。
扮続きだった過去を嘆くだけでなく。その先、新しい時代のブルースを開拓していくんだとの意思がね。
感じられるんですよね。アルバム・タイトルにもある通りに。ソウルの時代をも睨んだ先見性。
故に。カヴァーにもオリジナリティがあり。見事にサムのブルースになっているのです。
「Sweet Home Chicago」がスタンダードとなったのはこのアルバムのサムのヴァージョンによるのかな。
それだけに'69年の夭折が惜しまれてなりませんが。幾ら生前の録音が発掘されても。それでもね。
しかし。このアルバムで聴ける鮮やかなサムのブルース。それは色褪せることなく。今も生きているのです。

その音は。
その音色は。
その配色は。
それは。
生きている。

時を超え。
いま。
まさに。
目の前で。
弾きだれているが如くに。

息をしている。
囁きかけてくる。
先の割れた舌の先を。
ちらつかせて。
微笑んでみせる。

たかが。
ブルース。
されど。
ブルース。
それは生きている。

その生々しさ。
その艶かしさ。
その温かさ。
その繊細さ。
その激しさ。

堰を切って。
溢れ出る情熱。
高みへと。
登り詰める情感。
新たな時代へと。
噴き出す息吹。
時に一体となって。
時に見事なバランスで。
その鮮やかさ、輝き。
それは生きている。

姿を消して。
何百年。
何十年。
その意思は。
そらは生きている。

たかが人間。
されど人間。
たかが人生。
されど人生。
魂込めて。
命削って。
馬鹿になって。
なにものかと闘って。
生み出されたものは。

そう簡単にくたばりゃしないのです。



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2014/02/28 Fri *生傷 / The Rolling Stones

20140228letitbleedukmono


生傷。

なかなか。
未だ。
癒えず。
ベタベタ。
ヒリヒリ。

隠しても。
覆っても。
微かに。
そして。
濃厚に。

血の匂い。
こいつが。
駄目なのか。
未だ足りないのか。
答えも見つからないまま。

生傷。
塞がらない。
乾かない。
傷口を。
眺めてる。

『Let It Bleed』'69年リリース。
'60年代を締めくくったローリング・ストーンズの傑作アルバム。
『Beggars Banquet』『Let It bleed』『Sticky Fingers』『Exile On Main St.』と。
やっぱり。この4枚のアルバムこそがストーンズを代表する傑物だと思うのですが。
それぞれに纏っている空気、漂ってくる匂いには違いがあって。
『Beggars~』とこのアルバムはやっぱり'60年代の空気、匂いが濃厚なアルバムなんですよね。
混沌と混乱の時代の終りに録音されたからかな。いま針を落としても緊張感が漂ってます。
それも。このアルバムには血の匂いがするんですよね。それもかなり濃厚にね。
'80年代のインタビューでキースもそんな様なことを言ってた記憶があります。
時代も、そしてストーンズも。混沌と混乱の時代と血を流して闘いながら落とし前をつけて。
そしてその血は新しい時代の幕を開ける為には必要だったのかなと。
破滅していくブライアン。救いたくても救えず。最前線に戻るには非常な決断が必要で。
迷っている間にも絶えず変化していく時代の波を乗り越えるには新たな血も必要とされて。
このアルバム。ブライアンとミック・テイラーが参加してるナンバーが2曲ずつ収めれらていて。
言ってみれば。生贄と貢物が同居してる様なもので。その血生臭が妖しくも魅力的だと。
更にはライ・クーダーやらレオン・ラッセルやらの助っ人も呼んで。盗めるものは盗んでと。
傷だらけになりながらも、その傷口を乾かすより前に。血を流しながらでも。
何が何でも。前進し続けるんだ。止まらないんだ。転がり続けるんだと。そんな腹の括り具合。
時代と心中してしまうことをよしとしなかった、ストーンズの半端じゃない覚悟に震えがきます。
実はかなり暗く危ないアルバムなんだけど。惹きつけれれるのはその覚悟になんだろうな。
この血の匂いと覚悟。それがあるから今でもストーンズを信じてる、聴き続けてるんだな。

生傷。

なかなか。
未だ。
癒えず。
ドロドロ。
ダラダラ。

隠しても。
覆っても。
滲み。
そして。
流れだす。

血の匂い。
こいつが。
狂わせるのか。
流し足りないのか。
答えも見つからないまま。

生傷。
止まらない。
流れていく。
鮮血を。
眺めてる。

忘れても。
隠しても。
騙しても。
匂い。漂う。
その匂いが。

忘れても。
覆っても。
塞いでも。
滲み。流れる。
その色が。

乾くことのない。
癒えることのない。
背負ってしまった。
その存在を。
突き付ける。

生傷。

でも。
そいつが。
あるから。
未だ自分は。
ここにいる。



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2014/02/27 Thu *冬眠暁を覚えず / The Rolling Stones

20140227goatsheadsoupukorg


寝ても。
寝ても。
幾ら。
眠っても。
足りなくて。

寝ても。
寝ても。
幾らでも。
眠れて。

立春は。
過ぎたけど。
まだまだ。
寒くって。
冬眠中。

起きても。
寒いしな。
何だか。
ぼんやりしてるしな。
冬眠暁を覚えず。

『Goats Head Soup』'73年リリース。
ジャマイカのキングストンで録音されたローリング・ストーンズのアルバム。
今回はキース・リチャーズをフューチャーした裏ジャケを載せてみました。
いいアルバムなんですけどね。昔から評価はいま一つだったりします。
確かに最高傑作かと言われれば。どこか、こう印象が弱い、曖昧としてるのかな。
「Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)」とか「Silver Train」とか「Star Star」とか。
ストーンズらしいファンキーでラフでタフなロックンロール・ナンバーもあって。
「Dancing With Mr.D」みたいな怪しいナンバーもあるし。「100 Years Ago」もいい感じだし。
キースの歌う「Coming Down Again」なんて。その沈み込む様な感覚、催眠作用、いいんだなぁ。
是非一度、ライヴで歌って欲しんだけど。いまのキースだと歌いながら寝ちゃうかもな。
まぁ、そんなアッパーでありながら妖しくダウナーでもあると。そんなストーンズの魅力に溢れてる。
そんなアルバムなんですけど。全体に甘い感じがあって。それは他のナンバーによるところで。
特にね。あれですよ。そう。「Angie」があれなんだよなぁ。美しいナンバーではあるけれど。
これはさぁ、やっちゃ駄目だろうと。これは野口五郎が歌うメロディーだよなぁと(笑)。
まぁ、だから歌謡曲として考えればいい曲なんだけど。ストーンズだからねぇ。やり過ぎたかなと。
ジャマイカ録音で聴く者を心地良くしてくれるのはいいけれど。やるほうも心地良くなり過ぎちゃったかな。
それでも「Coming Down Again」は大好きだし。「Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)」も「Star Star」もね。
そしてジョニー・ウィンターに送られた「Silver Train」ね。このカッコ良さ。ライヴで聴きたいよなぁ。

目覚めても。
また直ぐに。
眠くなって。
幾らでも。
眠れてしまう。

目覚めても。
目覚めきれなくて。
幾らでも。
眠れてしまう。

如月も。
終りに近く。
弥生も。
まじかではあるけれど。
冬眠中。

寝床は。
暖かいしな。
何だか。
ハッキリしないしな。
冬眠暁を覚えず。

目覚めても。
再び。
落ちて。
沈んで。
夢の中へ。

眠ったら。
再び。
微睡み。
溶け込んで。
夢の続きを。

昨夜の余韻。
今朝の余韻。
忘れたくない。
忘れない。
そのままに。そのままで。

冬眠暁を覚えず。



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2014/02/26 Wed *いままでも、これからの / The Rolling Stones

20140226getyeryayasoutukoriginal


いままでも。
大好きだった。
これからも。
大好きだ。
そんなことは。

今更。
確認することでも。
口にすることでも。
ありゃしない。
必要ない。

連中が。
ステージに表れて。
ロックンロールが始まる。
たかがそれだけ。
されどそれだけ。

それだけが。
好きで。
それだけが。
素晴らしくて。
いままでも。これからも。

『Get Yer Ya-Ya's Out!』'70年リリース。
'69年のNYはMSGでのライヴを中心に収録されたローリング・ストーンズのライヴ・アルバム。
何を今更の。傑作ライヴ・アルバム。数年前に拡張版もリリースされましたが。
あれはあれで楽しめたものの。蛇足だったかなと。てなくらいに完成度も高いアルバムです。
特に表面だけコーティング・ジャケの英国オリジナルのアナログ盤はその音質も含めて最高かなと。
ちなみにこのジャケのチャーリーとロバの姿はボブ・ディランのナンバーをモチーフにしたものだとか。
裏ジャケのライヴ・シークエンスのコラージュもね。なかなかいい感じで。昔から好きなんですよね。
オープニングからラストまで。A面頭の「Jumpin' Jack Flash」からB面ラストの「Street Fighting Man」まで。
ラフでワイルドながらも。新たにミック・テイラーを迎えたラインアップでグッとヘヴィーになって。
キースとテイラー、2本のギターが中心にバンド全体を引っ張るスタイルが実に鮮やか、見事です。
結局、この時のツアーで披露されたスタイルが今に続くストーンズの・ライヴの基本なんですよね。
(最近はね。何だかバンドってよりオーケストラって感じに近くなっている気もしますが・・・)
そう考えるとブライアンからテイラーへの交代は必然だったんだろうなと。悲しくもあるのですけどね。
で、そのテイラー、「Stray Cat Blues」とか「Live With Me」とか「Love In Vain」とか。
どれもいいんだけど。やはり。「Sympathy For The Devil」と「Midnight Rambler」がね堪らんねと。
この2曲に関してはオリジナル・ヴァージョンも傑作だけど。ここでのテイクはそれを凌駕していると。
その主役はキースの無骨なギターとテイラーの流麗なギターの絶妙なやり取り、間合い、呼吸なのです。
いつ針をおとしても。いつどこで耳にしても。背筋がゾクゾクする、この感覚はここでのテイクだけかな。
そりゃね、カッチョイーとも叫ぼうってもんだよな。今回念願叶ってテイラーのいるストーンズに向けて叫べたしな!

いままでも。
大好きだった。
これからも。
大好きだ。
そんなことは。

今更。
確認することでも。
口にすることでも。
ありゃしない。
必要ない。

連中が。
ステージに表れて。
ロックンロールが始まる。
たかがそれだけ。
されどそれだけ。

それだけが。
好きで。
それだけが。
素晴らしくて。
いままでも。これからも。

いままでも。
大好きで。
これからも。
大好きで。
ただ。

いままでの。
大好きと。
これからの。
大好きの。
その間には。
埋められないものがあるのだと。

いままでの。
大好きと。
これからの。
大好きの。
その感じ方には。
異なるものがついてまわるのだと。

それを。
引き受けて。
それを。
覚悟して。
それでも好きでいられるのかと。
聴き続けられるのかと。
観続けられるのかと。
そいつを。
突き付けられて。
問い詰められて。

あぁ。
それでも。
何があっても。
いままでも。
ストーンズを。
大好きだったし。
これからの。
ストーンズも。
大好きだと。
結局、それだけなんだなと。

たかが。
ストーンズ。
されど。
ストーンズ。
こっちもさ、色々と簡単じゃないんだよな!



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