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2014/04/01 Tue *春だと言うのに / Elmore James

20140401kingoftheslideguitar


春だと言うのに。

何かが。
起こるでもなく。
新たに。
始まるでもなく。
ただ漂うままに。

そもそも。
起こるのを。
始まるのを。
待っていたのか。
怪しくもあるけれど。

春なんだよなと。
桜の花の。
色や香りに包まれて。
物足りなさを。
感じてはいるんだな。

春だと言うのに。

『King Of The Slide Guitar』'83年リリース。
スライド・ギターの王様、エルモア・ジェイムスの英国編集アルバム。
'52年~'56年に残された録音から当時未発表だった音源を集めたものです。
未発表曲や別テイクなど全10曲が当時としては新発見でお蔵出しだったんだとか。
スタジオでの会話や、やり直すシーンも入っていて。実に生々しいものとなっています。
今ではその全キャリアを纏めたCDボックスとかも出されているので。
音源的は価値は無いのでしょうが。エルモアですからね。CD3枚とか4枚とか。
聴き通すには相当な精神力と体力が必要とされるので。その点では助かるかなと。
それに何と言っても。アナログ盤で聴くモノラル録音のエルモアのブルースってのが堪らないなと。
スライド・ギターの王者、エルモアのブルース。確かにそのスタイルのフォロワーも存在しますが。
歪んだ音でギュワワワー、ギュワワワー、ギュワワワーと迫ってくるボトル・ネックの迫力。
また歌声も泥臭く挑んでくる感じが独特で。エルモア・ジェイムスってのが一つのジャンルなんですかね。
初めて聴いた時は面食らいましたけどね。なんなんだ。なんでここまでたたみかけられないとならんのかと。
でも。これが。いつの間にか快感に変わるんだから。ブルースは、エルモアは恐ろしいなと。
その代表曲から、“ダスト・マイ・ブルーム調”とかも言われる、そのスライド。一度はまってしまうと。
もう。それが無いと。聴こえないと物足りなくて堪らないんだから。う~ん、困ったもんだな。
このアルバムでも針を落とすと同時にA面頭の「Lost Woman Blues (Please Find My Baby)」にやられて。
B面ラストの「Elmo's Shuffle (Part 2)」までもう一気です。ギュワワワー、ギュワワワー、ギュワワワーです(笑)。

春だと言うのに。

何かが。
変わるでもなく。
新たな。
展開があるでもなく。
ただ流れのままに。

そもそも。
変わるのを。
展開するのを。
望んでいたのか。
不確かでもあるけれど。

春なんだよなと。
浮かれている様な。
街や人を眺めて。
物足りなさを。
感じてはいるんだな。

春だと言うのに。

何かが。
そう。
きっと。
何かが。
足りないんだな。

決定的に。
そう。
きっと。
決定的に。
足りないんだな。

それさえ。
分かれば。
それこそ。
一気。
一気なんだけどな。

春だと言うのに。

物足りなくて。
ぼんやりと。
佇んで。
ため息ついて。
眺めてる。

物足りない。
それが何かが。
実のところ。
分かっているんだな。
分かっているから・・・

春だと言うのに。



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