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2014/05/10 Sat *穴だらけ / John Lee Hooker

20140510imjohnleehooker


穴だらけ。
穴が空いてる。
ハートに風穴。
なんてカッコ良くもなくて。
心の襞が穴だらけ。

あっち埋めれば。
こっちが空くし。
こっち埋めれば。
そっちが空くし。
やれやれなんだかな。

まぁ。
いいか。
穴だらけでも。
簡単に。
くたばる訳でもねぇし。

空いた穴なら。
流し込めばいい。
それで。
痺れて。
麻痺しちまえばそれでいい。

美味い酒を。
御機嫌なロックンロールを。
沁みるブルースを。
流し込んで。
溺れてしまえばそれでいい。

『I'm John Lee Hooker』'59年リリース。
ワン・アンド・オンリーのブルース・マン、ジョン・リー・フッカー。
その唸る様なブルースは。誰の影響を受けたものかも分からず。
今に至るまでそのブルースを継承できてる者すらいません。
真似できないと言えば。幾つもの変名を使って同時期に様々なレーベルに録音していて。
テキサス・スリム、デルタ・ジョン、バーミングハム・サムなどはまだしも。
ジョン・リー・クッカーとか、ジョン・リー・ブッカーとか・・・いやはやなんともですが。
それだけジョン・リーのブルースには需要が、魅力が、魔力があったってことですかね。
'55年にヴィー・ジェイに入社して。'58年までの録音を集めたヴィー・ジェイでの1stアルバムです。
ジョン・リーと言えば弾き語りが多かったのですが。ヴィー・ジェイ以降はバンドのついたものも多くて。
大ヒットした「Dimples」なんかもエディ・テイラー等のついたシカゴ・バンド・ブルースになっていて。
ジョン・リーならではのブギーでありながらも。モダンになってR&Bの香りが漂ったりもしています。
この頃にはレギュラー・チューニングで弾くことも多かったらしいのですが。
元々はオープン・チューニングでワン・コードでスロー・ブルースやったり、ブギーもどこか独特で。
それを考えると。'50年代前半の録音と比較するとやや物足りなさが無いのでは無いのですが。
ここで。シカゴ・バンド・ブルースならではの引き締まったスタイルにも対応したからこそ。
先述の「Dimples」とかがブリティッシュ・ビート勢にも大きな影響力をもったんだろうなと思います。
それにしても。本当にね。沁みる、痺れる、麻痺させられるブルースです。

穴だらけ。
穴が空いてる。
ハートに風穴。
なんてカッコ良くもなくて。
ただ風が吹く抜けるだけ。

あっち埋めても。
こっちを吹き抜けるし。
こっち埋めても。
そっちで吹き抜けるし。
やれやれなんだけどな。

まぁ。
いいか。
埋まらなくても。
直ぐに。
逝っちまう訳でもねぇし。

空いた穴には。
流し込んでやればいい。
それで。
痺れて。
麻痺させちまえばそれでいい。

美味い酒を。
御機嫌なロックンロールを。
沁みるブルースを。
溢れるほど流し込んで。
浴びて溺れてしまえばそれでいい。

穴だらけ。
風が吹き抜ける。
情けねぇことに。
ヒリヒリとしやがる。
感傷的になりやがる。

それでも。
穴があるから。
酒が。
ロックンロールが。
ブルースが。

沁みる。
痺れる。
麻痺させる。
忘れさせる。
目覚めさせてくれる。

それもいい。
それでいい。
穴だらけ。
そんな心の襞も。
あっていい。



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