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2014/05/12 Mon *蒼い影 / Junior Wells

20140512blueshitbigtown


この街。
歩けば。
どうしても。
その影に。
囚われる。

もう。
遥か昔の。
若き日々の。
影が。
あそこに。ここに。

潜んでは。
不意に。
顔を覗かせ。
心を掠めては。
笑ってみせる。

あの。
蒼い日々。
逃げたくても。
逃げられない。
逃げられるはずもない。

『Blues Hit Big Town』'76年リリース。
ジュニア・ウェルズの処女録音を含むアルバム。
リトル・ウォルターの代わりにマディ・ウォーターズのバンドに加わったウェルズ。
マディのバンドで演奏しながらもソロでの録音の機会を得て。
'53年と'54年にステイツ・レーベルに録音。その音源をデルマークが編集したアルバムです。
当然、そこには『Hoodoo Man Blues』での成功があったからだと思われます。
さて。ウォルターの破滅的性格は些か誇張され気味とは言えよく知られれているところですが。
実はウェルズもそこそこだったんじゃないかと。'54年の録音時には陸軍を脱走して来たとの話ですし。
後年のアルバムでのジェームス・ブラウン張りのファンク・マスター振りの堂に入ったところとかね。
只者じゃ無かったんだろうなと。このアルバムで聴けるハープと歌声も。実にチンピラ臭がするんですよねぇ。
未だ若い、録音時には20歳そこそこだったことを考慮しても。まぁ、いきがってることったら。
親分であるマディやオーティス・スパン、ウィリー・ディクソン、エルモア・ジェイムスも参加していたそうなので。
そりゃ力むなってのが無理なんでしょうが。それ以上にいいところ見せてやろうって。そこがなんともね。
いいんですよね。いきがって。尖がって。蒼くて。まるで誰かを見てるみたいで(?)親近感を抱いたりして。
まさにウェルズの原点なんですけどね。そこに、この蒼さがあるところ。そこが大好きなんですよねぇ。
完成度、成熟度で言えば当然『Hoodoo Man Blues』等、後年の録音が上回るのですが。
この蒼く燃えるウェルズの若き日のブルースもね。是非聴いてほしいなと思うのです。胸に迫るんだよなぁ。

この街。
訪ねれば。
どうしても。
その影に。
追われる。

もう。
遥か彼方の。
若き自分の。
影が。
あそこに。ここに。

潜んでる。
不意に。
耳元で囁いて。
心を震わせては。
笑って去っていく。

あの。
蒼い日々。
忘れたくても。
忘れられない。
忘れられるはずもない。

蒼い影。
未だに。
今も。
囚われる。
追われてる。

蒼い影。
いきがって。
尖がって。
突っ走って。
転んで。跪いて。

それでも。
逃げられない。
忘れられない。
逃げるつもりもない。
蒼い影。

この街に。
自然と。
足が向くのは。
蒼い影の中。
やり残したものがあるのだろう。

ほら。
あいつが。
覗いてる。
笑ってる。
指差してる。

そうなんだ。
終わっていないんだ。



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