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2014/05/13 Tue *奇妙な影 / Lightnin' Hopkins

20140513lightninhopkins


どうにも。
このところ。
毎日。
奇妙な影が。
ついて回ってやがる。

追い払おうにも。
気がつきゃ。
そこにいやがるし。
消えたかと思っても。
足元に潜んでたり。

お前なんか。
呼んだ覚えはないんだと。
無視を決め込んでも。
隣に佇んで。
ほくそ笑んでいやがる。

奇妙な影。
確かに。
奇妙な姿だが。
よく見れば。
あぁ、そういうことなのか・・・

『Lightnin' Hopkins』'76年リリース。
モダン・RPMに残されたブルースを日本独自に編集したシリーズ。
その中の1枚として組まれた'50年と'51年の録音から選曲されたライトニン・ホプキンスのアルバム。
このシリーズに共通して言えることですが。このジャケットねぇ・・・今じゃ許可下りないかもね。
ブルースの何たるか、その本質を捉えてると言えばここまで見事に捉えたジャケットもないけれど。
さて内容ですが。所謂“再発見”前の全盛期のライトニンです。悪い訳もありません。
尤も。ライトニンの場合はその“再発見”にも素晴らしいアルバムを多く残しているのは周知の事実ですが。
さて。この頃のライトニン。ピアノがついたりするものの。基本的には弾き語りで泥臭くと。
初めて録音を経験した時に既に30代半ばで。そのスタイルは完成していたらしく。そのライトニン節が延々と。
なので。これは流石に飽きるかなと思うとさにあらず。そのブルースにブギーにずぶずぶと惹き込まれます。
泥臭いブルースなのに。そのギターがね実にこうスムーズと言うか鮮やかと言うか。電光石火か。
なんでも。ライトニンってのは初録音時のエンジニアがそのギターの音から名付けたって話もあって。
まさしくその否妻の如きギターに聴き惚れ、泥臭さの極みの歌声に耳を奪われてるうちに虜になるのです。
しかし。やはり。奇妙と言うか。異形と言えば異形だよな。弾き語りでここまで聴かせちゃうんだから。
前述の様に。そのキャリアの最後まで質が落ちなかったのは。その独特のスタイル、異形を究めてたからかな。
聴いてるとね。自分の胸の内にあるものが曝け出される様でね。危ないんですけどね。それも魅力だな。
それにしても。このジャケット・・・最高だね。これがブルースでしょ。やっぱりね!

どうにも。
このところ。
起きてから眠るまで。
奇妙な影が。
ついて離れない。

追い払おうにも。
起きれば。
もう側にいやがるし。
眠りに落ちようとすれば。
枕もとで覗き込んでたり。

お前なんかに。
用事も何もないんだと。
手で追いはれっても。
隣に座り込んで。
笑いを噛み殺していやがる。

奇妙な影。
確かに。
奇妙な姿だが。
よく見れば。
あぁ、そういうことなのか・・・

しかたない。
見えようと。
見えまいと。
濃くなろうと。
薄れようと。

いつだって。
そこに。
傍らに。
いたんだもんな。
いるんだもんな。

奇妙な影。
奇妙な姿。
異形のお前。
それは。
それこそが。

俺の心。
そのもの。
俺の思い。
そのもの。
そうなんだ。

奇妙な影。
振り返れば。
足元から。
伸びたそいつが。
口を歪めて笑ってる。



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