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2014/06/15 Sun *死に場所が見つからない / Howlin' Wolf

20140615thebackdoorwolf


死に場所が。
見つからない。

どうにも。
こうにも。
ここだろう。
ここじゃねぇか。
そんな感じが。

ここにも。
あそこにも。
しやしねぇ。
漂ってない。
臭ってこないんだよなぁ。

どこまで。
いつまで。
探し続けなきゃ。
ならんのよ。
まったくなぁ。

そろそろさぁ。
いいんじゃねのとね・・・

『The Back Door Wolf』'73年リリース。
その横顔に泣く子も黙るハウリン・ウルフのラスト・アルバム。
60歳を過ぎていたウルフ。慢性的に体調が悪く。人工透析も受けていたとか。
流石にその歌声の迫力は全盛期には及ばないのですが。
そのブルースの魂、佇まい、姿勢みたいなものは些かも変わっていません。
まったくもって不屈と言うか、強い精神と言うか。そしてもう一つ。
己が信念に基づき。その信念を曲げずに貫いてきた。それ故の達観もあるかなと。
ロック界からの支持も高かったウルフですが。実は第の白人嫌いだったらしく。
どんなに持ち上げられてもその姿勢は変わらずに。セッションとか客演とかはしても。
白人観客だけを相手にしたステージはどんなにギャラを積まれても生涯拒み続けたと言う。
また気安くウルフに触れようとした白人の観客をぶん殴ったという話もあって。
そのブルースが受け入れられるのは、支持されるのは良しとしても。それとこれは別と。
黒人ブルースマンとしての矜持を常に保ち続けた。それがウルフの生涯だったのです。
まぁ、ブルース界のカール・ゴッチ(?)みたいな頑固一徹の親爺さんだったんでしょうね。
そんな親爺さんって。例えば今の社会でも少なくなっちゃって。淋しいかな。
ガキの頃はそんな親爺さん達に怒られて。でもその男臭さに憧れて。可愛がってももらったりね・・・
このアルバムにもね。当然そんなウルフに怒られ可愛がれ、慕ってきたいつもの面子が集まってて。
特にヒューバート・サムリンの鋭いギターがね。ウルフ親爺、親分のラストに端を添えています。
不謹慎かも知れませんが。このアルバム。ウルフの死に場所としては十分に相応しかったかなと思うのです。

死に場所が。
見つからない。

どうにも。
こうにも。
未だだな。
今じゃねぇな。
そんな感じが。

この時も。
あの時にも。
しやしねぇ。
震えない。
伝わってこないんだよなぁ。

どこまで。
いつまで。
探し続けるのかね。
見つからんかね。
まったくなぁ。

そろそろさぁ。
いいんじゃねのとね・・・

死に場所が。
見つからない。

もう。
そろそろ。
飽き飽きしても。
いるのだが。
それなのに。

ここでも。
あそこでも。
この時でも。
あの時でも。
何かが違いやがる。

この人でも。
あの人でも。
どうにも。
こうにも。
何かが足りないのか。

死に場所が。
見つからない。

まぁ。
死ねるだけ。
本気で。
本音で。
未だ生きてない。

“そっち”を見つけるのが先かもね。



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