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2014/06/19 Thu *終われない夏 / Big Brother & The Holding Company

20140619cheapthrillsmono


その夏の。
その日々の。
残像は。
いまも。
あまりにも鮮明で。

その馬鹿馬鹿しくも。
楽しく輝いていた時間。
その記憶は。
いまも。これからも。
消え去ることは無いのだろう。

目を閉じずとも。
その夏の。
空気が。
光が。匂いが。
光景が。笑顔が。

蘇る。浮かぶ。
そこには。
いつもの顔と。
いつもの歌が。
ある。聴こえている。

終わらない夏・・・終われない夏。

『Cheap Thrills』'68年リリース。
ジャニス・ジョプリンを一躍時の人とし世に出したアルバム。
名義からもわかる様に。ジャニスはこの時点ではあくまでバンドの一員。
でも。針を落とせば。誰にだってわかる。ジャニスだけが突出してる存在だと。
故に。ジャニスとバンドは別々の道を歩むことになる。技量、存在感が違い過ぎた。
しかし。それをジャニスが本心から望んでいたかは・・・もう誰にもわからないことだ。
フィルモアでのライヴ録音でその臨場感、緊張感がまたジャニスの歌を特別なものにしている。
(最近ではスタジオでの録音に歓声をダビングした疑似ライヴとの説もあるようだけど・・・)
先にも書いたように。ジャニスはこの未成熟なバンドが恐らく好きだったはずで。
他のメンバーとのデユエットなんかも嬉々としてる感じがあって微笑ましくすらある。
だが。やはり破格なのはジャニスがソロで歌うナンバーで。明らかに異次元にある。
「Summertime」「Piece Of My Heart」「Ball And Chain」...なんでこんな歌が歌えたのか・・・歌えてしまったのか。
その歌声の迫力とか熱量とか。その凄さ以前に。その歌声に込められた思いの強さ・・・
結果論で言うのではない。それを耳にした誰もが感じた筈だ。ジャニスは境界を超えてしまっているんだと。
越境してしまった者を待ち受ける運命を予感した筈だ。恐らくはジャニス自身もわかっていたのかも。
それでも。ジャニスは歌わなければならなかった。歌わざるを得なかった。歌うしかなかったのだ。
「Summertime」のあの独特のギターのイントロ、そこからジャニスが歌いだす。それだけで全身が痺れる。
壮絶な「Ball And Chain」最後はジャニスの歌声だけが残って終わる。憑りつかれたまま時が止まってしまう。
終わらない、終われない季節へと踏み出してしまったジャニス。その後姿には誰の手も届かない・・・
因みに。オリジナルの米国盤にはモノラル盤もあって。是非、その迫力でジャニスの声に一度は触れてほしい。

その夏の。
その一瞬の。
残像は。
いまも。
あまりにも鮮明で。

その馬鹿馬鹿しくも。
楽しくしてしかたなかった瞬間。
その記憶は。
いまも。これからも。
消え去りはしないのだろう。

目を閉じずとも。
その一瞬の。
空気が。
歌声が。笑い声が。
光景が。思いが。

蘇る。浮かぶ。
そこには。
いつも。あの顔と。
いつも。あの歌が。
ある。聴こえている。

終わらない夏・・・終われない夏。

終わらな夏。
そいつは。
思い出としては。
感傷に浸るには。
最高だ。

あんなに。
光り輝いていた日々は。
楽しかった日々は。
ありはしない。
毎日が楽しくて。面白くて。

終われない夏。
そいつは。
思いだす度に。
胸の何処かを刺しやがる。
鈍く思い痛みが蘇る。

あんなに。
光り輝いていた一瞬を。
幸福だった一瞬を。
相手にして闘わなきゃならない。
これからも。おそらくずっと。

しかも。
その相手ときたら・・・
まぁ。いいか。
それも。自分で選んだんだからな。
終わらない夏じゃなくて。
終われない夏をな。

何処かでジャニスが歌ってる・・・



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