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2014/07/03 Thu *払っても、払っても / Elmore James

20140703thebestofelmorejames


払っても。
払っても。
落ちやしない。
べったりと。
着いて。そのままで。

その。
憂鬱な。
気分のまま。
一日を。
過ごしている。

何かが足りないのか。
何かが多すぎるのか。
不安定で。
不安で。恐ろしくて。
何度も。何度も。我が身を振り返る。

払っても。
払っても。
落ちやしない。
そいつに。
やがて魅入られる。

『The Best Of Elmore James』'74年リリース。
その強烈なスライド、ボトルネックで知られたエルモア・ジェイムス。
その'50年代の録音を英米のアルバムから14曲を選んで。日本独自に編集されたアルバム。
このジャケットは無いだろうと思いますが。当時の日本でこれだけエルモアを纏めて聴くことが出来る。
その意味では貴重なアルバムだったのか。それなりに売れたと見えて。今でもエサ箱でよく見かけます。
エルモアと言えば。あのブルーム調と呼ばれる畳み掛ける様なスライドに尽きるのですが。
このアルバムでも代表曲である「Dust My Blues」を始めとして。これでもかと迫ってきます。
エルモアのルーツはあのロバート・ジョンソンとの事ですが。それを独自に発展させたらこうなったのか。
とにかく。一度はまると脱け出せなくなる魅力があって。自分も一時期ブルースと言えばエルモアと。
それこそ毎日の様に聴いていた時期がありました。なんか妙な快感があって興奮するんですよね。
当然。多くギタリストも魅入られていて。J.B.ハットーとかハウンド・ドッグ・テイラーとか。
ロック界ではフリートウッド・マックのジェラミー・スペンサーなんて殆ど物真似の領域でしたからね。
そして。忘れてはならないのが。エルモ・ルイスと名乗って。バリバリのスライド・ギターを弾いて。
そのステージを観たキース・リチャーズとミック・ジャガーの度肝を抜いて。一緒にバンドをやりたいと。
そう思わせたブロンドのギタリスト、そうブライアン・ジョーンズ。ブライアンもエルモアに魅せられてたんだろうな。
ブライアンがどうやってエルモアを知って。どうやってそのスライド、ボトルネックを体得したのか。
今ほど音源も情報も無い時代です。改めてその天賦の才を思わずにいられません。それに溺れ過ぎた。
あまりにも深くエルモアを始めとするブルースに魅せられた。それがブライアンの悲劇だったのかな・・・

追い払っても。
追い払っても。
離れやしない。
何処までも。
着いてきて。そのままで。

その。
沈み込んだ。
気分のまま。
一日を。
歩いている。

何かに不満なのか。
何かが満ち足りすぎているのか。
不安定で。
不気味で。恐くて。
何度も。何度も。後ろを振り返る。

追い払っても。
追い払っても。
離れやしない。
そいつに。
やがて魅入られる。

魅入られたら最後。
払っても、払っても。
追い払っても、追い払っても。
そいつは。いつも。
傍らにいる。離れやしない。

魅入られたら最後。
払う気も失せて。
追い払うこともしなくなって。
その中に。いつも。
沈み込んで。膝を折って。

蹲り。
時の過ぎるのも忘れて。
ただただ身を委ねて。
その快感に浸って。
明日という日など忘れてしまう。

払っても、払っても。

厄介ではあるけれど。
甘美でもあったりするんだな・・・



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