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2014/07/12 Sat *重み / Mary Wells

20140712vintagestock


歴史とか。
伝統とか。
ただ。
長ければいいとは。
古ければいいとは。

思わない。
長いだけの何かが。
古いだけの何かが。
あるのかよと。
年齢とか、年次とか。

それだけを。
頼りに威張ってる。
奴等には。
容赦なく。
牙を剥いてきたんだよな。

だけど。
時に。
ものによっては。
歴史。伝統。
その重み。

それが。
何よりも重要で。
どうしても。
それでなきゃならない。
そんなものもあるんだよな。

『Vintage Stock』'66年リリース。
初期モータウンを代表する女性シンガー、メアリー・ウェルズ。
そのメアリーがモータウンを離れた後に編集されたメアリー初めてのベスト・アルバム。
「Two Lovers」や「My Guy」のヒットにより初期のモータウンを牽引していたメアリー。
確か10代の後半だったか、ともかく20歳そこそこの時には大スターになっていたと。
とてもその年齢とは思えない。低音の効いた落着きのある歌声と。独特の節回しが魅力的で。
マーヴィン・ゲイと組んでのヒット曲もあり、アルバムも制作されてと。
そこにはモータウンとしてのメアリーに対する大きな期待が窺われます。
(尤も。マーヴィンとメアリーはあまりスタジオ内外で相性は良くなかったみたいですが・・・)
メアリーもその期待に応えて大活躍。'64年にはブレンダ・ハロウェイ等と全英をツアーして。
ビートルズのオープニング・アクトを務めたりもしていたんだとか。破竹の勢いだったんですね。
それが突然。モータウンとの蜜月は終わって。翌年には移籍しちゃうんですよね。
原因については諸説あって。メアリーが他社の工場兼に釣られたってのが定説なんですけど。
前後して。シュープリームスがスターの座へと登り詰めていくことを考えると。
メアリーもブレンダ・ハロウェイと同様に。ダイアナ・ロスに対する依怙贔屓の犠牲者なんじゃないかと。
いや、シュープリームスも好きなんですけどね。どうもダイアナは作られたスターって感じがなぁ・・・
このアルバム、メアリーの2度目のレーベル移籍に合わせてリリースされてるんですよね。
移籍後、ヒットに恵まれなかったメアリーに追い討ちをかける様な。アルバム・タイトルもねぇ。
まぁ、いい意味にもとれますが。皮肉も込められてるかなと。ただね。モータウンのヴィンテージとして。
スモーキー・ロビンソも初めてミラクルズ以外に曲を書いたのがメアリーに対してであって。
そこで苦労したことが。後の飛躍に繋がったと。そしてメアリーの甘過ぎない歌声があったこそ。
'60年代初期にヒット曲が生まれ得たと考えると。うん。ヴィンテージとしての価値は十分すぎるアルバムかな。

歴史とか。
伝統とか。
ただ。
長いだけではなく。
古いだけではなく。

そうなんだ。
長いだけの何かが。
古いだけの何かが。
あるものが。
年輪とか、積重ねとか。

それだけに。
胡坐をかいてる様じゃ。
そんなものは。
誤魔化そうとしても。
鍍金が直ぐに剥がせるんだけど。

だけど。
時に。
ものによっては。
歴史。伝統。
その重み。

それを。
何よりも大切にしてて。
どうしても。
それでなきゃならない。
そんなものもあるんだよな。

歴史。
伝統。
声高に主張せず。
安穏と無駄に過ごさず。
柔和な顔で。

誇りを胸に。
黙々と。
積重ねてきた。
刻んできた。
その重み。

その重みが。
醸し出す。
生み出す。
言葉にならない。
説明できないもの。

それが。
必要とされる。
ものが。
時が。
あるんだよな。

重みがね・・・



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