« 2014/07/20 Sun *男だぜ / Muddy Waters | トップページ | 2014/07/22 Tue *そうであれば / Earl King »

2014/07/21 Mon *駕籠の鳥 / Otis Spann

20140721sweetgiantoftheblues


歩いてる。
転がってる。
兎にも角にも。
毎日。
何処かへ向かって。

立ち止ったり。
蹲ったり。
振り返ったり。
それでも。
前へ進んでる。

はずなんだけど。
どうも。
どうにも。
何かが引っ掛かる。
すんなり転がっていかない。

弾むのでも。
滑るのでも。
何でもいいんだけど。
何だかな。
どうにも。こうにも。

『Sweet Giant Of The Blues』'69年リリース。
シカゴ・ブルースを代表するピアニスト、オーティス・スパン。
マディ・ウォターズ・バンドの番頭格としてバンドを支えながら。
そのピアノの腕を買われて。数多くのソロ・アルバムも残してるスパン。
(尤も。本人はフロントに立つのはあまり好んではいなかった様ですが)
そのスパンの最後のソロ・アルバムとなったのがこのアルバムでした。
この後、ジュニア・ウェルズ等とのセッションに参加していて。それが最後の録音となりました。
さて。このアルバム。スパンのピアノを中心としてバンド全体が実に生き生きと弾んでいます。
その中心となってバンドを牽引しているスパン。その指さばきの見事なことと言ったら。
まるで別の生き物の様に弾んで、転がって。ブルースを響かせています。
本人は自信が無かったらしいヴォーカルも。重みこそないものの独特の軽妙な味わいが印象に残ります。
その自在な指さばきと、軽妙な味わいが生み出すもの。それもまたブルースなんですよね。
特に日本ではブルースって言うとギターって思われがちで。偏愛されてる感じすらありますが。
ギターじゃなくてもブルースはやれるんだと。ギターだけがブルースじゃないんだと。
そう自信を持って言えるのは。スパンの存在があるからなんですよね。この魂を震わすピアノがあるから。
この頃には。サイド・マン的な仕事は殆ど無くなっていて。フロント・マンとしての活躍が主になっていて。
このアルバムの張り切り具合。スパンもようやくその気になったかなっかと感じられるのですが。
翌年に癌の為に僅か40歳の若さで亡くなってしまったんですよね。早すぎますよね。無念だなぁ。
「Bird In A Cage」なんてインストでのピアノを聴いてると。新しいブルースの誕生をも予感させて。
改めて。その死が惜しまれます。スパンがもう少し長生きしてたら。ブルース・ピアノの運命も変わってたかな・・・

歩き続けている。
転がり続けている。
兎にも角にも。
昨日も。今日も。
明日へ向かって。

立ち止る時もある。
蹲ってしまう時もある。
思わず振り返ってしまったり。
それでも。
先へと進んでる。

はずなんだけど。
どうも。
どうにも。
何かに引っ掛かってる。
すんなり転がっていけない。

弾むんでも。
滑るんでも。
何でもいいからさ。
何と言うかな。
どうにか。こうにか。

前へ。
先へ。
明日へ。
何処かへ。
転がっていきたいんだけど。

何だかな。
前へ進もうと。
先へ進もうと。
気がつくと。
堂々巡り。

同じところで。
同じこと。
決められたところで。
決められたこと。
その繰り返し。

弾んで。
滑って。
転がって。
うまく。
さばいていきたいが。

どうにも。こうにも。

駕籠の鳥。



web拍手 by FC2

|

« 2014/07/20 Sun *男だぜ / Muddy Waters | トップページ | 2014/07/22 Tue *そうであれば / Earl King »

003 Blues,Rhythm & Blues」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/60038225

この記事へのトラックバック一覧です: 2014/07/21 Mon *駕籠の鳥 / Otis Spann:

« 2014/07/20 Sun *男だぜ / Muddy Waters | トップページ | 2014/07/22 Tue *そうであれば / Earl King »