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2014/07/23 Wed *日暮時 / Smoky Hogg

20140723whensungoesdown


いつからだろう。
陽が沈み始める。
陽が沈んでいこうとする。
その時間帯が。
特別なものになったのは。

何だったんだろう。
何がきっかけだったんだろう。
沈みゆく陽を。
目にするのが。
何とも。遣りきれなくなったのは。

何が呼ぶのだろう。
何を呼び起こされるのだろう。
沈みゆく陽に。
胸の奥の柔らかいところを。
かき乱され、不安になるほどにまで。

日暮時。
懐かしさでも。
切なさでも。
そんなものでなく。
もっと。根源的な感情に襲われる。

『When The Sun Goes Down』'76年リリース。
テキサス出身のブルース・マン、スモーキー・ホッグ。
戦前にも録音を残していたホッグ。その'50年代の録音。
モダン・レーベルの音源から戦局された日本独自の編集アルバム。
例によって。トリオ・レコードのブルース・グレイト・エッセンシャル・シリーズならではの。
何ともエグイ。しかしブルースを見事に体現したジャケットが強烈なインパクトを与えます。
これも。またブルースへの深い愛情の表れなんでしょうが。今なら発売出来ないかな(笑)。
朴訥と言うか素朴と言うか。もろにカントリー・ブルースなホッグのブルース。
その歌声には。気風の良さと言うか、啖呵を切ってる様な気持ち良さがあるのが特徴です。
元々は弾き語りでやっていたみたいですが。この時代にはリズム隊とピアノがついていて。
絶妙にサポートしているのですが。それなのに何故か弾き語りに聴こえる時があって。
何故ならホッグ。かなり野放図と言うか、自由奔放で。バックなんかお構いなしになって。
ギターと歌だけがずれてたりもするんですね。きっと気にも留めて無かったんだろうなぁ。
何でも過度な飲酒が原因で身体を壊して。'60年には亡くなってしまったらしくて。
そんな破天荒さがそのまま出てるのかな。自由気ままな生き様が反映されています。
でも。その勢いの良さの裏に。どうにもならない悲しみが垣間見える瞬間があって。
そう。テキサス出身で。その伝統を頑なに守りつつも。活動、録音は西海岸が主だったと。
その辺りに。ホッグのブルースの、そして人生の。キーとなった何かがあったんでしょうかね。

もう。どのくらいだろう。
陽が沈み始める。
陽が沈んでいこうとする。
その時間帯が。
特別なものになってから。

何だったのか。
何がきっかけだったのか。
沈みゆく陽を。
目にするのが。
遣りきれなくなったのか。わからぬまま。

何かが呼んでいる。
何かが呼び起こされている。
沈みゆく陽に。
胸の奥の柔らかいところを。
かき乱され、不安になる。その程度は強まるばかり。

日暮時。
懐かしさなどではない。
切なさなんかでもない。
そんなものでない。
もっと。根源的な感情に支配される。

日暮時。
目を背けたくなる。
身を隠したくなる。
駆け出したくなる。
家路を急ぎたくなる。

日暮時。
目を背け。身を隠し。
家路を急ぎ駆け出し。
かき乱すもの。不安にさせるもの。
それから逃げ出したくなる。

日暮時。
目を背け。身を隠し。
家へ戻り。閉じ籠り。
胸の奥の柔らかいところを襲う。
根源的な感情から身を隠したくなる。

日暮時にはね。



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