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2014/07/29 Tue *この娘が好きなのは / Aretha Franklin

20140729thisgirlsinlovewithyou


昔話。

その。
三人は。
本当に。
仲が良かったんだ。

同じ会社の。
同僚で。
いつも。
一緒に。
つるんでは。

遊んで。
食べて。
飲んで。
まぁ。
偶に仕事もして。

兎に角。
とても。
楽しかったんだ。
でも。
問題は。

彼女は一人。
俺達は二人。
突然炎のごとく。
明日に向かって撃て。
そんなにお洒落でもカッコ良くも無かったけれど。

そして。
ある日。
気づいてしまった。
この娘が好きなのは。
自分じゃないんだと。

『This Girl's In Love With You』'70年リリース。
アレサ・フランクリンのアトランティックにおける6枚目のオリジナル・アルバム。
マッスル・ショールズのミュージシャンを招集してニューヨークとフロリダで録音されました。
全10曲中8曲がカヴァー。しかもソウルではなくロックやポップスのカヴァー。
しかし。アレサにかかると。何の問題もなく。アレサが歌えば総てがソウルになると。
アレサの歌声に。マッスル・ショールズ・サウンド。この強力なタッグならではの魔法です。
特に。まぁ、今更ではありますが。アレサの歌声、その歌唱力。これはもう桁違いです。
アレサは、そうだな。やっぱり選ばれた人間なんだろうなと思います。
そうでなければ。言葉は悪いですが。アレサもまた物の怪の類なのだろうと。
そうでも思わなければ。その圧倒的な存在の説明の仕様が無いのです。どうにもならないのです。
誰が書いた曲だろうと、誰が歌った曲だろうと。アレサが歌えばアレサの歌になってしまうのです。
例えば「Let It Be」も。完全にアレサのゴスペルとなっています。それもその歌唱はかなり奔放で。
おそらく譜面通りとは思われないのですが。メロディーやアレンジの枠など軽く超越してしまうのです。
その歌声さえ、アレサの歌声さえあれば。世界が成立してしまうんですよね。
勿論、そこにはマッスル・ショールズ・サウンドへの信頼感と言うもののもあってこそだとは思いますが。
とにかく「The Weight」も「The Dark End Of The Street」も。そして「Eleanor Rigby」も。
このアルバムにおいてはアレサの歌、アレサの世界。それ以外のなにものでもないのです。溜息しかないなぁ。

昔話。

その。
三人は。
本当に。
仲が良かったんだけど。

同じ会社の。
同僚で。
いつも。
一緒に。
つるんでたんだけど。

遊んだし。
食べたし。
飲んだし。
まぁ。
偶に仕事でも助け合ったし。

兎に角。
とても。
楽しかったんだ。
だけど。
その時が来てしまって。

彼女は一人。
俺達は二人。
突然炎のごとくではなく。
明日に向かって撃てだったのか。
自分はブッチには程遠かったけど。

そうさ。
本当は。
初めから気づいてた。
この娘が好きなのは。
自分じゃないんだと。

それでも。
いいから。
三人でいたかった。
いられるものなら。
そのまま続けたかったけど。

言ったんだ。
あの娘が好きなのは。
お前だよなと。
そして。
お前も・・・と。

否定してたけど。
やがて。
収まるところに収まって。
それでも。
時には三人で飲んだりしてたけど。

それでも。
あの娘の。
笑顔が見られれば。
少しでも側にいれれば。
良かったんだけど。

まぁ。
長くは続く訳もない。
二人から離れて。
そう。
逃げ出したのさ。

あの時。
あいつに言わなかったら。
逃げ出さなかったら。
否、結果は。
どの道、同じだったんだろうけど。

この娘が好きなのは・・・それでも良かったんだよな・・・

昔話。



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