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2014年7月

2014/07/29 Tue *この娘が好きなのは / Aretha Franklin

20140729thisgirlsinlovewithyou


昔話。

その。
三人は。
本当に。
仲が良かったんだ。

同じ会社の。
同僚で。
いつも。
一緒に。
つるんでは。

遊んで。
食べて。
飲んで。
まぁ。
偶に仕事もして。

兎に角。
とても。
楽しかったんだ。
でも。
問題は。

彼女は一人。
俺達は二人。
突然炎のごとく。
明日に向かって撃て。
そんなにお洒落でもカッコ良くも無かったけれど。

そして。
ある日。
気づいてしまった。
この娘が好きなのは。
自分じゃないんだと。

『This Girl's In Love With You』'70年リリース。
アレサ・フランクリンのアトランティックにおける6枚目のオリジナル・アルバム。
マッスル・ショールズのミュージシャンを招集してニューヨークとフロリダで録音されました。
全10曲中8曲がカヴァー。しかもソウルではなくロックやポップスのカヴァー。
しかし。アレサにかかると。何の問題もなく。アレサが歌えば総てがソウルになると。
アレサの歌声に。マッスル・ショールズ・サウンド。この強力なタッグならではの魔法です。
特に。まぁ、今更ではありますが。アレサの歌声、その歌唱力。これはもう桁違いです。
アレサは、そうだな。やっぱり選ばれた人間なんだろうなと思います。
そうでなければ。言葉は悪いですが。アレサもまた物の怪の類なのだろうと。
そうでも思わなければ。その圧倒的な存在の説明の仕様が無いのです。どうにもならないのです。
誰が書いた曲だろうと、誰が歌った曲だろうと。アレサが歌えばアレサの歌になってしまうのです。
例えば「Let It Be」も。完全にアレサのゴスペルとなっています。それもその歌唱はかなり奔放で。
おそらく譜面通りとは思われないのですが。メロディーやアレンジの枠など軽く超越してしまうのです。
その歌声さえ、アレサの歌声さえあれば。世界が成立してしまうんですよね。
勿論、そこにはマッスル・ショールズ・サウンドへの信頼感と言うもののもあってこそだとは思いますが。
とにかく「The Weight」も「The Dark End Of The Street」も。そして「Eleanor Rigby」も。
このアルバムにおいてはアレサの歌、アレサの世界。それ以外のなにものでもないのです。溜息しかないなぁ。

昔話。

その。
三人は。
本当に。
仲が良かったんだけど。

同じ会社の。
同僚で。
いつも。
一緒に。
つるんでたんだけど。

遊んだし。
食べたし。
飲んだし。
まぁ。
偶に仕事でも助け合ったし。

兎に角。
とても。
楽しかったんだ。
だけど。
その時が来てしまって。

彼女は一人。
俺達は二人。
突然炎のごとくではなく。
明日に向かって撃てだったのか。
自分はブッチには程遠かったけど。

そうさ。
本当は。
初めから気づいてた。
この娘が好きなのは。
自分じゃないんだと。

それでも。
いいから。
三人でいたかった。
いられるものなら。
そのまま続けたかったけど。

言ったんだ。
あの娘が好きなのは。
お前だよなと。
そして。
お前も・・・と。

否定してたけど。
やがて。
収まるところに収まって。
それでも。
時には三人で飲んだりしてたけど。

それでも。
あの娘の。
笑顔が見られれば。
少しでも側にいれれば。
良かったんだけど。

まぁ。
長くは続く訳もない。
二人から離れて。
そう。
逃げ出したのさ。

あの時。
あいつに言わなかったら。
逃げ出さなかったら。
否、結果は。
どの道、同じだったんだろうけど。

この娘が好きなのは・・・それでも良かったんだよな・・・

昔話。



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2014/07/28 Mon *家族の食卓 / Brook Benton

20140728homestyle


頂きものを。
したら。
お裾分けじゃないけれど。
担いで。
お酒も買い込んで。

お邪魔しますと。
上り込み。
お台所借りますねと。
あぁ、構わずに。
勝手はわかりますからと。

ちょっと。
カッコつけながら。
鍋やら器やら探しながら。
茹でたり。刻んだり。
あぁ、立たなくていいですからと。

さぁ。
なんとか。それなりに。
仕上がりましたよ。
乾杯して。
皆で頂きましょうねと。

我家の流儀。家族の食卓。

『Home Style』'70年リリース。
'50年代から活躍するブルック・ベントン。
前作に収められていた「Rainy Night In Georgia」が大ヒット。
起死回生の復活を成し遂げて。その勢いが衰えぬうちにと制作されたアルバム。
バックを務めているのがディシー・フライヤーズで。コーラスはスウィート・インスピレーションズでと。
ソウルとかロックの枠を超えての米国南部音楽の魅力を皆で聴かせましょうみたいな。
そんな素敵で温かいアルバムです。トニー・ジョー・ホワイトのナンバーを3曲取り上げてるのも特徴かな。
太いバリトンのヴェルヴェット・ヴォイス。そんなベントンの魅力がいい塩梅に引き出されています。
その魅力はやはり、スローからミディアムのナンバーで発揮されるもので。
時に語りかえる様な歌声にスウィート・インスピレーションズのコーラスが絡みつくとね。いいんだなぁ。
でまた。決して泥臭くならなくて。都会的なのもベントンの歌声の特徴で。
熱く、激しく、熱気に溢れ、汗が飛び散るサザン・ソウル。それとはまた異なるソウルの魅力。
穏かに、優しく。しかし、その身と心の内に秘めた熱気が静かに滲み出てくるソウルも魅力的だと。
そんなことを気づかせてくれるベントンです。そこが物足りないんだよって人も勿論いるのでしょうが。
しかし。これが。ベントンのスタイルなのです。やり方なのです。それも、またいいじゃないですか。
自分は好きかな。特に。何か心が温かくなった日の。その夜更けなんかに針を落とすと。
こう。しみじみと沁みてきて。慰撫してくれるものを感じたりするんですよね・・・

頂きものを。
したら。
お裾分けじゃないけれど。
皆で。
一緒に囲んで。

さぁ、頂きましょうと。
座り込み。
いただきますと手を合わせ。
あぁ、構わずに。
勝手に飲みますからと。

さぁ、さぁ。
気楽にやりましょうと。
薬味届きますか。酢の物もありますよ。
これはポン酢がいいかなぁ。
あぁ、立たなくていいですからと。

あぁ。。
やっぱり。美味しいですよね。
老舗の味ですからね。
義理堅い知人に感謝して。
皆で頂くのが一番ですねと。

我家の流儀。家族の食卓。

美味しいもの。
頂いたら。
担いで。
駆けつけて。
皆で囲んで。

ささやかに。
楽しく。
笑いながら。
皆で。
美味しく食べましょう。

それが。
我家のスタイル。
我家の流儀。
家族の食卓。
それも。またいいかなと。



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2014/07/27 Sun *俺にだって / Eric Clapton

20140727theresoneineverycroedukorg


誰にだって。
安息の日が。
安息の時間が。
安息できる場所が。
あるものだよな。

だったら。
俺にだって。
あったって。
悪くない。
否、なくちゃ困る。

それが。
偶々。
今日で。
その午前中で。
この涼しい部屋で。

だったんだから。
頼むから。
起こさないで。
邪魔しないで。
放っておいてくれないか。

『There's One In Every Crowd』'75年リリース。
エリック・クラプトンの復帰後2枚目となったソロ・アルバム。
恐らくクラプトンのキャリアの中でも一、二を争う地味なアルバム。
それでも。全米チャートでは20位近くまで上がったみたいですけど。
何せカムバック作となった前作があの『461 Ocean Boulevard』でしたので。
同様なサウンドではあったものの。あまりのレイド・バック振りにファンがついていけなかったのかな。
1曲を除いてジャマイカ録音。リラックスしたクラプトン。悪くない・・・良いんですけどねぇ。
ブルースに固執して。ハードにサイケに大きく振れて。米国南部に憧れてと。
まぁ、とにかく。音楽的変遷の激しかったクラプトン。それだけ色々と思い悩んでいたんでしょうが。
薬物への長い耽溺を経て。ようやく米国南部、そしてカリブ海を越えてレゲエへと辿り着いて。
安息の地を得たってとこで。その心持ち、穏やかな心情が素直にギターに、サウンドに反映されています。
(まぁ、とは言えこの頃のクラプトンはアルコールとパティ・ボイドに耽溺してたんですけどね・・・)
『461~』の付き合いであるタルサ・トップスとの息もバッチリ合っていて。
特にイヴォンヌ・エリマンとマーシー・レヴィ。2人の女性ヴォーカリストのコーラスも心地良くて。
そう。夏の夜に。窓辺から吹き込んでくる涼しい風に吹かれてる様な心地にさせてくれるアルバムです。
クラプトンの得た安息が、聴く者にも安息を運んできてくれるような。そんなところがいいんですよね。
その中でエルモア・ジェイムズのカヴァー「The Sky Is Crying」だけは異彩を放っていて。
その火を噴く様なルース・ギターは熱いです。でも、これレコード会社の意向だったのかも。
ブルースに惚れこみながら。ブルースを弾くと少しも楽しそうでないクラプトン。難儀な人だよなぁ・・・

誰にだって。
心安らぐ日が。
心安らぐ時間が。
心安らぐ場所が。
あるものだよな。

だったら。
俺にだって。
ある筈で。
そうだよな。
そう、あるんだよ。

それが。
偶々。
今日は。
この午前中・・・夕方までで。
その涼しい部屋でうつらうつらと。

だっただけなんだから。
お願いだから。
起きなくても。
邪魔になどしないで。
そっとしておいてくれないか。

俺にだって。
これでも。
色々と。
あるんだよ。
ない様に見えるかもしれないけど。

俺にだって。
どうしても。
動けない。
動きたくない。
そんな時もあるんだよ。必要なんだよ。

俺にだって・・・

安息の日。
安息の時間。
安息できる場所。
十分に。
ありはするけれど。

お互いの。
タイミングが。
少しずつ。
ずれてたりすると。
それはそれでな。

俺にだって。
それなりの苦労は。
それなりの気遣いは。
あるってこと。
まぁ、そんなもの。大したことではないけどね(笑)。



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2014/07/26 Sat *いつかどこかで / The Rolling Stones

20140726stickyfingersukorg


ここ。
暫くは。
珍しく。
その気にもならず。
その気配もなく。

なんとはなしに。
落ち着きかけて。
いてはいたのだが。
そこは。何と言っても。
根無し草。

その上。
依怙地で。
我侭な。
流れ者。
そろそろまた。

うずうずと。
むずむずと。
貫き通すぞと。
曲げないぞと。
理由をつけては。

いつかどこかで。

『Sticky Fingers』'71年リリース。
言わずと知れた。ローリング・ストーンズの傑作アルバム。
傑作・・・傑物かな。もう30年以上は聴いてる筈なんだけど。
未だに飽きるどころか大好きで。未だに新発見もあってと。
如何にこの頃のストーンズが脂が乗ってたか、充実していたか。
それはどんな言葉よりも。針を落として。「Brown Sugar」のイントロが鳴り響く。
もう。その一瞬、一音。その説得力の凄さ、素晴らしさ。これがロックンロールだぜと。
その「Brown Sugar」と「Wild Horses」「You Gotta Move」の3曲が。
米国はアラバマのマッスル・ショールズ・スタジオで録音されています。
常に変わらない。時代の流れとは無縁の様でいて。音楽、音に対する嗅覚。
それだけは常に研ぎ澄ませていたストーンズならではの行動力、機動力。
動く時がきたら逃さず動く。目指す場所が見つかったら外さずに辿り着く。
この身軽で精力的で貪欲な姿勢こそがストーンズを世界最強のロックンロール・バンド足らしめていると。
勿論、商業的成功による裏付けと。自らのレーベルを立ち上げたって背景も大きいのでしょうが。
それでも。そこには。それらを超えた。ロックンローラーとしての真摯な姿勢が見てとれます。
そう。ことロックンロール、音楽に関してはストーンズは真面目なんです。他は知らないけど。
そこがね。未だに惹きつけられて止まない理由なんだろうな。ロックンロールへの愛に満ちてるもんな。
アラバマで録音するならフレッド・マクダウェルだろうとの理由で「You Gotta Move」をカヴァーする。
そのブルースに対する変わらない深い愛情もねぇ・・・堪らんよね。ほんと沁みるわ。
その他のナンバーも含めて。捨て曲一切なし。うん。今更だけど。やはりストーンズの傑物の一角だな。

いま。
暫くは。
ひょっとして。
その気にもならず。
その気配も感じず。

なんとはなしに。
このまま落ち着いて。
しまうのも悪くはないかと。
しかし。何と言っても。
根無し草。

その上。
頑固で。
多情な。
流れ者。
そろそろまた。

うずうずと。
むずむずと。
譲らないぞと。
仕方ないだろと。
言い訳を見つけては。

いつかどこかで。

動き始める。
転がり始める。
そう。きっと。
そんな季節が。
訪れる。

変わらない様で。
変わり続ける。
変わり続ける様で。
変わらない。
訪れたなら。

動かなきゃならない。
転がらなきゃならない。
それが。
定めと。とうの昔に。
心に決めた根無し草。

いつかどこかで。

動き始める。
転がり始める。
明日。明後日。
来週。来月。来年。
わからないが。遠くはない。

いつかどこかで。



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2014/07/25 Fri *糾える縄のごとし / Maggie Bell

20140725suicidesalukorg


平穏な。
変化に乏しい。
そんな。
一日こそ。
実は厄介だったりする。

頭が。
心が。
時間を持て余して。
様々なことを。
考え始める。

良いこと。
前向きなこと。
そればかりならいいが。
そんな筈もなく。
考えるうちに。

悪いこと。
後ろ向きなこと。
いつのまにか。
そればかりを。
考えたいたりもする。

糾える縄のごとし。

『Suicide Sal』'75年リリース。
英国のジャニス・ジョプリンとの呼び声もあったマギー・ベル。
ストーン・ザ・クロウズの看板だったマギーの2枚目となるソロ・アルバム。
たぶん、世界の至る所にどこどこのジャニスが一杯いたんだろうけど。
そうだな。英国ではマギーが一番、ジャニスを髣髴とさせるかな。
当然、ジャニスには無い英国らしい陰りもあって。でも迫力も凄まじくてと。
時にジャニス以上にブルージーだったりもして。うん、魅力的な歌声です。
このアルバム、ジミー・ペイジが何曲か参加しているらしくて。それが話題になったらしいのですが。
針を落とすと。もうマギーの歌声に惹き込まれて。ペイジ云々はどうでも良くなるかな。
緩急、硬軟。自在に使い分けて。喜びも悲しみも。見事に表現してみせるマギーです。
そのハスキーな歌声で時にシャウトし、鼓舞し。時に優しく語りかける様に歌い、慰撫する。
そうそう。英国のジャニスと言うよりも。女性版ロッド・スチュワートのがしっくりくるかな。
ロッドの「Every Picture Tells A Story」でロッドとデユエットして対等に渡り合ってたし。
スコットランド出身で同郷でもありますからね。そうか。そうだよな。そう考えると。
このアルバムでの「Wishing Well」や「I Saw Him Standing There」などの見事なカヴァー。
その選曲や解釈の通好みなところ。カヴァーの巧みさもロッドとの共通点ですね。
ストーン・ザ・クロウズでも、ソロでも。大きな商業的な成功は得られなかったマギーですが。
その姉御肌の。人生の酸いも甘いも知ったからこそと思わせる歌声に救われる時もあるのです。

平凡な。
起伏に乏しい。
そんな。
一日こそ。
実は危険だったりする。

頭が。
心が。
時間を持て余して。
様々なことに。
思いを巡らせ始める。

明るい。
幸せなこと。
そればかりならいいが。
そんな筈もなく。
巡らせるうちに。

喰らい。
不幸せなこと。
いつのまにか。
その周りばかりを。
巡っていたりもする。

糾える縄のごとし。

良いことも。
悪いことも。
ある。
それが。
同等ならばいいのだが。

明るさも。
暗さも。
感じられる。
それが。
同等ならばいいのだが。

時に。
どちらかに。
振れてしまうと。
振れ過ぎてしまうと。
混乱し、収拾がつかなくなって。

極端な。
考えに。
思いに。
囚われて。
そうするとろくなことはない。

そんな時。
何処かから。
誰かの声が。
聞えてきて。
鼓舞してくれれば。慰撫してくれれば。

人生は。
福禍は。
糾える縄のごとし。
表に出たり。裏に出たり。
そんなことの繰り返しだと。

そんな声が。
聞えてきて。
考えるのを止めて。
思いから醒めて。
あぁ、そうか。そんなものかと。

糾える縄のごとし。

ついついね。
忘れてね。
極端に。傾いてしまう。
そんな時は。
誰かの声が聞えてくるのを待ってみるんだ・・・



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2014/07/24 Thu *開き直り / John Lee Hooker

20140724sings


そうですか。
そう思いますか。
やっぱりね。
そうですよね。
いや、自分でもね。

薄々。
そうじゃないかとは。
思ってたんですけど。
やっぱりね。
そうですよね。
考えられないですよね。

そうだよな。
そりゃ、そうだわな。
他人が考えても。
そうなんだろうな。
まぁ、自分でもな。

実のところ。
そうなんだと。
それしかないんだと。
思ってはいたんだよな。
それしか考えられないもんな。

開き直り。

『Sings』'61年リリース。
その筋ではキング727と言うレコード番号で通じるらしい。
ジョン・リー・フッカーの代表的な、傑作中の傑作と言えるアルバム。
'48年~'51年の録音から12曲が収められています。
何故録音から10年を経てからアルバムとして纏められたのか。
実はジョン・リーは当時モダンと契約していて。キングに録音したものの。
ジョン・リー名義ではまずいと。テキサス・スリムなる名義でリリースしてたんだとか。
流石はジョン・リー。で、負けず劣らず(?)キングもいい加減なもんで。
このアルバム。実は12曲中4曲はアール・フッカーの音源だと言う・・・ブルースだなぁ(笑)。
時にはジョン・リー・ブッカーなんてバレバレの名義でも録音していた当時のジョン・リー。
その膨大な録音量を飽くなき金銭欲故ととるか、迸るブルースへの情熱故ととるか。
後者だろうなと。だって。そう考えても金欲しさの片手間なんてレベルじゃありませんからね。
弾き語りで。音質も悪くて。そんなことものともしない真っ黒、ドス黒いブルース。
下手に触れたら火傷しそうな凄まじさです。鬼気迫ってます。異様ですらあります。
何でも当局の目を逃れる為に地下倉庫で録音したって説もあるんですが。
その澱んだ空気も感じさせるこもった音質の中から聴こえる呻り声と中低音のギターの響き。
夏には聴けないとも言われるジョン・リーの中でも最も夏には相応しくないアルバムかな。
否、だからこそ。夏に聴きたくなる、聴くんですよ。どうせ暑いんですから。だったら煽ってしまえと。
開き直りですね。でも。それでいいかな。涼しい時に聴くよりも。その凄みが実感を伴って伝わってくるので。
因みに。アール・フッカーの4曲も素晴らしいのですが。ジョン・リーと一緒だと。可愛いもんだなと(笑)。

そうですか。
そう見えますか。
やっぱりね。
そうですよね。
いや、自分でもね。

薄々。
そうじゃないかとは。
感じてたんですけど。
やっぱりね。
そうですよね。
想像できないですよね。

そうだよな。
そりゃ、そうだわな。
他人から見ても。
そうなんだろうな。
まぁ、自分でもな。

実のところ。
そうなんだと。
それしかないんだと。
見えてはいたんだよな。
それしか想像できないもんな。

開き直り。

迷って。
立ち止って。
色々と。
模索して。
思索して。

未だ。
当分は。
時間をかけて。
続けてみる。
価値はあるけれど。

未だ。
暫くは。
色々と。
彷徨ってみる。
面白さはあるけれど。

それしかない。
それしか考えられない。
そうとしか見えない。
それしか想像できない。
それが確かなら。

開き直り。

それならば。
どうせなら。
煽り立てて。
火をつけて。
徹底的にやるしかないかもね。

開き直り。

まだ。
その。
最終的な覚悟には。
至らないけれど。
いずれにせよ。いつかは。

開き直りが必要になるだろうな・・・



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2014/07/23 Wed *日暮時 / Smoky Hogg

20140723whensungoesdown


いつからだろう。
陽が沈み始める。
陽が沈んでいこうとする。
その時間帯が。
特別なものになったのは。

何だったんだろう。
何がきっかけだったんだろう。
沈みゆく陽を。
目にするのが。
何とも。遣りきれなくなったのは。

何が呼ぶのだろう。
何を呼び起こされるのだろう。
沈みゆく陽に。
胸の奥の柔らかいところを。
かき乱され、不安になるほどにまで。

日暮時。
懐かしさでも。
切なさでも。
そんなものでなく。
もっと。根源的な感情に襲われる。

『When The Sun Goes Down』'76年リリース。
テキサス出身のブルース・マン、スモーキー・ホッグ。
戦前にも録音を残していたホッグ。その'50年代の録音。
モダン・レーベルの音源から戦局された日本独自の編集アルバム。
例によって。トリオ・レコードのブルース・グレイト・エッセンシャル・シリーズならではの。
何ともエグイ。しかしブルースを見事に体現したジャケットが強烈なインパクトを与えます。
これも。またブルースへの深い愛情の表れなんでしょうが。今なら発売出来ないかな(笑)。
朴訥と言うか素朴と言うか。もろにカントリー・ブルースなホッグのブルース。
その歌声には。気風の良さと言うか、啖呵を切ってる様な気持ち良さがあるのが特徴です。
元々は弾き語りでやっていたみたいですが。この時代にはリズム隊とピアノがついていて。
絶妙にサポートしているのですが。それなのに何故か弾き語りに聴こえる時があって。
何故ならホッグ。かなり野放図と言うか、自由奔放で。バックなんかお構いなしになって。
ギターと歌だけがずれてたりもするんですね。きっと気にも留めて無かったんだろうなぁ。
何でも過度な飲酒が原因で身体を壊して。'60年には亡くなってしまったらしくて。
そんな破天荒さがそのまま出てるのかな。自由気ままな生き様が反映されています。
でも。その勢いの良さの裏に。どうにもならない悲しみが垣間見える瞬間があって。
そう。テキサス出身で。その伝統を頑なに守りつつも。活動、録音は西海岸が主だったと。
その辺りに。ホッグのブルースの、そして人生の。キーとなった何かがあったんでしょうかね。

もう。どのくらいだろう。
陽が沈み始める。
陽が沈んでいこうとする。
その時間帯が。
特別なものになってから。

何だったのか。
何がきっかけだったのか。
沈みゆく陽を。
目にするのが。
遣りきれなくなったのか。わからぬまま。

何かが呼んでいる。
何かが呼び起こされている。
沈みゆく陽に。
胸の奥の柔らかいところを。
かき乱され、不安になる。その程度は強まるばかり。

日暮時。
懐かしさなどではない。
切なさなんかでもない。
そんなものでない。
もっと。根源的な感情に支配される。

日暮時。
目を背けたくなる。
身を隠したくなる。
駆け出したくなる。
家路を急ぎたくなる。

日暮時。
目を背け。身を隠し。
家路を急ぎ駆け出し。
かき乱すもの。不安にさせるもの。
それから逃げ出したくなる。

日暮時。
目を背け。身を隠し。
家へ戻り。閉じ籠り。
胸の奥の柔らかいところを襲う。
根源的な感情から身を隠したくなる。

日暮時にはね。



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2014/07/22 Tue *そうであれば / Earl King

20140722thoselonelylonelynights


なんだ。
そうなんだ。
そうか。
そうであれば。
仕方がないもんな。

ちょいと。
かなり。
思惑が。
外れてしまったけど。
どうしようもできないもんな。

うん。
笑顔で。
我慢して。
心で。
落胆して。

そうであれば。
仕方がないと。
無理やりに。
納得させて。
さて。どうしたものかと。

『Those Lonely, Lonely Nights』'79年リリース。
ニューオーリンズの“ヘタウマ”ギタリスト、アール・キング。
その'50年代、エース・レーベルへの録音を集めて。
編集、制作された世界で初めてとなる日本発のアールのアルバム。
このヴィヴィッド・サウンドってのもP-VINEと並んでいい仕事してます。
明らかに同郷のギター・スリムの影響下にあって。
一説によると。あまりに忙しいスリムの代役を務めたこともあるとか。
う~ん。ばれそうなもんだけどなぁ。でもなんかとぼけて押し通しそうでもあるか。
そうなんですよね。細かいことは気にしないで。マイ・ペースを貫き通す。
それがアールの本領で大ヒットしたらしい「Those Lonely, Lonely Nights」からして。
明らかにギターが調子外れてるんですけどね。それが名曲たる由縁になってると言う。
だって。全然。そのギターも。バックも気にしない。朴訥とした歌声。
それが。何とも言えない陽気な哀愁(?)を呼び起こすんですよね。憎めないんだよなぁ。
それでいて。「My Love Is Strong」なんてバラードをこれも外れてるんだけど決めてみせると。
なんとも。ほのぼのとした個性で。誰からも好かれてしまいそうなんだよな。
ニューオーリンズって土地柄も影響してるんですかね。この味は、ブルースはアールだけのものですね。
アップなナンバーにも独特の個性があって。ジミヘンとかレイヴォーンにも影響与えてるんですよね。
まぁ、とにかく。テクニック至上主義ななんて狭義な心の持ち主でなければ十分に楽しめると思います。

なんだ。
そうだったんだ。
そうか。
そうであれば。
如何ともしがたいもんな。

ちょいと。
かなり。
失望が。
大きんだけれども。
どうにもしようがないもんな。

そう。
笑顔が。
引き攣っても。
心の。
落胆は隠して。

そうだったのであれば。
如何ともならないと。
無理にでも。
飲み込んで。
さて。どうしたものかと。

次は。
次の機会は。
いつになるのかな。
いつ訪れるかな。
近くは・・・無いよな。

それまで。
その日まで。
その夜まで。
切ない思いを胸に。
淋しい夜を過ごすんだな。

何日。
何週間。
まさか。
何ヶ月もって。
それは無い。無いよな。

まぁ。
いいんだけどさ。
他にも。
楽しいことも。
面白いこともあるし。

しかし。
そうであれば。
次の機会には。
如何に淋しい夜を過ごしたかを。
陽気に、しかし哀愁こめて語ってあげることに致しましょうか(笑)。



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2014/07/21 Mon *駕籠の鳥 / Otis Spann

20140721sweetgiantoftheblues


歩いてる。
転がってる。
兎にも角にも。
毎日。
何処かへ向かって。

立ち止ったり。
蹲ったり。
振り返ったり。
それでも。
前へ進んでる。

はずなんだけど。
どうも。
どうにも。
何かが引っ掛かる。
すんなり転がっていかない。

弾むのでも。
滑るのでも。
何でもいいんだけど。
何だかな。
どうにも。こうにも。

『Sweet Giant Of The Blues』'69年リリース。
シカゴ・ブルースを代表するピアニスト、オーティス・スパン。
マディ・ウォターズ・バンドの番頭格としてバンドを支えながら。
そのピアノの腕を買われて。数多くのソロ・アルバムも残してるスパン。
(尤も。本人はフロントに立つのはあまり好んではいなかった様ですが)
そのスパンの最後のソロ・アルバムとなったのがこのアルバムでした。
この後、ジュニア・ウェルズ等とのセッションに参加していて。それが最後の録音となりました。
さて。このアルバム。スパンのピアノを中心としてバンド全体が実に生き生きと弾んでいます。
その中心となってバンドを牽引しているスパン。その指さばきの見事なことと言ったら。
まるで別の生き物の様に弾んで、転がって。ブルースを響かせています。
本人は自信が無かったらしいヴォーカルも。重みこそないものの独特の軽妙な味わいが印象に残ります。
その自在な指さばきと、軽妙な味わいが生み出すもの。それもまたブルースなんですよね。
特に日本ではブルースって言うとギターって思われがちで。偏愛されてる感じすらありますが。
ギターじゃなくてもブルースはやれるんだと。ギターだけがブルースじゃないんだと。
そう自信を持って言えるのは。スパンの存在があるからなんですよね。この魂を震わすピアノがあるから。
この頃には。サイド・マン的な仕事は殆ど無くなっていて。フロント・マンとしての活躍が主になっていて。
このアルバムの張り切り具合。スパンもようやくその気になったかなっかと感じられるのですが。
翌年に癌の為に僅か40歳の若さで亡くなってしまったんですよね。早すぎますよね。無念だなぁ。
「Bird In A Cage」なんてインストでのピアノを聴いてると。新しいブルースの誕生をも予感させて。
改めて。その死が惜しまれます。スパンがもう少し長生きしてたら。ブルース・ピアノの運命も変わってたかな・・・

歩き続けている。
転がり続けている。
兎にも角にも。
昨日も。今日も。
明日へ向かって。

立ち止る時もある。
蹲ってしまう時もある。
思わず振り返ってしまったり。
それでも。
先へと進んでる。

はずなんだけど。
どうも。
どうにも。
何かに引っ掛かってる。
すんなり転がっていけない。

弾むんでも。
滑るんでも。
何でもいいからさ。
何と言うかな。
どうにか。こうにか。

前へ。
先へ。
明日へ。
何処かへ。
転がっていきたいんだけど。

何だかな。
前へ進もうと。
先へ進もうと。
気がつくと。
堂々巡り。

同じところで。
同じこと。
決められたところで。
決められたこと。
その繰り返し。

弾んで。
滑って。
転がって。
うまく。
さばいていきたいが。

どうにも。こうにも。

駕籠の鳥。



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2014/07/20 Sun *男だぜ / Muddy Waters

20140720muddywaterstherealfolkblues


男だぜ。

それも。
立派な。
身も心も。
逞しく。
ぶっとい。

ちょっとや。
そっとじゃ。
ビクともしないぜ。
動かないぜ。
曲げないぜ。

頑固だぜ。
しつこいぜ。
狙ったら。
逃がさないぜ。
でも誇りはいつも胸にあるんだぜ。

男だぜ。

『The Real Folk Blues』'65年リリース。
マディ・ウォーターズの3枚目となるアルバム。
2人マディのド迫力にビビりますが。大胆なデザインだなぁ。
欧米で突如巻き起こったフォーク・ブーム、フォーク・ブルース・ブーム。
商魂逞しいチェスが見逃す筈もなく。マディ始め同じタイトルのアルバムが編集されました。
と言って。別にマディがフォーク・ブルースをやっている訳でもなく。
(そもそも。フォーク・ブルースってのがよくわからん。カントリー・ブルースならわかるが・・・)
実に古くは'47年から。新しくは'64年まで。実に長い期間の録音から選曲されています。
要はブームにに乗って。シングルのみで発売してきたナンバーを売っちゃおうってやつですね。
従って。アルバムとしての統一感とかは求め様も無いのですが。そんなことはお構いなし。
実に精力的な、汗も何も滴る、男マディがブルースを唸る、吠える。もうそれだけで十分なのです。
何が凄いって。A面頭が「Mannish Boy」あんですけどね。何度針を落としても、いつ針を落としても。
最初のウゥってマディの呻り声に背筋がビクッときますからね。ほんと堪りませんぜと。
このジャケット、この呻り声。どんだけの婦女子を濡らし・・・泣かせたんだか。罪な男だぜマディ。
有名なところでは「Gypsy Woman」とか「Rollin' & Tumblin'」とかも収録されてますが。
どこをどう切っても。黒い汁が滴るマディのブルースです。その濃厚さに咽かえりそうになります。
「Rollin' & Tumblin'」は様々なブルース・マンやロック・バンド・がやってますが。やっぱりマディが一番かな。
こいつを聴かされたら。自然とリズム刻んで。踊らなきゃ、転がり弾けなきゃ嘘だろってやつですね!

男だぜ。

それも。
立派な。
根無し草。
どこまでも。
転がり続ける。

ちょっとや。
そっとじゃ。
落ち着かないぜ。
動き続けるぜ。
転がり続けるぜ。

頑固だぜ。
しぶといぜ。
狙った獲物には。
喰らいつくぜ。
でも誇りを忘れたことはないんだぜ。

男だぜ。

今夜も。
何処かで。
雷光が輝き。
雷鳴が轟き。
騒ぎの匂いがしたならば。

逃さず。
駆けつけ。
どっしりと。
腰を据えて。
最後まで楽しませるぜ。

逃さず。
喰らいつき。
じっくりと。
調理して。
骨の髄まで味わうぜ。味わってもらうぜ。

今夜も。
何処かで。
ブルースを。
じっくりと。どっしりと。決めて。
転がすぜ。弾ませるぜ。

男だぜ!

そして。女だぜ!



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2014/07/19 Sat *力、働く / Ann Cole

20140719gotmymojowaorking


理屈でも。
理由でも。
無いけれど。
人の力。
満更でもない。

何処からともなく。
呼ばれ。
呼び合い。
集いし。
彼等の。我等の。

思いが。
思い入れが。
熱を呼び。
風を起こし。
力へと姿を変える。

応えよう。
応えたい。
踊らせよう。
踊りたい。
渦巻くものが一つになる。

力、働く。

『Got My Mojo Working』'84年リリース。
アン・コールの'50年代の録音を集めた英国編集のアルバム。
アルバム・タイトルにもなっている「Got My Mojo Working」ですが。
何を隠そう。そう。このアンがオリジナルで。マディ・ウォーターズはそれをカヴァーしたと。
他にもマジック・サムのナンバーの下歌もあったりして。その影響力が偲ばれます。
まぁ、でも目立つ存在だったんだろうなと。大きな瞳も印象的なアンです。
決して歌が上手いシンガーでは無いですが。時に気丈に、時に気怠く。
そんなアンの歌声が薄暗いクラヴに響く。想像するだけでゾクッと背筋に電気が走ります。
迫力や声量で圧倒するタイプでないのもアンの場合は効果的・・・狙ってたのかな。
自分の歌の聴かせ方、魅せ方を知り尽くしていたんだろうな。
ステージ映えがして。観客の操縦方法も心得ていてと。憎いばかりですねぇ。いいですねぇ。
でもやっぱり。この声だよなぁ。凛としてて骨があるんだけど艶っぽいんだよなぁ。
この声はねぇ。好みもあるでしょうが。男心をくすぐらずにはおかない声ですね。
アップテンポなナンバーだけでなく。ミディアムも、ゴスペルの色濃いスローも。
見事に歌いこなし、聴かせてくれます。'50年代当時に何故アルバムが制作されなかったのか。
それだけ。ブルースが白人社会にまで浸透するには時間がかかったってことの証左かな。
ところで。「Got My Mojo Working」がアンの最大のヒット曲だったらしく。A面1曲目に収められてますが。
ここはB面ラストにしてほしかったなと。アンコールはアン・コールの「Got My Mojo Working」でってね!

神でも。
仏でも。
無くて。
人の力。
侮ったものでもない。

何処からともなく。
三々五々。
集まって。
共鳴する。
彼等の。我等の。

想いが。
想い入れが。
雲を呼び。
嵐を起こし。
魂へと姿を変える。

燃やそう。
燃えたい。
歌わせよう。
歌いたい。
響き合うものが一つになる。

力、働く。

その日。
その夜。
その瞬間。
その場所。
そこでしか。

巻き起こらない。
沸き上がらない。
響き合わない。
呼応しない。
不思議なものがある。

目に見えなくとも。
手に取れなくても。
そこに。
確かに感じられる。
間違いなく存在するものがある。

思いか。
想いか。
熱か。風か。
雲か。嵐か。
集い。共鳴する。

力が。
働き。
魂が。
震える。
そんなものが今夜もあった。

力、働く。

それは皆の、人の力なんだよな!



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2014/07/18 Fri *チャンスがある限り / John Lennon

20140718shavedfishukorg


戦況は。
圧倒的に。
不利。
打開策など。
無いに等しく思える。

思える。
それでも。
蟻の這い出る隙間でも。
何でも。
見つけられるものであれば。

諦めるわけにも。
いかないいんだよな。
諦めたら。
そこで終わりだかんな。
そいつはちと流儀に反するかな。

勝てる見込みなど。
万に一つもありゃしねぇけど。
百万に一つでもあるんであれば。
そいつに賭けずに。
白旗上げるってのはなぁ、許されないんだよな。

チャンスがある限り。

『Shaved Fish』'75年リリース。
ジョン・レノンの初めてのベスト・アルバム。
亡くなってから。一時期はそれこそ雨後の竹の子の様に。
何だか。どんだけってくらいにベスト・アルバムが編集されて。
ジョンの歌が世の中に知られる、広がってくのはいいんだけど。
どこのどいつがその利権を貪ってんだよと。だんだん食傷気味になったっけな。
このアルバムが唯一、ジョンの生前に編集されたジョン自身が関わったベスト・アルバム。
全12曲と曲数も少ないので。今はあまり顧みられないのだろうけど。
ジョンが、自分で関わった。この事実は重いんだな。他のベスト・アルバムとは意味が違うんだな。
A面頭とB面の最後に「Give Peace A Chance」が配されてる。ジョンが時代をどう捉えていたか。
このアルバムの後、主夫として沈黙の季節に入ったジョン。そのまま引退してしまう可能性もあったし。
復帰後のインタビューで。'70年代は酷い時代だった'80年代は良い時代、人々の時代にしていこうみたいな。
そんなことを語った直後に殺されちまったジョン。そんなジョンが選曲し編集したアルバムが。
そのジョンが「Give Peace A Chance」で始まり、「Give Peace A Chance」で終わってる事実。
このアルバムが遺された意味を。いま、この時代に生きる者として。考えずにはいられないんだよな。
一部の。ジョンを愛と平和の使者みたいに祀り上げてる奴等は大嫌いなので。
そんな連中には「Cold Turkey」や「Mother」を耳の穴をかっぽじってよく聴けよと言ってやりたいけどね。
まぁ。いい。ジョンの歌声を聴いてきたんだろ。ジョンと共に歩んできたんだろ。ジョンに背中蹴飛ばされたんだろ。
だったら。そうなんだよ。黙ってるわけには。諦めちまうわけにはいかないんだな。ジョンを聴いちまったんだから。

戦局は。
絶望的に。
不利。
打開策など。
何処にもありゃしない。

ありゃしない。
それでも。
水滴の漏れる穴でも。
何でも。
何が何でも見つけなきゃならない。

諦めるわけには。
いかないいんだよな。
諦めたら。
そこで終わりだかんな。
そいつはちと矜持に反するかな。

勝てる見込みなど。
99.9999999999%ありゃしねぇけど。
100%でないのであれば。
そこに賭けもせずに。
撤退して逃げ出すってのはなぁ、許してくれないんだよな。

チャンスがある限り。

何でもいい。
どんな手でも。
どんなやり方でも。
いいから。
やれること。やらねぇと。

顔向けができねぇ。
面を出すことができねぇ。
否、違うな。
まだ今のままじゃ。
面を出しにいけねぇんだな。恥ずかしくて。

何を聴いてたんだ。
誰と歩んできたんだ。
誰が蹴飛ばしてやったんだ。
そんなこと言われたくねぇもんな。
そいつはロックンロールじゃねぇじゃん。

ブレーキの壊れたダンプカー。
暴走して。衝突して。爆発して。
それで終わり。終りかもしれねぇが。
だとしたら。タイヤにしがみつくくらい。
だとしても。荷台に飛び乗ってひっくり返すくらい。

チャンスがある限り。
ほんの僅かでも。
ほんとうに。本当に。僅かでも。
可能性に賭けてからでなけりゃ。
面もだせねぇんだよなぁ。カッコ悪くて。

ジョン・レノンを聴くってのは。
ジョン・レノンを好きだって言うのは。
それくらい。
それほどに。
覚悟がいるんだぜ。わかってんのかなぁ・・・

チャンスがある限り。



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2014/07/17 Thu *足が向くのは / Marianne Faithfull

20140717dangerousacquaintances


気がつくと。
ここへ。
この街へ。
足が向くのは。
偶々の様で。

当然。
そうでは無く。
意識が。
そうさせている。
そう欲している。

そうさせる。
そう思わせる。
何かが。
ここには。
この街にはある。

それが。
何かは。
そう。自分が。
誰よりも。
わかっている。

残照。

『Dangerous Acquaintances』'81年リリース。
『Broken English』に続くマリアンヌ・フェイスフルの復活後2枚目のアルバム。
狙ったのか。敢えてモノクロで表現された。その瞳、唇、髪が何とも言えない色気を醸しだしています。
そのジャケットで微かな笑みをたたえているマリアンヌ。その微笑が象徴するかの如くに。
自伝的内容ともとれるナンバーを。その壮絶な半生が窺えるナンバーを。何とも軽やかに歌っています。
勿論、その歌声はあの掠れ声なんですけどね。前作にあった絶望感の様な深い暗さはありません。
まぁ、かえって。こっちのがその分凄味があるとも言えますけどね。でもね、他の試奏なんですよね。
前作で思いっきり変容した姿をさらしたことで腹が据わって。それが受け入れられたことで安心したのかな。
なんと表現したらいいのかな。その歌声に'60年代とは異なる意味での愛らしさが宿ってるんですよね。
う~ん。一度地獄を見て。そこから生還した故の可愛らしさ。壮絶でありながらも気高さは失っていないと。
そこに。マリアンヌの常人とは異なる凄みがあるんだな。で、その凄みが妖しいまでに美しいんだな。
マリアンヌって。“可愛い顔して”ってタイプじゃないですか。清純派で売ってても。その裏側ではねって。
でも。それが持って生まれたものなんでしょうしね。やってきたことに対して本質的には後悔しないと言うか。
まぁ、反省したり。落ち込んだりはしたかもしれないけど。やってきたことは悔いないと。
むしろやらなかったことを悔いると。そんな芯の強さがあるんだろうなと。だから生還して生き残ってね。
悪い連中と。色々と悪さもしてきて。いい思い出も。そうじゃない思いでもあるけど。結局は楽しかったはと。
そう歌にして。笑い飛ばして前へ進んでいける。そんな強さが歌声の中に感じられて。惚れ惚れするんだなぁ。
マリアンヌにとって。ミックやキースは。あの時代を共に過ごした奴等は戦友みたいなものなんだろうなぁ。

気がつくと。
ここへ。
この街へ。
足が向くのは。
偶々を装いながら。

当然。
そうでは無く。
意識の。
命じるがままで。
欲するがままで。

そうさせる。
そう思わせる。
何かが。
ここには。
この街からは消えはしない。

それが。
何かを。
誰よりも。
自分が。己自身が
感じている。

残照。

十数年間。
毎日の様に。
通い。過ごし。
汗を流し。
遊びまくって。

至福の瞬間もあれば。
奈落の底にも突き落とされて。
悶々とした時間を過ごしもし。
でも。救われるもの。手を差し伸べてくれるもの。
そんなものの存在も教えられ。

どこよりも。
どの街よりも。
多くの時間を過ごし。
多くの人と出会い。
多くの人と別れ。

思いだせば。
恥ずかしく。
落ち込んで。
反省もするけれど。
後悔はしない。

残照。

足が向くのは。
それだけではなく。
懐かしくもありながら。
それが原点だと。
それが原動力だと。

気づかされたからで。
その。
馬鹿馬鹿しくも。
陽気で愛しい日々を胸に。
再び転がり始める為なのだ。

足が向くのは。
実は。
他にも理由があるのだけれど。
それは。
胸の中にしまっておこう・・・



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2014/07/16 Wed *一息、一息 / Spooky Tooth

20140716thelasypuff


さてと。
そろそろ。
その日に向けて。
目標定めて。
動きだそうかと。

でも。
まぁ。
まだ。
力が抜けてないし。
焦りも表にでてるし。

動きだす。
その前に。
腰を落ち着けて。
座り込んで。
一息、一息。

ゆっくりと。
吸いこんで。
ゆっくりと。
吐きだして。
それからでも遅くはないか。

『The Last Puff』'70年リリース。
スプーキー・トゥースの最後を飾るはずだったアルバム。
双頭体制の一角、ゲイリー・ライトが脱退して。
副題にもある様にマイク・ハリスンを中心に制作されて。
確かそれで一度解散するんだけど。直ぐに違うメンバーが入って復活したのかな。
でもマイク・ハリスンは参加しなかったのかな。とにかくややこしくて。
少なくともこのアルバムの制作段階ではメンバーは最後になると意識していたはず。
でも。アルバム・タイトルにある様に。だからと言って格別力むわけでもなく。
まぁ、一服つけて。じゃ、やりますかみたいな。いい感じで緩やかな感覚に満ちたアルバム。
大体が。スプーキー・トゥースって。なんか力が入り過ぎてたのか、焦ってたのか。
アルバム毎にサウンド変えたり、実験的なことやったりで。印象が散漫になってしまったのですが。
元来は。フリーとかハンブル・パイと同様の。米国南部への憧憬と英国ならではの哀愁が同居してる。
ブルージーでソウルフルで。少しセンチメンタルでって。ブリティッシュ・ロック王道のバンドだったんですよね。
ハリスンがその渋い声でソウルフルに歌って。ルーサー・グロブナーのギターが鳴いて。
リズム隊がタイトに全体を引き締めて。曲によっては女性コーラスが盛り上げに一役買っててね。
王道んんだよなぁ。黒さに憧れ、醸し出しながら。英国の香りも決して消し去れないってところで。
好きなんですよね。こういうバンド。惜しむらくはフリーや、ハンブル・パイみたいなスター性は無かったかなと。
ハリスンの歌声の渋さなんて最高だけどな。特にこのアルバムは最後だと思って気楽にやってるのか。
伸び伸びと歌ってるんだよなぁ。この緩やかさが決して大物っぽくないところが。らしいと言えばらし過ぎるけど。

さてと。
そろそろ。
その時に向けて。
計画的に。
歩き出そうかと。

でも。
まぁ。
まだ。
歪は生じてるし。
微妙な狂いも残ってるし。

歩きだす。
その前に。
腰を下ろして。
しゃがみ込んで。
一息、一息。

ゆっくりと。
吸いこんだら。
ゆっくりと。
吐きだしてと。
それが出来てからでもいいか。

一息、一息。
そうなんだよな。
ひょっとしたら。
その一息が。
最後になるかもしれないと。

そんな。
感覚に囚われて。
身震いする。
そんなうちは。
未だ時期じゃないんだろうな。

いつでも。
どこでも。
危ないなと思ったら。
嫌だなと感じたら。
一服できる。回避できる。

そうじゃないと。
そうならないと。
なんにもならないもんな。
てなわけで。
本日も。

一息、一息。

力まず。
焦らず。
最後の時は。
自分で。
決められる様になるまでは。

一息、一息。



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2014/07/15 Tue *廻るものなら / 鈴木ヒロミツ

20140715towanorinne


生まれ変わりだとか。
輪廻だとか。
そんなものは。
どうにも信じられない。
信じる気にもならない。

この世は一生。
一度きり。
だからこそ。
恐くもあるが。
楽しくもある。

そもそも。
いまの自分以外の。
人生を。
いつか。どこかで。
生きることなど想像もつかない。

この一生を。
面白がれれば。
楽しめれば。
そして。やがて。
土塊に戻れれば。

それでいい。

『永遠の輪廻』'76年リリース。
モップス解散後に制作された鈴木ヒロミツの初めてのそして唯一のソロ・アルバム。
そうなんだよ。鈴木ヒロミツは歌手、それもロック・ヴォーカリストだったんだよ。
なんか忘れ去られてますよね。すっかりね。確か渋谷陽一が日本一のヴォーカリストだと言ってたけど。
モップスの「朝まで待てない」なんてね。本当にカッコいいんですよね。痺れるんだよなぁ。
モップス解散後に役者やタレントとしての活動に重きを置いて。本格的に音楽活動をしなかったのは。
解散を巡る人間関係も含めた諸々のゴタゴタに嫌気がさしたって説があって。勿体なかったなと。
さて。宇崎竜童とかジョニー大倉とかりりぃとか。豪華な作家陣を迎えて制作されたこのアルバムですが。
A面の1曲目がいきなりストリングスによるインストで。意表をつかれて。
このストリングスがアルバム全編に渡ってサウンドの中核をなしていて。
そのサウンドを背景に翳りを漂わせて、穏やかにヒロミツが歌うと言う。思いきっきりモップスと違うなと。
当然。ここらは意識的に狙ってやったんだろうなと。こういう歌い方、表現も出来るんだよとね。
それが表に出たか裏に出たか。それは聴く人ぞれぞれによって違うんだろうな。
確かに歌の上手さも魅力も伝わってくるし。特に翳りを漂わせた表現には惹かれるけど。
う~ん、悪くないけど。自分はモップスのが好きかな。本人はどう思っていたんでしょうね。
変化を狙ってたんだから。モップスからの連鎖を断ち切るって意味では手応えを感じていたのかな。
でもアルバム・タイトルがね。なんか複雑な心境もあったのかとも思わされますが。
ところで。「でも、何かが違う」の作者がマチ・ロジャースとなっていて。当時のポール・ロジャースの奥さんで。
実は本当のところはポールの作曲じゃないかって説があるんですけど。どうなんでしょうね?

生まれ変わりだとか。
輪廻だとか。
そんなものを。
信じてしまったら。
信じて、縋る様になってしまったら。

この世で何度。
生を繰り返すのか。
それはそれで。
楽しいのかもしれないが。
恐くもある。

そもそも。
いまの自分以外の。
人生を。
いつか。どこかでの。
別の人生など想像もつかない。

この一生を。
もがいても。足掻いてでも。
面白く楽しめれば。
そして。時が来たら。
海に還れれば。

それでいい。

いいよなぁ。
そもそも。
仏陀は。
輪廻なんて。
否定してたって言うしな。

徳を積めば積むほど。
来世ではいい身分に生まれ変われるなんて。
どこかの宗教屋が考えたんだろうな。
そうすれば闘わせる理由もできるし。
お布施も増えるしな。生臭いよな。

でも。
そうだな。
もし。
廻るものなら。
どうするかな。

まるっきり。
別の世で。
別の人生。
興味が無くは無いが。
でもなぁ。

ここまで。
出会った人達。
共に過ごしてる人達。
それが。
やっぱり愛おしいよな。

だから。
廻るものなら。
もう一度。
同じ人生がいいかな。
少し変えたいところはあるけど・・・

送り火。
揺らぐ炎の。
向うに浮かぶ。
顔や声や思い。
そんなことを取り留めもなく感じてる。

あっ。
でも。
あれだな。
キースの旦那に生まれ変われるなら。
それはありだな(笑)。



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2014/07/14 Mon *混ざる、混ぜる / 加部正義

20140714compound


どうしても。
糸口が。
見つからない。
出口まで。
辿り着けそうもない。

考えは尽きた。
手も尽きた。
もうこれ以上は。
下手な考え休むに・・・
だろうしな。

一つの。
考え方。
やり方。
それだけでは。
そろそろ限界。

そいつは。
きっと。
理解はしてるのだが。
混ざれるか。
混ぜれるか。

そこがなんとも難しい。

『Compound』'86年リリース。
ゴールデン・カップスやジョニー、ルイス&チャー(ピンク・クラウド)での活動で知られる。
加部正義、ルイズルイス加部のソロ・アルバム。ベーシストとして知られる加部ですが。
このアルバムではギターを担当。流麗で華麗なテクニックを披露しています。
元々ゴールデン・カップス加入以前はギタリストだったそうで。エディ藩脱退後はギター弾いてたらしいので。
その志向としてはギタリストであって。事情によりたまたまベースを弾いていたと。
本人にとっては極自然な流れなのかも知れませんね。でも、やっぱりベーシストのイメージが強いかな。
リリース当時はピンク・クラウドも活動中でチャーやジョニー吉長もゲストで参加していますが。
それぞれ1曲ずつなのかな。豪華共演って感じでは無くて。自然にさらっとやってる感じ。それがいいかな。
ベーシストのイメージが強いんですけど。アルバムは完全にギタリストの思考で制作されていて。
インストが半分以上を占める、硬質なギターサウンドが全体を支配する。そんなアルバムで。
敢えて言えば。一時期のジェフ・ベックのインスト三部作に近いかな・・・ひょっとして狙ってたのかも。
それにしても。巧いよなと言うか。いいギター弾くなと。本当にギター好きなんだろうなと思います。
いい音なんですよね。硬質なんだけど。どこか、こう捉えどころの無さもあって。面白いなと。
さて。「非常ベルなベル」なる曲では清志郎がヴォーカルで参加していて。いつものことながら。
清志郎のあの歌声が入ると。途端に世界がRC、あの色に染まってしまうんですけどね。
清志郎ってゴールデン・カップスの大ファンだったんですよね。なんか歌声に嬉しさが滲み出てるもんな。
負けじと加部のギターにも一段と気合が入っていて。そのぶつかり合い、混ざり具合がいい塩梅なのです。
加部と清志郎。そりゃ。この2人がやりあえば、組めば。カッコ良くなるのは自明ですね。堪らんです。

どうしても。
地図が。
描けない。
約束の地は。
遥か向うに霞んでる。

考えるのも限界。
手段も底をついた。
もうこれ以上は。
どんな策も愚策に似たり・・・
だろうしな。

一人の。
考え方。
やり方。
それだけでは。
既に限界。

そいつは。
とっくに。
理解はしてたのだが。
混ざれるか。
混ぜれるか。

そこがなんとも難しい。

混ざるのは。
好きじゃないし。
混ぜるのも。
なんだかんだで。
面倒だし。

まぁ。
そんなこと言っても。
現実に埒が明かんのだし。
なんとか。
打開はしたいとは思うのだが。

一人で。
一つの。
考えで。
やり方で。
そいつが身に沁みついてるんだよな。

混ざる。
混ぜる。
そこで起きる。
反応自体には。
興味津々なんだけど。

そこがなんとも難しい。



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2014/07/13 Sun *宴はそのままに / 沢田研二

20140713koyoiwakareinautagenidouzo


遠くで。
聞えてた。
足音が。
まじかに。
迫ってきている。

空の。
端に。
沸き上がった。
黒雲が。
空全体を覆おうとしている。

不気味で。
不快で。
理不尽で。
腹が立って。
悲しくて。

手はないのか。
足も出ないのか。
もう。
何もかも。
間に合わないのか。

いやいや。
そうはいくかよ。
そう簡単に。
思惑通りに。
させてやるかったんだ。

宴はそのままに。

『今度は華麗な宴にどうぞ。』'78年リリース。
沢田研二、ジュリーの11枚目のオリジナル・ソロ・アルバム。
作詞、阿久悠。作曲、大野克夫。このコンビが全曲を手掛けた2枚目のアルバムかな。
'78年、昭和53年のジュリーです。歌謡界、芸能界のトップで光り輝いていたジュリーです。
その輝きは、存在感は断トツの一等賞でしたからね。このアルバムにも如実に反映されていて。
アルバム全体に渡って。何とも言えない力が漲っています。元気です。駆け抜けています。
A面1曲目に「ダーリング」、B面1曲目に「ヤマトより愛をこめて」と2曲の大ヒット曲を配して。
もう。それだけで十分。後は埋め草的な曲でってのが。恐らく当時の歌謡曲のアルバムには多かったのかな。
しかし。そこはジュリーです(そして阿久さんと克夫さんです)。そんな安易なことは当然しません。
当時の状況を考えると殺人的なスケジュールだったと思うのですが。その中でよくぞここまでって感じで。
どの曲もクオリティが高く。とにかく聴いてると楽しくて、元気が出てきて、ついつい笑顔になってしまいます。
お代の分は、いやそれ以上に、倍返しで楽しませまっせと。見事なものです。これがプロの仕事だよなと。
当時は当然、「ダーリング」と「ヤマトより愛をこめて」目当てに買ったんですけどね。恐れ入りましたと。
認識を改めたのですが。特にこの頃から数年間のジュリーのソロ・アルバムの充実度は素晴らしいのです。
しかしなぁ。まぁ、当然ジュリーが歌うことを前提に書いているから当然なんでしょうけど。
阿久さんの描く物語、世界は。とびっきり気障でカッコ良くて。これねぇ、ジュリー以外は歌えないでしょう。
日本芸能界史上、最も美しく妖しい男だったジュリー。凄いよなぁ。この華麗な男の色気はね。
やはり。唯一無比の存在ですね。そうこの時代が美し過ぎたからね。今の体型と容姿が余計ね・・・
いいんです。これだけ登り詰めたんですから。そこに安穏とせず好き勝手に今も毅然と歌い続けてる。
いつか舞台で歌を枕に死にたい。そう思ってるらしいジュリーです。いいじゃないですか。つき合いましょう。
誰にも、何ものにも屈せず、負けず。その華麗な宴はそのままに。続けて下さい。とことんついてきますので。

昔。
辿った。
道を。
またも。
行こうとしている。

心の。
隅に。
押し込めていた。
不安が。
全身を覆おうとしている。

不気味で。
不快で。
理不尽で。
腹立たしくて。
情けなくて。

手はないのか。
足も出ないのか。
もう。
何をしても。
手遅れなのか。

いやいや。
そうはいかせるか。
そう簡単に。
諦めたら。
奴等の思うつぼじゃないか。

宴はそのままに。

そうさ。
何があっても。
何かがきても。
いつもの様に。
今まで通りに。

元気に。
笑顔で。
歌って。
踊って。
この宴を続けてやろう。

そうさ。
簡単に。
俺達から。
何かを、
奪えると思うなよと。

あかんべーして。
笑い飛ばして。
歌って。
踊って。
この宴を続けてやろう。

宴はそのままに・・・ね!



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2014/07/12 Sat *重み / Mary Wells

20140712vintagestock


歴史とか。
伝統とか。
ただ。
長ければいいとは。
古ければいいとは。

思わない。
長いだけの何かが。
古いだけの何かが。
あるのかよと。
年齢とか、年次とか。

それだけを。
頼りに威張ってる。
奴等には。
容赦なく。
牙を剥いてきたんだよな。

だけど。
時に。
ものによっては。
歴史。伝統。
その重み。

それが。
何よりも重要で。
どうしても。
それでなきゃならない。
そんなものもあるんだよな。

『Vintage Stock』'66年リリース。
初期モータウンを代表する女性シンガー、メアリー・ウェルズ。
そのメアリーがモータウンを離れた後に編集されたメアリー初めてのベスト・アルバム。
「Two Lovers」や「My Guy」のヒットにより初期のモータウンを牽引していたメアリー。
確か10代の後半だったか、ともかく20歳そこそこの時には大スターになっていたと。
とてもその年齢とは思えない。低音の効いた落着きのある歌声と。独特の節回しが魅力的で。
マーヴィン・ゲイと組んでのヒット曲もあり、アルバムも制作されてと。
そこにはモータウンとしてのメアリーに対する大きな期待が窺われます。
(尤も。マーヴィンとメアリーはあまりスタジオ内外で相性は良くなかったみたいですが・・・)
メアリーもその期待に応えて大活躍。'64年にはブレンダ・ハロウェイ等と全英をツアーして。
ビートルズのオープニング・アクトを務めたりもしていたんだとか。破竹の勢いだったんですね。
それが突然。モータウンとの蜜月は終わって。翌年には移籍しちゃうんですよね。
原因については諸説あって。メアリーが他社の工場兼に釣られたってのが定説なんですけど。
前後して。シュープリームスがスターの座へと登り詰めていくことを考えると。
メアリーもブレンダ・ハロウェイと同様に。ダイアナ・ロスに対する依怙贔屓の犠牲者なんじゃないかと。
いや、シュープリームスも好きなんですけどね。どうもダイアナは作られたスターって感じがなぁ・・・
このアルバム、メアリーの2度目のレーベル移籍に合わせてリリースされてるんですよね。
移籍後、ヒットに恵まれなかったメアリーに追い討ちをかける様な。アルバム・タイトルもねぇ。
まぁ、いい意味にもとれますが。皮肉も込められてるかなと。ただね。モータウンのヴィンテージとして。
スモーキー・ロビンソも初めてミラクルズ以外に曲を書いたのがメアリーに対してであって。
そこで苦労したことが。後の飛躍に繋がったと。そしてメアリーの甘過ぎない歌声があったこそ。
'60年代初期にヒット曲が生まれ得たと考えると。うん。ヴィンテージとしての価値は十分すぎるアルバムかな。

歴史とか。
伝統とか。
ただ。
長いだけではなく。
古いだけではなく。

そうなんだ。
長いだけの何かが。
古いだけの何かが。
あるものが。
年輪とか、積重ねとか。

それだけに。
胡坐をかいてる様じゃ。
そんなものは。
誤魔化そうとしても。
鍍金が直ぐに剥がせるんだけど。

だけど。
時に。
ものによっては。
歴史。伝統。
その重み。

それを。
何よりも大切にしてて。
どうしても。
それでなきゃならない。
そんなものもあるんだよな。

歴史。
伝統。
声高に主張せず。
安穏と無駄に過ごさず。
柔和な顔で。

誇りを胸に。
黙々と。
積重ねてきた。
刻んできた。
その重み。

その重みが。
醸し出す。
生み出す。
言葉にならない。
説明できないもの。

それが。
必要とされる。
ものが。
時が。
あるんだよな。

重みがね・・・



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2014/07/11 Fri *抱いて帰ろう / Sam Cooke

20140711thebestofsamcooke


勝手に。
独りよがりだけど。
それでも。
感じるものは。
感じるんだな。

特に。
この街で。
この街角を。
歩いていると。
直ぐ近くに。

その存在を。
感じる。
感じられる。
だから。わざと。
理由をつけては。

訪れて。
その空気の中に。
その風の中に。
その面影を。
探しているんだな。

『The Best Of Sam Cooke』'62年リリース。
サム・クックの初めての、そして生前に発売された唯一のベスト・アルバム。
A面がキーン時代。B面がRCA時代。それぞれ6曲ずつの全12曲が収録されています。
勿論、このアルバムだけでサムの総てがわかるものではありませんが。
「You Send Me」から「Bring It On Home To Me」まで。ヒットj曲、代表曲ばかりなので。
サム・クックを初めて聴くにはまぁ、それなりに最適な入門編とは言えるのかな。
ソウルのパイオニアとして。特に最近は知名度だけは以前と比較したら高くなりましたが。
案外とね。実は聴いたことが無いとか。「A Change Is Gonna Come」だけが独り歩きしたりしてたりと。
そんな印象もあるので。その面ではこの種のベスト・アルバムってのは意外に重要かなと。
収録曲の多いCDやボックスもありますが。まぁ、アナログ派としてはこのアルバムからかなと。
「You Send Me」に代表されるキーン時代。ディープなソウルを期待して針を落とすと肩透かし・・・
なんて感じる人も多いんだろうな。この時代のサムはシャウトしたりディープに聴かせたりと言うよりも。
優しく語りかけてくる様な歌い方が印象的ですからね。そこには時代的な背景やレーベルの思惑。
そんなものもあったのでしょうが。何よりも。歌を、歌そのものを伝えたいってサムの意志が強かったのではと。
だから。最初から敢えて黒っぽさを全開にすることを抑えて、先ず聴いてもらうことに狙いを絞ったんだろうなと。
なので。実は自分も初めて聴いた時は。失礼ながらサムってこんなものなとか思ってしまったのですが。
これがね。何故か繰り返し聴きたくなるんですよね。その歌声に込められたサムの思いが伝わってきて。
そこに。実はゴスペルを根底にした熱さと、爽やかなポピュラリティーを共存させてみせるサムの歌声。
その魅力の魔法の様な素晴らしさに魅せられると。もう後はね。そのまま。惹きつけられるいっぽうで。
ソウル濃度が高まったRCA時代のナンバーには。もうなんだろうな。心を鷲掴みにされて放してもらえないと。
「Bring It On Home To Me」とかね。何故に数多のカヴァーが生まれたかが。素直に納得できるのです。

勝手に。
夢想してるだけど。
それでも。
感じるものは。
感じるんだな。

特に。
この街で。
この街角に。
佇んでいると。
直ぐ近くに。

その存在を。
感じる。
感じられる。
だから。そうさ。
口実を見つけては。

訪れて。
その空気の中に。
その風の中に。
その身を。
晒しているんだな。

独りよがりの。
ただの夢想に過ぎない。
一方通行。
それでもいい。
それでも。

その存在を。
空気の中に。風の中に。
その匂いを。
その呼ぶ声を。
その思いを。

感じる。
感じると思える。
それだけでいい。
それだけで。
胸の奥の柔らかいところに明りが灯る。

さぁ。
その。
小さな。
灯火を。
抱いて帰ろう。



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2014/07/10 Thu *明日は明日 / Dee Dee Warwick

20140710turningaround


待つだけ。
待って。
結局。
想定外の出来事で。
予定変更。

面倒ではあるな。
相手もあるし。
調整も必要だし。
何よりも。
自分の気分がな。

そのつもりで。
それなりに。
整えて。上げて。
そいつを。
一旦は白紙に戻して。

また。
改めて。
それなりに。
整えて。上げて。
一からっちゃ一からだな。

まぁ。
いいか。
切り替えよう。
方向転換して。
今日は今日にして。

明日は明日。

『Turning Around』'70年リリース。
ディオンヌ・ワーウィックの妹であるディー・ディー・ワーウィック。
そのディー・ディーの初のソロ・アルバムにしてアトコでは唯一のアルバム。
バート・バカラックのナンバーをレパートリーとしてヒット曲も多く。
東京音楽祭(覚えてる人いるのかね)等も含めて'70年代には頻繁に来日して。
世界的な成功も手にし。日本でも知名度の高いディオンヌ。
その姉と比較して。商業的な成功とは縁遠く。日本では殆ど知られていないディー・ディー。
このアルバムに収められた「She Didn't Know (She Kept On Talking)」が唯一のヒット曲なのかな。
かく言う自分も。数年前に初めてその存在を知って。このアルバムを入手できたのも最近で。
そしたら。これがいいんだな。何ともディープなサザン・ソウルで。
自分としてはディオンヌより圧倒的にディー・ディーが好きですね。歌声の深さ、黒さが違うなと。
ディオンヌはバカラックを歌って成功したことによりソウル・シンガーよりもポピュラー・シンガーになったと。
少なくとも。ディオンヌの歌声は自分の中ではソウルでは無いんですよね。嫌いでは無いけれど。
従姉にスウィート・インスピレーションズのシシー・ヒューストンがいるということなので。
恐らくはディー・ディーも幼いころから教会でゴスペルを歌ってたんだろうなと。
シシーと同じく。ゴスペル出身者ならではの魂の入った迫力のある歌声に胸が震えます。
シシーはゴスペルから離れてソフトになっていくのに絶えられずにスウィート・インスピレーションズを脱退。
ディー・ディーがディオンヌに倣わずポップスを歌わなかったところにもなんかシシーとの共通項があるかなと。
そんな拘り、矜持を持つ。そんなレディ・ソウルが好きなので。一発でやられてしまった訳ですね。
ジャケットにも表現されているかの如く。若々しい身のこなしを感じさせる躍動感があるところも。御機嫌です。

考えるだけ。
考えて。
結局。
想定外には対応不可。
思考一時停止。

面倒ではあるな。
状況は変わるし。
思考も変わるだろうし。
何よりも。
自分の感情がな。

そのつもりで。
それなりに。
設えて。抑えて。
そいつを。
一旦は白紙に戻して。

また。
改めて。
それなりに。
設えて。抑えて。
一からってより零からだな。

まぁ。
いいか。
切り替えよう。
くるっと回って。
今日は今日にして。

明日は明日。

今日は今日だし。
明日は明日で明後日は明後日。
同じ様で。何かが異なるだろう。
ならば。今日には拘らず。
そう。今日はもう忘れて。

明日は明日。

切り替えて。
くるっと回って。
ターンでも決めて。
明日の気分に。明日の感情に。
任せよう。

明日は明日。

風が変われば。
風に任せて。
そちらへ向かうのも。
悪くは無い。
面白い!

尤も。
今日も。
明日も。
明後日も。
その先も。
絶対に変わらない。
そんなものも。
そんな思いも。
あるんだけどね・・・



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2014/07/09 Wed *大切な事は / Original Sound Track

20140709rocknrollhighschool


大切な事は。

学校でも。
先公にも。
家でも。
親にも。
教わらなかったな。

否。
全くでは無いけれど。
そりゃ。
教わった事もあるけれど。
一番大切な事は。

学校の外で。
家の外で。
出会った人達や。
過ごした連中から。
教わった。学んだ。

そうなんだよな。
結局。いまも。
それが大切で。
その為に。
生きてたりするんだよな。

大切な事は。

『Rock 'N' Roll High School』'79年リリース。
B級映画製作の大御所ロジャー・コーマン総指揮による映画のサウンド・トラック・アルバム。
ラモーンズが主題歌を歌って。そのまんまの役柄で出演もしてました。
内容は・・・とにかく超B級どころかC級だった記憶があって。まぁ、ラモーンズが観れる。
なんか当時としてはそれだけが売りって感想しか無かったかな。いま観ても変わらんだろうな。
まぁ、改めて観る気にもなれないですけどね(笑)。ロック好きの生徒と頭の固い教師の対決・・・
そうか。この退屈な国だけじゃなくて。アメリカでも同じなんだとは思ったかな。
尤も。当時はいい大人の先公どもにロックなんかわかるわけないじゃんと。反抗する気にもならなくて。
それが。もうすっかり。その先公どもの年齢に並んだり、越えちゃったんだよなぁ。やれやれ。
信じてもらえないだろうけど。当時は未だロック好きだってだけで目つけられたりしてましたからね。
それだけじゃなくて。髪が長いとか。制服のボタンをちゃんと留めてないとか。ズボンの裾を絞ってるとか。
制服の下に赤いシャツ着てるとか。ベルトが紫だとか。それだけで怒られたもんなぁ。
文化祭すっぽかしても怒られたし。遅刻の常習犯で怒られたし・・・まぁ、ここらは少し反省してるけどね。
高校だか中学だかで。昼休みの校内放送でロックかけててら、殴り込まれたんだよなぁ。頭きたなぁ。
あれからだよな。授業中も窓の外を眺めて。校庭をランニングしてる女の娘ばっかり見てる様になったのは(笑)。
授業で教えられたことも。それ以外に偉そうに語ってた人生論とかってやつも一つも役に立ったためしはない。
なんたって。お前らの命より学校の名誉の方が大事だと言いきった奴がいたからなぁ・・・馬鹿馬鹿しい。
なんか。全然。アルバムに触れてないな。やっぱりラモーンズはカッコいいなと。先ず素直にね。
エディ&ホット・ロッズのナンバーもいいな。そしてアリス・クーパーの「School's Out」が最高に御機嫌で。
何故かイーノも一曲収録されてるんだけど。違和感あり過ぎで。どんなシーンで使われたんだろう?
針落としてると。色々と学生時代を思いだして。ムカつくんだけど。最後は笑い飛ばせちゃうアルバムかな。

大切な事は。

学校なんか。
先公なんか。
家でなんか。
親になんか。
教えてくれなかったな。

否。
全くでは無いけれど。
そりゃ。
教えてくれた事もあるけれど。
一番大切な事は。

学校の帰り。
家に帰るまでの。
寄り道や。道草や。
そこで一緒だった皆が。
教えてくれた。吸収した。

そうなんだよな。
結局。いまも。
それが大切で。
そのおかげで。
生けていられたりするんだよな。

大切な事は。

自分の意思を持つこと。
その為には。
自分の目で見て。
自分の耳で聞いて。
自分の頭で考えること。

自分の言葉で話せること。
その為には。
視覚。聴覚。嗅覚。
研ぎ澄ませて。
感じられる様になること。
かぎ分けられる様になること。

躓こうと。
蹲ろうと。
這ってでも。
転がり続けて。
辿り着こうとすること。

そう思える。
そう感じられる。
ものを。人を。
見つけること。
その手にするまで諦めないこと。

大切な事は。

総て。
俺にとっての。
ロックンロールが。
教えてくれた。
まぁ、そういうことだね。

それは。
いまも。
変わらずに。
今夜も。
大切な人達と楽しい時間を過ごせた。

大切な事は・・・そういうことだよね。



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2014/07/08 Tue *発信しよう / Patti Smith Group

20140708radioethiopia


目を閉ざすことも。
耳を塞ぐことも。
してはならない。
誰かの発信する。
情報を捉えることは必要だ。

この。
社会。
この。
世界。
その総てを。

自分の目で。
自分の耳で。
それだけで。
捉えることは。
困難だから。

でも。
鵜呑みにして。
そのまま横流しにして。
それだけでいいのか。
自分の思いはどこにある。

目を閉ざす。
耳を塞がず。
でも。捉えたものは咀嚼して。
自分の思い、自分の言葉で。
語りなおしてみたほうがいい。

『Radio Ethiopia』'76年リリース。
パティ・スミスの2ndアルバム。
名義もパティ・スミス・グループとなって。
パティのアルバムの中でも最もロックンロール色の濃厚なアルバム。
パティの詩、その描かれる世界は独特で。
英語が不得手な自分にはとてもじゃないがその正確なところは捉えきれない。
でも。そのサウンドから。その歌声から。何よりその空気を震わす激情から。
パティが世界に向けて必死で何かを訴えている、発信していることは嫌でも感じさせられる。
それどころか。その佇まい、世界との対峙の仕方からは。闘争を挑んでいる様にすら思わされる。
しかも。そこには間違いなく。他の誰のものでもない。パティ自身の思いと言葉がある。
それだけを武器に。パティは世界に挑んでいるのだ。そして同時に自己とも格闘している。
元々は敬虔なクリスチャンであったものの。違和感を感じ。自らのアイデンティティをも問い直してる。
そう。これはパティの外的な、そして内的な闘争のドキュメントとも言えるアルバムなのである。
この種のアルバムの多くがただのマスターベーション的な自己満足なものにとどまってしまって。
本人以外には響かないことが多いのに対して。このアルバムは明らかに外に、世界に向けて発信されている。
そこはプロデューサーであるジャック・ダグラスの手腕も大きかったんだろうなと。
あのジャックである。商業的なロックンロール・アルバムとして一級のサウンドに仕上げている。
1stのサウンドに不満のあったパティの希望による起用とも言われていて。
その点も。表現者、発信者としての只ならぬセンスと覚悟をこのアルバムのパティには強く感じるのだ。

目を閉ざすな。
耳を塞ぐな。
それは死と同じだ。
誰かの発信する。
情報を逃してはならない。

この。
社会で。
この。
世界で。
いま起きていることを。

自分の目で。
自分の耳で。
逸らさずに。
逃さずに。
知っておくんだ。

だが。
鵜呑みにするな。
そのまま横流しにするな。
それも。なた死と同じこと。
自分の思いのないものに意味は無い。

目を閉ざす。
耳を塞がず。
だが。捉えたものは咀嚼して。
自分の思い、自分の頭で。
考えなおしてみたほうがいい。

社会に。
世界に。
向き合い。
それを。
自分で咀嚼する。

自分の頭で考えて。
自分の言葉で語れるまで。
向き合い。
それを。
誰かに向けて発信する。

簡単ではない。
生半可ではない。
ただ。シェアすればいいってもんじゃない。
誰かが聞きたいのは。
既に流布されているものなどでは無いのだ。

面倒でも。
苦しくても。
難しくても。
諦めてしまったら。
それは死と同じこと。

発信しよう。

あなたの。
あんたの。
お前の。
思いが。言葉が。
聞きたいんだ。



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2014/07/07 Mon *そんな夜も / Johnny Thunders & Patti Palladin

20140707copycats


七夕か。
別に。
今夜に。
限らずとも。
そうだよな。

年に一度は。
偶には。
そんな夜も。
あっても。
悪くは無いよな。

恋人同士だろうと。
友達であろうと。
仲間であろうと。
簡単には会えなくなった。
なってしまった。

そんな二人が。
逢える夜が。
抱きしめあえる夜が。
笑って杯を交わしあう。
そんな夜もいいんじゃないか。

七夕か。

『Copy Cats』'88年リリース。
ジョニー・サンダースとパティ・パラディン。
ジョニーの前作『 Que Sera Sera 』にも参加していたパティ。
そのセッション時にロックンロールやR&Bのカヴァーとかもやってたらしく。
そこで意気投合。それが楽しかったんですかね。このアルバムの制作に至ったと。
当然全12曲総てがカヴァーで。ジョニーが歌ったり。パティが歌ったり。
とにかく。楽しくて楽しくて。仲良くやってる。その雰囲気だけは十分に伝わってきます。
まぁ、最初からあまり構成とか編曲を計算していたわけでもなく。完成度も意識せずに。
そんな感じだったのか。それとも、その感じを計算して演出したのかはわかりませんが。
俺は。私は。俺達は。こんなのが好きなんだぜ。こんなの聴いてきたんだぜ。やったやうんだぜ。
その何とも言えない気楽な雰囲気が楽しめるか。それに馴染めるかで。好き嫌いがハッキリするかな。
ジョニーに硬派のパンク・ロッカーのイメージしか求めない輩には評判悪そうだよなぁ。
ロックンロール小僧だったジョニーの素顔がパティによって明かされてる感じがあって。
その素直さが自分なんかはいい感じだなと。楽しんで聴いてますけどね。
ただ惜しむらくは。ジョニー、殆どギター弾いてないんだよね。ヘタウマな歌声は十分に聴けるけど。
その歌声も好きな自分は笑ってられるけど。ギタリストとしてのジョニーを信奉する輩は怒りそうだなぁ・・・
確か。ジョニーの真面なスタジオ録音のアルバムってこれが最後だったので。気持ちはわかりますが。
野暮は言わずに。ジョニーとパティの楽しいお遊び。ヘタウマとキッチュな世界を楽しもうぜってとこかな。
ジョニーは星になって。パティはその後どうしてるんですかね。ジョニーのこと思いだしたりするのかなぁ。

七夕でも。
何でも。
名目など。
構わずに。
そうだよな。

年に一度でも。
決めなくても。
そんな夜が。
あるのはさ。
悪くは無いよな。

男と女であろうと。
男同士でも。
女同士でも。
簡単には会えなくなった。
なってしまった。

そんな二人が。
逢える夜が。
抱きしめあって。肩でも組んで。
笑って飲み明かす。
そんな夜もいいんじゃないか。

七夕か。

晴れていようが。
雲がかかっていようが。
雨が降っていようが。
遠い空の上では。
星が輝いているに違いない。

その光に導かれ。
出逢えれば。
いいんじゃないか。
みんな集まれれば。
それもいいんじゃないか。

逝っちまった人。
行ってしまった人。
離れてしまった人。
近くても遠い人。
とにかく。

逢いたい人。
思いがある人。
心に残る人。
気になって仕方ない人。
みんなが。再会できる。

そんな夜も。
いいんじゃないですかね。



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2014/07/06 Sun *その瞳で、その唇で / LaVern Baker

20140706seeseerider


その瞳で。
何を見てきたのか。
その唇で。
何を語ってきたのか。
この世界に生を受けてから。

片隅に。
ひっそりと。
佇み。
時に鮮烈に。
自己を主張しながら。

その動かぬ瞳で。
その動かぬ唇で。
何かを見つめ。
何かを飲み込み。
静かに問いかける。

込められた魂は。
どんな思いを宿し。
どんな思いで。
この世界と対峙しているのか。
教えてくれないか。

『See See Rider』'62年リリース。
'50年代のアトランティックを支えた女性R&Bシンガー、ラヴァーン・ベイカー。
ルース・ブラウンと共にアレサ・フランクリンが登場するまでのアトランティックの看板娘でした。
おそらくこのアルバム辺りを最後にアトランティックを去ったのかな。
アニマルズのカヴァーでも知られる「See See Rider」はベイカーのアトランティックでの最後のヒット曲で。
おそらくそのヒットに伴って録音、制作されたものだと思われます。
馬(ポニー?)に乗った人形を使ったジャケットも。「See See Rider」を意識してるんでしょうね。
独特の雰囲気があって印象に残りますが。(角度にもよりますが)ベイカーの妖艶なルックスが好みなので。
個人的にはね。どうもね。この扱いはどうなのよとも思いますが。まぁ、いいかそんなことは。
この頃ベイカーは30代前半だったのかな。元々叔母もブルース・シンガーで。
親戚には戦前の代表的な女性ブルース・シンガーのメンフィス・ミニーもいたとかで。血統書つきの歌声。
そのブルージーな歌声の深い魅力、味わいは。数いる女性ブルース・シンガーの中でも特筆されるものです。
なんですけどね。それだけで終わらないのがベイカーの特徴で。どう表現すればいいのかな。
迫力がある、パンチがある・・・なんかね怒ってるみたいに聴こえる程の時もあるんですよ。
同時にあのエルヴィス・プレスリーも憧れたと言う絶妙に震えるトリルを使いこなす技巧も備えていて。
故に。その魅力は本格的なブルースよりもロックンロール的なナンバーでこそより発揮されているかもで。
そう。べイーカーもまた、ロックンロールのオリジネイターの一人なのだと思うのです。
'60年代半ばからは表舞台からは一歩退いて。その後20年に渡り米軍の慰問歌手として活動したベイカー。
戦場は、そこで闘う兵士達の姿はその目にどう映っていたのか、何を語りかけていたのか・・・

その瞳は。
何を訴えているのか。
その唇は。
何を伝えたいのか。
生を受けたこの世界に対して。

片隅から。
ひっそりと。
しかし力強く。
時に強烈に。
存在を主張しながら。

その見えぬはずの瞳で。
その語れぬはずの唇で。
確かに見つめ。
確かに語りかけ。
静かに問いかけ続ける。

込められた魂は。
どんな思いを宿し。
どんな変化を遂げて。
いま、この世界に存在しているのか。
教えてくれないか。

人の目が。
見えなくなってしまったもの。
見失ってしまったもの。
そんなものが。
見えてはいまいか。

人の唇が。
語れなくなってしまったもの。
語ることを禁じてしまったもの。
そんなものを。
語ってはいまいか。

人の魂が。
失ってしまった思い。
忘れようとしている思い。
そんなものを。
宿してはいまいか。

見せてくれないか。
語ってくれないか。
感じさせてくれないか。
いまの。この。世界は。人の世は。
どうなっているんだ。どこへいこうとしているんだ。

ある。
いつもと。
変わらない。
変わらない様に思われる。
日曜日の午後。

人形の館にて。



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2014/07/05 Sat *総ては / Bo Diddley

20140705whereitallbegan


まぁ。
要は。
そういうこと。
総ては。
ここから始まったと。

薄暗い。
空間に。
期待と。
ざわめきが。
立ち込めていて。

仲間に挨拶したら。
ドリンクを引き換えて。
ベストポジションを探して。
腰を下ろしたら。
その空気を楽しみながら。

バンドを待っている。
御機嫌なライヴを。
楽しみたくて。
御機嫌なロックンロールに。
身を任せたくて。

うずうずしながら。
わくわくしながら。
話したり。笑ったり。
グラスを傾けたり。
そう。総てはその為に。

『Where It All Began』'72年リリース。
ロックンロールのオリジネーターの一人、ボ・ディドリー。
ワン&オンリーなボの数あるアルバムの中でもあまり話題にならないアルバムかな。
恥ずかしながら。自分も数か月前まで知らなくて。DJに遊びに来てくれた知人に教えられて。
回したらすっかり気に入って。好意に甘えて暫く借りて。返却した後も探していたのですが。
なかなか見つからなかったのですが。ついに先日数百円で売り飛ばされそうになっていたのを救出しました。
ボのアルバムって。ジャケットのセンスが良いのが多いのですが。これはちょっとねと。
その知人とも話したいたのですが。その辺りがボのアルバムにしては知名度がいま一つな理由かな(笑)。
ところがねぇ。中味はねぇ。もうねぇ。もの凄く御機嫌なわけですよ。これが。ぶっ飛んじゃうくらいにね。
いつものあのビート。ジャングル・ビート、ボ・ディドリー・ビートも冴え渡っていますが。
それにプラスして。めっちゃファンキーなんですよね。もう。なんだこれはってくらいにね。凄いんだ。
制作された年代を考えると。ちょうどブルース界にもファンクの波が押し寄せ始めた頃になるのかな。
ソウルとかファンクとの垣根が低くなってたのは間違いないですよね。でもねぇ、ボですよボ。
元々ファンキーじゃんって話でもあるんですが。新たなファンキー要素をも貪欲に吸収していて。
今まで以上に。腰にくるってもんですってか。明らかに腰を振らせることを狙ってるよなと。
なんてたって。そこはボですからね。ロックンロールだけじゃなくて。ファンクのオリジネイターでもあるんだぞと。
若造どもがごちゃごちゃぬかすんじゃないと。総ては俺様から始まってるんだよと。そんな意地も感じるかな。
でも。それをあくまでも御機嫌なビートに乗せて主張するところがね。本当に。最高に御機嫌なボなのです!

まぁ。
要は。
そういうこと。
総ては。
ここから始まったと。

薄暗い。
空間に。
バンドが現れて。
チューニングの音。
カウントに続いて。

ロックンロールが鳴り響いたら。
会場中に熱気が立ち込める。
歓声が。嬌声が。
バンドを煽り立てる。
足が。腰が。リズムを刻んでる。

バンドをやってきて。
御機嫌なライヴで。
楽しませてくれる。
御機嫌なロックンロールで。
身も心も揺らしてくれる。

もやもやも。
いらいらも。
吹っ飛んじゃう。霧散しちゃう。
他のことなど忘れてしまう。
そう。総てはその為に。

そう。総てはここから。
ロックンロールから。
始まってるんだ。
俺の何もかもが。
ここから。ロックンロールから始まってるんだ。

こいつが。
無かったら。
こいつに。
出会わなかったら。
もっと気楽に生きてたかな。

でも。
こいつが。
無かったら。
こいつに。
出会わなかったら。
退屈を退屈とも思わないほどに退屈だったろうな。

そう。総てはここから。
ロックンロールから。
始まったんだ。
御機嫌な仲間達との出会いも。
そいつらとの御機嫌な世界も。
そいつが。
どんどん広がっていくのも。
どんどん楽しくなっていくのも。
どんどんかけがえのないものになっていくのも・・・

総ては。
ここから、ロックンロールから始まったんだ!



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2014/07/04 Fri *この星の下に / Albert King

20140704bornunderabadsign


今まで。
起きたことも。
今まさに。
起きてることも。
そいつは。

星の定めとやらなのか。
いいことも。
悪いことも。
なんらかの意味があって。
起きたこと。起きてること。

さてさて。
どんな星の下に。
生まれてきたのやら。
生きているのやら。
そいつは。

これから。
起きることで。
わかるものなのか。
願わくば。
可哀そうな星めぐりじゃないといいのだが。

『Born Under A Bad Sign』'67年リリース。
記録より記憶に残る(?)ブルース・マン、アルバート・キング。
そのアルバートのアルバムの中では最も多くの人の記憶に残っているであろうアルバム。
まぁ、何と言っても。ヒットしたタイトル・ナンバー、「Born Under A Bad Sign」をモチーフにした。
このヘタウマな妙な味のあるジャケットがね。いいかなぁ、堪りませんね。
前年にスタックスに移籍してきたアルバート。よほどその水が合ったのか。
「Born Under A Bad Sign」「Crosscut Saw」「Oh, Pretty Woman」と傑作を連発し始めます。
このアルバムでもブッカー・T&MGズとメンフィス・ホーンズの絶妙のバックアップを受けて。
実に伸び伸びとアルバートらしいギターを弾いています。その実を言うと。
これでもまだ遠慮がちかなと思えるんですけどね。そう。スタックス在籍の中期から後期。
そこでのアルバムは。スタジオでもライヴでも爆発しまくってますからね。
豪快で親分肌なアルバートでも新参者ってことで気を遣うところがあったんですかね。なさそうだけど(笑)。
ただ後々までアルバートの代表曲となるレパートリーが収められていますし。
爆発寸前だからこその、やや抑えたアルバートのギターに独特の色気があって。
それがいい塩梅で心を震わせてくれるかな。そうそう。いつもより丁寧に歌っているのか。
普段あまり話題にならないアルバートの歌声も堪能できます。上手くはないけど味わい深いかな。
それにつけても。「Born Under A Bad Sign」この一曲、このイントロ。やっぱり傑作だよなぁ・・・

今まで。
やってきたことも。
今まさに。
やってることも。
そいつは。

星の定めに導かれて。
いいことも。
悪いことも。
なんらかの意味があって。
やったこと。やってること。

さてさて。
どんな星の下に。
生まれてきたからなのか。
生きているからなのか。
そいつは。

これから。
やることで。
わかるものなのか。
願わくば。
あんまり悪くない星めぐりじゃないといいのだが。

この星の下に。

生まれて。
生きている。
まぁ、そうかもしれないが。
どんな星かもしらないが。
それならそれで。

いいように。
その星とやらを。
その星めぐりとやらを。
解釈して。
利用してやろうじゃないかと。

この星の上で。

生まれて。
生きている。
それならばそれで。
この星が少しでもいい方へと。
向かう様にと。

微力ながら。
この星の為に。
自分の星めぐりとやらを。
生かせたら。
まぁ、いいんじゃないかと。

この星の下に。
生まれて。
この星の上で。
生きている。
それだけは定められているのなら。



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2014/07/03 Thu *払っても、払っても / Elmore James

20140703thebestofelmorejames


払っても。
払っても。
落ちやしない。
べったりと。
着いて。そのままで。

その。
憂鬱な。
気分のまま。
一日を。
過ごしている。

何かが足りないのか。
何かが多すぎるのか。
不安定で。
不安で。恐ろしくて。
何度も。何度も。我が身を振り返る。

払っても。
払っても。
落ちやしない。
そいつに。
やがて魅入られる。

『The Best Of Elmore James』'74年リリース。
その強烈なスライド、ボトルネックで知られたエルモア・ジェイムス。
その'50年代の録音を英米のアルバムから14曲を選んで。日本独自に編集されたアルバム。
このジャケットは無いだろうと思いますが。当時の日本でこれだけエルモアを纏めて聴くことが出来る。
その意味では貴重なアルバムだったのか。それなりに売れたと見えて。今でもエサ箱でよく見かけます。
エルモアと言えば。あのブルーム調と呼ばれる畳み掛ける様なスライドに尽きるのですが。
このアルバムでも代表曲である「Dust My Blues」を始めとして。これでもかと迫ってきます。
エルモアのルーツはあのロバート・ジョンソンとの事ですが。それを独自に発展させたらこうなったのか。
とにかく。一度はまると脱け出せなくなる魅力があって。自分も一時期ブルースと言えばエルモアと。
それこそ毎日の様に聴いていた時期がありました。なんか妙な快感があって興奮するんですよね。
当然。多くギタリストも魅入られていて。J.B.ハットーとかハウンド・ドッグ・テイラーとか。
ロック界ではフリートウッド・マックのジェラミー・スペンサーなんて殆ど物真似の領域でしたからね。
そして。忘れてはならないのが。エルモ・ルイスと名乗って。バリバリのスライド・ギターを弾いて。
そのステージを観たキース・リチャーズとミック・ジャガーの度肝を抜いて。一緒にバンドをやりたいと。
そう思わせたブロンドのギタリスト、そうブライアン・ジョーンズ。ブライアンもエルモアに魅せられてたんだろうな。
ブライアンがどうやってエルモアを知って。どうやってそのスライド、ボトルネックを体得したのか。
今ほど音源も情報も無い時代です。改めてその天賦の才を思わずにいられません。それに溺れ過ぎた。
あまりにも深くエルモアを始めとするブルースに魅せられた。それがブライアンの悲劇だったのかな・・・

追い払っても。
追い払っても。
離れやしない。
何処までも。
着いてきて。そのままで。

その。
沈み込んだ。
気分のまま。
一日を。
歩いている。

何かに不満なのか。
何かが満ち足りすぎているのか。
不安定で。
不気味で。恐くて。
何度も。何度も。後ろを振り返る。

追い払っても。
追い払っても。
離れやしない。
そいつに。
やがて魅入られる。

魅入られたら最後。
払っても、払っても。
追い払っても、追い払っても。
そいつは。いつも。
傍らにいる。離れやしない。

魅入られたら最後。
払う気も失せて。
追い払うこともしなくなって。
その中に。いつも。
沈み込んで。膝を折って。

蹲り。
時の過ぎるのも忘れて。
ただただ身を委ねて。
その快感に浸って。
明日という日など忘れてしまう。

払っても、払っても。

厄介ではあるけれど。
甘美でもあったりするんだな・・・



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2014/07/02 Wed *うるせぇ! / MC5

20140702kicoutthejams


うるせぇ。
全く。
本当に。
兎に角。
五月蠅ぇ。

ぴーぴー。
ぴーぴー。
甲高い声で。
喚くなよ。
耳障りだったらありゃしねぇ。

そいつは。
あんたのルール。
俺には関係ねぇ。
あんたの倫理。
そいつも知ったこっちゃねぇ。

うるせぇ。
うじうじ。
ぐずぐず。
泣き言ばかりで。
五月蠅ぇ。

『Kick Out Jams』'69年リリース。
デトロイト出身、元祖パンクとも言われるMC5(モーター・シティ5)の1stアルバム。
尤も。MC5と言うのは。単に語呂が良かっただけで。深い意味は無かったとも言われています。
十代の頃からの親友だったらしいウェイン・クレイマーとフレッド・ソニック・スミス。
この2人のギタリストを中心として結成されて。R&Bベースのロックンロール・バンドとして名を馳せてたとか。
派手な化粧に衣装で。アンプを幾つも積み重ねてこれでもかと轟音を鳴り響かせる。
未だPAも発達してない時代にそんなライヴをやってたんですからね。まぁ、傾奇者ですよね。いいなぁと。
そこへマネージャーとしてついたのが反体制運動の主導者として知られるジョン・シンクレアがついて。
(後にベトナム反戦運動で投獄されて。ジョン・レノンが「John Sinclair」なる 曲を書いて支援してました)
過激さに磨きをかけて。反体制派のヒーローとして。ますます轟音でなにもかもぶっ飛ばすライヴをやってと。
なにしろFBIにも目を着けられていたんだとか。そこまで驚異的に評判を呼んでいたってことでもあって。
この1stアルバムがライヴ・アルバムになったのも当然の成り行きだったんだろうなと思います。
有名なマザー・ファッカー!の叫び声も勇ましく。規則も倫理も体制も糞っ喰らえの轟音ロックンロールです。
フラワー・ムーブメントもヒッピーも知ったこっちゃねぇ!と熱く全速力で暴走しています。
これを痛快と呼ばずに。何を痛快と呼ぶのか。いや、もう本当に血が騒ぎます。何もかもぶっ飛ばしたくなります。
そのマザー・ファッカー!の一言が問題になって。放送禁止も相当食らったみたいで。
レコード会社は2ndプレスから差し替えたのかな。MC5はそれを良しとせず。レコード会社を移籍して。
その結果。段々と活動も尻つぼみになってしまったのですが。いやぁ、その意気こそMC5でしょうよと。
己が信念に基づいて。周りの五月蠅い雑音には耳貸さず。己が道を爆走する。やっぱりこれぞパンクだなと。

うるせぇ。
全く。
本当に。
兎に角。
煩ぇ。

なんだ。
かんだと。
上から目線で。
ほざくなよ。
癇に障るったらありゃしねぇ。

そいつは。
あんたのやり方。
俺には関係ねぇ。
あんたの正義。
そいつも知ったこっちゃねぇ。

うるせぇ。
うだうだ。
ぐだぐだ。
いつまでも口先ばかりで。
煩ぇ。

うるせぇ。
五月蠅ぇ。
煩ぇ。
ぴーぴー。
なんだ。かんだ。

そいつは。
何一つ。
俺には関係ねぇ。
そいつは総て。
あんたの世界の問題だろうが。

人の話も。
聞かないで。
周りを。
見渡しもしないで。
殻に閉じこもって。

安全地帯から。
あんただけのルール。
あんただけの倫理。
あんたのだけやり方。
あんただけの正義。

そんなもんに。
関わってる暇は無い。
こっちは。
轟音で全速力で。
駆け抜けていかなきゃならねぇんだ。

うるせぇ!



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2014/07/01 Tue *時は流れても / Little Feat

20140701astimegoesby


久し振りに。
ソウル・ブラザーと。
差し向かい。
酒を酌み交わしつつ。
あれやこれやと。

近況から始まって。
次第に時を遡って。
あの時はどうしてたのだとか。
あれそうだっだったけとか。
笑顔の内に酒も進んで。

実は今度さとか。
ここだけの話、あの時さとか。
驚いたり。苦笑したり。
で、結局は。
大笑いして。

ソウル・ブラザーだからね。
多くは語らなくても。
行間はわかるしね。
そんないい雰囲気になってくると。
自然とね。思いだすわけだ。

時は流れても。

『As Time Goes By』'86年リリース。
'73年~'79年。ローウェル・ジョージ在籍時のリトル・フィートのベスト・アルバム。
裏ジャケのローウェルの思い出に捧ぐの献辞が泣かせます。そしてみんな若い。
アルバム・タイトルとジャケットは当然あのボギーの映画を意識したものですね。
再結成されて今も活動してるリトル・フィートですが。やっぱりね。まぁ、どうしても。
自分にとってのリトル・フィートってたらね。ローウェルが牽引してた時代の。
なんとも独特の。セカンド・ライン的な乗りとうねりを生み出し弾き出してた時代こそが。
リトル・フィートであって。再結成後は別のバンドでしかないかな。それなりにいいみたいだけど。
こうして改めて針を落としてみても。やっぱりこの時代の乗りとうねり、そのサウンド。
それはあまりにも独特で。そしてあまりにも豊潤で。他には求め様のないものなんですよね。
どんなに時が流れても変わらない。それどころか。時を経るにつれて味わいが増してる様なね。
そうなんだよな。リトル・フィートって。そのサウンドって。美味しい煮込み料理みたいなんだよな。
それも時間をかけてじっくり煮込んであって。出来たても美味しいんだけど。
一晩、二晩寝かすと。更に味が沁みて、沁みて。もう何とも例え様がないくらいに美味しくなってみたいな。
豊潤で濃厚なんだよな。初めて聴いた時はその濃厚さがちょっとね苦手だったんですけどね。
今はちょうどいいかな。時を経て。自分の嗜好も少し変わったのかもですが。とにかくいいなぁとね。
時は流れて。時を経て。このサウンドの良さがわかる様になって。少しはボギーみたいないい男になれたかな。
そいつはまぁ、甚だ疑問ですが(苦笑)。兎にも角にも。今の自分にはグッと染み入るリトル・フィートです。

久し振りに。
ソウル・ブラザーと。
差し向かい。
気づけばボトルも二本目で。
あれやこれやと。

自然と思いだして。
一気にに時を遡って。
あの時、あの人がさとか。
そう言えばあの人あんなこともとか。
酔えば酔うほどに思いだされて。

実はこんな事がとか。
もう時効だけど、あの時さとか。
驚いたり。苦笑したり。
で、なんだかさ。
しんみりしてきてさ。

ソウル・ブラザーだからね。
多くは語らなくても。
行間はわかるしね。
そんな切ない雰囲気になってくると。
自然とね。共有して。共感してるわけだ。

時は流れても。

いつまでも。
空の上にいっちまって。
随分と経つのに。
胸から消えない。
奴等がいるんだな。

時を経たからjこそ。
尚更。
思いだされる奴等がいて。
最初は笑って思いだして。
次第に少しばかりしんみりして。

まったく。
未だに。
結局。
主席の主役を持っていきやがる。
とんでもない奴等だなと。

笑いながら。
しかたないよなと。
誰にも誰かの。
代わりなんかできないからと。
頷き合って。

だから。
俺達は。
簡単にはくたばれないんだよなと。
そうなっちまったんだなと。
それだけは奴等に感謝しとくかと。

最後の一杯を飲み干して。
それじゃ、またねと。
次に約束もせずに。
握手だけして。
それぞれの日常へと戻ってく。

時は流れても。

いつまでも。
消え去らずに。
時を経たからこそ。
尚更。
思いだされる奴等がいる。

まったく。
やっかいな奴等だが。
そのお蔭で。
今夜も。
豊潤で濃厚な時間を過ごして。

明日からも。
簡単にはくたばれないなと。
鼻歌を口ずさみ。
ステップ踏みながら。歩いていけるんだから。

許しといてやるか。

時は流れても。

傷口が乾かないのは困ったもんではあるけどな。



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2014/06/30 Mon *手に入れたいものなど / Emmylou Harris

20140630piecesofsky


手に入れたいものなど。
この手にしたいものなど。
握りしめたいものなど。
そう。欲しいものなど。
僅かで。ささやかで・・ただ一つで。

なんだけど。
その筈なんだけど。
何故だか。
あれも。これも。
本当は。欲しんじゃないかと囁かれる。

そんなことは無いと。
否定しても。
しつこく。繰り返し。囁き続けられて。
そうだったかなと。
まぁ、手に入れといても悪くはないかと。

危ない。危ない。
そう。それは。そいつは。
俺の欲しいものなんかじゃない。
断じて違う。
口車になど乗せられてたまるか。断じて違うんだ。

手に入れたいものなど。ただ一つ。

『Pieces Of The Sky』'75年リリース。
グラム・パーソンズのデュエット・パートナーだったエミルー・ハリス。
そのグラムの急逝のショックからの脱却を図ろうとした実質的な初めてのソロ・アルバム。
実はエミルーを見初めたのはグラムではなく。クリス・ヒルマンで。
クリスがグラムに紹介して。フライング・ブリトー・ブラザーズへの加入を要請されたと。
ところが肝心のグラムがソロに転向してしまい。エミルーはグラムと行動を共にして。
グラムとのデュエットで素晴らしい歌声を披露して。世に出て。これからって時にグラムが亡くなって。
その死から2年を経て。このアルバムでシーンに戻ってきたと。未だ色々と葛藤もあったかと思うのですが。
それ故か。その透き通る様な美しい声の端々に強い意志の様なものが感じ取れる瞬間があります。
サウンド自体はカントリー・ロック。たぶんグラムが存命であれば目指したものを意識してたんだろうなと。
ただ。そうは言っても。追悼して。悲しみに沈んでと言ったものではなく。静謐で穏やかながらも。
前を向く、先へ進みんだとの思いが滲み出ていて。その思いに強さが歌声に明るさを与えてもいます。
スローなナンバーにも。静かな力強さが宿っていて。「If I Could Only Win Your Love」とか。
「Boulder To Birmingham」の様なグラムを思ってかの如きナンバーにも明りが灯っているかの様です。
そうそう。ビートルズの「For No One」をカヴァーしてるのですが。これがまた実にいいんですよね。
ポールには悪いけど。う~ん。エミルーの歌声のがこのナンバーを表現するには相応しいかな・・・
本当に手に入れたかったもの、欲しかったもの。それを失っても迷うことの無かったエミルーの歌声、沁みます。

手に入れたいものなど。
この手にしたいものなど。
抱きしめたいものなど。
そう。求めるものなど。
僅かで。ささやかで・・ただ確かで。

なんだけど。
その筈なんだけど。
何故だか。
あれも。これも。
本当は。必要なんじゃないかと刷り込まれる。

そんなことは無いと。
否定しても。
しつこく。繰り返し。刷り込まれ続けられて。
そうだったかなと。
まぁ、手に入れてしまってもいいかなと。

駄目だ。駄目だ。
そう。それは。そいつは。
俺の求めてるものなんかじゃない。
断じて異なる。
無自覚なまま操られてたまるか。断じて異なるんだ。

手に入れたいものなど。ただ一つ。

僅かで。
ささやかで。
でも。
確かに。
欲しいんだ。求めてるんだ。

僅かで。
ささやかで。
でも。
確かに。
大事なんだ。大切なんだ。

そうなんだ。
それだけなんだ。
だから。
乗せられちゃいかねい。刷り込まれてもいけない。
断じて惑わされちゃいけない。

手に入れたいものなど。ただ一つ。

それを。
守るためにも。
その為にも。
惑わされてる場合じゃないんだよ。
手に入れたいものなど、まもりたいものなど。ただ一つ。

シンプルなことなんだけどね。



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2014/06/29 Sun *ディア・ミス・・・ / Traffic

20140629bestoftrafficus


やっと。
会えたね。
その笑顔に。
随分と。
久し振り。

何度か。
足を延ばしたり。
足を運んだり。
なのに。いつも。
何故か。不在で。

なんか。
殆ど。
レア・キャラみたいな。
そんな存在に。
なりかけてたんだぜ。

変わらない。
心遣い。
対応。
センス。
やっぱり。いいね。

ディア・ミス・・・

『Best Of Traffic』'69年リリース。
米国編集によるトラフィックの初めてのベスト・アルバム。
同名の英国盤とはジャケットと一部選曲が異なっています。
デイヴ・メイソンのナンバーが多く収録されているって事は。
メイソンの米国南部志向が米国で英国より受け入れられてたったことかな。
まぁ、当然と言えば当然ですが。流石はクラプトンより先駆けていただけのことはあるかと。
とは言え。サイケでファンタジックな側面も愛されていたので。
その辺り。アーシーでもありながらサイケデリックと言う。トラフィックの個性は上手く伝わるかなと。
ご存じの様に。そのメイソンにスティーヴ・ウィンウッド、ジム・キャパルディ、クリス・ウッド。
このジャケットにも写ってる4人を中心としながらも。メイソンは出入りが激しいし。
仮メンバーやらセッション参加のメンバーを加えたりと。解散と再結成も繰り返してるし。
どうにも。こう実体の掴みにくいトラフィックです。それが唯一無二の個性と言えば個性なんですけど。
ウィンウッドも凄いんだけど。メイスンの凄さがわりと素直に表に出てるこのアルバムの時代。
つまり'60年代半ばから後半のトラフィックが個人的には一番好きな時代かな。
メイスンってなかなか本気の顔を見せない人で。まぁ、それだけウィンウッドに刺激されたんだろうけど。
その結果、その張り合いが互いに傑作を生んで。実に御機嫌でいながらスリルのあるサウンドになってると。
その代表的たるのがメイソンの「Feelin' Alright」でありウィンウッド(と他の2人による「Dear. Mr. Fantasy」だと。
「Feelin' Alright」の心地よさ、ある種の雄大さは多くのカヴァーの存在が証明するところであり。
「Dear. Mr. Fantasy」の極彩色ながら目に優しく楽しい万華鏡の如き世界は誰も真似し得ない孤高の証明かな。
う~ん、やはりその両面を有していた。何とも個性的で得も言われぬトラフィックの世界です。

もうすぐ。
会えるのかな。
その笑顔に。
この間。
会ったばかりと言えばそうだけど。

何度も。
その笑顔を思い浮かべて。
その名前を声に出さずに呼んだり。
でも。そう。
当然。届かなくて。

なんか。
殆ど。
幻の女神みたいな。
そんな存在に。
なりかけてるんだな。

勿論。
幻などでなく。
その存在も。
笑顔も。声も。
ひと時も。消えはしないけど。

ディア・ミス・・・

ディア・ミスター・・・
じゃなかった。
ディア・ミス・ファンタジー。
レア・キャラでも。
幻の女神でも。

なんでも。
いいけど。
そんな素敵で。
そんな魅力的な。
彼女達。

その。
存在が。
偶に会えたり。
いつも思ってたり。
それだけだけど。

それだけが。
それだけでも。
一瞬の幻想の。
その煌めきが。
心を潤してくれるんだな。

ディア・ミス・・・



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2014/06/28 Sat *待ちながら / Van Morrison

20140628thebestofvanmorrison


待ちながら。

朝から。
真夜中まで。
訪れるかも。
わからない。
何ものかを。
待ちながら。

時の過ぎるに。
任せて。
いつもの日常を。
送りながら。
過ごしながら。

ふと。
振り返ったり。
ふと。
しゃがみ込んだり。
しながら。

さり気無く。
しかし。
圧倒的な。
何ものかを。
待ち続けているのか。

待ちながら。

『The Best Of Van Morrison』'90年リリース。
孤高のヴォーカリスト、ヴァン・モリソンのベスト・アルバム。
時代的はもうCDが主流になっていた頃で。CDより4曲ほど少ないのかな。
それでも全16曲。あの素晴らしい、素晴らし過ぎるヴァンの歌声が堪能できます。
このマイクだけを写したシンプルなジャケット。そこに込められたメッセージ。
ヴァンの歌声だけに耳を傾けてほしい、ヴァンの歌声さえあれば他には何もいらない。
そんな意図が感じられるんですけどね。そしてそれはまさしく正しいと。
ただ歌うと言うこと、そしてその歌声。それだけに関して言えばヴァンは最高ですからね。
一枚、一枚のアルバムにテーマやメッセージもあるヴァンだけに。
本来はそのオリジナル・アルバム一枚、一枚に針を落として真摯に向き合うのが筋なのですが。
正直。時に重すぎたり。時に宗教臭さがあったり。その素晴らしさは認めつつも。ねぇ・・・と。
その意味ではヴァンのナンバーのなかでも飛びきり明るい「Bright Side Of The Road」を。
その弾む様なナンバーをA面頭に持ってきてる選曲はなかなか見事かなと。
そして「Gloria」「Baby Please Don't Go」「Here Comes The Night」とゼム時代のナンバーもあって。
未だ蒼いながらもひたむきで熱い歌声に。あぁ、ヴァンってのは最初から変わらない、ぶれてないんだなと。
その歌声に総てを込めて。全身全霊かけて歌う。それだけで。そして。それだけで他人の魂を震わせるのだと。
性格の偏屈さ、その奇人振りも語られるヴァンです。名声に見合うだけのセールスも無いヴァンです。
それでも欧米ではそのアルバムが決して廃盤にはならない・・・なんて伝説があるのも頷ける気がします。
特にやはり『Moon dance』と『Astral Weeks』からのナンバーは圧倒的で。
ヴァンのレコードには頻繁に針を落とすわけでは無いけれど・・・自分が待ってるのはこの歌声なんだとね・・・

待ちながら。

朝から。
真夜中まで。
やって来るのかも。
わからない。
その何かを。
待ちながら。

時の流れから。
離れて。
いつもの日常を。
眺めながら。
見送りながら。

ふと。
立ち止ったり。
ふと。
窓の外に目をやったり。
しながら。

圧倒的で。
しかし。
慰撫される。
何ものかを。
待ち続けているのか。

待ちながら。

朝から。
真夜中まで。
何事もない様に。
静かに流れる。過ぎゆく。
時の中で。

いつもと。
変わらぬ。
日常を過ごしながら。
日常を眺めながら。
時を見送りながら。

その実。
総てを。
変えてしまう。
輝かせてしまう。
何ものかを。

訪れるとも。
来るとも。
わからぬ。
さり気無く。
圧倒的に慰撫される。

そんな。
何ものかが。
あの道の向こうから。
現れるのを。
待っている。

待ちながら。
この世界と対峙している。



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