« 2014/07/30 Wed *何処へ流れゆく / Solomon Burke | トップページ | 2014/08/01 Fri *他人の褌 / Percy Sledge »

2014/07/31 Thu *歌を忘れた / Otis Redding

20140731otisreddingsingssoul


疑問を感じてしまったからか。

今まで。
何の疑いもなく。
信じていたものに。
ある日。突然。
些細なことから。
疑いを感じて。

日増しに。
深まり。
否定しても。
し切れずに。
確信に近くなり。

途端に。
昨日までしてきたこと。
昨日までやってきたこと。
やろうとしても。
出来なくなってしまって。

歌を忘れた。
カナリアの如くに。
心も声も沈黙し。
どうしていいのか。
分からずにただ枝に止まっている。

『Otis Redding Sings Soul』'69年リリース。
オーティス・レディングの日本で独自に編集されたアルバム。
当時は未だオーティスのオリジナル・アルバム総てが日本で発売されたいたわけではなく。
日本では発売されてなかったナンバーを中心に12曲が収録されています。
特に他のシンガーのナンバーをカヴァーしたものが多く。聴き比べてオーティスの偉大さを認識してもらおう。
そんな意図の下に企画、編集されたアルバムであることがライナーにも明記されています。
今となっては総てのナンバーが日本でもオリジナル・アルバムで聴けるのですが。
そうか。こういった聴き方もできるかと。かえって今の時点で針を落とすと新鮮に感じられるかもです。
先ず素晴らしいなと思うのは。このイラストのジャケット。実に見事にオーティス、その人を捉えているなと。
貫禄と哀愁を同時に漂わせていたオーティス、その人そのものです。眺めているだけで歌声が聴こえます。
オーティスって僅か数年しか活動してなくて。しかも20代前半~半ばなんですよね。信じられないけど。
あの歌声で、あの貫禄で。20代って。あり得ないでしょうと。それこそがオーティスも選ばれた人だった証だと。
あの歌声に、あの貫禄。あの顔で迫ってくる迫力、滲み出る哀愁。ソウルを歌う為に選ばれた人だったんです。
例えば。サム・クックみたいに端正な顔立ちだったら。オーティスだってポピュラーを歌ってたかもしれない。
でもそれが出来なかったんですよ。それを許されなかったんですよ。ソウルを歌う為だけに生まれてきたんだな。
貶してるわけでなく。サムとの優劣を語ってるわけでもなく。それこそがオーティスの魅力だったんだとね。
だから手術で“あの声”を失いかけた時には苦悩しただろうし。それでも歌い続けたんだから。
生きていたら今でもソウルを歌い続けてると。そう信じて疑わないんですよね。疑う余地が無いんだもの。

間違いに気づいてしまったからか。

今まで。
何も考えずに。
歩いてきた道に。
ある日。突然。
些細なことから。
違和感を感じて。

日増しに。
深まり。
忘れようとしても。
忘れられずに。
確信だと思えてきて。

途端に。
今日ま歩んできた道。
明日からも歩もうとしていた道。
歩こうにも。
踏み出せなくなってしまって。

歌を忘れた。
カナリアの如くに。
心も体も凝固し。
どうしていいのか。
分からずにただ枝に掴まっている。

自分の歌に。
疑いを感じてしまったら。
歌ってきたことが。
間違いだと思ってしまったら。
それで。

もう。
歌えない。
声は出せても。
振りは出来ても。
それは自分の歌じゃない。

疑いが。
消える日がくるのか。
間違いじゃないと。
思い直せる日がくるのか。
もう一度歌える日がくるのか。

わからない。
疑いは深まり。
間違いだとの声が大きくなり。
ただただ。今は。
固まり、掴まってる。

歌を忘れた。
否、歌を忘れたい。
でも。
そうなんだ。
わかってはいるんだ。

どんなに。
疑おうと。
間違っていようと。
自分には。
この歌しか歌えないであろうことも・・・



web拍手 by FC2

|

« 2014/07/30 Wed *何処へ流れゆく / Solomon Burke | トップページ | 2014/08/01 Fri *他人の褌 / Percy Sledge »

004 Soul,Funk,Jazz」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/60084403

この記事へのトラックバック一覧です: 2014/07/31 Thu *歌を忘れた / Otis Redding:

« 2014/07/30 Wed *何処へ流れゆく / Solomon Burke | トップページ | 2014/08/01 Fri *他人の褌 / Percy Sledge »