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2014/10/26 Sun *筆を選ばず / Fred McDowell

20141026mississippifredmcdowell


どこでも。
誰とでも。
何を使おうが。
何を使わされようが。
問題なしに。

求められるものを。
求められるままに。
それ以上に。
披露してみせる。
それがプロなんだろうな。

相手が。
ワルツを踊れば。
自分もワルツを。
タンゴを踊れば。
自分もタンゴを。

そんな。
変幻自在でありながら。
外しはしない。
その自負が伝わってくるから。
こっちも安心して熱くなれる。

筆を選ばず。

『Mississippi Delta Blues』'64年リリース。
'59年にブルース研究科アラン・ロマックスによって発見されるまで。
農夫を生業にしながら週末のパーティーなどでギターを弾いていたと言うフレッド・マクダウェル。
その時には既に50代半ばだったことになりますが。そのギター、特にスライドに魅了されたロマックス。
ライヴを企画したり、オムニバス盤の為の録音を行ったりと精力的に売り出しに努めて。
遂に、初のソロ・アルバムの録音に漕ぎ着けたと。アルバム・タイトルからもその心意気が窺えます。
録音はマクダウェルが長年暮らしたミシシッピーはコモで行われ。実に自然な熱気が全編を支配しています。
オープンDが中心で。時々オープンGもあり。ボトル・スライド・ネックの見事なことと言ったら。
なんでも最初は食べ終わった後の牛の骨を使っていて、それがナイフの背になり、最後にボトルになったとか。
それほど生活に密着して培われた奏法だったってことでしょうか。生々しさが違うんだよなぁ。
ボニー・レイットが弟子入りしたのも当然と言うか、ボニーの耳も確かだったってことになるのかな。
ミディアム以上のダンス・ナンバーが多いのも特徴で。その反復によって聴く者を高揚させていくという。
時には殆どワン・コードの反復で。それで盛り上げられて。まったくもって。とんでもないなと。
人を興奮させるには、踊らせるには。何も大音量や技巧に頼らなくていいんだぜと。
音楽に対する純粋な情熱と、それを伝えられる技量さえありゃ。誰だって踊らせてみせるぜと。
しかもね。それを特別なことでなく。日々の労働の終りに演ってただけさと。う~ん、カッコ良いなぁ。
このアルバムでは何故か。自らのギター、それにアンプをつけたり、そしてプロデューサーのギブソンと。
3種類のギターを使って録音したそうですが。どれも見事に弾きこなしてマクダウェルのブルースとなってます。

どこでも。
いつでも。
誰と組もうが。
誰を相手にしようが。
問題なしに。

望まれるものを。
望まれるままに。
それ以上に。
与えてみせる。
それがプロなんだろうな。

相手が。
カントリーを演れば。
自分もカントリーを。
ブルースを踊れば。
自分もブルースを。

そんな。
臨機応変でありながら。
曲げはしない。
その自信が伝わってくるから。
こっちも安心して熱くなれる。

筆を選ばず。

そうだよな。
それが。
プロだよな。
ごちゃごちゃ。
言い訳してもしかたない。

未知の場所であれ。
未知の相手であれ。
掌で。その上で。
踊らせるくらいの。
覚悟がなきゃ務まらないよな。

やるしかないな。
やってる奴等がいるんだし。
ごちゃごちゃ考えんと。
先ずは揃えられる範囲で。
ちゃっちゃと準備して。

やりますか。
やりましょう。
やらないと。
折れちまうしな。
ここで折れたら・・・

筆を選ばず。



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