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2014/12/02 Tue *その街のBGM / Nicky Hopkins

20141202therevolutionarypianoofnick


その街の。
その商店街の。
雰囲気を。
空気を。
決めるもの。

その街に。
その商店街に。
流れるBGM。
安易なイージー・リスニングの。
それでは無くて。

その街の。
匂い。
その商店街の。
空気。
そんなものを作り上げている。

お店の人の。
お客さんの。
街を歩いている人の。
醸し出すものが。
その街の、その街だけのBGMになる。

『The Revolutionary Piano Nicky Hopkins』'66年リリース。
ストーンズ、ビートルズとも深く関わることになるニッキー・ホプキンス。
そんなホプキンスの初めてのソロ・アルバムは全曲がピアノを中心としたインストで。
「Satisfaction」「Yesterday」から「Goldfinger」のカヴァーまで演奏しています。
当然、イージー・リスニングの企画ものとして制作されたのでしょうが。
それでも英国によくある廉価盤ではなく正規価格のアルバムですので。
セッションマンとして名を高めたうつあったホプキンスを売り出す狙いもあったのでしょう。
この後、ストーンズやビートルズとのセッションのみならず。
ジェフ・ベック・グループやクイック・シルヴァー・メッセンジャー・サービスのメンバーとしても活躍。
ロック史上にその名を遺したホプキンスの初めの一歩が記録されているのは喜ばしいことです。
ホプキンスの特徴である、流麗で華麗な指さばきは既にこの頃から遺憾なく発揮されていて。
レコードを聴いているのに。生ピアノの音っていいよなと。心から思わされます。
その聴く者を惹きつける類まれな個性が単なるインスト、単なるBGMには終わらせていないんですよね。
う~ん、そこはホプキンスの才能、技量、そして個性が生み出す何ものかによるところなんでしょうけど。
これで。自己主張が強すぎると、この手のアルバムとしては失敗な訳で。そこは絶妙に回避している。
この辺りの匙加減の見事さ、気遣いの出来るところがセッションマンとしての武器だったんでしょうね。
生来病弱で、ジェフ・ベック・グループ等もツアーに耐えられないとの理由で脱退しているホプキンス。
確か消化器系の病気で亡くなったんだと記憶していますが。このアルバムを含む3枚のアルバム。
そして参加した数多のアルバムでの名演で。生涯、我々の記憶の中に生き続けると思います。

その街の。
その商店街の。
匂いを。
温度を。
決めるもの。

その街に。
その商店街に。
流れるBGM。
どの街にも流れている。
それでは無くて。

その街の。
匂い。
その商店街の。
温かさ。
そんなものを醸し出している。

お店の。
お客さんの。
街を歩いている人の。
表情そのものが。
その街の、その街だけのBGMになる。

楽しそうだな。
活気があるな。
あそこにも。
ここにも。
笑顔が溢れてるな。

伝統が。
いい感じで染みついてるな。
歴史が。
いい感じで引き継がれているな。
街そのものが生きてるな。

そんな街を。
そんな商店街を。
あるいていると。
ついつい。笑顔になって。
自分も。その街のBGMの一部となっている。

時には。
その街のBGM。
そんなものに。
耳を傾けながら。
歩いてみるのも悪くは無い。



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