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2015/01/07 Wed *悲しき願いと知りながら / Badfinger

20150107badfingerwishyouwerehere


叶わぬことと。
詮無きことと。
知りながら。
解かっていながら。
それでも。

叶わぬが故。
詮無きが故。
だからこそ。
それだからこそ。
心を過ぎる。

そんな。
願いが。
ふと。
頭を過ぎる。
その瞬間。

思いに囚われ。
立ち止り。
時は止まり。
風景は色も音も失う。
ただ。その声だけが聞える。

悲しき願いと知りながら。

『Wish You Were Here』'74年リリース。
バッドフィンガーのワーナー移籍2枚目にして実質的なラスト・アルバム。
トラブル続きだったアップルを離れてワーナーに移籍したものの。
悪徳マネージャーのせいで状況は改善されず。この頃には既に創作意欲も失っていたと。
そんな話もあり。バッドフィンガーのアルバムの中でも話題になることの少ないアルバムですが。
ところが。どうして。ワーナーに移籍してからも。バッドフィンガーはバッドフィンガーだったのです。
むしろ。その演奏技術はアップル時代よりも向上してるし。楽曲も粒ぞろいで。
ピート・ハムのソングライティングの素晴らしさは言うに及ばず。他の3人の手によるものも遜色なく。
バンドとしてのバランスを考えると。実はこのアルバムが一番良かったのかなとさえ思えます。
なのに。なぜ売れなかったのか。偏にマネージメントの問題だったんですよねぇ。
確かワーナーの2枚のアルバムも。何故か'75年以降長い間廃盤状態に置かれていたし・・・
バッドフィンガーの悲劇について語り始めると限が無いし、腹も立ってくるので。
そのポップでキャッチーなメロディーの素晴らしさ。切なさの一点においてはFAB4も凌いだかなと。
自分としては評価しているのですが。加えてこのアルバムのサウンドには重みが加わってきて。
時にはヘヴィーで、ハードですらあるサウンドと。リリカルなメロディーの対比が素晴らしいなと。
そうなんです。やっぱり。ビートルズの弟バンドの一言で終わらせちゃいけないんだよなぁ。
サウンドの変化にはプロデューサーのクリス・トーマスの手腕も大きかったのかな。
クリスらしい英国的な力強さのあるサウンドに仕上がっています。
クリス絡みで言えば、加藤和彦から寝取っちゃったあのミカの日本語のダイアローグが聞けたりもします。
それにしても。これだけのバンドが真っ当に評価されず、報酬も支払われず。メンバー2人が自死だなんて・・・
悲しき願いと知りながら。いまも、バッドフィンガーがいてくれたらなぁと願わずにはいられないのです。

叶わぬことと。
詮無きことと。
知っている。
諦めてもいる。
それでも。

叶わぬが故。
詮無きが故。
だからこそ。
それだからこそ。
心に蘇る。

そんな。
願いが。
ふと。
胸に蘇る。
その瞬間。

思いに囚われ。
蹲り。
時は歩を止め。
風景は空気を失い。
ただ。その匂いだけが漂う。

悲しき願いと知りながら。

あの人が。
あなたが。
あいつが。
いま。
ここにいてくれたならと。

あの人は。
あなたは。
あいつは。
なぜ。
ここにいないんだろうと。

自分の。
世界の一部は。
永遠に失われ。
なのに。
意識下には残ったまま。

失われる部分は。
年々広がっていく。
意識下に残るものも。
年々増えていく。
やがて。世界が崩壊するまで。

悲しき願いと知りながら。

あの人が。
あなたが。
あいつが。
いま。
ここにいてくれたならと。



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