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2015/01/20 Tue *解かっているのさ / Linda Ronstadt

20150120heartlikeawheel


そうさ。
十分に。
解かっているのさ。
悪いのは自分だと。
百も承知。

それでも。
回りだした車輪の様に。
蘇っちまった思いは。
そう簡単には止まりもしない。
曲がることもない。

一直線に。
向かうところに。
向かうだけ。
制御不能。
軋む音が聞こえても。

暴走しない様に。
ブレーキを踏みながら。
時に放してしまいたくなる。
解かっているのさ。
許されはしないと。それなのに。

『Heart Like A Wheel』'74年リリース。
リンダ・ロンシュタットの5枚目に当るアルバム。
このアルバム。少々複雑な経緯の下でリリースされていて。
リンダは3枚目のアルバムを最後にキャピトルを離れて。
アサイラムに移籍していて。4枚目のアルバムはアサイラムからリリースされて。
そこでブレイクの兆しを見せて。そして5枚目のこのアルバムだけは再びキャピトルからと。
何でも移籍時の契約条項に盛り込まれていたそうですが。結果的にこのアルバムでブレイクするので。
敢えて移籍後2枚目の権利を狙ったキャピトルのしたたかな戦略がそこにあったのかも。
A面頭の「You're No Good」からして。従来の枠には収まらないソウルフルな歌声が聴けます。
さて。リンダと言えば。ロッド・スチュワートと並んでそのカヴァーのセンスに定評がありますが。
このアルバムでも。「Dark End Of The Street」とか「Heart Like A Wheel」とか「Willing」などなど。
数々の名曲がリンダの歌声によって新しい命を吹き込まれています。
この曲を解釈して、咀嚼して、再生するセンスこそ、実はリンダの最たる能力、魅力かとも思います。
'73年にグラム・パーソンズが亡くなっているので。「Dark End Of The Street」には追悼の意もあるのかな。
自分としてはジェームス・カーのヴァージョンがベストだと思いますが。リンダもなかなか聴かせてくれます。
ドン・ヘンリーなど例によって豪華なバックの面子にも興味をひかれるところですが。
エミルー・ハリスがコーラスで参加していて。グラムの死の衝撃の中にいたエミルーの背中を押したのかなとか。
デヴィッド・リンドレーがフィドルで参加しているのですが。リンダとリンドレーっていとこなんだそうで。
へぇ、そうなんだと。西海岸の歌姫と化物(失礼)がねぇと。変なところで引っ掛かったりもするのでした。

そうさ。
十分に。
解かっているのさ。
悪いのは自分だと。
頭ではね。

それでも。
回りだし、加速した車輪の様に。
蘇っちまった思いに、新たな思いも加わり。
もう簡単には止めることも出来やしない。
曲がることなど考えられない。

ひたすらに。
向かうところに。
向かうだけ。
減速不能。
火花が散っても。

脱線しない様に。
ブレーキを踏みながら。
時にアクセルをベタ踏みしたくなる。
解かっているのさ。
どうにもなりはしないと。それなのに。

いつまで。
繰り返す。
どこまで。
続ける。
続けられる。

この。
曖昧な。
心地良さに。
随分と。
甘えてきたけど。

まだ。
行くのか。
行き先も。
見えないのに。
それでも。

そうさ。
十分に。
解かっているのさ。
悪いのは自分だと。
百も承知。

だから。
胸が潰れそうになろうと。
胸が張り裂けそうになろうと。
何かが決壊しようと。
誰のせいにもできないんだと。

解かっているのさ・・・頭ではね。



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