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2015年1月

2015/01/28 Wed *誰を出すか、誰でいくのか / The Who

20150128whosbetterwhosbest


今日は。
今朝は。
誰を出すのか。
誰でいくのか。
そこが結構ね。

難しく。
悩みどころでも。
あるわけで。
起きだす前に。
目を閉じたまま。

暫く。
考えてみる。
今日起きうること。
今朝しなきゃいけないこと。
ならば。こいつかなと。

自分の中に。
幾つもの顔がある。
幾つもの人格がある。
その日、その朝。
誰を出すか、誰でいくのか。

何人も。
抱えてると。
便利な様で。
結構。
面倒でもあるんだな。

『Who's Better, Who's Best』'88年リリース。
結成25周年を記念されたザ・フーのベスト・アルバム。
この日本盤のジャケットは英国盤に準拠していますが。
米国盤はジャケ違いだった様な。更にはCDは収録曲が多いのかな。
このアルバムには基本的に年代順に全18曲が収録されていて。
その総てが英国でのシングルA面だったナンバーなのかな(1曲違うのかな)。
当時、フーが25周年を迎えたってのはバンドが不在、解散状態だったせいもあってか。
結構英国では盛り上ったらしくて「My Generation」が再リリースされたそこそこヒットして。
このアルバムも全英10位まで上がったそうですから。やっぱりフーの人気は根強いなと。
これ以降、何かにつけてベスト・アルバムが編集される様になるフーですが。
’80年代以降のベスト・アルバムとしてはこいつが一番かな。ジャケットもカッコいいしね。
当時の日本では、このアルバムからフーに入ったって人達も多かったんじゃないかな。
まぁ、とにかくフーだけでなく。ストーンズだってキンクスだって日本じゃ売れて無かったんだからね。
フーのアルバムに針を落としていつも思い知らされるのはその楽曲の素晴らしさで。
これほど駄曲って言葉と無縁なバンドも珍しいと思うのですが。それもベスト・アルバムですからね。
聴いているとピート・タウンゼンントの恐るべき才能と、それを再現して構築する他の3人の力量。
恐らくピートなんてのは四重人格どころじゃ無い複雑な人物だと思うんですけど。
キース・ムーンもジョン・エントウィッスルも奇人でしたしね。ロジャー・ダルトリーは・・・まぁ、いいか(笑)。
自分としてはキースが逝っちゃった時点でフーは別のバンドになってしまったと思ってるんですけど。
ケニー・ジョーンズ加入後の「You Better You Bet」も遜色なく聴かせてしまうのはピートの才だよなぁ。
兎にも角にも。フーの凄さのほんの一端、様々な表情のほんの一部を手っ取り早く理解するには便利かな。

今日は。
午後は。
誰を出すのか。
誰で過ごすのか。
そこが結構ね。

難しく。
悩みどころでも。
あるわけで。
動きだす前に。
目を閉じてみて。

暫く。
考えてみる。
これから起きうること。
午後しなきゃいけないこと。
ならば。あいつかなと。

自分の中に。
幾つもの顔がある。
幾つもの人格がある。
その日、その午後。
誰を出すか、誰でいくのか。

何人も。
抱えてると。
便利ではあるけど。
結構。
面倒なこともあるんだな。

夜は。
夜で。
誰を出すのか。
誰で過ごすのか。
それも結構ね。

時。
場所。
相手。
応じて。
より良く、最善の。

顔を選んで。
人格を選んで。
出して、いかせて。
対応してみせる。
それを見つめてる。
誰かもいるし。

一体。
何人抱えてるのか。
何人潜んでいるのか。
その中から。
より良く、最善の・・・

敢えて。真逆を選ぶこともあるんだよな。



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2015/01/27 Tue *してやったり / The Rolling Stones

20150127bravo


そりゃ。
そうよ。
そんじょそこらの。
大根役者と。
同じにするんじゃねぇよ。

落としどころ。
落としたい先。
そこさえ決まれば。
後は。
そこへどうもっていくか。

箱書き。
粗筋。
それだけありゃ。
自分の思うままに。
演じてみせるだけ。

台詞も。
視線も。
仕草も。
幕が上がれば。
自然に出てくる。

その流れに。
乗っちまえば。
こっちのもの。
そうそう。
これでいいんだよ。

してやったり。

『Bravo』'65年リリース。
ローリング・ストーンズの西ドイツ(当時)独自の編集アルバム。
特に珍しいテイクは含まれていませんが。
選曲や曲順など。何でこうなったのかなと。興味をひかれるところはあるかな。
しかし。このジャケットを見れば一目瞭然。この頃まではブライアンが断トツで。
カッコ良いと言うか、センスが違うと言うか。どう見てもリーダーだよなぁ。
これで音楽性に柔軟性があって。性格がもう少し穏やかだったら・・・止めておこう。
この西ドイツとか、オランダとか、フランスとか。結構独自の編集アルバムが多くて。
その選曲だけでなく。ジャケットにも独自色があって。英国盤とはまた別に当時の匂いがします。
そんなところが好きなんだなぁ。どうして「Stoned」とか「The Under-Assistant West Coast Promotion Man」とか。
「I Want To Be Loved」なんてマニアックなナンバーが選曲されるのか不思議なんですけどね。
まぁ、この種のアルバムに含まれてないとなかなか耳にしないだろうしな。それも狙いだった・・・わけないか。
このアルバムの狙いと言うか、目玉は実はハッキリしていて。'65年の2大ヒット曲。
「( I Can't Get No) Satisfaction」と「Get Off Of My Cloud」が1枚のアルバムに収められていると。
しかも夫々A面とB面の頭に配置されてますからね。別々にシングル盤買うよりお得ですよってとこだろうなと。
担当者の狙いがどの程度当ったかはわかりませんが。結構今でも日本でも見かけますからね。
それなりに売れたんだろうなと。となるとアルバム・タイトル通りにブラボー、してやったりかなと。
他のブリティッシュ・ビートの例に漏れずに。ストーンズも'66年辺りを境に音楽性が広がっていくので。
「( I Can't Get No) Satisfaction」と「Get Off Of My Cloud」って節目となったナンバーでもあるんですよね。
特に最近は「Get Off Of My Cloud」の性急に苛立った感じがね。好きなんですよね。ほんと。煩いんだよと(笑)。

そりゃ。
そうだろう。
そんじょそこらの。
新参者と。
比較するんじゃねぇよ。

落とさせるところ。
持っていき先。
そこさえ決まれば。
後は。
どう腹落ちさせるか。

箱書き。
粗筋。
それだけで十分。
自分の思うままに。
演じてみせて、乗せるだけ。

台詞も。
視線も。
仕草も。
幕が上がれば。
自然に湧いてくる。

多少流れが。
変わったところで。
アドリブもお手のもの。
そうそう。
これでいいんだよ。

してやったり。

事実など。
本当のところなど。
見せず。
話さず。
気取らせず。

こちらの。
筋書き通りに。
話を進めて。
時に笑いを。
時に涙(?)を。

散りばめて。
相手の目が。
輝きだせば。
相手から。
話に食いついてくれれば。

もう。
こっちのもの。
後は。
最後の。
大見得切って。
最後の台詞を口にするだけ。

じゃ。
これでいいですね。
そう。
これでいいんですよね。
他にありませんもんね。

してやったり。

悪いけど。
自分には。
自分の。
歩き方、転がり方があるもので。
これで、もう。口も手も出せませんよね。

してやったり。



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2015/01/26 Mon *余韻 / Small Faces

20150126smallfacesrearities


まぁ。
悪くは。
なかったかなとか。
それなりに。
良かったんじゃないかとか。

勿論。
反省はしつつも。
体に残る余熱。
心に残る余韻。
そいつを楽しんでいる。

そいつを楽しめる。
そんな余裕があるのなら。
昨日は昨日で。
昨夜は昨夜で。
充実してたんだろうなと。

そんな事を。
ぼんやりと感じながら。
一方で。
何とも気怠い。
今日一日をどうやり過ごそうかと。

そっちのが。
実のところ。
大変で。
問題があったり。
するんだな。

『Rarities』'84年リリース。
西ドイツ(当時)独自編集によるスモール・フェイセスのアルバム。
サブ・タイトルにもある様にレアなナンバーを14曲集めて編集してみましたと。
どうも。A面には英国では発表されてたものの西ドイツでは未発表だったナンバーを。
B面には米国でははっぴょうされてたものの西ドイツでは未発表だったナンバーを集めたのかな。
ファンの方ならご存知かと思いますが。スモール・フェイセスも権利関係の揉め事が多くて。
確かほんの数年前まで印税問題で裁判してたんじゃなかったのかな。
まぁ、'60年代なんてその辺りはいい加減な契約も多かったんでしょうけどね。
ヤードバーズもそうでしたが。当事者同士で揉めるのは仕方がないとしても。
そのあおりを食らって。ファンがね聴きたい音源が聴けないとか、小出しにされるとかね。
このアルバムも、その小出しにされた一部ってところで。デモとかバック・トラックみたいのが多くて。
少なくともスモール・フェイセスのアルバムとして初めて手にすべきアルバムでは無いな。
もう、スモール・フェイセスなら何でも聴きたいってマニア向けのアルバムですね。ハッキリ言って。
勿論、スモール・フェイセスならではのモッドなセンスは十分にこのアルバムからも伝わってきますが。
(今じゃ、この辺りの音源もCDボックスとかで気軽に聴けるんでしょうね。それはそれでマニア向けだなぁ)
で、このアルバムの何が一番いいかと言うと。ジャケット。もうそれに尽きるでしょう。
本物のモッズだった4人ですからね。その出で立ち、その佇まい。そのカッコ良さ。惚れ惚れします。
このジャケットを眺めてるだけで熱かったモッズ・シーン、ブリティッシュ・ビート・シーンの余熱、余韻。
そんなものが伝わってくるんですよね。伝わってこない?だとしたら、まぁ、ご縁が無かったと言うことで。
この尖がった小粋さ。それがサウンドにも表れていて。だから今も愛されているスモール・フェイセスなのです。

まぁ。
何とか。
上手くやれたんじゃないかなと。
それなりに。
楽しんでももらえたんじゃないかと。

勿論。
完璧とはいかないけど。
体に残る余熱。
心に残る余韻。
そいつを楽しん貰えてるかな。

そんな風に思える。
そんな手応えがあるのなら。
昨日は昨日で。
昨夜は昨夜で。
無駄にはならなかったんじゃないかと。

そんな事を。
ぼんやりと感じながら。
一方で。
何ともかったるい。
今日一日をどう乗り切ろうかと。

そっちのが。
実のところ。
大変で。
問題になったり。
するんだな。

余韻が残る。
余熱が残る。
それは。
充実してた。
証ではあるけれど。

余韻が。
強いほど。
余熱が。
冷めにくいほど。
日常に戻るまでが大変で。

それでも。
この余韻が。
心地良くて。
この余熱も。
温かで。

だから。
止められない。
そんなもんなんだよな。
余韻。
もう少し。浸っていようかな(笑)。



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2015/01/25 Sun *波を起こせ / Various Artists

20150125englandsgreatesthitmakers


どうせなら。
波に乗るより。
波を起こしたい。
二番煎じも。
美味しいっちゃ美味しいけど。

どうせなら。
人の後に続くより。
人の先を歩いていたい。
前例が無いから。
危ないっちゃ危ないけど。

まぁ。
普段はさ。
別にいいんだよ。
人と争う気もないし。
何番目だろうが。物真似だろうが。

でも。
自分が。
これだと。
思うもの。思う時。
そいつだけは。

人の起こした波じゃなくて。
自分で起こした波に乗りたいなと。
そう思うんだよなぁ。
その方が美味しいし。
それなら危なくても構わないし。

『England Greatest Hitmakers』'65年リリース。
米国ロンドン・ラコードによる英国アーティスト14組を集めたオムニバス・アルバム。
所謂ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に自社所属のアーティストを乗せようと。
各組1曲ずつ。未だ米国では未発表だったナンバーを集めてアルバムにしてみせましたと。
まぁ、見本市的な意味合いが強いと言うか。便乗商法と言いましょうか。
何も今更ストーンズまで紹介する必要無いんじゃないかと思いますが。A面1曲目のポジションで。
「Surprise Surprise」が収録されてたりします。そりゃ、まぁ、目玉は必要だったんでしょうね。
他にはゾンビーズとかルルとかトム・ジョーンズは流石と言うか実力通りかな。
後、自分としてはアップルジャックスのポップさも好きかな。ゼムも収録されているんですけど。
何故かその「Little Girl」なるナンバー、演奏がかなり危なかったりします。普通ならボツかな。
で、他のアーティストは残念ながら。引っ掛かるものが無いんですよねぇ。それなりにキャリアのある人もね。
結果としてハッキリと玉石混合のアルバムになってるんですけどね。その差ってどこで出たのかなと。
要は。自らの意志でやり始めたのか、それとも時流に乗ろうとしたのか。その違いかなってね。
別に一発当ててやろうとか、米国を侵略しようとして始めた訳でも無く。自らの衝動に突き動かされて。
自ら始めて。歌ってたら、演ってたら。多くの共感を得ていたそんな連中と。
それを横目で見てて。じゃぁ、俺らもって連中では自然と出てくる音もものも異なってくると。
そしてそれは。聴いてる側にもわかる、感じられるんだよなと。そんなところかな。どうでしょう。
レア度で言えば。誰この人?になっちゃった人のナンバーの方が貴重なんでしょうけどね(笑)。

そうだよな。
波に乗るより。
波を起こしたいな。
二番煎じは。
楽だと言えば楽なんだけど。

どうせならな。
人の真似するより。
人のやってないことのがな。
誰もやって無いから。
わからないっちゃわからないけど。

まぁ。
日常はさ。
別にいいんだよ。
人と比べる気もないし。
一番後ろだろうが。猿真似だろうが。

でも。
こいつは。
自分だぞと。
思うもの。思う時。
そいつだけは。

人の起こした波には乗らずに。
自分で波を起こせるくらいになりたいなと。
そう思うんだよなぁ。
それは楽じゃないだろうし。
どうなるかわからないんだけど。

そうだな。
波はさ。
乗るもんじゃなくて。
起こすもんだよな。
やっぱりさ。

誰かから。
広がってきた。
波紋を楽しむのも。
ありだけど。
それはそれでいいけど。

自分で。
起こした。広げた。
波紋で楽しませられたら。
そっちのが。
自分も楽しいかな。

誰かが。
起こした。
波に乗って。
一緒に遊ぶのも。
それもありだけど。

自分が。
起こした。
波に乗って。
一緒に遊べたら。
遊び甲斐が増すかな。

波を起こせ!



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2015/01/24 Sat *名も無き / Neil Young With Crazy Horse

20150124evrybodyknowsthisisnowhere


名も無き。
時だから。
一日だから。
だからこそ。
耳を澄ませよう。

聞えてくる。
音に。
声に。
心が語る。
声にも。

今日という日が。
名も無き。
時で。一日で。
でも。
それを生きている。

ならば。
聞えてくる。
音に。声に。
心が語る声に。
何かが隠されているかもしれない。

逃してはならない。
二度とは聞けない。
名も無き。
されど。大切な。
何かが隠れているかもしれない。

『Everybody Knows This Is Nowhere』'69年リリース。
ニール・ヤングの2枚目のソロ・アルバムにしてクレイジー・ホースとの初の共演作。
バッファロー・スプリングフィールドでの経験から絶対二度とバンドとは活動しないと。
そう誓って。1枚目のソロ・アルバムをリリースして。僅か5ヶ月後のリリースとなったと。
なんなんだ。一体。一貫性が無いなと。そう思われたも仕方がないのでしょうが。
その一貫性の無さ。これだと思ったら。直ぐに手を付ける、やってみないと収まらない。
その異常なほどの衝動に基づく行動力の速さ。それこそがニールの魅力でもありますし。
また。行動や表現方法には一貫性が無ければ無いほど。その信念の揺るぎなさがハッキリすると言う。
ニールって人もまた何とも厄介で。故に愛すべき、信用すべきミュージシャンであるかなと。
別名で活動していたクレイジー・ホースの面々とはよほど息が合ったのでしょうね。
僅か数ヶ月で。「Cinnamon Girl」「Down By The River」「Cowgirl In The Sand」と。
今もライヴで歌い続けられている名曲を含むアルバムを完成させてしまい。クレイジー・ホースの名前を与え。
アルバムにも連名でクレジットしてますからね。その勢いはエレクトリックでもアコースティックでも。
変わらずに同様の迫力、説得力をもって迫ってきます。アルバム・タイトルや。
同名のナンバーにはカナダ人であるニールの孤独と望郷の念、それでも踏み止まる意思も感じられます。
それにしても。ニールの弾くエレキの迫力、破壊力。ハッキリ言って音程も怪しければ小節数もあやふや。
それでも。聴く者を納得させてしまうその強引な説得力。これこそがニールなんだろうなと。
どっちが“暴れ馬”だかわかりゃしませんが。喧嘩したり、離れたり、またくっ付いたりで既に四十数年。
これからもニールとクレイジー・ホースの暴れ振りには期待したくなるのです。こんな時代だからこそね。

名も無き。
処だから。
場所だから。
だからこそ。
目を開いていよう。

飛び込んでくる。
ものに。
人に。
心が震える。
動きにも。

此処という処が。
名も無き。
処で。場所で。
でも。
そこで生きている。

ならば。
飛び込んでくる。
ものに。人に。
心が震える動きに。
何かが隠されているかもしれない。

逃してはならない。
二度とは目に出来ない。
名も無き。
されど。大事な。
何かが隠れているかもしれない。

名も無き。
我。
今日を。
此処で。
生きている。生かされている。

ならば。
名も無き時を。
名も無き処を。
それが。
いつであろうと。どこであろうと。

耳を澄まし。
目を見開き。
心を解き放ち。
名も無き。
大切な。大事ななにかを。

逃さぬ様に。
名も無き身で。
名も無き今日を。
名も無気場所で。
生きてみよう。



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2015/01/23 Fri *綴れ、綴られ / Carole King

20150123carolekingdemos


時の流れ。
その中で。
様々な。
思いが。
願いが。

綴れ。
綴られ。
時に寄り添い。
時に離れ。
また時に。

自分の思い。
誰かの思い。
異なれど。
互いが互いを。
思い。思われ。

その。
積重ね。
移り変わり。
綴れ織りの様に。
ひとつの景色となっていく。

そんな。
時の。
流れを。
重みを。
少しは感じられる様になったのか。

『The Legendary Demos』'12年リリース。
タイトル通りにキャロル・キングのデモを集めたアルバム。
年代的には'61年~'70年辺りにあたるのかな。
アナログ盤ではA面が職業ライターとして手掛けたナンバーの。
B面があの名盤『Tapestry』に収録されたナンバーのデモが収録されています。
デモですからね。仕上がりも簡素で。中には音質もいまひとつのものもありますが。
簡素、質素が故にキャロルの楽曲の良さがストレートに伝わってくるかと。
デモってのは当然ながら。世間に出すことを前提にしていないので。
それほど積極的に聴くものでも無いと思いますし、実際あまり興味はひかれないのですが。
キャロルの場合は完成度も高く。更にはその楽曲の良さもあって。
珍しく針を落とす機会が度々あるアルバムでしょうか。なんかこう、語りかけられている様な感じもあって。
キャロル本人は自分の歌声があまり好きでは無いらしく。元々デビューするつもりも無かったのかな。
例えば「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」に関しては。アレサ・フランクリンを引き合いに出して。
あんな凄い歌を聴かされちゃったら、自分で歌おうなんて思わないわよと語ったとか。
まぁ、確かにアレサは凄いんですけど。当然ですがキャロルにはキャロルの歌の良さがあると。
それは『Tapestry』を聴けばわかるんですけど。ここに収められているデモを聴いていると。
その楽曲の良さとと共にキャロルの歌の良さ、その歌声の味わいもより感じられるかなと。
キャロルの心、思いから綴られたものが楽曲として生を受け。更には色々な人の思いが綴られて。
完成した作品として世に出されたのかなと「It's Too Late」や「You've Got A Friend」を聴きながら。
その過程に思いを馳せ。その流れや重みを思ってみたりすることもあるのです。

時の重み。
その中に。
様々な。
思いが。
願いが。

綴れ。
綴られ。
時に共感し。
時に反発し。
また時に。

自分の思い。
誰かの思い。
同じでは無くても。
互いが互いを。
思われ。思い。

その。
蓄積。
変遷。
綴れ織りの様に。
ひとつの風景となっていく。

そんな。
時の。
流れを。
重みを。
少しは思える様になったのか。

自分だけでなく。
誰かの。
貴方の。
貴女の。
思いが。

綴られ。
生まれ。
有形。無形。
綴られた夫々が。
織り込まれて。

いま。
ここに。
流れる時が。
ここに。
ある空気が。

有難く。
愛しく。
感じられる。
思われる。
歳のせいだけでは・・・無いよな。

綴れ、綴られ。



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2015/01/21 Wed *抜け殻 / Richard Hell & The Voidoids

20150121blankgeneration


何も無い。
何もかも消えて。
何もかも失われて。
空っぽの世界。
抜け殻。

ここには。
この世界には。
俺のものなど。
何も無い。
何一つ存在しない。

何も動かない。
目に映らない。
耳に入らない。
心を打たない。
荒涼とした虚無。

それだけ。
何故、ここにいる。
何故、ここにある。
否、いるのか?あるのか?
抜け殻。

『Blank Generation』'77年リリース。
リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズの1stアルバム。
このジャケット、実は2ndプレス以降のものらしいですね。
自分なんかは最初からこっちを目にしているので初版のジャケに違和感がありますが・・・
さてと。ハイ・スクールでトム・ヴァーレインと出会い。放火などで逮捕されたりして。
その後、ネオン・ボーイズなるバンドを結成。やがてテレヴィジョンに発展するも。
ヴァーレインと対立して脱退。ジョニー・サンダースに誘われてハートブレイカーズに加入。
しかしサンダースと対立して脱退。その間にはセックス・ピストルズのヴォーカリストとして声がかかるも。
その話も傀儡にされるのを嫌い蹴っ飛ばして。いよいよ自らが主役となるバンドを結成したと。
まぁ、この辺の経緯は“その筋”の方々には今更、くどくどと説明するまでも無いところですかね。
サウンドの核となってるのはロバート・クワインとアイヴァン・ジュリアンの金属的なギター。
しかし。このアルバムを支配しているのはヘルの世界、ヘル自身そのもの。
パンクなんてのも。他のジャンルと同じで。その実カテゴライズなんて意味が無いと思っているのですが。
もし誰かにパンクって何ですか?と訊かれたら、黙ってこのアルバムを差し出すかな。
ヘルのヨレヨレのヴォーカルとグダグダのベース。その恐ろしいまでの虚無。何も無い、空っぽの世界。
生まれ落ちた時から燃え尽きてしまっていたのかとさえ思わされる、その色の無い世界。
それが自分にとってのパンクかな。原初体験として同じ抜け殻の感覚を味わったんじゃないかって。
そんな一方通行の共感も含めてですけどね。ここまで空白な音楽なんて他に知らないですからね。
その後の活動からして。ヘルって本来ミュージシャンじゃ無いんだよな。そこにも共鳴してるのかな。

何も無い。
何もかも失せて。
何もかも奪われて。
空っぽの世界。
抜け殻。

ここには。
この世界には。
俺の存在など。
何も無い。
何処にも存在しない。

何が動いても。
目に映らない。
耳に入らない。
心を打たない。
果てしない空白。

それだけ。
何故、ここにいる。
何故、ここにある。
否、いない。ありはしない。
抜け殻。

唯の。
空っぽの世界。
荒涼とした虚無。
果てしない空白。
抜け殻。

初めから。
原初から。
燃え尽きてしまった後に。
生れ落ちて。
何もできず。何も得られず。

何も無い。
何も無い。
空っぽの世界。
そう。この自分自身が。
抜け殻。

だから。
言葉にする。
叫ぶ。
求める。
生身が欲しくて堪らない。

抜け殻。



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2015/01/20 Tue *解かっているのさ / Linda Ronstadt

20150120heartlikeawheel


そうさ。
十分に。
解かっているのさ。
悪いのは自分だと。
百も承知。

それでも。
回りだした車輪の様に。
蘇っちまった思いは。
そう簡単には止まりもしない。
曲がることもない。

一直線に。
向かうところに。
向かうだけ。
制御不能。
軋む音が聞こえても。

暴走しない様に。
ブレーキを踏みながら。
時に放してしまいたくなる。
解かっているのさ。
許されはしないと。それなのに。

『Heart Like A Wheel』'74年リリース。
リンダ・ロンシュタットの5枚目に当るアルバム。
このアルバム。少々複雑な経緯の下でリリースされていて。
リンダは3枚目のアルバムを最後にキャピトルを離れて。
アサイラムに移籍していて。4枚目のアルバムはアサイラムからリリースされて。
そこでブレイクの兆しを見せて。そして5枚目のこのアルバムだけは再びキャピトルからと。
何でも移籍時の契約条項に盛り込まれていたそうですが。結果的にこのアルバムでブレイクするので。
敢えて移籍後2枚目の権利を狙ったキャピトルのしたたかな戦略がそこにあったのかも。
A面頭の「You're No Good」からして。従来の枠には収まらないソウルフルな歌声が聴けます。
さて。リンダと言えば。ロッド・スチュワートと並んでそのカヴァーのセンスに定評がありますが。
このアルバムでも。「Dark End Of The Street」とか「Heart Like A Wheel」とか「Willing」などなど。
数々の名曲がリンダの歌声によって新しい命を吹き込まれています。
この曲を解釈して、咀嚼して、再生するセンスこそ、実はリンダの最たる能力、魅力かとも思います。
'73年にグラム・パーソンズが亡くなっているので。「Dark End Of The Street」には追悼の意もあるのかな。
自分としてはジェームス・カーのヴァージョンがベストだと思いますが。リンダもなかなか聴かせてくれます。
ドン・ヘンリーなど例によって豪華なバックの面子にも興味をひかれるところですが。
エミルー・ハリスがコーラスで参加していて。グラムの死の衝撃の中にいたエミルーの背中を押したのかなとか。
デヴィッド・リンドレーがフィドルで参加しているのですが。リンダとリンドレーっていとこなんだそうで。
へぇ、そうなんだと。西海岸の歌姫と化物(失礼)がねぇと。変なところで引っ掛かったりもするのでした。

そうさ。
十分に。
解かっているのさ。
悪いのは自分だと。
頭ではね。

それでも。
回りだし、加速した車輪の様に。
蘇っちまった思いに、新たな思いも加わり。
もう簡単には止めることも出来やしない。
曲がることなど考えられない。

ひたすらに。
向かうところに。
向かうだけ。
減速不能。
火花が散っても。

脱線しない様に。
ブレーキを踏みながら。
時にアクセルをベタ踏みしたくなる。
解かっているのさ。
どうにもなりはしないと。それなのに。

いつまで。
繰り返す。
どこまで。
続ける。
続けられる。

この。
曖昧な。
心地良さに。
随分と。
甘えてきたけど。

まだ。
行くのか。
行き先も。
見えないのに。
それでも。

そうさ。
十分に。
解かっているのさ。
悪いのは自分だと。
百も承知。

だから。
胸が潰れそうになろうと。
胸が張り裂けそうになろうと。
何かが決壊しようと。
誰のせいにもできないんだと。

解かっているのさ・・・頭ではね。



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2015/01/19 Mon *心配無用? / Joey Ramone

20150119dontworryaboutme_2


なんだ。
やれるじゃん。
行けるじゃん。
思ったほどには。
悪くもないじゃん。

これなら。
もう少し。
やっても。
行っても。
問題ないんじゃないか。

ちょいと。
臆病に。
なってたけど。
少しはまともに。
なってきたかな。

うん。
この。
調子なら。
大丈夫かな。
心配無用?

『Don't Worry About Me』'02年リリース。
ジョーイ・ラモーンの遺作となってしまったソロ・アルバム。
悪性リンパ腫で'01年に亡くなったジョーイ。
闘病を続けながら調子のいい時にスタジオに入って録音していて。
収録曲の半数程ではラモーンズの盟友、マーキー・ラモーンがドラムを叩いています。
フィル・スペクターによるガール・グループが大好きだったと言うジョーイ。
そんなジョーイらしく。その甘いヴォーカルを生かしたポップでキャッチーなアルバム。
アルバム・タイトルからして。その闘病生活を思わせて。悲しくもなるのですが。
全体的には。そんな感傷など入り込む余地を与えない様な明るい仕上がりになっていて。
最後の最後まで楽しくロックンロールしてみせたジョーイの心意気に打たれます。
辛かったろうし、痛かっただろうし、怖かっただろうし。ねぇ、でも感じさせないんだよな。
否、歌詞はね。曲によってはかなりネガティブで。まぁ、むしろそれが当然だと思うのですが。
それをポップなロックンロールで演っちゃうってところがね。ジョーイだなぁと。
そこは悲しくもなるのですが。いや駄目だと。その心意気に応える為にも楽しまなきゃなって思うのです。
白眉はA面頭のルイ・アームストロングのカヴァー、「What A Wonderful World」で。
星の数ほどあるカヴァーの中でもナンバー・ワンなんじゃないかと。素晴らしいんだよな。
ポップでスピーディーにアレンジされてて。聴いてると。あぁ、世界は素晴らしいんじゃないかと。
一瞬、本気で夢みそうになるんですよね。これぞロックンロールのマジックって奴だよな・・・

なんだ。
やれたじゃん。
行けたじゃん。
思ったほどには。
悪くないかもしれないな。

この調子なら。
もう少し。
やれるって。
行けるって。
問題ないんじゃないか。

ちょいと。
過敏に。
なってたけど。
だいぶまともに。
なってきてるじゃん。

うん。
この。
調子なら。
大丈夫だよ。
心配無用?

思い込ませて。
調子に乗せて。
予定以上に。
やって。行って。動いて。
よし。大丈夫だと。

言い聞かせて。
そんな顔をして。
そんな素振りをして。
知ってるんだ。
解かってるんだ。

こうやって。
騙しでもしなけりゃ。
何も出来ないこと。
何処へも行けないこと。
だって。そうだろう。

鑑を見てみろよ。
笑顔が。
強ばって。
貼り付いて。
戻らなくなってるじゃないか。

心配無用?



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2015/01/18 Sun *ぶっ飛ばす / Buster Benton

20150118spiderinmystew


ぶっ飛ばす。

立ち塞がる奴は。
邪魔する奴は。
全部まとめて。
銀河系の果てまで。
ぶっ飛ばす。

足を引っ張る奴は。
姑息な手を使う奴は。
それもまとめて。
遥か銀河の外まで。
ぶっ飛ばす。

煩い。
五月蠅い。
てめえらの理屈など。
知ったことじゃねぇ。
俺には関係ねぇ。

理屈も。
理由も。
へったくれもねぇ。
そこをどかないと。
ぶっ飛ばすったらぶっ飛ばす。

『Spider In My Stew』'78年リリース。
'60年代から活躍していたバスター・ベントン。
何年もシカゴのゲットーでギターを弾き続けてきたベントン。
豪快なギターと歌声で実に痛快なブルースを聴かせるベントン。
そんなベントンに運が回ってきたのはウィリー・ディクソンに出会ってからで。
ディクソンのバンドにスカウトされ。遂にはソロ・デビューも果たして。
「Spider In My Stew」「Dangerous Woman」とシングル盤をリリースしヒットさせたと。
しかしヒットはしたものの。何故かアルバム制作の話は持ちあがらず。
日本のP-VINEが米国側に計画を持ちかけてこのベントン初めてのアルバムを制作したと。
しかも「Spider In My Stew」「Dangerous Woman」の権利も交渉の末獲得。収録してみせたと。
写真では解りづらいのですが。ジャケットもシルクスクリーンを思わせる丁寧な作りで。
いやいや。流石はP-VINEの仕事なのです。ベントンを埋もれさせなかったことに拍手喝采をと。
否、本当に。それ程に素晴らしいギタリストなのです。堪らないものがあるのです。
なんたって。「Spider In My Stew」に「Dangerous Woman」ですよ。どんだけ恨みがあるんだと。
そのつれない女に対する怨念を隠そうともせずに豪快に吠えてぶっ飛ばしてみせる。
パワフルなギターと濁声で怒りまくって憂さを晴らしてみせる。号砲磊落なブルースが炸裂してます。
いやぁ、いいなぁと。スッキリするなぁと。シチューに蜘蛛を入れる女も女なら。ベントンもベントンです。
特にスロー・ブルースにおける豪快さがいいんだよなぁ。ワン・パターンと言えばワン・パターンですが。
オーティス・ラッシュやマジック・サムと比較すると知名度の低いベントンですが。必聴です。

ぶっ飛ばす。

行く手を塞ぐものは。
邪魔になるものは。
全部まとめて。
ブラックホールの果てまで。
ぶっ飛ばす。

引き留めようとするものは。
未練がましく思えるものは。
それもまとめて。
深いブラックホールの底まで。
ぶっ飛ばす。

喧しい。
窮屈だ。
てめえらの規範など。
係わりなんかねぇ。
俺には意味がねぇ。

規範も。
規則も。
へったくれもねぇ。
そこを弁えないと。
ぶっ飛ばすったらぶっ飛ばす。

ぶっ飛ばす。

邪魔するな。
関わるな。
ぶつぶつ言うな。
ごたごた言わんと。
引っこんでろ。

さもないと。
本当に。
ぶっ飛ばす。
薙ぎ倒す。
後のことなど。

野となれ山となれ。
俺を怒らせた。
俺を悲しませた。
触れてはならないものに触れた。
お前等が悪い。だから。

ぶっ飛ばす。

奴には。
奴等には。
野郎には。
容赦しない。
手加減しない。

規範にも。
規則にも。
倫理にも。
社会にも。
遠慮はしない。

ぶっ飛ばす。

だけど。
悪くても。
憎くても。
あの娘達は
お姉ちゃん達は。

ぶっ飛ばせないんだよなぁ・・・笑い事じゃないんだけどさ(苦笑)。



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2015/01/17 Sat *苦労はしない / Sunnyland Slim

20150117sadandlonesome


なんで。
悲しくなったり。
淋しくなったり。
するのか。
それが解れば。
苦労はしない。

何処にいても。
悲しくなる時はなる。
淋しくなる時はなる。
なるものは。
なる。

誰といても。
悲しくなる時はなる。
淋しくなる時はなる。
なるものは。
なる。

何処にいても。
誰といても。
悲しくならない。
淋しくならない。
そんな心を持っていれば。

苦労はしない。

『Sad And Lonesome』'72年リリース。
'40年代から一貫してシカゴで活動したブルース・ピアニスト、サニーランド・スリム。
'90年代の半ばに亡くなるまで常にコンスタントに活動し録音を残したスリム。
アルバムの枚数も膨大で。中には迷盤と言われるものもあるので。何から聴いたらいいのかと。
迷わされるのですが。'40年代の録音を除くと。このアルバムなんかは正統的なシカゴ・スタイルで。
スリムのアルバムとしても、シカゴ・ブルースのアルバムとしても安心して聴ける一枚です。
(それにしても。スリムに限らずブルース・ピアニストってのはアルバムの枚数が多い傾向があるようで・・・)
詳しいクレジットが記載されていないので。スリム以外の面子の詳細が分かりかねるのですが。
これだけの正統的シカゴ・ブルースを聴かせられるってのはそれなりの腕達者をあつめたのかなと。
その面子を率いてスリムも実に気持ちよさそうにピアノを弾き、歌っています。
どうも。アルバム・タイトルには反する様でもありますが。この陽気さがスリムの売りだったのかな。
アップ・テンポは勿論、スロー・ブルースでも決してしんみりとし過ぎない。そこがいいんだろうなと。
逆に言うと。そこがいま一つ物足りなかったりもする訳で。否、ここはもう少ししんみりと聴かせようよと。
偉そうに思ったりもするのっですが。これはこれで。いいんだろうな。サニーランドだもんな。
何があろうが、なかろうが。例えば解かりもしないことをいつまでもくよくよ考えたってしかたないだろうよと。
世の理や、人の気持ちの動きが総て解かれば苦労はしないよ。それはそれでつまらないだろうと。
なんかそう言われて。親爺に背中を叩かれてる様な気分になるんですよね。
ジャケットの顔つき見ても、頑固なんだけど温かい親爺さんって感じですもんね。まぁ、それでいいのかな。

なんで。
寂寥感に憑りつかれたり。
孤独感に襲われたり。
するのか。
それが解れば。
苦労はしない。

どんな時でも。
寂寥感や。
孤独感は。
憑りついてくる。襲ってくる。
くるったら、くる。

二人でいても。皆といても。
自分一人だけ。
寂寥とした荒野に放りだされて。
孤独に立ち尽くすことは。
あるったら、ある。

どんな時でも。
誰かといれば。
寂しくならない。
独りにならない。
そんな心を持っていれば。

苦労はしない。

無理だよな。
無理なんだよな。
そいつばかりは。
原因も解からないのに。
心の持ちようもなにもあったもんじゃない。

何処で。
いつ。
憑りついてくるか。
襲ってくるか解からないのに。
心構えなんてしようもあったもんじゃない。

悲しさ。淋しさ。
寂寥感。孤独感。
感じなくなればいいのだろうけど。
そうすると。
楽しさや、嬉しさや愛情とか。

そんなものまで。
消えちゃうんだよな。
布団にもぐりこんで。
ブルースでも聴きながら。
やり過ごす以外の手立てがあれば。

苦労はしない。



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2015/01/16 Fri *故障中 / Sleepy John Estes

20150116brokeandhungry


故障した。
停止した。
とにかく。
どうにも。
なりゃしない。

亀裂が。
入っていたのは。
十分承知で。
騙し騙し。
動かしてはいたものの。

亀裂が。
広がり。
油が。
血と肉が。
零れ落ちていく。

修理して。
補給して。
やれるものなら、やってるが。
どうにも、こうにも。
動けやしない。

『Broke And Hungry』'64年リリース。
あの『The Legend Of Sleepy John Estes』に続くスリーピー・ジョン・エスティス再発見後2枚目のアルバム。
戦前から素晴らしい録音を残しながら。'42年頃を境にその消息を絶ってしまい。
死亡説まで流れていたと言うエスティス。'62年にブルース研究科に発見された時には極貧の中で。
鼠がはい回る小屋の中で失明した状態だったと。何とも言葉を失う状況ではあるのですが。
恐らくはエスティスに限ったことでなく。多くのブルースマン、黒人が辿った道、置かれた状況だったのか。
そんな中で。相棒のハーピスト、ハミー・ニクソンと共に再発見され新たな録音を残した。
これは、もう奇跡と言うほかない出来事だったのかなと。その後に来日までしてますからね。尚更ね。
さて。エスティス程のキャリアともなると。もうブルースが骨の髄まで沁み渡ってるわけで。
基本的な演奏スタイルや、歌われる内容は戦前と変わらなかったのではないかと思われるのですが。
まったくもって、今日も明日もしんどいこっちゃ、もうやってられません、何ぞ食い物ありまへんかと。
それをただただ暗鬱に歌うだけでなく。時には軽妙に笑いのめすかの様に歌うと。ブルースの神髄ですね。
ただ行方不明だった20年、そして失明。その事実がよりエスティスのブルースを本物にしてるかなと。
針を落として聴いていると。決して大袈裟な嘆き節でもないのに。臓腑を抉られる様な瞬間があるのです。
さて。このアルバムには。なんと若き日のマイク(マイケル)・ブルームフィールドが参加していて。
その経緯に興味が持たれるところですが。ブルームフィールドがロック・シーンで有名になるのは'65年以降。
ポール・バターフィルド・ブルース・バンドに参加してからですから。この当時はシカゴの大学生だったのかな。
ブルームフィールドは学生時代からブルース・マニアとして有名だった様ですから。
おそらくはデルマークなんかにも頻繁に顔を出していて。偶には小遣い稼ぎにギター弾いていたのかもですね。
勿論、その腕がブルースマン達に認められてのことでしょうが。孫ほども歳の離れたブルームフィールド。
そのギターを、ブルースをエスティスがどんな顔をして聴いていたのか。想像してみたくもなります。

故障中。
停止中。
とにかく。
どうにも。
しようがない。

亀裂が。
何本もあったのは。
承知の上で。
止まるまではと。
頃がしてはいたものの。

亀裂が。
繋がり。
油が。
血と肉が。
溢れ広がっていく。

修理でも。
補給でも。
やってやれないことは、ないのだが。
どうにも、こうにも。
やる気がしない。

油が。
血と肉が。
零れていく。
そのうち。
心までも。

落ちて広がる。
油を。
血と肉を。
心を。
ただぼんやりと。

焦点の定まらない。
目で追いながら。
難儀だなぁと。
思いつつも。
動けない。動かない。

そんな時も。
あるってことだ。
それでも。
腹の虫は鳴いている。
なんだ。未だ大丈夫じゃねぇか。

故障中。



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2015/01/15 Thu *良い医者ってのは / Dr. Feelgood And The Interns

20150115drfeelgoodandtheinterns


病は気から。
まぁ。
それで。
総てだとは。
当然思いはしないけど。

それが。
病気なのか。
違うのか。
そんな事も含めて。
どう考えるか。考えられるか。

そんな病気も。
そんな状態も。
あるっちゃある。
どっちにも転ぶし。
軽くも重くもなると。

そんな時には。
一緒に話を聞いて。
色々と話もしてくれて。
しかし。決して押しつけず。
なんとかなるよと思わせてくれる。

それだけでも。
先生ってのは。
いてくれると。
有難いと。
思えたりもするんだな。

『Dr. Feelgood And The Interns』'63年リリース。
'50年代から活躍していたブギウギ・ピアニスト、ピアノ・レッド。
ヒット曲もあり人気アーティストでもあったレッドが。何故か改名して。
ドクター・フィールグッドを名乗ってインターンズなるコンボを結成。
より、カントリーやロカビリーに接近した軽快なブルースを聴かせるようになったと。
それにしても。何とも。人を食った芸名とバンド名、そしてジャケットだなと。
“あの”ドクター・フィールグッドは明らかにこの芸名とジャケットを意識してますよね。
ドクター、レッドの歌声が何とも軽快なので。全体に軽すぎるかなって印象はありますが。
その軽みが、転がる様なピアノと共にこの元祖フィールグッドの魅力かな。
どんな時でも。針を落とすと。いつの間にか鼻歌を口ずさんでますからね。
どんな時でも。自然と心が軽くなる、軽くしてしまうってのもブルースの魅力の一つですからね。
さて。恐らく知名度の点では殆ど知られていないであろうドクター・フィールグッド・アンド・インターンズ。
しかし。恐らく多くの方が耳にしたことがあるナンバーがあるんですよね。
実は「Mister Moonlight」、ビートルズで知られるあのナンバーのオリジネイターなんですよね。
その「Mister Moonlight」はレッドでは無くコンボのメンバーがヴォーカルを担当していて。
幾分R&B的なんですよね。その辺がビートルズ、ジョンのアンテナに引っ掛かったんだろうなと。
このアルバムのリリース時期を考えると。ビートルズにしろストーンズにしろ。そのアンテナの。
広さ、敏感さってのは飛び抜けていたんだろうなと。そこがブリティッシュ・ビート勢の中でも出色だったのかな。

病も気の持ちよう。
まぁ。
それが。
総てだとは。
当然、ありえはしないけど。

それが。
不治なのか。
違うのか。
そんな事も含めて。
どう向き合うか。考えていけるか。

そんな病気も。
そんな時期も。
あったりもする。
どっちに転ぶかわからない。
治るのか。治らないのか。

そんな時には。
素知らぬ顔で話を聞いて。
淡々と選択肢や可能性を示して。
されど。決して決めつけず。
どうにでもなるよと思わせてくれる。

それだけでも。
先生ってのが。
いてくれるのは。
有難いと。
思えたりもするんだな。

そもそも。
病んでるのは。
自分なのか。
社会なのか。
解かんないしな。

病なら。
病で。
治すのが。
いいのか。
どうなのか。

そんなことも。
一緒に。
考えながら。
哲学論から雑談まで。
つきあってくれる。

何よりも。
帰る時に。
訪ねた時よりも。
ふと気づくと。
一ミリでも心が軽くなっている。

良い医者ってのは、そんな先生なのかもね。



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2015/01/14 Wed *分身の術 / Lightnin' Hopkins

20150114lightninhopkins


正直。
身も心も。
足りないんだよ。
一人分じゃさ。
なんとかならんかな。

同じ日。
同じ時間に。
別の場所に。
それも。
三か所くらいにさ。

出現して。
行動して。
楽しめないかと。
思うんだけどな。
どんなもんかな。

何とか。
身も心も。
三人分に。
ならんかな。
取引してもいいからさ。

『Lightnin' Hopkins』'59年リリース。
暫く録音から離れていたライトニン・ホプキンス。
テキサスまで探しに出かけたサミュエル・チャーターズにより再発見され。
そのサミュエルの手による再発見後第一弾となったアルバム。
誰のアイデアかは知りませんが。何故ジャケットにライトニンが四人なのか。
戦前にも録音があったとは言え。あくまでもテキサスのスターだったライトニン。
故に全米に向けてその偉大さを表す為にこの手に出たのか。単に奇を衒ったのか。
まぁ、しかし。印象に残る、インパクトの強いジャケットではありますが。
さて。既にバンドでの録音も経験してたライトニンですが。こちらも何故か。
全編、ライトニンの歌とギターだけの弾き語りとなっています。
恐らくは当時のフォーク・ブルース・ブームに乗ることを狙ったのかなとも思われますが。
これがですね。大正解。あの低く呻るライトニンの濁声。血の底から響いてくる様な迫力。
いやぁ、歌声の迫力だけで言ったら。このアルバムが一番なんじゃないかな。
まさしく悪魔の歌声、もしくは悪魔と取引をして手に入れた歌声。そんな思いに背筋が震えます。
アルバムとしては地味で抑揚に欠けるともとられかねませんが。故に凄みを増して響くブルース。
爪弾くギターのリズムの響きにも妙な生々しさが宿っていて。それがまた怖いんだけど惹かれると。
おどろおどろしく、ドロドロと。あまりにもブルースの本質が露わになってる。だから離れられないんですよね。

正直。
身も心も。
もっと欲しいんだよ。
一人分じゃさ。
どうにもならないんだよ。

同じ日。
同じ時間に。
別の場所で。
それぞれ。
したいことがあるんだよ。

別々に。
徘徊して。
楽しみたいんだよ。
どうしても。そうしたいんだ。
構わないだろう。

何とか。
身も心も。
三人分に。
してもらえないかな。
取引でも何でも応じるからさ。

分身の術。
それもさ。
分身も。
身も心も。
実体のある奴ね。

そいつを。
伝授してくれるなら。
魂なんか。
幾らででも。
売り払ってやるんだけどな。

この。
胸に渦巻く。
欲望を。
叶えてくれるなら。
人間じゃ無くなっても構わない。

この。
胸を掻き毟りたくなる。
欲望が。
実現できるなら。
地獄に堕ちても構わない。

この。
憑りついた。
ブルースの儘に。
なるのなら。
他には何もいらない。くれてやる。

分身の術。
その。
低く呻る声で。
俺に。
魔法をかけてくれないか。



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2015/01/13 Tue *白日夢 / Martha And The Vandellas

20150113marthaandthevandellasgreate


陽射しに。
誘われて。
ついつい。
微睡み。
夢の中へと。

夢の中。
そう。
夢だとは。
知りながらも。
もしもとね。

あの時。
異なる。
選択をしていたら。
違う。
道を歩んでいたら。

時が。
少しずれていたら。
時と場所が。
交差していたら。
出逢っていたら。

白日夢。

『Greatest Hits』'66年リリース。
モータウンを代表するガール・グループの一角。
マーサ・アンド・ザ・ヴァンデラスの英国編集によるベスト・アルバム。
初のヒット曲である「Come And Get These Memories」から「Nowhere To Run」まで。
「Love Is Like An Heat Wave」も「Dancing In The Street」も含む全12曲。
まさにグレイテスト・ヒッツの呼び名に相応しい選曲がされています。
ブリティッシュ・ビート勢のカヴァーや、当時のチャートやモッズ関連の本を読むと。
モータウンが英国でもかなりの人気を博していたのが感じられるのですが。
その中でも。マーサ・アンド・ザ・ヴァンデラスってのは結構な人気者だったのではないかと。
まぁ、フーが「Love Is Like An Heat Wave」をカヴァーしていて。それがカッコ良かったりとか。
あのミックとボウイが「Dancing In The Street」を共演するナンバーとして選んだりと。
その辺りの印象が強いのかもしれませんが。カッコいいんですよね、マーサ・アンド・ザ・ヴァンデラスって。
マーサ・リーヴスの熱く力強い歌声とそれを盛り上げるコーラス故か、男気を感じるんだよなぁ。
勿論、リリカルでドリーミーな魅力もあるんだけど。それよりも。何と言うか。
手を引っ張られると言うか、背中を押されると言うか。男ならハッキリしなさい、思いきりなさい。
私のこと、どう思ってるの。好きなら好きってハッキリ言いなさいよって逆壁ドンされてるみたいな。
この迫力、思い切りの良さ、弾ける生きの良さ。それがマーサ・アンド・ザ・ヴァンデラスなんだよなぁ。
マーサもやがてモータウンを離れるのですが。どうもモータウンはダイアナ・ロス以外の女性シンガーに対して。
厳しいと言うか。本気じゃないと言うか。ダイアナはなぁ、しなを作るの巧そうだしなぁ(苦笑)。余談でした。

陽射しに。
誘われるままに。
うとうとと。
微睡み。
夢の中を彷徨う。

夢の中。
そう。
夢なんだと。
承知しながらも。
もしもとね。

今からでも。
あの日の思いでを。
手にして。殉じて。
手に手を取って。
通りへと飛び出して、踊ったなら。

思いのままに。
灼熱の様な。
恋に身を焦がしたならば。
そうしたならば。
そう出来たならば。

白日夢。

そう。
総ては。
儚い。
白日夢。
陽射しがかげれば。

それまで。
微睡みから。
醒めて。
現実に。
引き戻されて。

周囲を見回せば。
たちどころに。
霧散してしまう。
それだけの。
夢は夢。

思い出を手に。
通りに踊りだしても。
身を焦がしても。
走りつく先は、行き先は。
何処にもありはしない。

白日夢。



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2015/01/12 Mon *この道 / Otis Clay

20150112theonlywayisup


まぁ。
なんだよ。
その。
やっぱり。
ここなんだよ。

この空気。
この匂い。
ここに。
身を置いていたいんだ。
片隅で構わないから。

他にも。
好きなもの。
安らぐもの。
ありはするけれど。
ありはしても。

ここ。
この空気。
この匂い。
だから。
この道を歩むしかないんだよ。

『The Only Way Is Up』'82年リリース。
来日記念盤として日本独自に編集されたオーティス・クレイのアルバム。
日本のソウル・ファンの心の故郷となった'79年の来日以来。
日本では絶対的な人気を博していたクレイですが。何故かはわかりませんが。
クレイって日本以外での評価って低いんですよね。人気もいまひとつだったんですよね。
こんなにソウルフル、黒くて熱くて胸を揺さぶる素晴らしい歌声なのにね。
てなことで。米国ではシングル盤でしかリリースされなかったり、お蔵入りになってたナンバー。
それを10曲集めてアルバムにしたのが日本のビクターだったと。偉いなぁ、素晴らしいなぁ。
ただ、日本のみのリリースだからってこのジャケはねぇ。売れない演歌歌手じゃないんだから・・・
録音された年代は'75年~'81年までと幅があって。当然バックのサウンドも変化していて。
後年になるほど。ちょっとクレイに歌わせるには軽いんじゃないのとの不満もあるのですが。
そんな時でも。どんな時でも。クレイの歌声は変わることなく。黒くて熱くて。胸を揺さぶります。
この胸に迫ってくる感じ。そうか。それが。どこか演歌を思わせるところもあるから人気があるのかな。
しかもね。歌詞がね。一途に思いを伝えてるのに届かないとか。恋に破れる男の歌が多いんだよなぁ。
それがまたクレイの歌声にはあってるし。いかつい風貌も逆にね、一途さに通じるものがあるのかな。
兎にも角にも。これだけの素晴らしいソウル・シンガーに支持が集まる日本ってのはいい国だなと。
だからね。世界的にももっと評価されて欲しいんだけどなぁ。そりゃ、確かに。
俺はこの歌い方しかしねぇ、この道しかいかねぇって一本調子なところはあるけどね。いいじゃんと。
あの傑作ライヴ・アルバムしか聴かれてない傾向もありますが。是非、このアルバムもね聴いて下さいませ。

まぁ。
なんだな。
そう。
やっぱり。
この道なんだよ。

この加減。
この塩梅。
ここを。
歩き続けていきたいんだ。
片隅で構わないから。

他にも。
好きなもの。
安らぐもの。
無いではないけれど。
なくてもさ。

ここ。
この加減。
この塩梅。
だから。
この道を行くしかないんだよ。

熱くなれる。
痺れる。
震える。
胸に沁み込む。
そんなものが感じられる。

楽しくなれる。
伝わる。
揺さぶられる。
胸に突き刺さる。
そんなものが存在する。

ここに。
いたいんだ。
この道を。
行きたいんだ。
例え片隅だとしても。

この道しかないんだよ。



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2015/01/11 Sun *必要なんだろ / James Carr

20150111amanneedsawoman


男でも。
女でも。
誰でも。
誰だって。
そりゃなぁ。

男でも。
女でも。
誰でも。
誰かが。
どうしたってなぁ。

必要なんだろ。

別に。
カッコつける訳でも無く。
恋とかさ。
愛とかさ。
友情とかさ。

何でもいいんだよな。
傍にいようが。
離れていようが。
毎日、話そうが。
偶に、連絡をとろうが。

必要なんだろ。

『A Man Needs A Woman』'68年リリース。
サザン・ソウルの至宝、ジェイムス・カーの2枚目のアルバム。
この日本盤は米国盤から1枚目のアルバムとダブる2曲を覗き。
未発表だった3曲を加えた日本独自の選曲となっています。
カーと言えば。やはり1枚目『You Got My Mind Messed Up』に尽きると。
それはそうだと。あれは別格の傑作だからなと。それは認めつつ。
このアルバムだってねと。ゴールド・ワックスのカーですからね。
悪くないどころか。並のアルバムにはなってないんですね。当たり前だけど。
時代の流れか。サウンドが洗練されていて。それ故に。
何だろう。全体としての有無を言わせぬ迫力ってのは1枚目に譲るかな。
だけど。カーが歌いだすとね。もうアルバムの冒頭から。その歌声の。
太く、温かい。そして、いあなたいあの歌声。それだけでね胸が一杯になるかな。
また、カーに寄り添うかの如くの女性コーラスもいいんだよなぁ。
アップでもスローでも。どちらでも聴かせてくれるカー。甲乙つけ難いけど。
自分としては。スローによりカーの魅力を感じるかな。いなたくて、温かくてね。
レコード会社としてはアップを売りたかったのかな。それで若干聴き易いサウンドにしてと。
それがね。サザン・ソウル好きからすると。裏目なんじゃないと思う瞬間もありますが。
カーの歌声が染み入ってくるとどうでもよくなります。だってこの歌声が必要なんですからね。

男でも。
女でも。
誰でも。
誰だって。
当たり前だけど。

男でも。
女でも。
誰でも。
誰かが。
もう、どうしても。

必要なんだろ。

別に。
カッコつける訳でも無く。
恋とかさ。
愛とかさ。
友情とかさ。

どうでもいいんだよな。
一緒にいようが。
別々にいようが。
毎日、顔を合わそうが。
偶にしか、顔を見れなかろうが。

必要なんだろ。

誰もが。
誰かを。
必要としている。
強がったって。
仕方がない。

そりゃ。
人間は独りだけど。
それでも。
誰かに。
いてほしい時はあるものさ。

それでいい。
それがいい。
別に。
求めるのは。
求められるのは。

悪いことじゃない。
そうだろう。
愛でも。
恋でも。
友情でも。なんでもいい。

必要なんだろ。

なら、それだけでいい。



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2015/01/10 Sat *ポニーテールとタータン・チェック / Bay City Rollers

20150110baycityrollersgreatesthits

A Long Time Ago In The Local Junior High School ...

授業後。
帰る支度をしてたら。
ドアがガラッと開いて。
あの娘が顔をのぞかせて。
キョロキョロと誰かを探してる。

やがて。
視線が定まると。
あの娘は一直線にやってきて。
がしっと僕の手首を掴んで一言。
「ちょっと来て」と立たせた。

有無ををも言わせない。
その迫力に。
手を引っ張られて。なすすべもなく。
「何なんだよ」と言いながらも。
その手の感触にちょっとドキドキしてた。

そんな僕に構わずに。
あの娘はポニーテールを揺らしながら進んでいく。
えっ、こっちに行ったら。
階段の踊り場になるじゃんよ。
これはさ、ひょっとして、ひょっとするのかな。

そんな淡い期待は。
一瞬にして吹き飛んだ。
階段の踊り場。
そこで一人の女の娘が泣いていた。
えっ?あれっ?もしかしてばれたかな。

「この娘がさ」とあの娘が言う。
「お、おう。どうしたん?」僕の声は震えてる。
「男に振られたんだって」
「あっ、そうなんだ。それで?」
「謝りなさいよ。慰めなさい」

ちょっと待ってくれ。
俺はこの女の娘を振ってないぞ。
そもそも。恋もしていない。
だってさ。俺が恋してるのは・・・
「女の娘が泣いてるんだよ。同じ男として慰めなさい」

身に覚えはない。
でも。
あの娘の目が真剣で。
しかも少し潤んでるのを。
見ちゃったらなぁ、しかたないよな・・・

『Greatest Hits』'77年リリース。
タータン旋風で世界中を席巻してたベイ・シティ・ローラーズ。
米国編集のアルバムから1曲を差し替え、2曲を追加した日本独自のベスト・アルバム。
今、考えても。あれは何だったんだってくらい。凄かったんですよね。タータン旋風。
日本でも。若い娘を中心に大人気で。日本のアイドルと同じ扱いだったもんなぁ。
同じクラスにもロックも、洋楽も聴かないけど。ベイ・シティ・ローラーズだけは大好きって。
そんな娘が何人もいて。タータンの下敷きとか筆箱とか。切り抜きも持ってきてて。
昼休みとかもキャーキャー騒いでて。何なんだと。確かにラジオとかで聴くとさ。そりゃね。
いい曲もあるけど。何なんだ。この世界はベイ・シティ・ローラーズを中心に回ってるみたいなのはと。
当時。キッス、クイーン、エアロスミスからロックにハマって。パープルやツェッペリンも聴き始めてたのかな。
そうなると。もともといじめっ子では無いけど、人をからかったり、ちょっかいを出すのは好きで。
しかも。ロックはハード・ロックだぜと思ってたので。ベイ・シティ・ローラーズ好きの女の娘なんて格好の餌食で。
ローラーズなんてどこがいいんだと、曲も書いてないし、演奏も他の人達がやってるんだぜとか。
まぁ、ドラムスのデレクは叩いてるかもだけど。デレクってゴリラみたいじゃん(失礼)どこがいいんだよと。
そうするとさ。むきになって反撃してくるんだよね。そんなことないもん!デレクだってカッコいいもん!とか。
終いには目に涙溜めて。ちゃんと本人達が演奏してるんだって手紙書いて確かめるから。
返事が来たら謝ってよねとか言いだしちゃって。あのね、スタジオ・ミュージシャンってのがね・・・まぁ、いいか。
結局、実質的には一年半くらいで熱狂的なブームは終わったのかな。潮が引く様に消えてっちゃったんだけど。
はい。で、時効でしょうから。白状しますけど。実は結構聴いてはいたんだよねベイ・シティ・ローラーズ。
「I Only Want To Be With You」とか「Saturday Night」とか好きだし。このアルバムの曲、全部知ってるし(苦笑)。

授業後。
階段の踊り場で。
泣いてる女の娘と。
心配して怒ってるあの娘。
その間でオロオロしてる僕。

「あのさぁ」と声をかける。
泣き声は止まらない。
「誰なんだよ。その振った奴って」
「○○君」と小さな声。
それは駄目だろう。あいつは女たらしだぜ。

横目であの娘を見る。
何とかしなさいと目で指示される。
「まぁ、その。何だよ。それはあいつが悪いよな」
「そう思う?」泣きながら問いかけてくる。
「そうだよ。お前を振るなんてさ。あいつが悪い、あいつが馬鹿」

悪いけど。この娘じゃな。
あいつは相手にしないよな。
あいつはもてるもんなぁ。
恋する相手が悪いよな。
あれ。ひょっとして・・・俺と同じかよ。

何だか急に。
泣いてる娘に親近感。
階段の踊り場。
一人で泣きたくもなるよな。
俺だって。体育館の壁蹴ったしな。

「そう、あいつが悪いよね」とあの娘が言う。
「お、おう。そりゃそうだな」まったく、悪いぞ。お前もな。
「忘れちゃえよ」
「でも、好きなんだもん。手紙も一杯書いたし」
「好きか。それはわかるけど」

ちょっと待ってくれ。
あいつ、この間その手紙捨てたよな。
そもそも。相手にされてない。
おいおい。ますます俺と同じなんじゃ・・・
「酷いよね。男ってさ。こんないい娘を泣かせて」

それを言うならだぞ。
でも。
あの娘の目は真剣で。
しかも泪がこぼれちゃってるのを。
見ちゃったらなぁ、しかたないよな・・・

「ほんと。ほんと。あいつが、男が悪い」
「ほんと。ほんとに。そう思う?」
「思う。思う。馬鹿だしな」
「男の子って私みたいなの嫌いだよね」
「そんなことないって」

「太ってるしさ」
「いや、健康的でいいじゃん」
「美人じゃないし」
「可愛いじゃん、俺は嫌いじゃないな」何を言ってるんだ。
「そうかなぁ」

「そうだって、直ぐにまたいい奴が表れるよ」
「だといいけど」難しいかなぁ。
「慰めてくれてありがとね」少し涙が止まったかな。
「おう、まぁ、大したことじゃねぇよ」
「あ、そうだ。あのさぁ」何だよその目は、まさか・・・

「もう。ローラーズの悪口とか・・・」
「あぁ、言わない、言わない」
「本当に?」
「あぁ、あんなのさ。冗談だろ、冗談」
「うん、約束ね」何でそんな約束までしてるんだ、俺は。

「でも、やっぱり、悲しい」また泣きだしちゃったよ。
「大丈夫だから、さぁ、帰ろう」あの娘が肩を抱きしめる。
「これからも。何かあったら言ってね」
「ありがとう。ありがとう」
「じゃ、ありがとね」あの娘が振り返って一言。

「お、おう」中途半端に手を上げて。
去っていく二人を見送る。
あの娘のポニーテールが揺れている。
まったくなぁ、敵わないよなぁ。
あのポニーテールには手が届かないよな。

昔むかし、地方のある中学校で・・・

だから。
未だに。
ポニーテールに弱いんだな。
綺麗で可愛くて。優しく男気(?)があって。
手が届かなかったからね・・・



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2015/01/09 Fri *枯れてられるか / Eric Burdon

20150109tillyourriverrunsdry


正直。
もうさ。
色々と。
ガタがきててさ。
辛いんだよな。

目は霞むし。
耳は遠くなるし。
髪は細くなるし。
腰は軋むし。
腕は上がらないし。

頭は回らないし。
三歩、歩けば忘れるし。
舌は縺れるし。
言ったことも。聞いたことも。
曖昧になるし。

見た目は。
実年齢より。
若く見えるらしいけど。
辛いもんは。
辛いんだよ。

だけどさ。

『'Til Your River Runs Dry』'13年リリース。
エリック・バードン、70歳を越えての最新アルバム。
アニマルズ、ウォー、そしてソロと歌い続けるバードン。
華やかな栄光に包まれた時期もあれば。迷走した時期もあり。
新たな試みに挑戦し続けて。理解されない傾向があったりもして。
それでも。歌い続けてきた、歌い続けているバードンなのです。
アニマルズですからね。キャリアとしてはストーンズ並になるんですよね。
その割には未だに初期アニマルズでの活動以外は知られてないなと。
かって。ブライアン・ジョーンズをして英国最強のヴォーカリストと言わしめたバードンです。
その黒く、熱く、魂のこもった野獣の如き歌声は。何とも魅力的でした。
流石に。このアルバムでは声量は落ち、声も嗄れてきているものの。
歌に向かう真摯な姿勢、歌声の熱さは些かも変わっていないのに驚かされます。
なんでも敬愛するボ・ディドリーが亡くなったのをきっかけに。久々に腰を上げて。
ファッ・ドミノと録音する為にニューオーリンズに向かったんだとか。結局その話は流れたみたいですが。
ニューオーリンズでの録音も含まれて、ブルージーでハードなサウンドと対峙して。
時に激しく、時に渋く歌うバードン。ボに捧げるナンバーもあって。改めての生涯現役宣言かもねと。
声は多少嗄れても。決して枯れはしないぞと。渋すぎるジャケットの力強い視線も語っているかで。
もう20年以上前に観たその雄姿を思い浮かべながら、こっちも枯れてはいられないなとね。

正直。
もうさ。
そこらじゅう。
サビてきててさ。
難しいんだよな。

遠近両用だし。
補聴器はまだ先だろうけど。
抜け毛は多いし。
サポーターとか。
マッサージとか欠かせないし。

回転遅くて。記憶力低下して。
外付けの。
ハードディスクとか。
メモリーとか。
増設できるものなら増設したいし。

見た目だけは。
実年齢より。
若く見えるのも何だしな。
難しいもんは。
難しいんだよ。

だけどさ。

まだ。
まだまだ。
辛くても。
難しくても。

立てるうちは。
歩けるうちは。
走れるうちは。
考えられるうちは。
言葉にできるうちは。

立たないとな。
歩かないとな。
走らないとな。
考えないとな。
言葉にしないとな。

頑固。
頭が固い。
依怙地。
融通がきかない。
何と言われようと。

このままにして。
見ざる。聞かざる。言わざるで。
大切な。何かが。
失われていく。涸れてしまう。
それを放置はできんよな。

枯れてられるか。



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2015/01/08 Thu *突発的なれど / Jimi Hendrix

20150108theesssentialjimihendrix


それは。
突然。
やってくる。
何の。
前触も無く。

やってきて。
覆いつくして。
理解不能のまま。
吹き荒れ。
暴れ捲り。

総てを。
一瞬にして。
ひっくり返して。
ズタズタに。
引き裂いて。

また。
突然。
去っていく。
何の。
説明も無いままに。

それは。
突発的なれど。

『The Essential Jimi Hendrix』'78年リリース。
英国ポリドールの企画によるジミ・ヘンドリックスの2枚組編集アルバム。
自分の持っている(ここにに載せている)のは日本盤で。英国盤とはジャケットの色合いが異なるのかな。
エクスペリエンス時代からバンド・オブ・ジプシーズ時代まで。22曲を年代順に収録していて。
ジミヘンのキャリアを俯瞰してると。ただ、英国で人気のあるナンバーを選んでいるのか。
例えば、「Foxy Lady」とか「The Wind Cries Mary」とか「Can You See Me」等は収録されていません。
「If Six Was Nine」とか「Little Miss Lover」辺りが英国で人気があったんですかね。わかりませんが。
このアルバムに限らずと言うか、ジミへンに限らず。英国編集盤ってのは結構選曲の基準が。
例えば。米国や日本と異なるケースが多いかなって気はするんですよね。感覚の違いなのかな。
とにかく。ジミヘンの色んな側面、ジミヘンの見せる多様な顔に様々な角度から迫って本質に迫ろうとの。
そんな編集者の意図が感じられる。ちょっと毛色の異なる編集アルバムとしては面白いかなと思います。
ジミヘンって、四六時中頭の中で音が鳴っていて。それこそお姉ちゃんとナニしてる時以外は。
音楽のことしか考えて無くて。ツアーの合間だろうが何だろうが時間が出来るとスタジオで録音してたと。
(それで。未だに大量の未発表音源が発掘されリリースされ続けてる訳ですが・・・)
自分の頭の中で鳴っている音、それが創造する世界をとにかく外へ向けて表現し続けたかったんだろうなと。
それも。確かに。ブルースから始まってファンクへの接近があって、ジャズにも興味を惹かれてと。
年代を追って聴いていくと。一通りの流れは感じられるのですが。それこそ何の前触れも無く、突発的に。
えっ、何でと。何故、ここでその音が出てくるの、ここでその世界を見せるのみたいな。
意外な展開が待ち受けていて。頭の中の音とジミの閃きが突然融合して変化して溢れ出してしまう。
そんな瞬間が何回もあったんだろうなと。それを逃さずに捉えて。世界を創造して音で表現できてしまった。
そこにジミヘンの唯一無二の特異性を感じて。突発的なものにこそジミの本質があるのかなとも思うのです。
因みに「Gloria」はこのアルバムに付録としてつけられた7インチシングル盤が初出でしたっけね。

それは。
突然。
襲ってくる。
何の。
兆しも無く。

襲いかかり。
支配して。
制御不能のまま。
暗闇に。
とり残し。

総てを。
一瞬にして。
塗り替えて。
漆黒に。
突き落として。

また。
突然。
離れていく。
何の。
説明も無いままに。

それは。
突発的なれど。

その。
一瞬の。
間の。
出来事。
それを。

引き起こしたもの。
やってきたもの。
襲ったもの。
それらによって。
呼び起こされたもの。

それこそが。
実のところ。
自分の本質では。
無いのかと。
そうではないかと。

ひっくり返し。
引き裂き。
漆黒に。
塗り替えられた。
世界。

それこそが。
実のところ。
自分の本質が。
求めている世界。
そうではないかと。

突発的なれど。



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2015/01/07 Wed *悲しき願いと知りながら / Badfinger

20150107badfingerwishyouwerehere


叶わぬことと。
詮無きことと。
知りながら。
解かっていながら。
それでも。

叶わぬが故。
詮無きが故。
だからこそ。
それだからこそ。
心を過ぎる。

そんな。
願いが。
ふと。
頭を過ぎる。
その瞬間。

思いに囚われ。
立ち止り。
時は止まり。
風景は色も音も失う。
ただ。その声だけが聞える。

悲しき願いと知りながら。

『Wish You Were Here』'74年リリース。
バッドフィンガーのワーナー移籍2枚目にして実質的なラスト・アルバム。
トラブル続きだったアップルを離れてワーナーに移籍したものの。
悪徳マネージャーのせいで状況は改善されず。この頃には既に創作意欲も失っていたと。
そんな話もあり。バッドフィンガーのアルバムの中でも話題になることの少ないアルバムですが。
ところが。どうして。ワーナーに移籍してからも。バッドフィンガーはバッドフィンガーだったのです。
むしろ。その演奏技術はアップル時代よりも向上してるし。楽曲も粒ぞろいで。
ピート・ハムのソングライティングの素晴らしさは言うに及ばず。他の3人の手によるものも遜色なく。
バンドとしてのバランスを考えると。実はこのアルバムが一番良かったのかなとさえ思えます。
なのに。なぜ売れなかったのか。偏にマネージメントの問題だったんですよねぇ。
確かワーナーの2枚のアルバムも。何故か'75年以降長い間廃盤状態に置かれていたし・・・
バッドフィンガーの悲劇について語り始めると限が無いし、腹も立ってくるので。
そのポップでキャッチーなメロディーの素晴らしさ。切なさの一点においてはFAB4も凌いだかなと。
自分としては評価しているのですが。加えてこのアルバムのサウンドには重みが加わってきて。
時にはヘヴィーで、ハードですらあるサウンドと。リリカルなメロディーの対比が素晴らしいなと。
そうなんです。やっぱり。ビートルズの弟バンドの一言で終わらせちゃいけないんだよなぁ。
サウンドの変化にはプロデューサーのクリス・トーマスの手腕も大きかったのかな。
クリスらしい英国的な力強さのあるサウンドに仕上がっています。
クリス絡みで言えば、加藤和彦から寝取っちゃったあのミカの日本語のダイアローグが聞けたりもします。
それにしても。これだけのバンドが真っ当に評価されず、報酬も支払われず。メンバー2人が自死だなんて・・・
悲しき願いと知りながら。いまも、バッドフィンガーがいてくれたらなぁと願わずにはいられないのです。

叶わぬことと。
詮無きことと。
知っている。
諦めてもいる。
それでも。

叶わぬが故。
詮無きが故。
だからこそ。
それだからこそ。
心に蘇る。

そんな。
願いが。
ふと。
胸に蘇る。
その瞬間。

思いに囚われ。
蹲り。
時は歩を止め。
風景は空気を失い。
ただ。その匂いだけが漂う。

悲しき願いと知りながら。

あの人が。
あなたが。
あいつが。
いま。
ここにいてくれたならと。

あの人は。
あなたは。
あいつは。
なぜ。
ここにいないんだろうと。

自分の。
世界の一部は。
永遠に失われ。
なのに。
意識下には残ったまま。

失われる部分は。
年々広がっていく。
意識下に残るものも。
年々増えていく。
やがて。世界が崩壊するまで。

悲しき願いと知りながら。

あの人が。
あなたが。
あいつが。
いま。
ここにいてくれたならと。



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2015/01/06 Tue *それでも続く / Fleetwood Mac

20150106thenplayon


何かが。
変わろうとも。
何かを。
変えざるを得なくても。
それでも。

続く。
続いていく。
そうしなければ。
ならない。
そんなものもある。

変化が。
外から。
訪れたのか。
内から。
湧き起ったのか。

変化が。
何処へと。
向かうのか。
導かれていくのか。
解からずとも。

続く。
続けてみる。
そこに。
意味があるものも。
ある。

『Then Plays On』'69年リリース。
フリートウッド・マックの3枚目のオリジナル・アルバム。
そして。ピーター・グリーンが参加した最後のアルバム。
そう。実はブリティッシュ・ブルース・バンド時代のフリートウッド・マックって。
ピーター・グリーンが牽引していた時代って僅か3枚しかオリジナル・アルバムが無いんですね。
当時から結構編集アルバムも数多く出ているので錯覚に陥りがちなんですけどね。
逆に言うと。それだけヒット曲を輩出していた人気バンドでもあったんですよね。
自分にとっては。ピーターのいないフリートウッド・マックは、もう別のバンドでしかないので。
自分にとっても、これが最後のフリートウッド・マックのアルバムってことになるんですよね。
ピーターに、ジェレミー・スペンサー、ダニー・カーワンと。3人の個性の異なるギタリストを擁して。
ブルースをベースにしながらも、革新的なサウンドを創造し続けていたフリートウッド・マック。
一方で。ストイックに創作活動にのめり込むあまりに。ピーターは薬物に耽溺し、精神を衰弱させてと。
それが作風にも表れて。ブルースの枠に収まりきれずにサイケデリックな世界へも飛翔していったと。
それを代表するのが'68年に大ヒットした「Albatross」だったりする訳ですが。
その世界を更に変化、進化させるのが。このアルバムの狙いだったのかなと。ブルースの影を残しつつも。
「Oh, Well」「Rattlesnake Shake」とピーターならではの美しさや、まがまがしさに満ちた傑作を生み出しています。
このアルバムの録音前には憧れのチェス・スタジオでバディ・ガイやウィリー・ディクソン等とジャムを行って。
その模様を2枚のアルバムとして発表もしていて。そこで吹っ切れたものもあったのでしょうか。
アルバム・タイトルにも更なる前進を思わせる、そんな決意が込められている様にも感じられたのですが。
'70年にはピーターが神経衰弱で脱退。やがてジェレミーもダニーもバンドを去り。別のバンドへと・・・
言うても詮無いことですが。ピーターが脱退しなかったら。どうなっていたのかなと。想像してみたくもなります。

何かが。
変わっても。
何かを。
変えざるを得なくなっても。
それでも。

続く。
続けていく。
そうしなければ。
ならない。
そんな時もある。

変化を。
もたらしたのは。
外的要因か。
内的要因か。
誘発し合ってのことなのか。

変化が。
何処を。
目指しているのか。
誘っているのか。
解からずとも。

続く。
続けてみる。
そこに。
意味がある時も。
ある。

何が。
あっても。
起きても。
変わろうとも。
それでも。

兎に角。
今は。
止まらずに。
休まずに。
考えずに。

続ける。
続けてみる。
それが。
それでも続く。
何ものかを生み出す。

そんなもの。
そんな時。
あるのだろう。
あってこそ。
次がやってくるのだろう。



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2015/01/05 Mon *所信表明 / Rod Stewart

20150105footloosefancytree


年頭に。
当たって。
所信表明。
そうですね。
今年は。

うん。
今年も。
例年同様。
勝手気儘に。
自由に。

そう。
あっちへ。
フラフラ。
こっちへ。
フラフラ。

そこに。
ボールがあれば。
蹴っ飛ばすし。
邪魔する奴がいたら。
これも。蹴っ飛ばす。

以上。

『Foot Loose & Fancy Free』'77年リリース。
カーマイン・アピスやファイル・チェンをメンバーとしたロッド・スチュワート・バンド。
当時のロッドの勢いのままに。まさにアルバム・タイトル通りに勝手気儘にやってのけたアルバム。
全2作程には。明らかに両面で曲調を分けていないものの。今回もまた。
アップ・テンポなロックンロールはどこまでもロックンロール。
そして哀愁漂うバラードはどこまでも切なく、哀しく、美しくと。緩急自在、硬軟自在なロッドです。
ここまで歌えた、歌に魂を込めてた、歌と真摯に向き合ってたロッドはこのアルバムが最後かな。
何だか。その後はハリウッドの眩さに目が眩んで。歌を見失ったままの様な・・・しょうがねぇなぁ。
それだけに。このアルバムにおけるロッドの歌にはある種の絶唱の如き輝きともの悲しさがあります。
フットボール大好きな陽気なロックンローラーとしての、明るさ、その陽性の輝きは何処までも眩く。
かって寒いロンドンの街角を肩を縮めて歩いていた。そんな思いが滲み出る哀切に満ちた歌声は胸を打ち。
この両面の素晴らしさ、そしてその落差の激しさこそ。ロッドが飛び抜けた存在であり得た理由だったのかな。
自分のバンドでも、ゲストでも叩き過ぎちゃうアピスも。このアルバムではその技量の素晴らしさを発揮していて。
だいたい叩きすぎるから、一部で煩いだけのドラマーと思われちゃうんだよな。いいドラマーなのに。
で、そのアピスのいたヴァニラ・ファッジも大ヒットさせた「You Keep Me Hangin' On」がハイライトかな。
シュープリームスのオリジナルを、そしてヴァニラ・ファッジのヴァージョンをも凌駕して。
実にドラマチックなナンバーへと発展させています。ここでのロッドのヴォーカルには痺れずにいられません。
そして続いて雪崩込む「(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right」の身を切られる様な切なさ。
この勝手気儘さ、それをやってのける力があるだけに。以降のロッドはねぇ・・・まぁ、仕方ないか。

年頭。
だからって。
所信表明も。
あったもんじゃねぇ。
今年も。

そう。
今年も。
例年同様。
勝手気儘に。
自在に。

うん。
あっちでも。
フラフラ。
こっちでも。
フラフラ。

そこに。
ジャックがあれば。
グラスを重ねるし。
止める奴がいたら。
そいつにも。飲ませる。

そこに。
御機嫌なロックンロールがあれば。
感じに行くし。踊りに行くし。
乗り損ねた奴がいたら。
置いていく。

そこに。
染み入る様なブルースがあれば。
思いに浸って。感傷の中で震えるし。
声をかけてくる奴がいたら。
ぶっ飛ばす。

そこに。
震えがくる様な。
綺麗なお姉ちゃんがいたら。
それは、それで。
その時に考える。そういうことにしておこう(笑)。

以上。

今年も宜しくお付き合いの程を!



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