« 2015/02/01 Sun *肝っ玉 / Big Mama Thorton | トップページ | 2015/02/03 Tue *秘密 / Valerie Wellington »

2015/02/02 Mon *小唄でも / Lil Green

20150202romanceinthedark


真夜中。
天辺近く。
あぁ、もうすぐだなと。
密かに。
心の中で準備して。

真夜中。
天辺を過ぎたら。
グラスを上げてみる。
密かに。
心の中でお祝いをして。

真夜中。
暗闇の中。
秘めた思いを。
氷の音を相手に。
小唄でも口ずさんでみる。

世の中。
思い通りには。
いきゃしない。
特に。
そう。人の思いはね。

だから。小唄でもひとつね。

『Romance In The Dark』'71年リリース。
戦前に活躍した女性ブルース・シンガー、リル・グリーン。
その絶頂期だった'40年代前半の録音を集めた編集アルバム。
同じ女性ブルース・シンガーでも色々なタイプがあるもので。
このリル嬢の場合はなんとも可愛らしい、小唄とても言おうかと。
そんな粋な歌声が何とも音心をくすぐるものがあったりするのです。
本来はジャズ・シンガーを目指していたって話もあるらしいのですが。
ジャズの世界では殆ど名前が残って無いので。夢破れてブルースの世界へ。
それも。どちらかと言うと。場末の匂い漂う様な世界へと流れ着いたと。
そこで花開く夢もあると。そう。なんかね。ほろ酔いで聴いてるとね。
夢の中へと誘われる様な、粋で婀娜な、でも気さくなお姐さんってとこかな。
アルバム・タイトルにもなっている「Romance In The Dark」と並んで。
代表曲とも言えるのが憂歌団もカヴァーした「If I Didn't Love You」で。
流石は憂歌団。ここら辺りまで聴き込んでいたのかと恐れります。
バックは、ギターとベースにドラムスで。ビッグ・ビル・ブルンンジーが参加してたり。
で、全編でピアノを弾いてるのがシメオン・ヘンリーなる人で。不勉強で殆ど存じ上げないのですが。
このシメオンさんのピアノが実にいい味を出していてですねぇ。リル嬢の歌を引き立てるんですよねぇ。
全盛期が第二次世界大戦と被っていて。あまり録音する機会にも恵まれず。
'50年代に若くして亡くなってしまったとリル嬢ですが。うん、この小唄のブルース、好きなんだなぁ。

真夜中。
天辺過ぎ。
あぁ、もう寝なくちゃなと。
思いながらも。
もう一杯と。

真夜中。
天辺を遥かに超えて。
グラスを重ねながら。
密かに。
心の中で呟いてみる。

真夜中。
暗闇の中。
秘めた思いを。
回り続けるレコードに合わせて。
小唄の様に口ずさみ続ける。

人の世は。
思い通りになんか。
ならやしない。
特に・・・
まぁ。野暮になるからな。

だから。小唄でもひとつね。

富士の高嶺に降る雪も。
京都先斗町に降る雪も。
雪に変わりはないじゃなし。
解けて流れりゃみな同じ・・・

そこから先は。
まぁ。いいか。
小唄でも。
口ずさみながら。
夢でもみながら。

そこから先は。
野暮なことは考えず。
小唄でも。
口ずさみながら。
眠りにつくことにしますかね。



web拍手 by FC2

|

« 2015/02/01 Sun *肝っ玉 / Big Mama Thorton | トップページ | 2015/02/03 Tue *秘密 / Valerie Wellington »

003 Blues,Rhythm & Blues」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/61085238

この記事へのトラックバック一覧です: 2015/02/02 Mon *小唄でも / Lil Green:

« 2015/02/01 Sun *肝っ玉 / Big Mama Thorton | トップページ | 2015/02/03 Tue *秘密 / Valerie Wellington »