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2015/02/09 Mon *待っている / Little Milton

20150209waitingforlittlemilton


待っている。
今朝も。
ここで。
一人で。
待っている。

そいつが。
やって来るのを。
やって来て。
囁きかけるのを。
待っている。

そいつが。
耳元で。
あの言葉を。
囁きかけ。
誘惑してくるのを。

耳を貸さぬふりをして。
囁きの子細も漏らさずに。
聞き逃さずに。
その誘惑に乗って。
重い腰を上げるのだ。

『Waiting For Little Milton』'73年リリース。
チェスからスタックスに移籍したリトル・ミルトン。
'71年にスタックスで最初のヒットを放って順調にスタート。
そのミルトンが満を持して放ったスタックスでの初めてのアルバム。
アルバム・タイトルに。ミルトンを待ち侘びたスタックスの。
そしてアルバムを待ち侘びたファンの心境が反映されている様で。心憎いなと。
チェス(正確にはチェッカー)時代からヒットを放ちスターだったミルトンですが。
その魅力がより広がりを見せたのはスタックス時代だったかなと思うのですが。
ボビー・ブランドなどと同様に。あくまでも黒人達のスターであることに拘って。
チトリン・サーキットと飛ばれる黒人街のクラヴ周りを欠かさずに。
それを土台に大スターとなったミルトンです。そのブルースに磨きがかかったところで。
サザン・ソウルの雄、スタックスに移籍して。ソウルのエッセンスも吸収して。
ミルトンならではの。ブルースとソウルの融合した世界を築くことになるのです。
その第一歩ともなったのが。このアルバムで。B面は比較的オーソドックスなのですが。
メンフィス・ホーンズやストリングスを起用したA面のファンキーなこと。
そのどちらでもミルトンの圧倒的な歌唱力にノック・アウトされること必至なのですが。
特にA面のファンキーで熱い乗り、これがね。新しいブルースの誕生の瞬間かなと。
そう思わせる程に新鮮で。でも、どうしようもなくブルースなんですよね。最高だなぁ。

待っている。
今日もも。
ここで。
一人で。
待っている。

そいつが。
ついて来るのを。
ついて来て。
囁きかけるのを。
待っている。

そいつが。
耳元で。
例の言葉を。
囁きかけ。
嗾けてくるのを。

追い払うふりをして。
囁きの子細も承知の上で。
乗せられた振りをして。
その嗾けを理由にして。
歩き続けるのだ。

どうせ。
追い払っても。
無視しても。
ついてくるのなら。
それでいい。

逆手にとって。
理由にして。
利用して。
良い様に。
使えるならそれでいい。

それにな。
熱く。
ファンキーに。
背中を押してくれれば。
それに乗ればいいし。

駄目でもな。
黒く。
ブルージーに。
耳元でまた妖しい囁きを。
してくれればそれもいい。

だから・・・
待っている。



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