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2015/02/21 Sat *取り戻そう / Cissy Drinkard & The Sweet Inspirations

20150221songsoffaithandinspiration


失われたもの。
失われそうなもの。
今なら。
未だ。
間に合うかもしれない。

だから。
もう一度。
謙虚に。
来た道を。
振り返って。

もう一度。
身につけよう。
呼び覚まそう。
そう。
取り戻そう。

今のままでは。
失われたままでは。
完全に失ってしまったら。
終わってしまうから。

その前に。
この手に。
この身に。
この心に。
取り戻そう。

『Songs Of Faith & Inspirations』'68年リリース。
その素晴らしいコーラスで脇役として、時に主役としてアトランティック・ソウルを支え続けたグループ。
それがスウィート・インスピレーションズでした。そんな彼女達の2枚目のアルバム。
グループ名にシシー・ドリンカー(後のシシー・ヒューストン、ホィットニーの母親)の名前を冠し。
そしてこのアルバム・タイトル。明らかにゴスペルへの回帰、ゴスペル濃度の高さを目指したアルバム。
シシー、エステル・ブラウン、シルヴィア・ブラウン、マーマ・スミスの4人ともがリードをとれる実力者。
既に1枚目のアルバムがヒットを記録していましたが。会社の意向か彼女達の意向か。
恐らくは後者だと思われますが。急激にソウル、ポップへの傾倒に歯止めをかける意味合いがあったのかなと。
3枚目のアルバムからは再びソウルの世界へと向かうのですが。ここで一度立ち止って。
失ってはならないものを振りける必要があったんだろうな。それは何か・・・アルバム・タイトルが表してるかな。
全10曲の中で半数以上の6曲でリードをとっているシシーの歌声が、その黒さと力強さで際立っていて。
シシーがリードをとると一挙にゴスペル濃度が高まります。圧倒的なものがあります。
(ハッキリ言うと、娘のホイットニーはソウル・シンガーとしては母親の足元にも及ばないかな)。
そして。エステル、シルヴィア、マーマもシシーには及ばずとも十分な実力の持ち主で、それを遺憾なく発揮。
いやぁ、この4人が組んだスウィート・インスピレーションズが如何に強力なコーラス・グループであったか。
このアルバムに針を落とすだけで感じられます。サザン・ソウル好き、アトランティック・ソウル好きなら必聴かと。
一説によるとたった2日間で録音されたそうですから。そのコンビ-ネーションの良さ、信頼関係の強さ。
おそらくスタックスにおけるブッカー・T&MGズと同様に他のアーティストの録音に参加しながら。
その合間にちゃっちゃと録音させられたことも多かったかと。それでこれだけのアルバムを制作しちゃう強さです。

失われたもの。
失われそうなもの。
今だから。
どうしても。
間に合わせなければならない。

そうさ。
もう一度。
誠実に。
歩んできた道を。
振り返って。

もう一度。
身につるのだ。
呼び覚ますのだ。
そう。
取り戻すんだ。

今のままでは。
間違いなく失われてしまう。
完全に失ってしまったら。
もう。取り戻せない。終りの時がくる。

その前に。
この手に。
この身に。
この心に。
取り戻そう。

信頼してたじゃないか。
自分を。
誰かを。
皆を。
この世界の可能性を。

信頼し合ってたじゃないか。
自分も誰かと。
誰かと誰かも。
そして。
世界の可能性を。

感じてたじゃないか。
自分も。
誰かも。
皆も。
自然が教えてくれるものを。

自分の感。
誰かの感。
皆の感。
そんな感が導いてくれるものを。
大切にしてきたじゃないか。

今こそ。

取り戻そう。



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