« 2015/03/16 Mon *摩擦、軋轢、そして・・・ / The Soul Children | トップページ | 2015/03/18 Wed *ぶっちゃけ / Aaron Neville »

2015/03/17 Tue *ささやかながらも / King Curtis

20150317liveatsmallsparadise


目を閉じて。
耳を澄ませて。
膝を抱えて。
片隅に据わって。
動かない。

目を閉じていても。
見たいものは見えている。
耳を澄ませていても。
聞きたくないものは聞えない。
片隅に座っていても。
自由に何処へでも行ける。

他の誰も。
誰一人も。
近寄れはしても。
決して。
入ってはこれない。

例え。
この世界に。
終末が訪れたとしても。
この片隅の世界は。
微塵も揺るがない。

ささやかながらも。
楽しい。
我が楽園。
膝を抱えたまで。
いつも。微笑を浮かべていられる。

『Live At Small's Paradise』'66年リリース。
キング・カーティスがハーレムでの本拠地としていたライヴ・ハウスでのライヴ・アルバム。
かの傑作『Live At Fillmore West』より遡ること5年前になるのかな。
未だアトランティックで顔役になる前の。純粋にミュージシャンとして活動していた頃のライヴ。
それも勝手知ったる小さなハコ(とは言え1,500人程は収容できたとか)でのライヴ。
そうなれば。これはもうね。『Live At Fillmore West』と同等の期待をするのは当然かなと。
で、演奏の完成度、観客の盛り上がりでは『Live At Fillmore West』かなと思うのですが。
演奏の熱さ、黒さ、クールさ。何よりも感じられる空気の密度の濃さでは、このアルバムかなと。
その辺りはこの素晴らしくカッコいいジャケットに見事に捉えられてるかなと思います。
カーティスを含む3管のぶっとい響き。もうこれだけでゾクゾクさせられるのですが。
その間を名手コーネル・デュプリーのギターが鋭く切り裂いていく様も実にスリリングですし。
チャック・レイニーとレイ・ルーカスのリズム隊の生み出すグルーヴ感も堪らないものがあります。
どの程度の頻度で出演していたのかはわかりませんが。小さなハコ・・・と言うには半端ですが(笑)。
それでもライブ・ハウスで夜毎に。こんなソウルフルなライヴを体験できたら、まさに楽園だよねと。
ソウルフルに、グルーヴィーに唸りを上げ、吠えるカーティスのサックス。はぁ、ため息しか出ないなぁ・・・
「Philly Dog」とか「Road Runner」もやってて。やはりマーキーズとかJr.ウォーカーは意識してたのかな。
全10曲収録されているのですが。フェード・アウトしているナンバーもあり。
一説では後8曲の未発表曲の存在が確認されているとか。完全版でないですかね。しかもアナログ盤でね・・・

目を閉じて。
耳を澄ませて。
膝を抱えて。
片隅に据わって。
動かない。

目を閉じていても。
描きたいものは描けている。
耳を澄ませていても。
語りたくないものは聞えてこない。
片隅に座ってはいるが。
そこに留まっている訳ではない。

他の誰も。
誰一人も。
触れられはしても。
決して。
追ってはこれない。

例え。
この世界に。
終末が訪れたとしても。
この片隅の世界は。
一片も崩れはしない。

ささやかながらも。
楽しい。
我が楽園。
膝を抱えたまで。
いつも。心、穏やかでいられる。

排他的で。
独善的で。
構わない。
それの。
何が悪い。

ここは。
この片隅は。
我が楽園。
俺だけの楽園。
それでいい。

誰もが。
春を待っている。
春を迎えに行く。
その中で。
春の修羅を。恐ろしさを。

感じながら。
一人。
自分だけの。
ささやかながらも。
楽しい。

楽園の。
扉を閉ざして。
閉じ籠って。
修羅をやり過ごす。
そんな一日もあっていい。



web拍手 by FC2

|

« 2015/03/16 Mon *摩擦、軋轢、そして・・・ / The Soul Children | トップページ | 2015/03/18 Wed *ぶっちゃけ / Aaron Neville »

004 Soul,Funk,Jazz」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/61307935

この記事へのトラックバック一覧です: 2015/03/17 Tue *ささやかながらも / King Curtis:

« 2015/03/16 Mon *摩擦、軋轢、そして・・・ / The Soul Children | トップページ | 2015/03/18 Wed *ぶっちゃけ / Aaron Neville »