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2015/04/23 Thu *丘の上にて / John Mayall

20150423thrutheyears


丘の上にて。
昇ってきた道を。
振り返って。
物思いに耽る。
これで良かったのかなと。

誰もが。
自分の人生の。
主人公なんて。
言うけれど。
そいつは本当かなと。

ここまで。
随分。
歩いて。
昇って。
丘の上まで来たけれど。

その道程の。
殆どが。
スポットライトの当たらない。
脇役だったんじゃないかと。
自分では主役のつもりでも。
いつの間にかスポットから外れてと。

せいぜい。
狂言回しを。
必死に装って。
誰かを持ち上げて。
その影で場を盛り上げて。

それで。
自分を。
無理やりに。
納得させてきたんじゃないかと。
丘の上にて振り返る。

『Thru The Years』'71年リリース。
ジョン・メイオールのブルースぶレイカーズ時代の編集アルバム。
'64年~'68年の録音から恐らくは総てが未発表だった14曲が収められています。
メイオールって人は。ブリティッシュ・ブルースの父とか呼ばれて。
ブルース・ロック好きなら名前は知ってて。それなりに尊敬されていると。
(尤も。ミュージシャン仲間から尊敬されてた理由は他にもあるんですけどね・・・)
その割には話題になるのは、いつもブルースブレイカーズに在籍していたメンバーで。
特にエリック・クラプトン、ピーター・グリーン、ミック・テイラーの3人のギタリストを輩出したと。
どうにもその点ばかりが強調されていて。メイオール自身について語られることは滅多に無いと。
これって。考えてみると酷い話なんですけどね。少しはメイオール自身についても触れよと。
ただ。確かに。メイオール自身は。正直言ってその歌声もオルガンも。特筆すべきものは無くて。
ミュージシャンとしての技能よりもそのリーダー・シップとかアイデアで評価されるタイプなのかな。
まぁ、そのリーダー・シップについてもギャラの支払いが悪かったとか言われてますが・・・
ただ例えば先見の明、スキッフルの次の時代の音楽としてブルースを選択したところとか。
人を見る目。先の3人以外にもジャック・ブルースとかキーフ・ハートレイとかアンディ・フレイザーとかね。
若き才能を発掘してチャンスを与える度量なんてのは大したものだったのかなと思うんですけどね。
でもそうして抜擢したメンバーばかりがスポットを浴びて、しかも次々に脱退していくと。
これはね。忸怩たる思いがあったと思うんですよね。おいおい俺の功績も忘れてくれるなと。
で、実はクラプトンが入る前からこんなに凄いこと演ってましたと、加入以前のナンバーをお蔵出し。
更にはグリーンやテイラーともこんなことも演ってたんですよと。クオリティの高いナンバーをお蔵出しと。
どうだと。俺だって捨てたもんじゃないだろうと。その割には特にグリーンを大きくフュチャーしていて。
グリーン・ファン必須のアルバムになっててね。クラプトン在籍時代のナンバーが無いのがせめてもの意地かな。

丘の上にて。
下っていく道を。
見下ろして。
物思いに耽る。
このままで良いのかなと。

誰もが。
自分の人生の。
主人公なんて。
そんな耳触りのいい言葉は。
もう。信じないぞと。

ここまで。
結構。
必死に。
昇って。
丘の上まで来たけれど。

その道程の。
殆どで。
スポットライトなぞ当らなかったぞと。
こうなったら残りの半分くらいは。
自分が主役になれる瞬間を増やして。
いつの間にかスポットを奪ってやれと。

これまで通り。
狂言回しを。
装いながら。
誰かを持ち上げといて。
その場が盛り上ったら。

すかさず。
しゃしゃり出て。
スポットライトを。
浴びてやろうじゃないかと。
丘の上にて見下ろして。

いつのまにか。
自分でも。
無意識に。
納得してきてしまったんだと。
丘の上にて振り返る。

音楽も。
芝居も。
自分の才能に。
さっさと見切りをつけて。
降りたつもりでいたけれど。

誰かが歌うのを。
誰かが演じるのを。
観れば。
胸の奥で血が滾る。
舞台に飛び出したい気持ちを抑えてる。

そうだな。
他の方法で。
俺は俺のやり方で。
一瞬でもスポットを独り占めする。
そんな手立てを練ってやろうか。

丘の上にて。
下っていく道を。
見下ろして。
物思いに耽る。
このままじゃ終わらないよと。

そうだな。
いつか旅だつ時に。
思い出してくれる奴等を。
10人から100人くらいには。
増やしてみせたいねぇ。

丘の上にて・・・



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