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2015/04/29 Wed *変化の兆し / Albert Collins

20150429theresgottabeachange


風が。
空気が。
囁きかける。
ここだよ。
ここへおいでよと。

導かれる様に。
誘いのままに。
その道を行く。
辿り着いて。
見上げて。息をつく。

気配がする。
匂いがする。
引き寄せる。
ここだ。
ここまでこいと。

挑むかのように。
意を決して。
その坂を上る。
辿り着いて。
見下ろして。息を吸う。

どうだい。
どうだい。
何か感じないかい。
何かが過ぎらないかい。
何かが違わないかい。

目が。
耳が。
身体が。
精神が。
何かに触れようとしている。

『There's Gotta Ba A Change』'71年リリース。
テキサスのブルース怪人、アルバート・コリンズ。
テレキャスから弾き出されるクールなサウンドが最大の特徴で。
そのコリンズが、新境地に挑んだ異色のアルバム。
プロデューサーにイーグルスとの仕事などで知られることになるビル・シムジクを迎え。
バックには、あのジェシ・エド・デイヴィスも参加するなど。
明らかに。それまでのサウンド、イメージからの変化を狙っています。
ちょっと狙い過ぎ、やり過ぎちゃったかなって部分も無きにしもあらずで。
知らずに耳にしたら、最初はスワンプ・ロックのアルバムかなと感じるかもと。
そして。スワンプ・ロックとして聴くとこれがまた良かったりするので。
コリンズって人は、その見た目や評価と違って実は器用な人だったのではないかと思うんですけどね。
まぁ、ヴォーカルが線が細いと言うか頼りなさ気なのは相変わらずですが。
そのスワンプなサウンドを背景にしながらもここぞってところでは切れ味鋭いあのギターで。
切り込んで、ぶった切ってと。そのクールながらもファンキーなギターが全開になって。
その瞬間の快感は流石はコリンズってところでしょうか。クールなんだけどファンキー。
そう冷気が迸ってるのに聴く者を熱く昂らせる。それがコリンズですからね。
「Get Your Business Straight」なんて、ファンキーでスワンピーな曲はコリンズ唯一のシングル・ヒットですし。
にも関わらず。この後数年間は録音契約に恵まれず不遇な時代が続くことになるのですが。
う~ん。ここでの変化への挑戦が、'80年代以降のアリゲーターでの飛躍に繋がったと思いたいかなぁ。

風が。
空気が。
囁きかける。
どうだい。
ここだっただろうと。

導かれたのか。
誘いに乗ったのか。
その道を来て。
辿り着いて。
見回して。そうかもなと。

気配が。
匂いが。
引き寄せて。
どうだ。
ここなんだよと。

引き寄せられたのか。
乗せられたのか。
その坂を上って。
辿り着いて。
見下ろして。そうかもねと。

どうだろう。
そうだな。
何か感じてるかな。
何かが過ぎっていったかな。
何かが違ってるかな。

目が。
耳が。
身体が。
精神が。
何かに触れ、変わろうとしている。

山の緑。
海の輝き。
静謐な空気。
何かが満ちている。
何かに包まれている。

その中で。
何も考えずに。
静かに。
自然に。
眠りに引きこまれ。

落ちて。
漂い。
流離い。
戻って。
ゆっくりと目を覚ます。

あぁ。
そうだねと。
風に。空気に。
気配に。匂いに。
答えてみる。

今は未だ。
わからないけど。
何かが変わる。
変化の兆し。
それだけは確かに授かったみたいだよと。



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