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2015/05/13 Wed *風に吹かれて / George Smith

20150513blowintheblues


風が。
吹いている。
その。
風に。
吹かれて。

今日も。
街を。
歩く。
恐らくは。
明日も。

何処から。
吹いてきて。
何処へ。
吹き抜けていくのか。
風の残り香の中に。

時に。
来た道を。
時に。
行く道を。
思いながら。

今日も。
明日も。
風に包まれて。
風に吹かれて。
歩く。

『Blowin' The Blues』'76年リリース。
シカゴからカンザス、そしてロスへと拠点を変えて活動したジョージ・スミス。
一時はマディ・ウォーターズのバンドにも在籍していたスミス。
そのロス時代、'60年~´'67年の録音から選曲した日本独自の編集アルバム。
恐らく、この時代のスミスの録音が纏めて聴ける様になったのは世界初だった筈です。
若い頃にはオーティス・ラッシュとも活動し。そしてリトル・ウォルターの後釜として。
マディのバンドのハーピストに収まってと。順調に活動していた様に思えるスミスですが。
しかし僅か1年間程で。マディの下を離れてカンザスへと(その後釜がジュニア・ウェルズかな)。
何でもカンザスのクラブ・オーナーから声を掛けれれて定期的な仕事が入ったのと。
当時、頭角を表しつつあったリトル・ウィリー・ジョンのバンドへの加入が決断させたとか。
そんな経緯もあって。特にシカゴ・ブルースのファンからは良く思われていないらしく。
ブルースの心に欠けるとか、個性が無いとか。まぁ、色々と言われていた様です。
確かに現代の視点から見ればマディの下を離れるななんてでしょうが。ブルース界においては。
必ずしも知名度と、仕事の量やギャランティが比例する訳では無いので。スミスも追い風に乗ったと。
言わばしたたかなブルースマンとしては当然の行動だったと思うんですけどね。
さて。このアルバム。そのサウンドのモダンな感じと、スミスの歌声の意外な艶っぽさ。そこがいいかなと。
マディの下、シカゴを離れたのも。実は古いシカゴ・スタイルと自身の志向の違いが大きかったのかな。
恐らくいち早く、リズム&ブルースやソウルへの接近も謀っていて。歌声は明らかにモダン・ブルース。
ただ惜しむらくはハープに、例えば同時期のジュニア。ウェルズ程の個性(癖)が感じられないのが惜しいなと。

風に。
吹かれている。
その。
風に。
任せて。

今日も。
街を。
流離う。
恐らくは。
明日も。

何処から。
吹いてきて。
何処へ。
吹き抜けていくのか。
風の囁きの中に。

時に。
流離った過去を。
時に。
流離い続ける未来を。
思いながら。

今日も。
明日も。
風に包まれて。
風に吹かれて。
歩く。

風が。
吹いている。
その。
風に。
吹かれている。

時に。
向かい風として。
立ちはだかり。
押し戻され。
それでも前へと。

時に。
追い風として。
吹きつけて。
勢いに乗り。
一気にその先へと。

今日も。
恐らく。
明日も。
風に。ブルースに。
吹かれて。

歩き。流離う。



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