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2015/05/22 Fri *憧憬が俺を殺す / Elton John

20150522goodbyeyellowbrickroad


憧憬。
憧れ。
焦がれる程の。
懐かしき。
情景。

その。
情景の。
懐かしさの。
焦がれる程の。
熱さが。

この。
身も心も。
焦がして。
燃やして。
命を奪う。

憧憬。
憧れても。
還れない。
戻れない。
百も承知。

しかし。
忘れ切れず。
隠し通せず。
時に。
蘇る。

その瞬間。
身も心も。
焦がされて。
燃え尽きてしまいたい。
衝動が沸き上がる。

『Goodbye Yellow Brick Road』'73年リリース。
エルトン・ジョンの最高傑作とされる2枚組アルバム。
エルトンねぇと。複雑な感情を抱かざるを得ないんだよね。
きっと。そんな人も多いんじゃ無いかなと思ったりもするんですよね。
優れたソングライターでシンガーで、ロックンローラーでもあったと。
それが。どうもダイアナ妃に捧げる歌を歌った辺りから。否、その前からか。
どうにも。ただの上流階級に成り上がって喜んでる変な小父さんとしか・・・はぁ。
まぁ、今はどうであれ。エルトンが素晴らしい才能の持ち主だったことは。
このアルバムが。これからも永遠に証明してくれることとは思いますけどね。
当初はジャマイカで録音を試みるも失敗して。結局、英国で録音されたこのアルバム。
それが吉と出たか。如何にも英国らしい憂いや翳りがいいアクセントとなっています。
その一方で緩急を生かす、如何にもグラム時代らしい華やかさも持ち合わせていて。
それらがアルバム2枚組で見事な物語を構成していると。曲順も綿密に考えられて。
更に言えば。レコード盤をひっくり返すその間も計算されていたのではとも思える。
緩急であり、憂いや翳りと華やかさの対比は。レコード盤ならではの楽しみでもあります。
穏かな古き良き英国、スターになる前の静かな生活に思いを寄せながらも。
華やかなショー・ビジネスの社会、その頂点に向かう歩みを止めるわけにはいかない。
その複雑な葛藤する心を見事に作品に昇華させているエルトン、そしてバーニー・トービン。
2人のコンビの頂点としても記憶されるべきアルバムかなと思うのです。
弾ける様な「Saturday Night Alright For Fighting」そして哀感極まりない「Goodbye Yellow Brick Road」と。
lこの2曲だけでも最高なのに。それ以外のナンバーも実にその才能が輝いていて。
所謂、洋楽を聴き始めた頃に。このアルバムを初めて耳にした。あの日の情景を忘れ様が無いのです。

憧憬。
憧れ。
焦がされてしまっても。
悔いのない。
情景。

その。
情景の。
切なさの。
焦がれる程の。
強さが。

この。
俺の総てを。
焦がして。
燃やして。
命が断たれる、

憧憬。
憧れても。焦がれても。
還れない。戻れない。
なのに。消すことは許されない。
百も承知。

しかし。
忘れきれないのは。
隠し通せないのは。
時に。
蘇る。

その瞬間。
身も心も。
焦がされて。
燃え尽きてしまいたい。
衝動を抱えているからなのだ。

あの時の。
あの瞬間の。
窓の外の。
青い空。
流れる風。

あの時の。
あの瞬間の。
部屋の中の。
甘酸っぱくも。
生々しい空気。

流れてきた。
メロディーが。
その総てを。
一瞬にして。
焼き付けた。

あの。
甘くも。
恐いほどの。
幸福な一瞬。
焼き付けられた。

そして。

もう。
どこにも。
その一瞬は。
存在しない。
還ることなど敵わない。

ならば。
ふと蘇った。
その憧憬に。
殺されても。
本望だと思えてしまうのだ。

憧憬が俺を殺す。



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