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2015年5月

2015/05/27 Wed *感じること、それが総て / Rita Marley

20150527whofeelsitknowsit


どうせ。
馬鹿な頭で。
あれこれと。
考えたところで。
わかりはしない。

所詮。
限られてる知識で。
あれやこれやと。
推測したところで。
当るはずもない。

それよりも。
心が。
体が。
いま何を感じているか。
いまどう感じているか。

その。
感じに。
素直に。
従うこと。
信じること。

それが。
己が。
本音に。
真実に。
辿り着く最良の道程。

なにも。
考えず。
推測せず。
感じること。
それが総て。

『Who Feels It Knows It』'81年リリース。
ボブ・マーリー夫人として、アイ・スリーズの一員として知られるリタ・マーリー。
'60年代から活躍していたリタはアイ・スリーズ加入後、ソロ活動は休止。
このアルバムが実質的な初めてのソロ・アルバムだったのではないかと思われます。
この米国盤には明記されてませんがボブがプロデュースに加わっている曲もあるそうで。
恐らくはボブの生前から録音は始まっていたんじゃないかと。
原盤はジャマイカのタフ・ゴングからで。この米国盤は曲の差し替えも行われているとのこと。
ジャケットでの笑みがなんとも印象的なリタ。大らかな母性を感じさせますが。
ボブ亡き後のタフ・ゴングの社長を務めたりと実業家としての一面も持っています。
さて。オリジナルや、ボブとの共作、そしてボブの手による曲を。
穏かでいながら凛とした歌声で聴かせてくれるリタです。針を落とした瞬間に心が和みます。
バックにはウェイラーズのメンバーも参加している為か、そのサウンドにも親しみを感じられて。
その歌声を聴いているだけ、その歌声に抱かれてるだけで。それだけで。
心も体も解きほぐされて、いい加減で脱力していく様な。そんな心持ちで漂ってしまう。
その感じ、リタの歌声とサウンドを聴いて感じたもの。それを信じて揺れていればいいかなと。
解き放たれた心と体で感じること。それが総て。それでいいと。何とも穏やかな心持ちになれるのです。
ラスタの神を信じていようと、他の何を信じていようと、何も信じていなかろうと。
それは問題ではないと。ただただ感じること、それが世の理や自然に近づくことなどそんな気持ちになるのです。

どうせ。
無い頭を。
どれだけ。
使ったところで。
わかりはしない。

所詮。
乏しい知識で。
あれだこれだと。
憶測したところで。
当るはずもない。

それよりも。
心が。
体が。
いま感じている何か。
いま感じているもの。

何か。
感じたものに。
素直に。
なること。
受け容れること。

それが。
己が。
本質に。
核に。
辿り着く最良の旅路。

無駄に。
使わず。
億青くせず。
感じること。
それが総て。

目を閉じて。
耳を澄ませて。
聴こえてくるものに。
響いてくるものに。
己を委ねて。

揺れながら。
漂いながら。
そうすれば。
やがて。
自ずと。
感じられるもの。

それを。
感じたこと。
そう。
感じたこと。
それが総てなのだと。

そうすれば。
自然に。
自分にも。
誰かにも。
近くなれる。

そうすれば。
自然と。
自分にも。
誰かにも。
寄り添える。

そんなもんじゃないかなと。
考える・・・
じゃなかった。
感じるのですが。
どうでしょうかね。



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2015/05/26 Tue *泣かない人は・・・ / Bob Marley & The Wailers

20150526nattydread


泣かない人。
涙を流さない人。
そんな人なんて。
果たして。
この世界にいるのだろうか。

悲しい。
辛い。
苦しい。
悔しい。
そんな思いは誰だってあるだろう。

嬉しい。
喜ばしい。
幸せだ。
感極まる。
そんな時は誰にでもあるだろう。

そうじゃなくても。
何でもないのに。
ふとした瞬間に。
心の何処かが揺れて。
涙が零れてしまう。

そんなものだろう。
それも。
自分一人の為でなく。
知ってる誰か。知らない誰か。
その為に泣いてしまう。

そうなんだ。
泣かない人なんて。
いないんじゃないか。
そして。
今、この時も誰かが泣いている。

『Natty Dread』'75年リリース。
アイランド移籍後3枚目。そしてボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズとしては初のアルバム。
盟友だったピーター・トッシュトバーニー・ウェーラーが前作をもって脱退して。
いよいよボブがリーダーとしてそのワン&オンリーのカリスマ性を発揮始めることになると。
主にコーラスを務めていたトッシュちウェーラーに代わりアイ・スリーズが参加したのもこのアルバムからで。
今も、世界に広く知られているボブのイメージってのはここから作られて。
次作にあたる『Live !』で決定づけられ。それが今も固定されたままなのも事実かなと。
さて。針を落としていつも感じるのは。そのサウンドの軽快さ。あれっ、こんなに軽かったかなと。
『Live !』とかと比較すると重みが無いとまでは言わないものの、実にサッパリとした印象が。
顕著なのは「No Woman, No Cry」で。実に何と言うか飄々とした歌い方が印象に残ります。
ここらは、新たなウェイラーズ、ボブを売り出すに際してのアイランドの戦略だったのか。
あるいは。そのメッセージ色の強い歌詞を聴かせる為に敢えてそうしたサウンドをボブが選んだのか。
いずれにしろ。それを支えたバレット兄弟による絶妙なサウンドと相俟って。効果的だったのは確かで。
前述のボブのイメージだけではなくて。一般の人々がイメージするレゲエのイメージも決定づけたかなと。
実はそのサウンドは、それまでのレゲエの主流とは異なり、実は今も異端だったりするんですけどね。
まぁ、だとしても。このアルバム全体から発信される“いい塩梅”のヴァイブレーションが無ければ。
レゲエがここまで世界中に広がることも無かったと思われて。その意味でも歴史的なアルバムかなと。
その詩に込められたメッセージを心新たに受け止めながらも。そのサウンドの心地よさに揺られるのです。

泣かない人。
涙を流さない人。
そんな人なんて。
果たして。
この世界にいるのだろうか。

悲しい。
辛い。
苦しい。
悔しい。
そんな時は誰にだってあっただろう。

嬉しい。
喜ばしい。
幸せだ。
感極まる。
そんな思いは誰にでもあっただろう。

そうじゃなくても。
なんでもないのに。
ふとした瞬間に。
心の何処かが震えて。
涙が頬を伝ってしまう。

そんなものだろう。
それも。
自分のことだけじゃなく。
知ってる誰かの。知らない誰かの。
ことに泣いてまっている。

そうなんだ。
泣かない人なんて。
いないんじゃないか。
そして。
今、この時も誰かが泣いている。

今。
今夜。
この瞬間も。
この世界の。
何処かで。

この街の。
この国の。
何処かの国の。
この世界の。
何処かで。

誰かが泣いている。
悲しいのか。
嬉しいのか。
辛いのか。
幸せなのか。

泣かない人はいない。
だから。
泣いている誰かの。
その思いに。その心に。
寄り添えない人もいない。

泣かない人はいない。
だから。
泣いている誰かの。
その背中を。その心を。
抱きしめられない人もいない。

そう。信じたいんだ。



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2015/05/25 Mon *愚かな者よ / The Rolling Stones

20150525blackandblueukorg


結局。
そういう。
選択を。
するわけだ。
まぁ、わかってはいたが。

その。
結果が。
どうなるのか。
どう出るのか。
それは、わからないと。

ただ。
漠然としてはいても。
曖昧ではないと。
待ち受けているものが。
どうでるのか。

薄らと。
ではあるものの。
見えるのであれば。
感じられるのであれば。
賭けてみるかと。

そうだな。
あまり。
賢い選択とは。
言えななくて。
それよりも。

愚かな。
選択に。
限りなく近いと。
そいつは。
承知の上でいくわけだ。

『Black And Blue』'76年リリース。
所謂、グレイト・ギタリスト・ハントを行いながら録音されたローリング・ストーンズのアルバム。
'74年の終りにはレコーディングを開始するもミック・テイラーが脱退を表明。
急遽、後任探しをすることになり。様々なギタリストをスタジオに呼んでセッションを行ったと。
実際に参加が明記されているウェイン・パーキンスにハーベイ・マンデル。
そして勿論、最終的にメンバーとなった(アルバイト契約だったみたいですが)ロン・ウッドと。
この3人が参加したのは確かなところですが。何でもジェフ・ベックも呼ばれてスタジオに入ったと。
他にもロリ-・ギャラガーやらピーター・フランプトンやらウィルコ・ジョンソンにロイ・ブキャナン等々。
色々と名前が挙がってましたが。どうやらその多くが唯の噂話、眉唾だった模様です。
キースは最初からロンに決まっていたみたいな事を言っていましたし。確かに一番適任だったかなと。
(ブライアンが辞めた時もストーンズはロンにオファーしたもののロニー・レインが勝手に断ったとか・・・)
結局、未だ有名無実とは言えフェイセスのメンバーだったロンをゲストとして'75年の全米ツアーを行って。
'76年に晴れて正式にメンバーとして迎えて。急ピッチでこのアルバムを仕上げて欧州ツアーに向かったと。
因みに同じスタジオで直前にジミー・ペイジが『Presence』の仕上げをしていたものの。
作業が押してしまって。ミックに三週間だけ待ってくれと言ってきたんだとか。太っ腹なミック社長でした。
しかし。テイラー期に完成していたサウンドを。ギタリストの交代によって一からやり直す必要に迫られて。
どうするのかと思いきや、ロンやビリー・プレストンのアイデアも取り入れながらファンキーに弾けてみせると言う。
新たな路線を短期間に完成させてしまったのですから。この頃のストーンズの底力には驚かされます。
確かに「Hot Stuff」「Melody」「Fool To Cry」と。従来のストーンズの枠を逸脱し過ぎた感のあるナンバーもあり。
それでも。やはりストーンズ以外の何者でも無い世界を構築している。この柔軟性と貪欲な意欲。
それこそが。ストーンズを他の凡百のバンドと異なら示してきたパワーだったんだろうなと痛感します。
そう。決してストーンズは“愚か者”では無いのです。例え、それを演じるのに長けているとしてもね。

結局。
その。
道を。
進むわけだ。
まぁ、わかってはいたが。

その。
行き先が。
どこなるのか。
どこに出るのか。
それは、わからないと。

ただ。
漠然としてはいても。
曖昧ではないと。
過程で何が起きて。
どうでるのか。

薄らと。
ではあるものの。
見える気がするのであれば。
感じられる気がするのであれば。
賭けてみるかと。

そうだな。
あまり。
賢い歩き方とは。
言えななくて。
それよりも。

愚かな。
歩き方に。
限りなく近いと。
そいつは。
承知の上でいくわけだ。

愚かな者よ。

その。
愚かさが。
お前を。
苦しめ。
追い詰め。

やがて。
堕落に。
破滅に。
導くとしても。
悔いはないと。

そう。
言えるのなら。
愚かな者よ。
今のままでは。
未だ足りぬ。

愚かな者よ。

もっと。
愚かに。
いざ。
狂え。
いけるとろころまでいってしまえ。

愚かな者よ。

そうでなければ。
新たな。
世界など。
お前の前に。
現れはしない。

愚かな者よ。



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2015/05/24 Sun *葛藤最高潮 / The Rolling Stones

20150524dirtyworkredvynal


白か。
黒か。
本当に。
いけるのか。
止めるのか。

いよいよ。
決着つけないと。
もう時間が無い。
そうなんだけどな、
どうにもな。

白には白の良さ。
黒には黒の良さ。
しかも。
いくにしてもリスク。
止めるにしてもリスク。

ここまで。
来ると。
眠れなかったりして。
真赤な目で鏡を覗きこむ。
どうするんだ。

葛藤も。
最高潮。
ただ。
ここまで。
きちまったら。

もう。
闘うしか。
一撃御見舞いするしか。
こっちにも。
勝負手が無いんだよな。

『Dirty Work』'86年リリース。
CBSへ移籍後初めてのローリング・ストーンズのアルバム。
ご存じの様に制作に至るまでも。制作中も。そしてリリース後も。
キースとミックの間の葛藤が凄まじかったことで知られるアルバム。
因みに。チャーリーも何故かここに至って薬物中毒になって録音に支障をきたしたとか・・・
そもそもは。CBSと契約後にミックは先ず自らのソロ・アルバムを制作。で、キースがカチンと。
このアルバムの録音中もミックはソロ・アルバムのポロモーションを優先。で、キースがイライラ。
更にはリリース後にもツアーには出ずに。ミックは次のソロ・アルバムに着手。で、キースがドカンと。
兎に角。この頃のミックとキースの関係は最悪で。ミックなんか本気で解散も考えてたんじゃないかと。
まぁ、キースが薬物中毒だった間もずっとストーンズを牽引してきたミックにしてみれば。
クリーンになった(?)途端に俄然やる気を出して。あれやこれや言うキースへの当てつけもあったんだろうな。
それで、録音が進まないことに業を煮やしたキースはミックだけでなくロニーも巻き込んで曲を作ったり。
なんとジミー・ペイジまで引っ張り出してきてギターを弾かせたりと。孤軍奮闘でアルバムを完成させたと。
だからかな。ジャケットでも中央にキースが居座ってるんですけどね。キース自身は出来に満足もしてたと。
なのに。ミックはツアーには出ないとの決断を下して。遂には常々ソロなんて考えないと公言してたキースも。
だったら。俺も勝手にやるからよと。遂にソロ・アルバムの制作に乗り出してしまうと・・・
葛藤が最高潮どころか。実質解散したに等しかったんだと思うんですけどね。よく修復できたなと。
まぁ、キース派の俺からするとキースの色が前面に出たいつになく攻撃的なストーンズの。
その刺々しいロックンロールが心地良くて好きなんですけどね。曲も粒が揃ってると思うし。
どうもストーンズ・ファンの大多数はあまりお気に召して無い様で。中には存在を無視している方も・・・
まぁ、弊害と言えば。この後ミックとキースの共同作業ってのが大幅に減ることになって。
外部のミュージシャンの起用も増えて。ストーンズのオーケストラ化の引き鉄を引いちゃったかなと。
そう考えると。アルバムの最後のイアン・スチュワートのピアノ・ソロがストーンズのレクイエムに聴こえたりね・・・

白か。
黒か。
本当に。
始めるのか。
始められるのか。

いよいよ。
決断しないと。
もう猶予は無い。
それは承知なんだけど。、
どうにもな。

白には黒の良さは無い。
黒には白の良さは無い。
しかも。
やればやったでリターン。
やらなきゃややらなかってでリターン。

ここまで。
来ると。
真夜中に目が覚めたりして。
真赤な目で鏡に問いかける。
どうするんだ。

葛藤も。
最高潮。
ただ。
ここまで。
きちまったら。

もう。
闘ってみるしか。
一撃御見舞いしてみるしか。
こっちにも。
勝負手が無いんだよな。

ならば。
いっそ。
追い込んで。
退路を断って。

いくと。
やると。
白でも黒でも構わないと。
闘って。
一撃御見舞いして。

後は。
その。
副作用を。
どう。
受け止めるか。

いけるなら。
やれるなら。
白を黒にしてでも。
黒を白にしてでも。
突き進むと。

いけなかったら。
やれなかったら。
白を黒にしてでも。
黒を白にしてでも。
逃げ帰ると。

葛藤の。
最高潮も。
ここまで。
赤い目を見開いて。
踏み出してしまうかね。



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2015/05/23 Sat *スポットライトなど / Rod Stewart

20150523atlanticcrossing


いい天気だな。
それにしても。
退屈だよな。
校庭から掛け声が聞える。
窓の外を見下ろしてみる。

体育でランニングね。
この暑いのに。
ご苦労さんなこって。
どこのクラスだろうね。
あれ?あの後姿は。

ポニーテールが揺れている。
なんだ。あいつのクラスかよ。
相変わらず。手抜いて走ってんな。
相変わらず・・・いい脚してるよな。
あぁ、あんなに汗かいちゃって。

なんだって。
違うクラスになったんだろうね。
なかなか話もできないじゃん。
まったくな。つまんねぇな。
しかし。遠くから見てもいい女だねぇ。

おい。おい。
ん?誰のことだよ。
俺?俺か。なんなんだよ。
この質問に答えろってか。
○△×です。

黙っちまいやがんの。
座っていいですよね。
あんたの考えてることなんかお見通し。
それよりもと・・・いたいた。
あの娘の胸の内が見通せたらなぁ。

『Atlantic Crossing』'75年リリース。
ロッド・スチュワートの移籍第一弾にして初の米国録音となったアルバム。
アルバム・タイトル通りに、大西洋を超えてアメリカへと渡ったロッド。
未だフェイセズに在籍はしていたものの。既に次を見据えていたのは確かかな。
ロッド自身よりも。レコード会社や周囲が独立させてしかたななかったんだろうな。
確かにこのアルバムからロック・スター、としての雰囲気が漂い始めたのは確かかな。
英国時代はフェイセズのメンバーを中心とした身内とも言える面子中心に録音していたのが。
マッスル・ショールズでも録音されたこのアルバムではその面子は参加せず。
マッスル・シヨールズの手練れ達に、スティーブ・クロッパー、ドナルド・“ダック”・ダン、アル・ジャクソン。
そしてジェシ・エド・デイヴィスまでが参加して。新たなロッドの船出を手助けしています。
プロデューサーのトム・ダウドの狙いがあったのか。豪華だけど味のある面子。流石はダウドです。
その期待に応えて。支えられて。あの歌声でソウルフルに歌い上げるロッド。ロッドはロッドだと。
このアルバム。A面がFast Sideとしてロックンローラーとして、B面がSlow Sideとしてバラーディアーとして。
ロッドの持つ二つの顔の魅力を際立たせている構成も何とも憎いところで。
憎いと言えば相変わらずカヴァーの選曲も見事で。「Drift Away」「I Don't Want To Talk About It」ときて。
「It's Not The Spotlight」「This Old Heart Of Mine」そして「Sailing」だもんな。反則でしょうと。
でも。それを歌いこなせる、自分の歌に出来る自信と実力があってこそできることですからね。
その解釈力と表現力の豊かさ。'70年代半ばなまでのロッドは本当に歌に真摯に向き合ってたんだなと。
英国時代の哀感や情感は保たれてるものの。ややオーバー・プロデュース気味なのが惜しいけど。
一般的には「I Don't Want To Talk About It」や「Sailing」がよく知られるところなのでしょうが。
「It's Not The Spotlight」、日本でも浅川マキ、カルメン・マキ、夏木マリと錚々たる顔ぶれが歌っている。
このナンバーがね。歳を重ねる毎に沁みる様になってくるんですよねぇ。
以前から針を落とすと。ある時間、瞬間の匂いや思いが一瞬にして蘇るアルバムでしたが。
なんだかね。また新たに。自分にとっては新しく思いが宿るアルバムにもなりつつあるかな。多分ね。

やっと終わりかよ。
ホームルームね。
退屈だよな。
そっと席を立って。
後ろの扉から失礼します。

さてと。
暑くて堪んないし。
茶店にでも寄ってくか。
今日はどの店にしますかね。
あれ?あの後姿は。

ポニーテールが揺れている。
なんだ。あいつもサボりかよ。
相変わらず。悪い娘してんじゃん。
相変わらず・・・いいケツしてるよな。
あれ、何だか汗かいてきたな。

そうだよな。
違うクラスになってから。
殆ど話もしてないからな。
まったくな。切っ掛けが見つからないだろ。
しかし。いつ見てもいい女だねぇ。

お、おい。
ん?
な、なんだよ。早退かよ。
そっちこそ。
まぁ、偶にはな。

笑ってやがんの。
な、なんだよ。横に並んでみる。
相変わらずだと思ってさ。
なにがだよ・・・胸、大きくなったよな。
なに?どこ見てるのかな?

いや、別に。おい赤くなるなよ。
あの先生が気に入らないんでしょ。
え、なんだっけ。
だから。早退、サボりの理由。
まぁ、そうかな。

だから。相変わらずなんだって。
そうか、俺だって少しは・・・
あいつ依怙贔屓酷いもんね。
あぁ、そうなんだよ。
そういうの。許せないもんね。

えっ?
去年もそれで怒って喰ってかかって。
そうだったっけ。
差別された子に謝るまで許さないって。
そうか。それで休んでやったんだったな。

馬鹿だよね。自分の成績下がるのに。
しょうがねぇだろ。気づいたらさ・・・
それがいいとこなんだけどね。皆に平等に接するし。
そんなことねぇよ・・・お前は特別だぜ。
気をつけないと損するよ。私は好きだけど。

えっ?い、いまなんて・・・
じゃ、ここで。彼氏待ってるからさ。
はっ?い、いまなんて・・・
サボりなん似合わないよ。期待してるから。
なにを期待してるんだよ。

ポニーテールが揺れている。
廊下を小走りに遠ざかっていく。
白い脹脛を呆然と見送る。
あぁ、なんだかな。
勝手に期待だけするんじゃねぇよ・・・

あの頃も。
今も。
好きなものは。
女の娘と。
ロックンロール。

それに。
ジャックとギネスと。
多少、加わったものもあるけれど。
基本的には。
なんにも変っちゃいないんだよな。

あの娘の。
期待には。
応えられてないよな。
どう考えてもな。
スポットライトなんか浴びたこともないし。

でも。
いいか。
折り返しを過ぎて。
もう。
恐いものもあまりないしな。

この先に。
なにか。
新しいことや。
やりのこしたこと。
気付いたら。

やれるだけやって。
それで。
終れれば。
それはそれで。
いいんだよな。そうだよな。

スポットライトなど。
最期に見送られる時に目にできればいいさ。



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2015/05/22 Fri *憧憬が俺を殺す / Elton John

20150522goodbyeyellowbrickroad


憧憬。
憧れ。
焦がれる程の。
懐かしき。
情景。

その。
情景の。
懐かしさの。
焦がれる程の。
熱さが。

この。
身も心も。
焦がして。
燃やして。
命を奪う。

憧憬。
憧れても。
還れない。
戻れない。
百も承知。

しかし。
忘れ切れず。
隠し通せず。
時に。
蘇る。

その瞬間。
身も心も。
焦がされて。
燃え尽きてしまいたい。
衝動が沸き上がる。

『Goodbye Yellow Brick Road』'73年リリース。
エルトン・ジョンの最高傑作とされる2枚組アルバム。
エルトンねぇと。複雑な感情を抱かざるを得ないんだよね。
きっと。そんな人も多いんじゃ無いかなと思ったりもするんですよね。
優れたソングライターでシンガーで、ロックンローラーでもあったと。
それが。どうもダイアナ妃に捧げる歌を歌った辺りから。否、その前からか。
どうにも。ただの上流階級に成り上がって喜んでる変な小父さんとしか・・・はぁ。
まぁ、今はどうであれ。エルトンが素晴らしい才能の持ち主だったことは。
このアルバムが。これからも永遠に証明してくれることとは思いますけどね。
当初はジャマイカで録音を試みるも失敗して。結局、英国で録音されたこのアルバム。
それが吉と出たか。如何にも英国らしい憂いや翳りがいいアクセントとなっています。
その一方で緩急を生かす、如何にもグラム時代らしい華やかさも持ち合わせていて。
それらがアルバム2枚組で見事な物語を構成していると。曲順も綿密に考えられて。
更に言えば。レコード盤をひっくり返すその間も計算されていたのではとも思える。
緩急であり、憂いや翳りと華やかさの対比は。レコード盤ならではの楽しみでもあります。
穏かな古き良き英国、スターになる前の静かな生活に思いを寄せながらも。
華やかなショー・ビジネスの社会、その頂点に向かう歩みを止めるわけにはいかない。
その複雑な葛藤する心を見事に作品に昇華させているエルトン、そしてバーニー・トービン。
2人のコンビの頂点としても記憶されるべきアルバムかなと思うのです。
弾ける様な「Saturday Night Alright For Fighting」そして哀感極まりない「Goodbye Yellow Brick Road」と。
lこの2曲だけでも最高なのに。それ以外のナンバーも実にその才能が輝いていて。
所謂、洋楽を聴き始めた頃に。このアルバムを初めて耳にした。あの日の情景を忘れ様が無いのです。

憧憬。
憧れ。
焦がされてしまっても。
悔いのない。
情景。

その。
情景の。
切なさの。
焦がれる程の。
強さが。

この。
俺の総てを。
焦がして。
燃やして。
命が断たれる、

憧憬。
憧れても。焦がれても。
還れない。戻れない。
なのに。消すことは許されない。
百も承知。

しかし。
忘れきれないのは。
隠し通せないのは。
時に。
蘇る。

その瞬間。
身も心も。
焦がされて。
燃え尽きてしまいたい。
衝動を抱えているからなのだ。

あの時の。
あの瞬間の。
窓の外の。
青い空。
流れる風。

あの時の。
あの瞬間の。
部屋の中の。
甘酸っぱくも。
生々しい空気。

流れてきた。
メロディーが。
その総てを。
一瞬にして。
焼き付けた。

あの。
甘くも。
恐いほどの。
幸福な一瞬。
焼き付けられた。

そして。

もう。
どこにも。
その一瞬は。
存在しない。
還ることなど敵わない。

ならば。
ふと蘇った。
その憧憬に。
殺されても。
本望だと思えてしまうのだ。

憧憬が俺を殺す。



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2015/05/21 Thu *過渡期 / Van Morrison

20150521period


この歳にして。
この年に。
そうか。まだ。
過渡期だと。
そういうことか。

まぁ。
でも。
確かに。
終着点に。
辿り着いてもいないし。

それどころか。
終着点が。
何処なのか漠然として。
別の道を。
探ったりする。探りたい。

そんな気持ちが。
絶えないのだから。
過渡期だとしても。
仕方はないか。
しかしなぁ。
折り返し地点は過ぎて。

もう。
あまり。
時間も。
残って無いんだけどね。
試したいことは様々あるかな。

『A Period Of Transition』'77年リリース。
それまでほぼ毎年アルバムを制作していたヴァン・モリソン。
このアルバムは当時としては珍しく前作から3年の感覚が空いています。
一説によれば離婚問題とか、レコード会社との軋轢やらで。
ヴァン自身が音楽と距離をとることを決意した結果だとも言われています。
そんな過渡期にあって。再び腰を上げるにあたってヴァンが選んだパートナー。
それがドクター・ジョンで。プロデュースも手掛けていて。
曲によってはかなり濃厚にニューオーりーんずの匂いが漂っています。
それにしても。行詰ったり、再起を期すときにニューオーリンズを志向するミュージシャンの多いこと。
ヴァンよ、お前もかってところですが。それだけの“何かが”ニューオーリンズにはあるのかな。
それがヴードゥの魔法だとは言いませんが。確かに。ドクターが参加して。
独特の匂いやリズムを持ち込むことによって。刺激を受けたのか。
このアルバムのヴァンはいつになく楽しそうに歌ってますからね。効き目はあったのかな。
それまで。その実力は万人の認めるところでありながら。どうしても気難しい印象の強かったヴァン。
このアルバム以降(基本的には変わらないものの)明るさが徐々に前面に出る瞬間が増えたかなと。
この開き直ったとも言えるアルバム・タイトル。そこに込めた思い。
ひょっとしたら。ここで終わっていたかも知れないものの。何かを、きっかけを掴んだからこそのもので。
故に、今も最前線で活躍しているんじゃないか・・・ってのは大袈裟に過ぎるかも知れませんが。
地味ながらも。ヴァンの中では重要な意味を持つアルバムだったんだろうなと思います。

この歳にして。
この年に。
そうか。まだ。
過渡期だと。
心の中で思える。

まぁ。
でも。
まだまだ。
終着点に。
辿り着きそうもないし。

それどころか。
終着点が。
何処なのか揺らいでいて。
別の何かをを。
探したりする。探したい。

そんな気持ちが。
絶えないのだから。
過渡期にできるのなら。
それはそれで。
好都合かも。
折り返し地点は過ぎて。

もう。
あまり。
時間も。
残って無いからこそ。
ここで過渡期ってのも悪くない。

使えるものは。
使って。
試せるものは。
試して。
とにかく手を尽くして。

時間と。
余裕を。
生み出して。
新たな展開を。
新たな道を。

見つけられるくらいの。
そんな期間を。
ここで過ごしてみる。
まぁ、その程度から。
先ずは試してみますかね。

だってな。
納得してないもんな。
やり残してるもんな。
明らかに。間違いなく。
このまま進むだけってんんじゃね。

過渡期。そいつを楽しんでみますかね。



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2015/05/20 Wed *フィクションとノンフィクション / Original Sound Truck

20150520across110thstreet


事実は。
小説より。
奇なり。
確かに。
そうかもな。

想像を。
想定を。
超える。
事件や事故。
そんなものばかり。

いきおい。
小説や。
フィクションの。
題材は。
時代や次元を超えてしまう。

そうでも。
しないと。
この。
不気味な。
現実には対抗できないってか。

それで。
いいのかね。
いい気はしないな。
特定の分野で。
ノンフィクションがフィクションを凌駕する。

それが。
夢や希望なら。
いいけれど。
そうじゃないからな。
不気味でならないんだ。

『Across 110th Street』'72年リリース。
アンソニー・クインやヤフェット・コットーが主演した映画のオリジナル・サウンド・トラック・アルバム。
邦題は『110番街交差点』だったかな。所謂刑事ものの群像劇だった記憶があって。
この時代って、『フレンチ・コネクション』やら『チャイナ・タウン』とか『ブリット』とかが当たって。
その流れが所謂ブラック・ムービーにも波及する中で制作された一本だったのだと思われます。
音楽的には。中心となって楽曲を書いて歌っているボビー・ウォマックのソロ・アルバムとしての性格が強くて。
軽やかながらも緊張感に溢れた楽曲の優れた出来と、それを都会的に歌いこなすボビー。
それがこのアルバムを充実したものにしていて。その手応えがボビーの積極的な活動に繋がっていったと。
まぁ、これ以前のボビーは。どうしても。なにをやっても。サム・クックとの関連で語られてしまう・・・
そんな宿命も背負っていたので。それを自らの力で断ち切ったと言う意味でも転機になったのかなと。
元々ソウルフルだったボビー。更にスリリングになり、ファンキーにもなったと。
このアルバムに針を落とすと。ボビーもまたニュー・ソウルの担い手の一人だったんだなと感じます。
詳細なクレジットは不明なのですが。軽快に細かく刻んでいくギターも。
名手として知られたボビーが自ら弾いている可能性が高いんじゃないかなと思うんですけど。どうかな。
後年、ロン・ウッドがカヴァーする「If You Don't Need My Love」のオリジナルも含まれていて。
ロンンとはまた異なる、その繊細な歌声が耳に残ります。まぁ、ロンのカヴァーにはボビーも関わっているので。
それだけ自信作だったってことになるのか。その優しくも切ないメロディーも含めて素晴らしいナンバーです。

事実は。
小説より。
奇なり。
確かに。
そうかもな。

想像も。
想定も。
できない。
事件や事故。
続きすぎて慣らされて。

いきおい。
小説や。
フィクションの。
題材は。
現実に背を背けてしまう。

とてもじゃ。
ないけど。
この。
不気味な。
現実とは勝負できないってか。

それで。
いいのかね。
いい気はしないな。
特定の分野で。
ノンフィクションがフィクションを凌駕する。

それが。
事件や事故ばかり。
そんなんじゃ。
そんなことばかりじゃ。
不気味でしかたないんだ。

夢や希望。
そんなものでこそ。
フィクションを凌駕する。
追いつけない。
ノンフィクションがあって欲しいんだ。

愛でも。
友情でも。
平和でも。
何でもいい。
そんなこのでこそ。

ノンフィクションでは描けない。
フィクションが必要なんだ。
事実は。
小説や映画より。
希望に溢れていて欲しいんだ。

スリルや。
サスペンス。
それもスパイスとしては必要だけど。
それこそ。
ノンフィクションで楽しみたいんだ。



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2015/05/19 Tue *そろそろ / Margie Joseph

20150519phasetwo


さて。
いよいよ。
そろそろ。
次の段階へ。
その準備を。

始めるかなと。
焦るつもりも。
慌てる必要も。
無いのだけれど。
想定通りに。

いるもの。
いらないもの。
やりたいこと。
やりたくないこと。
時間をかけて。

見極めてきた。
成果が。
出てきたかなと。
残すものは残して。
切るものは切って。

ゆっくりと。
しかし。
間に合う様に。
スタートラインに。
向いましょうかと。

まだ少し。
肩に力が。
心に迷いが。
そいつも心の赴くままに。
任せておけばいい。

『Phase Ⅱ』'72年リリース。
ミシシッピ出身のマージー・ジョゼフ。
ニューオーリーンズの大学を卒業、カウンセラーの仕事を経て。
そして。ソウル・シンガーを目指したと言う異色の経歴を持つ才媛。
そんなマージーのスタックス傘下、ヴォルトでの2ndアルバム。
デビュー時から、その歌声やスタイルがアレサ・フランクリンと比較されたと。
そんな才能の持ち主であるマージーです。その歌声の深さと味わいは絶品で。
バックを務めるバーケイズの好演もあって。このアルバムもディープなソウルが堪能できます。
シュープリームスのカヴァーも歌っていますが。まるで別のナンバーの様な味わいがあります。
カウンセラーと言う職業を捨ててまで選んだ第二の道、ソウル・シンガーとしても成功したと。
但し。ヴォルト時代のマージーは商業的な面では苦戦を強いられて。
諸説ありますが。一つにはやはりアレサに似すぎていて。二番煎じと見られたとか。
そもそも。ヴォルト自体にそこまでの営業力が無かったって話もあったりとか。
兎に角。その才能、歌声に見合うだけのセールスは上げられなかったと。
本当に内容的には素晴らしいだけに。マージーにも忸怩たる思いがあったのではないかと思いますが。
それでも。前を向いて、次を見据えて歌い続けたマージー。やがてアトランティックに移籍して。
大輪の花を咲かせることになります。それも地道に歌い続けたマージーの努力と。
アレサとの仕事で名を馳せていたアリフ・マーディンを口説き落とした戦略が成功したんだろうなと。
そんなマージーの“そろそろ”が感じられるアルバムでもあるのです。

さて。
いよいよ。
そろそろ。
次の章の幕開けの。
その準備を。

始めるかなと。
焦らずに。
慌てもせずに。
計画してきた。
想定通りの道程で。

白も。黒も。
見えてきたので。
漠然でもいい。
曖昧にはさせないと。
時間をかけて。

辿り着いた。
答えが。
見えてきたかなと。
放したくないものは放さずに。
そうでもないものは放っておいて。

ゆっくりと。
しかし。
その時には。
スタートラインに。
立っていましょうかと。

まだ少し。
膝に震えが。
心にしこりが。
そいつも心の赴くままに。
任せておけばいい。

そろそろ。
いらないものを。
切り捨てて。
必要なものだけ。
携えて。

そろそろ。
焦らず。
慌てず。
次の段階へ。
次の章へ。

そろそろ。
先へと。
次へと。
更なる先、更なる次。
その道へと。

そろそろ。



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2015/05/18 Mon *魂、燃やして焦がして / Sam & Dave

20150518soulmenusorg


また。
きやがった。
月曜日だ。
週の始まりだ。
なんてこった。

まぁ。
そりゃ毎度だけど。
そんなに律儀に。
こなくても。
いいんじゃないかと。

偶には。
月曜日も。
サボれば。
いいんじゃねぇのと。
本気で思うのだが。

どうも。
奴には。
そんな気は。
さらさら無いらしい。
今週も元気でございますか。

抵抗は諦めて。
対抗するには。
こっちも。
燃やして。焦がして。
魂で相手するしかないらしい。

まったく。
月曜日から。
疲れる話だが。
仕方ねぇ。
舞台に上がってやりますか。

『Soul Men』'67年リリース。
ダヴル・ダイナマイト、サム&デイヴのスタックスでの3rdアルバム。
汗と唾飛び散る、魂の男達サムとデイヴです。
あのオーティス・レディングもライヴでの共演は嫌がったと言う。
魂、燃やして、焦がして。全身全霊でソウルするサムとデイヴです。
アップ・テンポのナンバーでは聴く者の胸倉を掴んで高揚させ。
スロー・バラードでは胸の奥の柔らかいところに優しく触れ泣かせる。
その両方を見事なコンビネーションでこなしてみせるサムとデイヴです。
なんか、もう。サムとデイヴ。その名前を呟くだけで魂が震えるのです。
まぁ、何と言ってもアイザック・ヘイズとデヴィッド・ポーターによる普及の傑作である、そう。
「Soul Man」がね。とにかく素晴らしくて。この1曲だけで勝負ありってところですが。
まだまだこんなもんじゃないよと。硬軟織り交ぜての全11曲。
その総てが魂の結晶なんですよねぇ。バックも黄金のスタックス・サウンドですからね。
アップ・テンポはファンキーに、スロー・バラードはブルージィーにと。
決して派手になり過ぎない、甘くなり過ぎない。その加減も絶妙で。
スタックスのアルバムとしても指折りの傑作に数えられていいんじゃないかと思います。
どんなジャンルでも。歌に対しては真摯に向き合い、魂込めなきゃいけないんだと。
そんなことを改めて教えられ。聴いてるこちらの魂も燃え上がり、焦がすのです。

また。
きやがった。
月曜日だ。
週の始まりだ。
よしわかった。

まぁ。
そりゃ毎度毎度。
律儀なもんだと。
感心するけど。
いい様にはさせないぞと。

偶には。
月曜日を。
サボりたいなと。
思わせてやろうじゃねぇかと。
本気になって。

どうにも。
そんな気は。
さらさら無いって。
その面に。鼻の頭に。
先制攻撃でも食らわしてやるかと。

抵抗じゃないぞ。
対抗なんだぞと。
こっちも。
燃やして。焦がして。
魂で相手してやる、やるんだ。

まったく。
月曜日から。
疲れる話だが。
仕方ねぇ。
リングに上がってやりますか。

おっ。
笑ったな。
舐めんじゃないよ。
俺だって。
その気になればな。

月曜日からだって。
月曜日の朝からだって。
全力で。
走れるし。戦えるし。
恋だってしちゃうんだからな。

ちょっと。
待て。
そうは言っても。
心にも。魂にも。
準備は必要なんだよ。

いきなり本気になるなよ。
未だ幕も上がってないし。
ゴングだって鳴って無いだろ。
焦るんじゃないよ。
何事にも準備とか加減があるんだよ。

俺の。
魂が。
燃えるまで。
焦げるまで。
そうだな、一時間くらい待ってくれないかな。

魂、燃やして焦がして。



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2015/05/17 Sun *それでも生がいい / Wilson Pickett

20150517liveinjapanwilsonpickett


それでも。
どうでも。
どうにでも。
どうしても。
生がいい。

出来不出来も。
良し悪しも。
調子の波も。
乗りの違いも。
それはある。

いつでも。
どこでも。
最高って訳でも。
完璧って訳にも。
いかない。

そりゃ。
相手のあることなんで。
波長が合わなかったり。
波動がずれてしまったり。
うまく共鳴できなかったり。

それでも。
だからこそ。
予測がつかないからこそ。
楽しい。気持ちがいい。
そう。生がいい。

何も。
余計なものなど。
着けず。
通さずの。
生がいい。

『Live In Japan』'74年リリース。
ウィルソン・ピケットの'74年3月中野サンプラザで収録された2枚組ライヴ・アルバム。
ピケットと言えばその絶頂期は何と言ったって'60年代のアトランティック時代なわけで。
'74年頃にはメジャーのRCAに移籍はしたものの。どうもパッとしなくて。如何なものかと。
サザン・ソウルももう終わりかなとか言われてたとか。そんな時のピケットの来日公演。
どれ程の人が、どれ程の期待をして観に行ったのかはわからないのですが・・・
悪くないんだな。これが。まぁ、そりゃぁアトランティックでのオリジナル・アルバムの数々と比べれば。
ピケットの歌も、長年バックを務めてきたミッドナイトムーバーズのサウンドも粗いんですけどね。
その粗さが、ライヴならではの臨場感に繋がっていて。特にピケットの迫力には。
御免なさい、お見逸れしましたと。まぁ、そんな感じで。特に後半、C面以降の盛り上がりはきてるなと。
その実、ピケットがどう思ってたのかわからないんですが。このアルバム当然RCAからのリリースなんですが。
RCA時代のナンバーなんか殆ど歌ってなくて。黄金のアトランティック時代のナンバーのオン・パレードで。
「I'm In Love」「In The Midnight Hour」「I Found A Love」「Mustang Sally」「Land Of 1000 Dances」・・・
これ。観客は大喜び。ピケットも大いに乗ってますが。よくRCAがリリースを許したなと。
だってねぇ、ある意味ではRCAを否定してるんですからね。俺が好きなのはこっちのナンバーなんだよと。
ピケットもいい読経してると言うか。感情の起伏が激しくて。ライヴの出来も日によって差があったらしいので。
細かいことは考えて無くて。この日は機嫌も調子も良かったと。それだけなのかな。だからライヴは面白いと。
何でもこの時のツアーは総じて出来が良かったそうですが。RCAからのナンバーを歌わなかった日もあったと・・・
確かに。10年、否、5年来日が早く実現字ていたら、より凄いピケットの姿が記録されたんでしょうが。
このアルバムから十数年後に来日したピケットはもう声も衰えていて、アクションと見得だけで誤魔化していて。
淋しいものがありましたが。それもまたね目に焼き付けられて良かったかなと。最後まで歌ってたんだぞとね。

そうなんだ。
どうしても。
何としてでも。
どうにかしてでも。
生がいい。

上手くいく時も。
それなりの時も。
調子が外れたりも。
乗りが悪い時も。
それはある。

いつでも。
どこでも。
御機嫌って訳でも。
完全って訳にも。
いかない。

そりゃ。
相手もあることなんで。
波長が微妙にずれてたり。
波動がすり抜けてしまったり。
うまく共振できなかったり。

それでも。
だからこそ。
想定外もあるからこそ。
面白い。気持ちがいい。
そう。生がいい。

何も。
余計なものなど。
着けず。
通さずの。
生がいい。

それでも生がいい。

余計なものなど。
脱ぎ捨てて。
放り投げて。
裸になって。
解放されて。

あっち側と。
こっち側。
男と女。
ステージとフロア。
共鳴して。

最初は。
控えめに探りながら。
一度ツボを見つけたら。
スイッチが入ったら止まらない。
燃える様に御機嫌で。

あそこでも。
ここでも。
男も女も。
バンドと観客が。
共振して。

予想もしなかった。
心地良さに包まれる。
想定外の興奮で昇り詰める。
達したら。
逝ってしまう。

それでも生がいい。



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2015/05/16 Sat *飴と鞭 / Candi Staton

20150516candi


甘い話。
ばかりじゃないし。
続きもしないし。
そりゃ。
そうだよなと。

辛い話。
ばかりでもないし。
続きもしないし。
そりゃ。
そうでもないとなと。

人生。
糾える縄の如し。
よくいったもんで。
甘い話があれば。
辛い話もある。

でだ。
何故か。
そいつが。
意図的に。
交互にやって来てる様な。

そんな気がする時も。
あったりするんだな。これが。
そうなると。誰かが意図を持って。
糾ってる。
飴と鞭を用意している。

なんか。
そいつに。
踊らされてんじゃないのかと。
全部、仕組まれてたんじゃないのかと。
思う時もあるんだよなぁ。

『Candi』'75年リリース。
フェイムの歌姫だったキャンディ・ステイトン。
そのキャンディがワーナーへ移籍しての初めてのアルバム。
フェイムからワーナーへ。普通に考えたら大きく格の上る移籍なんですけどね。
良質なソウルを真摯に創り続けてきたフェイムから、メジャーのワーナーへ。
ソウル・ファンとしては一抹の不安が頭を過ぎって。キャンディ、飴に釣られたかなと。
しかし。移籍はしたものの。何故か録音はマッスル・ショールズで行われていて。
フェイム・スタジオとマッスル・ショールズスタジオの手練れ達が全面的にバックアップしてるので。
針を落として暫くすると。あぁ、いつものキャンディだ。何にも変わってないじゃんと。
その熱く温かい歌声に安心して包まれることができるのです。
まぁ、最新作でも何十年振りかに再開しながら真剣に喧嘩腰で相手してたリック・ホールが制作なので。
そりゃ、変わり様が無いと言うか。変に売れ線に色気だしたりしたらリックにぶっ飛ばされただろうし。
てなわけで。このアルバムのキャンディはフェイム時代のアルバムと遜色ない歌声を聴かせてくれるのです。
キャンディの歌声って筋の通った優しさがあってね。大好きなんですよね。
ところが・・・甘いばかりじゃ無かった。鞭も待っていたんですね。
これがマッスルショールズでの最後の録音となり、次のアルバムからは都会的な路線へ。
その中でディスコ調のナンバーが大ヒットしたりもしてスターになるんですが。心境は複雑だったのかな。
何年か後にはゴスペルの世界へ戻って。ソウル界から引退してしまったんですよね。
飴と鞭。糾える如し。随分と長い間ゴスペル界にいて。最近はまたソウルの世界に戻ってきて。
健在ぶりを発揮してるのはご承知の通りですが。その歌声には。味わいが増した様な気がしたものです。
いま考えると。この意味深な(?)ジャケットが行く末を暗示してたかな・・・なんてね。

甘い話。
ばかりでいいんだけどな。
続かないんだよな。
そんなに。
甘くは無いかと。

辛い話。
なんか無くてもいいんだけどな。
あるんだよな。
そりゃ。
そうでもないと。

人生。
糾える縄の如し。
よくいったもんで。
甘い話。辛い話。
両方あるから面白い。

でも。
何故か。
そいつが。
規則的に。
交互にやって来てる様な。

そんな気がする時も。
あったりするんだな。これが。
そうなると。誰かの意図の下に。
糾われてる。
飴と鞭が用意されてる。

なんか。
そいつに。
操られてんじゃないのかと。
全部、答えは決まってたんじゃないのかと。
疑いたくなる時もあるんだよなぁ。

大勝して。
喜んでたら。
大負けして。
気付けば。
チャラだったり。

いいことばかりで。
笑ってりゃ。
一通のメッセージで。
笑えなくなったり。
また元に戻ったのかなとか。

大勝も。
大負けも。
仕組まれてて。
掌の上で。
弄ばれてる。

どうもなぁ。
神様とか仏様とか。
そんなんじゃない。
わりと身近なところで。
飴と鞭で操られてる。

そんな気がする夜がありませんかねぇ(笑)。



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2015/05/15 Fri *悩ましいのは / Albert King

20150515thepinch


悩ましいのは。
悩まされるのは。
そいつは。
結局のところ。
幾つになっても同じ。

そら。
まぁ。
色々と悩みの種は。
尽きないけれど。
突き詰めれば。

原因は。
大元は。
総て。
根っ子は同じ。
そんなものなのか。

いいのかね。
それで。
だってさ。
意識して。目覚めて。
もう云十年。

そろそろ。
悟りを開いて。
多少の揺さぶりには。
動じもしない。
そうなっても・・・

否、そうなったら。
不思議か。
そうなってしまったら。
終りだな。
悩まされ続ける。それでいいんだな。

『The Pinch』'77年リリース。
再興されたスタックスからのアルバート・キングのアルバム。
録音は'74年~'75年に行われていたもので。
その当時にリリースされなかったのはスタックスの経営が行詰っていた為とか。
もう既にスタックスのメンバーも変わり。MGズも全員が参加はしていませんが。
時代ゆえか、ぐっとソウルに接近したサウンドの中。リラックスしつつも。
アルバートは、あくまでアルバートなので。そのギターと歌声は変わらず。
若干、優しくなったかなと感じさせつつも。好調に弾きまくっています。
メジャーなナンバーではより勢いとファンキーさが増して痺れさせてくれますし。
マイナーなナンバーでも徐々に加速しながら乗せてくれますし。流石はアルバートです。
ただリリースに至った経緯も関係しているのか結構フェード・アウトするナンバーが多くて。
えっ、ここで終わっちゃうの。もっと聴かせてよ。満足できないよとの悩ましさはあるかな。
「Oh, Pretty Woman」の16ビートでの再演とか、インストの「King Of Kings」なんてね。
実にファンキーでカッコいいんですけどね。よし、ここからもう一発ってところでね。
あれ、終わっちゃうのと。それが残念かなぁ。いい感じでアルバートも弾いてるんだからさぁと。
この16ビートの「Oh, Pretty Woman」と「King Of Kings」の続きなんて凄くいい流れなんで。
もう少し丁寧に編集されてたらねと。それだけが。何回、針を落としても悩ましいかなぁ。
そうそう。CDではアルバム・タイトルが変更され。この素晴らしいジャケットも変更されてます。問題だよなぁ(笑)。

悩ましいのは。
悩まされるのは。
そいつは。
結局のところ。
年が変わっても。歳を重ねても同じ。

そら。
まぁ。
色々と悩みの種は。
あれやこれやとあるけれど。
突き詰めれば。

原因は。
大元は。
総て。
根っ子は同じ。
昨年も。一昨年も。何歳であろうと。

いいのかね。
それで。
だってさ。
覚えて。始めて。
もう云十年。

そろそろ。
悟りを開いて。
多少の事では。
感じもしない。
そうなっても・・・

否、そうなったら。
駄目なんだよな。
そうなってしまったら。
本当の終りだな。
悩まされ続ける。それでいいんだな。

いいか。
どうかは。
まぁ。
色々と考え方も。
あるんだろうけど。

だけどなぁ。
どう考えても。
未だに。
悩ましいのは。
同じだしなぁ。

悩まされるのも。
何だか。
以前と。
変わってないし。
同じなんだよなぁ。

悩みの種は。
悩ましいのは・・・
まぁ、いいか。
ここまで悩まされてきたんだ。
どうせだ。この先も。

大いに。
悩ませてもらうかな。
気温も上がって。
街の風景も。
そう。変わっていくからな(笑)。



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2015/05/14 Thu *禍根の日に / Otis Spann

20150514thebiggestthingsincecolossu


いつもと。
何一つ。
変わらない。
街角。人々。
本当に。変わらない。

知らないのか。
知っていて。
知らないふりか。
それとも。
諦めてしまったのか。

今日という日は。
いつもと。
違うんだ。異なるんだ。
本当に。
今日という日を知らないのか。

いつの日か。
それ程遠くない未来に。
生き残った誰かが。
検証した時に。
今日という日が意味を持つ。

それは。
大きな悲劇に。
繋がる。
その始まりの。
禍根の遺された日だったと。

禍根の日に。

『The Biggest Thing Since Colossus』'69年リリース。
マディ・ウォーターズの片腕的存在だったピアニスト、オーティス・スパン。
そのスパンが渡英時にフリートウッド・マックのピーター・グリーン等をバックに録音したアルバム。
となれば仕掛け人は当然、あのブルース・マニアのマイク・ヴァーノンで制作も手掛けて。
ヴァーノンのレーベル、フリートウッド・マックも所属していたブルー・ホライゾンからリリースされました。
ヴァーノンって人はどうも一部のブルース・ファンには嫌われていて。曰くブルースをロック化してしまったと。
そりゃ、ブリティッシュ・ブルースってジャンルがあって。その成立に関わっていたので間違いではないけど。
ブルースとロックの懸け橋となって。多くのブルースマンと英国ミュージシャンとの関係を取り持った。
その事によって。本場のブルースの魅力が英国を始めとした欧州に広がって。
そこで形成されたシーンからブルースを敬愛する多くのロック・ミュージシャンが生まれたと。
う~ん。それって功績として語られてもいいと思うんですけどね。どの世界にも頑固者はいるからなぁ・・・
さて。スパンと言えば。ソロでも『Otis Spann Is The Blues』を始めとして傑作も多いので。
それらと比較するとどうかと言われれば。確かに毛色は異なるものの。スパンのピアノも歌声も。
実に、その何と言うか余裕を感じさせるものがあって。その懐にグリーン達が飛び込んでいる・・・
否、スパンの掌の上で演奏させられてるって。その師弟関係みたいな温かさと緊張感の同居。
それが。このアルバムを魅力的なものにしてるかなと。特にグリーンのギターがいいんだよなぁ。
ブリティッシュ・ブルースのギタリストとしては、クラプトンよりもグリーンだよなと感じさせられるプレイです。
それにしてもロドスのコロッソスの巨像以来の出来事ってアルバム・タイトルは・・・
ハッタリの強いヴァーノンらしいとも言えるし。それだけの足跡を遺させたぞって自負もあったのかな。

いつもと。
何一つ。
変わらない。
街角。人々。
本当に。変わらない。

知らされていないのか。
知ろうともしていないのか。
知るのが恐ろしいのか。
それとも。
諦めてしまったのか。

今日という日は。
いつもと。
違うんだ。異なるんだ。
本当に。
今日という日を知らなくていいのか。

いつの日か。
ほど近い将来に。
幸運にも誰かが生き残って。
振り返った時に。
今日という日の意味に気づく。

それは。
大きな悲劇の。
序章になる。
その始まりの。
禍根の遺された日だったと。

禍根の日に。

我が窮状。
極まれり。
大袈裟だと思うかい。
堤防も。
針の一穴から決壊するんだよ。

一度。
譲ってしまったものは。
認めてしまったものは。
もう。二度と。
元には戻せないんだぜ。

知らなかった。
気付かなかった。
判らなかった。
そんな言い訳は通用しない。
それじゃ済まされないんだぜ。

今日という日が。
歴史に刻まれる様な。
歴史に遺されてしまう様な。
禍根の日に。
ならないと。誰が言い切れるのだろう。

いつもと。
何一つ。
変わらない。
街角。人々。
本当に。変わらない。

見た目だけはね。



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2015/05/13 Wed *風に吹かれて / George Smith

20150513blowintheblues


風が。
吹いている。
その。
風に。
吹かれて。

今日も。
街を。
歩く。
恐らくは。
明日も。

何処から。
吹いてきて。
何処へ。
吹き抜けていくのか。
風の残り香の中に。

時に。
来た道を。
時に。
行く道を。
思いながら。

今日も。
明日も。
風に包まれて。
風に吹かれて。
歩く。

『Blowin' The Blues』'76年リリース。
シカゴからカンザス、そしてロスへと拠点を変えて活動したジョージ・スミス。
一時はマディ・ウォーターズのバンドにも在籍していたスミス。
そのロス時代、'60年~´'67年の録音から選曲した日本独自の編集アルバム。
恐らく、この時代のスミスの録音が纏めて聴ける様になったのは世界初だった筈です。
若い頃にはオーティス・ラッシュとも活動し。そしてリトル・ウォルターの後釜として。
マディのバンドのハーピストに収まってと。順調に活動していた様に思えるスミスですが。
しかし僅か1年間程で。マディの下を離れてカンザスへと(その後釜がジュニア・ウェルズかな)。
何でもカンザスのクラブ・オーナーから声を掛けれれて定期的な仕事が入ったのと。
当時、頭角を表しつつあったリトル・ウィリー・ジョンのバンドへの加入が決断させたとか。
そんな経緯もあって。特にシカゴ・ブルースのファンからは良く思われていないらしく。
ブルースの心に欠けるとか、個性が無いとか。まぁ、色々と言われていた様です。
確かに現代の視点から見ればマディの下を離れるななんてでしょうが。ブルース界においては。
必ずしも知名度と、仕事の量やギャランティが比例する訳では無いので。スミスも追い風に乗ったと。
言わばしたたかなブルースマンとしては当然の行動だったと思うんですけどね。
さて。このアルバム。そのサウンドのモダンな感じと、スミスの歌声の意外な艶っぽさ。そこがいいかなと。
マディの下、シカゴを離れたのも。実は古いシカゴ・スタイルと自身の志向の違いが大きかったのかな。
恐らくいち早く、リズム&ブルースやソウルへの接近も謀っていて。歌声は明らかにモダン・ブルース。
ただ惜しむらくはハープに、例えば同時期のジュニア。ウェルズ程の個性(癖)が感じられないのが惜しいなと。

風に。
吹かれている。
その。
風に。
任せて。

今日も。
街を。
流離う。
恐らくは。
明日も。

何処から。
吹いてきて。
何処へ。
吹き抜けていくのか。
風の囁きの中に。

時に。
流離った過去を。
時に。
流離い続ける未来を。
思いながら。

今日も。
明日も。
風に包まれて。
風に吹かれて。
歩く。

風が。
吹いている。
その。
風に。
吹かれている。

時に。
向かい風として。
立ちはだかり。
押し戻され。
それでも前へと。

時に。
追い風として。
吹きつけて。
勢いに乗り。
一気にその先へと。

今日も。
恐らく。
明日も。
風に。ブルースに。
吹かれて。

歩き。流離う。



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2015/05/12 Tue *雨に濡れながら / Various Artists

20150512walkingbymyself


雨に濡れながら。

いつまでも。
佇んでるわけにもいかないし。
佇んでいたところで。
傘が差し出されるわけでもない。
一つ頷いて。

雨の中を。
肩を窄めて。
視線を落としたままで。
歩き出す。
歩いていく。

そういや。
何だか今日は。
一日中。
空模様だけじゃなく。
心模様も怪しくて。

いつ。
泣きだしても。
おかしくは無かったなと。
ふと。
一日を振り返り。

余計に。
肩を窄めて。
視線を落として。
ぶつかりかけた誰かが。
何事か吐き捨てる。

吐き捨てたいのは。
こっちだぜと。
振り向きかけて。
直ぐに思い直して。
こんな日は“その気”になるなと言い聞かせ。

雨に濡れながら。

『Walking By Myself』'64年リリース。
ジミー・ロジャースの十八番をタイトルに冠した英国編集のオムニバス・アルバム。
当時英国でチェスの配給権を笑有していたパイからのリリースとなっていて。
そのロジャースを始めとして。エディ・ボイド、メンフィス・スリム、フロイド・ジョーンズ等々。
実に何とも。渋くも味わいのある11曲が収録されています。担当者のセンスを感じます。
そして。何よりもこのジャケット。アルバム・タイトル、そしてロジャースの「Walking By Myself」からの発想で。
女に振られたであろう男が雨に濡れた街角を一人歩いていくと。実に見事な構図で。
もう。このジャケットだけで名盤と判ろうと言うもの。このジャケットこそがブルースだとでも言ってしまいたいと。
こう言う楽しみ、アートとしての楽しさはアナログ盤ならではで。CDや配信にはありませんからね。
さて。エディ・ボイドやメンフィス・スリムもいい味を出しているんですが。やっぱり主役はロジャースかな。
独特の飄々として、淡々とした。その歌声とギター。その軽さ故にブルースの重みを感じさせてくれると。
あの娘にゃ振られるし、追い出されるし(?)。おまけに雨まで降ってきやがってと。
でも。まぁ、しょうがない。俺は俺で歩いていこうかねと。往く当てなんか無いけど。気にしないでおくかと。
そんな強がり、したたかさ、そしてやっぱり滲み出る哀愁。「Walking By Myself」「That's All Right」と。
この独特のロジャース節が堪らなく好きなんですよねぇ。流石の貫禄で聴かせるスリムも素晴らしいけど。
'64年の英国って確かストーンズの「Little Red Rooster」がチャートの首位になった年だったかな。
ストーンズやアニマルズでブルースを知って。こんなオムニバス・アルバムで本場のブルースに触れて。
そして。それこそブルースの雨に振られて。全身ブルースでびっしょり。そんな若者達が増えていったのかもね。

雨に濡れながら。

いつまでも。
立ち止ってるわけにもいかないし。
立ち止っていたところで。
雨雲が去ってくれるわけでもない。
一つ諦めて。

雨の中を。
肩を窄めて。
視線を落としたままで。
歩いていく。
歩き続けていく。

そういや。
何だかここのところ。
なんだかね。
空模様だけじゃなく。
心模様も怪しくて。

いつ。
哭きだしても。
おかしくは無かったなと。
ふと。
数日間を振り返り。

殊更にに。
肩を窄めて。
視線を落として。
それでも避け損ねた誰かが。
何事か吐き捨てる。

吐き捨てたいどころじゃ。
ないんだよ。こっちはよと。
声に出しかけて。
慌てて思いとどまる。
こんな時に“その気”になっちゃいけないと。

雨に濡れながら。

雨に濡れながら。
佇みもせず。
立ち止りもせず。
ただ歩く。
歩き続ける。

雨に濡れながら。
何もかも。
雨のせいにして。
洗い流してしまえと。
言い聞かせる。

“その気”になるより。
飄々と。
淡々と。
重い足取りを偽ってでも。
往く当て無しに。歩き続ける。

雨に濡れながら。



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2015/05/11 Mon *お前の総て~ / Magic Sam

20150511allyourlove


そうなんだ。
もう。
そうじゃないと。
収まらないんだ。
堪らないんだ。

その。
一部とか。
少しだけとか。
欠片とか。
そんなんじゃなくて。

そのもの。
総て。
丸ごと。
そいつが。
必要なんだ。

そいつも。
できるだけ。
早く。
今の内に。
触れたくて仕方がないんだ。

こいつは。
もう。
どうにも。
収めようもないし。
堪え様にも堪えられないんだ。

お前の総て。

『All Your Love』'86年リリース。
'57年~'58年のコブラへの録音を集めたマジック・サムの日本独自アルバム。
チェスと袂を別ったウィリー・ディクソンが陰で糸を引いていたこのレーベル。
オーティス・ラッシュ、そしてこのアルバムの主人公マジック・サム。
この2人の稀代のギタリストを世に出した功績の大きさは本当に特筆ものだなと。
もしコブラが、チェスが大して興味を示さなかったラッシュとサムを拾ってなかったら。
ラッシュとサムが世に出ることがなかったら。シカゴ・ブルースはその時点で。
その命脈を断たれていたのではないかと。そう思われてならないんですよね。改めて。
さてコブラのサム。叔父であるシェイキー・ジェイク名義も含めて全12曲。
コブラでのサムのギターが堪能できます。未だ若き日の蒼白い炎を燃やすサム。
その歌声もギターも瑞々しくて。如何にも若いのですが。その若さ故の柔軟さ。
ブルースを駆逐する勢いだったロックンロールやR&Bにも対抗しうる斬新さを備えていたサム。
そのトレモロを強調したギターで。明らかにそれ以前のギタリストとは異なる才能を。
新しい時代のブルースを開拓し、新しい時代を引っ張っていく才能の欠片が輝きを放っています。
残念ながら徴兵され。そのブランクもあってか。その才能が本格的に輝くのは約10年の後に。
しかも僅かな活動期間で夭折してしまうサムですが。その才能がどれほど桁外れであったか。
その魅力がラッシュとはまた味わいを異にする貴重なものであったのか。
その最初の一歩がこのアルバムには記録されているのです。その蒼白い炎に焦がされるのです。

そうなんだ。
もう。
そこまでいかないと。
収まりがつかないんだ。
堪えられないんだ。

その。
一部じゃなく。
少しだけでもなく。
欠片とかじゃ。
物足りないなんてものじゃない。

そのもの。
総て。
丸ごと。
そいつが。
欲しいんだ。

そいつも。
できるだけ。
早く。
間に合ううちに。
手にしたくて仕方がないんだ。

こいつは。
もう。
どうしたって。
収められないし。
耐えろとと言われても耐えられないんだ。

お前の総て。

そう。

欠片とか。
一部とか。
そんなもんじゃなくて。
もう。
丸ごと。

ある時だけ。
その時だけ。
そんなことじゃなくて。
いつも。
いつでも。

総てが。
必要なんだ。
総てが。
欲しいんだ。
総てじゃなきゃ堪えられないんだ。

永久に。
失われてしまう。
可能性を。
絶たれてしまう。
その前に触れたいんだ。手にしたいんだ。

お前の総て。



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2015/05/08 Fri *予感 / Motorhead

20150508motorhead


理屈でも。
能書きでも無い。
そんなもの。
いらねぇ。
必要としねぇ。

予感が。
する。
叫んでやがる。
鳥肌が立つくらいに。
こいつは厄介だぜと。

そうだろうな。
頭の上には青空。
吹き抜ける風は涼やか。
すれ違う人々も幸せそう。
だけど。
そうだよな。

こんな時に限って。
ろくな事にならない。
ろくでもない事ばかり起きやがる。
悪いことに。
この手の予感は。
外れた試しがない。

キーを回して。
エンジンかけて。
いつでも。
飛びだせる様に。
待ち構えておくしかない。

『Moteread』'77年リリース。
レミー・キルミスター率いるモーターヘッドの1stアルバム。
レミーってのは元々ホーク・ウインドなるバンドでベース弾いてて。
音楽性の違いが原因で脱退してモーターヘッドを結成したと。
(因みに。ホークウインドってのも相当ぶっ飛んだバンドでステージではヌード・ダンサーが踊ってたと・・・)
デビューしたて以来、一貫してド迫力のサウンドで、ハイ・スピードでぶっ飛ばし続けると。
それを未だにやり続けてるってところがモーターヘッドのモーターヘッドたる由縁なんですかね。
まぁ、AC/DCも同様ですが。迷いを感じさせないところがね。麻薬的に癖にもなるんだな。
ヘィィ・メタルとかハード・コアの元祖の様に扱われることが多い(殆どな)モーターヘッドですが。
レミーはそれが気に入らない、大嫌いみたいで。カテゴライズなんて意味が無いとも語ってる様で。
まぁ、そうだろうな。モーターヘッドはモーターヘッドでしかないもんな。
どちらかと言うとその質感は。特にこの1stアルバム辺りだとパンクのが近いかも。
硬質さよりも生々しさが勝ってて。またサウンドも時に泥臭くてブルージーだったりもするので。
生々しく砂塵を巻き上げて荒野をどこまでも疾走していく。これがモーターヘッドの原点なんだろうな。
その野生のまま、本能のまま、勘のまま。赴くままに疾走し、爆走していく。それ以上でも以下でもないと。
AC/DCの1stと同様に。このアルバムにはその後のモーターヘッドの総てが既に表れてるんですね。
しかしねえ。本当に迷いがないってのは。とてつもなくカッコいいんだけど。
同時にとてつもなく恐ろしくて。やってる、貫いてる本人の精神状態ってのは結構凄まじいんじゃないかと。
それでも。アクセルを踏み込んだら迷わない。どんな予感であれそれに殉ずる。その振りきれ方が好きだなぁ。

理屈でも。
能書きでも無い。
そんなもので。
説明など。
できやしねぇ。

予感が。
する。
叫んでやがる。
虫酸が走るくらいに。
こいつは遅しいぜと。

そうだろうな。
頭の上には雲一つなく。
吹き抜ける風は香り。
すれ違う人々も笑顔に溢れ。
だけど。
そうなんだよ。

こんな時に限って。
ろくでもない事が。
すぐそこまで迫ってきていやがる。
残念ながら。
この手の予感だけは。
外したことがない。

キーを回して。
エンジンかけて。
手に汗かいて。
膝の震えを抑えながら。
覚悟しておくしかない。

予感が実感に。
その瞬間に。
フル・スロットル。
走り出したら。
止まらない。考えない。

兎に角。
全開で。
突っ走るしかない。
駆け抜けるしかない。
余計なものは総て捨てて。

最後まで。
全開。
ぶっ飛ばすしかない。
駆け抜けるしかない。
邪魔するものは跳ね飛ばして。

どこまでも。
行けるだけ。
逃げられるだけ。
生きられるだけ。
全速力でぶっ飛ばす。

倒れたら。
止まったら。
砂塵に巻かれて。
砂に埋もれて。
跡形も無く。それだけのこと。

予感。

ついに。
また。
来ちまったか。
はぁ。
今回ばかりは外れたり・・・しないわな。

予感。



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2015/05/07 Thu *隠してんじゃねぇ / Sham 69

20150507tellusthetruth


それさ。
本当なんだろうな。
間違いないんだろうな。
責任とれるんだよな。
嘘ついてんじゃねぇんだな。

何か。
怪しくないか。
あやふやじゃないか。
貴方の言葉。貴方の態度。
隠し事はないんだな。

信じたいね。
そりゃ。
信じてやりたいね。
でないと。
結構、大事だかんな。

もう一度。
本当なんだよな。
間違いないんだよな。
責任とれるんだな。
嘘ついてないんだな。

信じるぞ。
本当に。
信じちまうぞ。
それで。
いいんだな。

後戻りはできないんだぜ。

『Tell Us The Truth』'78年リリース。
英国サリー州出身のシャム69の1stアルバム。
A面がライヴ・ハウスで録音されたド迫力のライヴ。
B面がスタジオ録音との構成になっています。
まぁ、兎に角。先ずはA面の観衆の騒ぎ方の激しいこと。
確かにシャム69のナンバーは血沸き肉躍るものばかりだけど。
それにしても凄いなと。ジミー・パーシーも叫びっぱなしだもんなぁ。
元々バンド名自体も地元のフィットボール・クラブと関係があって。
後にはどんどんフットボールとの関連を深めることになるシャム69。
オイ・パンクの元祖とかとも呼ばれてる様ですが。否、それよりも。
サポーターと言うか、フーリガンと言うか。それを煽って火に油を注ぐ様な。
その真直ぐで、青臭すぎるヴォーカルとサウンド。どれだけが命みたいな。
居ても立っても居られない、苛立ちが募って仕方がない。
そんな時にシャム69を聴いちまったら。そりゃ椅子の一脚や二脚投げなきゃ嘘だよなと。
単純っちゃ単純なんだけど。怒る時はこれくらい怒らなきゃ、本物じゃないぜと。
そうも思わされるんですよね。そういや随分当時のサッチャー政権にも噛みついてたっけ。
確か今でも別名で活動してるのかな。で違うバンドがシャム69を名乗ってたりと。
長くやってると。そうなっちゃって。今度は自分達自身が標的にされたりもするんだけど・・・
少なくとも。この当時のシャム69の抑圧とか欺瞞に対する怒りは本物だったかなと。

それさ。
本当じゃないんだろう。
間違ってんだろう。
責任とれないんだろう。
嘘ついてんるんだろう。

どうにも。
怪しいよな。
あやふやなんてもんじゃない。
貴方の言葉。貴方の態度。
隠し事なんてできないんだな。

信じたかったね。
そりゃ。
信じてやりたかったね。
でないと。
本当、終りかもしんないしな。

だけど。
本当ないんだよな。
間違いなんだよな。
責任とれないんだな。
嘘ついてるんだよな。

認めないのか。
本当に。
隠し通せると思うのか。
それで。
いいと思ってるんだな。

御免なさいじゃすまないんだぜ。

何一つ。
計画通りには。
進んでないよな。
終わってないよな。
終結なんて言えないよな。

何一つ。
正確には。
把握してないよな。
数値も。
実体も。

あれも。これも。
漏れ続けてるんだよな。
拡散するに任せてるんだよな。
コントロール術なんて知らないんだよな。
だから。売りつけて安全神話をでっちあげるんだよな。

隠してんじゃねぇ。

本当のことを。
真実を。
曝け出せ。
きちんと伝えろ。
じゃねぇと、何も始まらないんだよ。

隠してんじゃねぇ。
隠してんじゃねぇよ。



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2015/05/06 Wed *何もこんな時に / 999

20150506theninenineninesinglesalbum


何も。
何も。
こんな時に。
こんな日に。
限ってさ。

まぁ。
確かに。
数日前から。
兆候は。
あったよな。

あの日の。
真夜中から。
寒気がして。
鼻が。
喉が。

おかしいっちゃ。
おかしかった。
でも。
アルコール消毒して。
一晩寝れば。

ほらねって。
いつもなら。
それで治る筈だった。
なのにさぁ。
何もこんな時に。

『The Singles Album』'80年リリース。
ブリティッシュ・パンクのバンド、999のシングル曲を集めたアルバム。
ポップでキャッチーで。なにより疾走感命の999のナンバー。
そいつが15曲もまとめて聴ける、なんともご機嫌なアルバムなのです。
999ってのは英国での緊急通報番号(日本で言うところの110とか119みたいなもの)らしくて。
なるほどなと。確かに。どのナンバーもその慌ただしさ、緊急感に溢れてるなと。
それでいて。ヴォーカルにちょっと癖があって。一筋縄じゃいかない感じもあって。
正統派でありながら曲者でもあると。その比率と言うか、塩梅もいい加減なんですよね。
どちらかと言えば。パンクの弾けたところ、ダークじゃないポップ・サイドを代表するバンドかなと。
まぁ、自分としてはそう評価してるんですけど。これが。日本じゃまた殆ど知られていないと。
そもそも'70年代パンクをリアル・タイムに聴いてたロック・ファンなんてね。
今でこそ。当時から日本でも盛り上がってたとか思われてますが。圧倒的に少数派だったからなぁ。
しかも。その殆どが。ピストルズとクラッシュ止まり。いってストラングラーズとかダムドまでかなと。
そんな感じでしたからね。仕方ないんですけど(自分の周りには自分も含めて3人はファンがいますが・・・)。
こいつを聴かないのは勿体ないぞと。声を大にしていいたいなぁ。とにかく。もう。
針を落とした瞬間から。ガキみたいに。そこらじゅうを駆け回って、跳びはねたくなりますからね。
理屈抜きに。体にきて。突き動かされて。わけわかんないけど元気になっちゃう。それもまた。
怒りや焦燥と共に拳を突き上げさせるのと同じ様なパンクの効能。それを実感させてくれる999なのです。

何も。
何も。
こんな時に。
こんな夜に。
限ってさ。

まぁ。
確かに。
舐めてはいたよな。
兆候は。
あったけど。

いつもの様に。
アルコール消毒して。
一日か。
二日でも。
大人しくしてりゃいいだろうと。

それが。
ミスだった。
そう。
アルコール消毒も。
休養も。

どうだって。
くらいに。
効き目がでやしねぇ。
なんだかなぁ。
何もこんな時に。

今更。
緊急通報も。
間に合わない。
緊急受付たって。
間に合わない。

いっそのこと。
救急車呼んでおいて。
病院じゃなく。
ライヴハウスへ。
直行してもらって。

ストレッチャーの上から。
歌って。叫んで。
拳突き上げて。
怒られてから。
大人しく運ばれるか・・・

はぁ。
まったく。
何だって。
こんな時に。

おい。
何だ?
日頃の行いがどうしたって?
五月蠅いんだよ。
ちょっと、こっちこい・・・

何もこんな時に。



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2015/05/05 Tue *何者? / Eater

20150505thealbum


何者?

自分は。
何者なのか。
それを。
自分は。
語れるか。

名前とか。
性別とか。
年齢とか。
肩書きとか。
そんな。

大して。
意味を持たない。
属性を。
外して。
語れるか。

何を思ってきたのか。
何を感じてきたのか。
何をしてきたのか。
そして。
何処へ行きたいのか。

年齢とか。
肩書とかに。
頼らずに。
何者かであり得るのか。
どうなんだろう。

『The Album』'77年リリース。
英国のパンク・バンド、イーターの1stにして唯一のアルバム。
アルバム制作時のメンバーの平均年齢が僅か16歳だったことで話題になって。
アルバムの邦題は『パンクでぶっ飛ばせ』だったかな。
兎に角。その年齢が。特に日本では騒がれて。そのことばかり注目を浴びてた様な。
今考えれば、あのフリーだって1stアルバム制作時は全員10代だったんだしね。
それほど騒ぐことかとも思うんですが。まぁ、レコード会社としては何でもいいから。
“売り”が欲しかったんでしょうね。デヴィッド・ボウイやルー・リードのカヴァーと共に。
アリス・クーパーの「Eighteen」を「Fifteen」としてカヴァーしてるのもその意向に沿ったのかなと。
しかし。それ以外は全曲メンバーのオリジナルで。年齢云々関係無しに。
真っ向勝負の、疾走感に溢れる実に清々しいパンク・・・ってのも変な表現ではありますが。
その駆け抜け方がカッコいいんですよね。年齢なんかじゃなくてね。そっちを売ってればねと。
もうちょっと長続きできたんじゃないかと。惜しく思うところもあるんですけどね。
まぁ、ピストルズやクラッシュ、ダムドなんかと比較すると流石に毒気は薄いからな。
でも。そのぶん。息を切らしながら全力疾走、パンチ打ちまくりってのが新鮮でいいんだけどなぁ。
何で蟻なのかわかりませんが(捕捉するもの?)、このジャケットも当時から印象的だったかな。
年齢とかの先入観無しで勝負させてみたかったバンドではありますね。

何者?

貴方は。
何者なのか。
それを。
貴方は。
語れるか。

名前とか。
性別とか。
年齢とか。
肩書きとか。
そんな。

大して。
意味を持たない。
属性を。
外して。
語れるか。

何を思ってきたのか。
何を感じてきたのか。
何をしてきたのか。
そして。
何処へ行きたいのか。

年齢とか。
肩書とかに。
頼らずに。
何者かであり得るのか。
どうなんだろう。

人と。
会話するのに。
つきあうのに。
年齢や。
肩書きとか。

そんな。
ものしか。
基準に出来ないなんて。
虚しくないか。
悲しくないか。

人に。
語れるものが。
誇れるものが。
年齢と。
肩書きだなんて。

そんな。
ものにしか、
頼れないなんてのは。
情けなくないか。
惨めじゃないか。

勿論。
年齢を重ねてきて。
得た知識とか知恵とか。
肩書きを手にする為にしてきた。
経験とか体験とか。

それは。
尊重するし。
耳も傾けるし。
時には。
盗ませてももらうけど。

自分が。
貴方が。
何者かを。
語れるのが。
年齢とか肩書きだけじゃ困るよな。

自分は。
貴方は。

何者?



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2015/05/04 Mon *魘されて、夢うつつ / 頭脳警察

20150504zunokeisatsusecond


発熱。
発汗。
意識朦朧。
どうやら。
風邪に憑りつかれたか。

熱いし。
寒いし。
時間も。記憶も。
途切れ途切れ。
横たわって。のたうち回って。

何かが。
聞える。
何かを。
呟いている。
意味があるのか。ないのか。

魘されて。
夢うつつ。
いまこの時間だけは。
現実から逃避して。
真の思いが聞えるのか。真の言葉を発するのか。

それなら。
それで。
この何とも。
気怠く。澱んだ。
空気の中に沈んでいるのも悪くはない。

『2nd Album』'72年リリース。
問題の1stアルバムが発売禁止になり。
その直後に制作された頭脳警察の2ndアルバム。
まぁ、1stはライヴ・アルバムだったので。初のスタジオ録音となった。
このアルバムこそが頭脳警察の正式なデビュー・アルバムって捉え方もあるかな。
にも関わらず。このアルバムも実は直ぐに発売禁止となって。
再発されるまで10年近くかかったんだとか。要は反社会的、公序良俗を乱すってこと。
まったく。昔から。この国っての下らない国だったんだなと。
今は1stも、このアルバムも普通に流通してるのかな?少しはこの国が真面になったから。
とんでもないな。このアルバム、頭脳警察を聴いても何にも感じない鈍い世の中になったから。
お国も安心して野放しにしているそれだけだろう。要はそれだけ俺達は舐められてるってわけだな。
パンタとトシのギターとパーカッションから奏でられるサウンドは時には長閑に感じられる時もあり。
それが故にその歌詞の激しさ、鋭さが際立つ。そう。大声で騒ぐだけが反抗じゃないんだと。
そんなことを教えてくれたのは頭脳警察だったんだよな。目をつけられようが。目の敵にされようが。
それでも。闘い方は幾らでもあるんだぜと。簡単に心折れて、膝を屈してるんじゃねぇよと。
振り上げた拳の、手にした銃の使い化方は幾らでもあるはずだ。諦めずに考えるんだよと。
そすいねぇと。気づかないうちにとんでもないことになるぜ、とんでもない世の中が来るぜと。
40年前から頭脳警察は警告を発していたわけだ。どれだけの人間が気づいたかは知らないけど。
そして。間違いなく40年前より袋小路に追い詰められてる俺達は恐らく選択を迫られるんだろうな。
目を背けてコミック雑誌でも読み続けるか、銃を手にして最後まで自分の意志を貫いてみせるか。どうする?
ところで。サウンド的はやっぱりティラノザウルス・レックスの影響が大きんだなと改めて気付いたりね。

高熱。
嘔吐。
意識混濁。
どうやら。
風邪に居座られたか。

汗だくになったかと思えば。
震えが止まらなくなるし。
時間も。記憶も。
回路がぶっ壊れちまって。
何が何だか。わかる訳もない。

何かが。
聞える。
何かを。
叫んでいる。
意味があるのか。ないのか。

魘されて。
夢うつつ。
いまこの時間だけは。
現実から解放されて。
真の思いが届くのか。真の言葉を叫べるのか。

それなら。
それで。
このどす黒く。
気怠く。澱み切った。
空気の中に沈んでいるのも悪くはない。

さぁ。
切れ切れでいい。
バラバラでいい。
呟け。
叫べ。

吐きだしてしまえ。
いつの間にか。
抱えてしまった。
沈殿してしまった。
なにもかもを。

そして。
思え。
描け。
思う。望む。
世界を一面に。

魘されて。
夢うつつ。
その間に。
準備を。
整えるんだ。

そして。
目が覚めたら。
その手に。
銃をとり。
この世界に一発ぶち込んでやるんだ・・・

魘されて。
夢うつつ。



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2015/05/03 Sun *外道上等 / 外道

20150503gedo


もう。
兎に角。
どうしようもない。
こいつは。
生まれつきだから。

皆で一緒にとか。
皆と同じにとか。
違うことしないとか。
余計なこと訊かないとか。
お揃いとか。お仕着せとか。

大嫌いなんだよ。
そういうのは。
何がどうしようと。
何がどうなろうと。
俺は俺なんだよ。文句があるか。

疎まれようが。
爪はじきにされようが。
受け容れられなかろうが。
それがどうした。
俺が俺であれればいいんだよ。

天邪鬼で結構。
はみ出し者で構わない。
畳の上で死ねなくても。
それはそれでいい。
外道がどうした。上等だよ。

『外道』´74年リリース。
日本のロック界に於いてひたすら異彩を放つ外道。
ギターの加納秀人を中心とするトリオの歪んで激しいサウンド。
それが初っ端から爆発している1stアルバムにしてライヴ・アルバム。
(今回、載せているのは'80年代に再発されたものでオリジナル盤とはジャケット違いです)
兎に角。ラウドでノイジーでスピーディーで。それが故か。
聴いてるとまるで空間が歪んでしまう様な不思議な錯覚を起こさせる外道の世界。
何でもドラマーが暴走族の顔役だったとかで。当時は暴走族の親衛隊がいて。
町田警察署の隣でライヴをやって警官隊をからかって煽ったりとかなり過激なことでも知られていて。
また加納のギターが。その鋭角で疾走する爆発具合が。堪らなく火をつけると言うか。
油に火を注ぐと言うか。こっちのイライラ、ストレス、フラストレーションをぶつけて。
発散させるのに、これ以上のものは無いんじゃ無いかってほどだったんですよね。
針を落としてると。無性に燃えてくる、爆発したくなるんですよね。おら、どかんかいとね。
まぁ、レコード会社に所属して商品化されている以上。したたかな計算もあったんでしょうが。
それを感じさせない。そんなものがあったとしても。それを凌駕する怒りや焦燥を抱えていたのは事実だろうし。
そいつを一気に放出して表現してみせる加納のギタリストとしての腕ってのも相当なものかと。
後、不思議に日本的と言うか。古風な和の世界を感じさせる情緒性も併せ持っていて。そこもいいなと。
何と言っても。バンド名がね。加納が警官に「この外道」と毒づかれたことを茶化して付けたと。
いいなぁ。上等だなぁ。街角で○○公見るだけで何かしらんがムカつく自分には最高に痛快なエピソードだと。

もう。
いいから。
放っておいてくれ。
こいつは。
生まれつきなんだよ。

何で一緒にするんだよ。
何で同ことをさせるんだよ。
違うことすると怒るんだよ。
訊かれても答えられないことがあるんだろ。
お揃いも。お仕着も。

まっぴら御免なんだよ。
そんなのはな。
誰がどう言おうと。
誰がどう仕向けようと。
俺は嫌いなんだよ。文句があるか。

疎まれたところで
爪はじきにされたところで。
受け容れられなかったところで。
そんなものどうでもいい。
俺が俺であることが大切なんだよ。

天邪鬼なんだよ。悪かったな。
はみ出し者でいるのが気楽なんだよ。
生きてるだけで丸儲け。
それだけさ。
外道がどうした。上等だよ。

外道。
上等。
そもそも。
道なんてものは。
踏み外してみなきゃ。

その道自体が。
何なのか。
何処へ繋がってくのか。
わかりゃしねぇ。
だったら。外れてみりゃいいのさ。

短気で。
瞬間湯沸し器で。
エゴイストで。
我侭で。
独善的。

群れるのも。
なつくのも。
なつかれるのも。
まっぴら御免。
だ・か・ら。放っておいてくれ。

外道上等。
路の上。
石ころの様に。
転がり、転がされ。
蹴られて、どこかへ飛んでいく。

それでいい。



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2015/05/02 Sat *ほんの冗談 / The Rokkets

20150502rokketsize


気にするなよ。
ほんの冗談。
そうだ。そうだよな。
きっと。こいつも。
何かの冗談なんだろう。

もう。
いないなんて。
もう。
会えないなんて。
どう考えてもな。

冗談にしか。
思えないんだよな。
だって。ほら。
今にも。
飛び跳ねて出てきそうで。

御免。御免。
吃驚した?
冗談だったんだからね。
さぁ。
夢を見ようよ。

そう。
言ってくれそうじゃないか。
あの。
キラキラの。
満艦飾の衣装でさ。

そう。
本当に冗談で。
この会場の。
片隅で。
笑っているんじゃないかな。

『Rokket Size』'84年リリース。
ロケッツ名義の唯一のアルバム。
シーナさんが産休に入ってたので。
この頃は誠ちゃんはサンハウスの再結成もやってたし。
シーナさん抜きの3人でこのアルバムも制作したんだよな。
(シーナさんは産休前に『Beautiful』ってソロ・アルバムを制作してたよな)
作詞は総て菊、柴山俊之で作曲は総て誠ちゃんだからね。
で、あたりまえだけど誠ちゃんがギター弾いてる訳だから。これはもう。
なんて言うか、サンハウスと言うか、シーナさん抜きのシナロケと言うか。
(厳密には1曲「Dynamite(ダイナマイ)」にのも掛け声で参加してますが)
そうなると。もうね。これは好きな奴にとっちゃ、堪らないわけで。
だってねぇ、日本のカッコいいロックンロールの一つのプロトタイプって。
間違いなくサンハウス~シナロケの流れで菊と誠ちゃんが創り上げたんだから。
もう。諸手を上げて万歳、大歓迎だったわけで。勿論、俺もそんな1人だったんだけど。
発売日を待ち侘びて。レコード屋さんに駆けつけて。家に帰って。針を落として。
その瞬間から・・・既に30年以上。ずっと聴きつづけてきたアルバムで。
自分の中ではある意味で。日本のロックンロールのカッコ良さの判断基準になってるかな。
菊と誠ちゃんですからね。「Black Snake (ブラック・スネーク)」「Get It On Baby (ゲット・イット・オン・ベイビー)」...
そして「I'm Flash"Consolation Prize"(ホラ吹きイナズマ)」なんてねぇ、痺れるんだよなぁ。
勝手に自分のサブ・テーマに決めていて。そうさ。これからも、ほんの冗談と嘯いて転がっていくんだな。

気にするなよ。
ほんの冗談だよ。
そうだ。そうだよね。
きっと。こいつも。
やっぱり冗談だったんだな。

そう。
いるんだよな。
もう。
目には見えなくても。
どう考えてもさ。

冗談だったんだ。
だって。ほら。
歌ってる。叫んでる。
そこで。
飛び跳ねてるじゃないか。

御免。御免。
吃驚したよね。
冗談なんてよくあるでしょ。
さぁ。
夢を見続けようよ。

そう。
夢を見続けるんだよな。
あの。
キラキラの。
ミニスカートの後姿を追いかけて。

そう。
本当に冗談じゃなくて。
この会場の。
片隅で。
笑っているんだろうな。

気にするなよ。
ほんの冗談。
夢を見る為には。
現実を直視しなきゃならない。
わかってるさ。

わかってるから。
冗談めかして。
冗談に紛らして。
現実と闘うのさ。
そして夢を見続けるのさ。

これからも。
色んな現実に。
直面し。闘いながら。
そんな時こそ。
嘯くのさ。

気にするなよ。
ほんの冗談ってな。
だから。爆発させるぜ。
3-2-1-0。
ダイナマイト!



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2015/05/01 Fri *とりあえず、そして、いつか / カルメン・マキ & OZ

20150501ozthird


季節が。
変わっていく。
まるで。
駆けるが如く。
勢いよく。

新緑を。
横目で見ながら。
俺も。
とりあえず。
駆け出してみる。

何処まで。
何処へ。
どうして。
総ては。
わかりはしない。

ただ。
今までも。
駆け出して。
走り続けてきた。
だから。
とりあえず。

此処では無い。
何処かまで。
今じゃ無い。
先へ向かって。
そして。いつか。

彷徨いながらでも。
流離いながらでも。
今よりも。
高く。白く。
空の上へ。雲の彼方へ。

『Ⅲ』'77年リリース。
カルメン・マキ&OZの事実上のラスト・アルバム。
既に10月に解散しており。その2ヶ月後にリリースされたと。
更には'78年には2枚組のライヴ・アルバムもリリースされていますが。
針を落とすと。前の2枚のアルバムと比較してややポップになった印象も受けますが。
聴き進んでいくうちに。OZのサウンドは何も変わっていないことに。
それどころか。より抒情性を蓄えて広がっていっていることが感じられたりします。
ギタリストとして、全曲を作曲している春日博文(ハチ)の才能の凄さを改めて思わされます。
またライナーに使われている写真や、歌詞の内容からマキの自叙伝の様な趣きもあって。
全曲の作詞を担当している加治木剛の才能にも改めて敬服したくなりもします。
(因みに加治木剛ってのは後のダディ竹千代で、春日博文とは高校の同級生だったんだとか)
そして何と言ってもマキの歌声。その歌声は、どんな歌い方をしようと凛として一本筋が通っていて。
故に、パワフルにシャウトしようが、柔かく語りかける様であろうが、暗い影を感じさせ様が。
いつでもその歌声を通じて言霊が伝わってくるのです。まるで巫女であるかの様に。
その歌に込められた思いや、その言葉に込められた意志が生き生きと目の前で舞ってみせるのです。
あのセンセーショナルなデビューから、OZ等のハード・ロック時代、そして現在の活動まで。
表現方法に変化こそあれ。それを歌いこなす技量、そして根底にある凛とした一本の筋。
更には。未だに高みを目指して前へ前へと走り続ける姿勢。その総てがこのアルバムにもあるのです。

季節が。
進んでいく。
まるで。
駆けるが如く。
勢いよく。

青空を。
見上げながら。
俺も。
とりあえず。
駆け出してみる。

何処まで。
何処へ。
どうして。そこまで。
何一つ。
わかりはしない。

ただ。
今までも。
駆け出したら。
止まらずに走り続けた。
だから。
とりあえず。

此処では無い。
何処を見つけるまで。
今じゃ無い。
未来の尻尾が見えるまで。
そして。いつか。

どれだけ彷徨っても。
どこまで流離っても。
今よりも。
高く。青く。
空の上へ。雲の彼方へ。

飛んでみたい。
誰かが辿り着いたのなら。
俺にだって。
可能性はある筈。
だから。とりあえず。

跳んでみたい。
誰かが乗ってみせたのなら。
俺にだって。
やってやれない事はない、
そして。いつか。

青い空を。
白い雲に乗って。
漂いながら。
思いきり。
大きな声で歌ってみたい。

とりあえず。
そして。
いつか。
その日を目指して。
ロックンロールするのさ。



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2015/04/30 Thu *だって男の子なんだもん / Lightnin' Slim

20150430roosterblues


だって。
男の子なんだもん。

女の娘に。
会ったなら。
顔はチェックっするよね。
でさ。まぁ。その。
胸とか。お尻とか。脚とかね。

一応は。
意識しなくても・・・
意識してだな。
見てるよね。
目がいかない訳がない。

だって。
男の子なんだもん。

女の娘に。
会ったなら。
好みだとか。
好みじゃないとか。
意識しない訳がない。

だって。
男の子なんだもん。

女の娘に
会ったなら。
何とかならないかと。
まぁ。その。あれを。
考えない訳がない。

そいつが。
なくなったら。
もう。
男でいる必要が。
ないもんな。

『Rooster Blues』'60年リリース。
ルイジアナ・ブルースを代表するレコード会社、エクセロ。
その四天王の一人だった、ライトニン・スリムの1stアルバム。
ルイジアナ・ブルースと言うと。どうもホンワカした雰囲気を想像しますが。
確かに。緩くもあるのですが。その中にシカゴ・ブルースの洗練と。
テキサス・ブルースの泥臭さを巧みに取り入れていてなかなかに戦略的だったりして。
特に、このスリム(伊達男)はデビューした時に既に40代後半だったこともあって。
その独自なスタイル、潰れた様な歌声。ギターとドラムスとブルース・ハープだけの構成で。
それで圧倒的な迫力を飄々と醸し出してみせると言う。なかなかの曲者であります。
で、その蛙の潰れた様な歌声が、聴きつづけるとだんだんと癖になってくるんですよねぇ。
アルバム・タイトルにもなってる「Rooster Blues」が最大のヒット曲な訳ですが。
雄鶏が雌鶏を誘えば、猫が鼠を誘い、蛇が蛙を誘って。アリゲーターがクロコダイルを誘いと。
ブギで踊りながら一晩中、ロックしようぜって歌ですからね。ここで言うロックってのは・・・わかりますよね(笑)。
40代後半で、こんなえげつない、正直なブルースを歌ってヒットさせちゃうんですからね。
流石は伊達男ってところでしょうか。明け透けなんだけど。カッコいいと言う。
やはり、男たるもの。これくらいじゃないとね。いけないんじゃないかと思う訳ですよ。
いい女に会っても、目で追いもしなけりゃ、口説きたいとも思わない様になっちゃ。あわよくばって気持ちがね。
無くなったら。それで終わりじゃないかと。ましてやブルースなんかに魅せられてるんだからね。

だって。
女の娘なんだもん。

男の子にに。
会ったなら。
顔はチェックっするよね。
でさ。まぁ。その。
背の高さとか。胸の厚みとか。脚の長さとかね。

一応は。
意識しなくても・・・
意識してだな。
見てるよね。
目がいかない訳がない。

だって。
女の娘なんだもん。

男の子に。
会ったなら。
有りだとか。
無しだとか。
意識しない訳がない。

だって。
女の娘なんだもん。

男の子に
会ったなら。
何とかならないかと。
まぁ。その。あれが。
過ぎらない訳がない。

そいつが。
なくなったら。
もう。
女でいる必要が。
ないもんな。

俺はただ。
お前と。
やりたいだけ。
やりたいだけ。
やりたいだけ。

でもさ。
別に。
綺麗だからとか。
可愛いからだとか。
スタイルがいいからだとか。

それだけじゃなくて。
人間として。
生物として。
共感とか共鳴して。
愛しくて堪らなくて。

だから。
もう。
ただ。
無性に。
抱きしめたいだけ。

俺はただ。
お前を。
抱きしめたいだけ。
抱きしめたいだけ。
抱きしめたいだけ。

だって。
男の子なんだもん。

そして。
女の娘なんだもん。

それだけなんだよね。



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2015/04/29 Wed *変化の兆し / Albert Collins

20150429theresgottabeachange


風が。
空気が。
囁きかける。
ここだよ。
ここへおいでよと。

導かれる様に。
誘いのままに。
その道を行く。
辿り着いて。
見上げて。息をつく。

気配がする。
匂いがする。
引き寄せる。
ここだ。
ここまでこいと。

挑むかのように。
意を決して。
その坂を上る。
辿り着いて。
見下ろして。息を吸う。

どうだい。
どうだい。
何か感じないかい。
何かが過ぎらないかい。
何かが違わないかい。

目が。
耳が。
身体が。
精神が。
何かに触れようとしている。

『There's Gotta Ba A Change』'71年リリース。
テキサスのブルース怪人、アルバート・コリンズ。
テレキャスから弾き出されるクールなサウンドが最大の特徴で。
そのコリンズが、新境地に挑んだ異色のアルバム。
プロデューサーにイーグルスとの仕事などで知られることになるビル・シムジクを迎え。
バックには、あのジェシ・エド・デイヴィスも参加するなど。
明らかに。それまでのサウンド、イメージからの変化を狙っています。
ちょっと狙い過ぎ、やり過ぎちゃったかなって部分も無きにしもあらずで。
知らずに耳にしたら、最初はスワンプ・ロックのアルバムかなと感じるかもと。
そして。スワンプ・ロックとして聴くとこれがまた良かったりするので。
コリンズって人は、その見た目や評価と違って実は器用な人だったのではないかと思うんですけどね。
まぁ、ヴォーカルが線が細いと言うか頼りなさ気なのは相変わらずですが。
そのスワンプなサウンドを背景にしながらもここぞってところでは切れ味鋭いあのギターで。
切り込んで、ぶった切ってと。そのクールながらもファンキーなギターが全開になって。
その瞬間の快感は流石はコリンズってところでしょうか。クールなんだけどファンキー。
そう冷気が迸ってるのに聴く者を熱く昂らせる。それがコリンズですからね。
「Get Your Business Straight」なんて、ファンキーでスワンピーな曲はコリンズ唯一のシングル・ヒットですし。
にも関わらず。この後数年間は録音契約に恵まれず不遇な時代が続くことになるのですが。
う~ん。ここでの変化への挑戦が、'80年代以降のアリゲーターでの飛躍に繋がったと思いたいかなぁ。

風が。
空気が。
囁きかける。
どうだい。
ここだっただろうと。

導かれたのか。
誘いに乗ったのか。
その道を来て。
辿り着いて。
見回して。そうかもなと。

気配が。
匂いが。
引き寄せて。
どうだ。
ここなんだよと。

引き寄せられたのか。
乗せられたのか。
その坂を上って。
辿り着いて。
見下ろして。そうかもねと。

どうだろう。
そうだな。
何か感じてるかな。
何かが過ぎっていったかな。
何かが違ってるかな。

目が。
耳が。
身体が。
精神が。
何かに触れ、変わろうとしている。

山の緑。
海の輝き。
静謐な空気。
何かが満ちている。
何かに包まれている。

その中で。
何も考えずに。
静かに。
自然に。
眠りに引きこまれ。

落ちて。
漂い。
流離い。
戻って。
ゆっくりと目を覚ます。

あぁ。
そうだねと。
風に。空気に。
気配に。匂いに。
答えてみる。

今は未だ。
わからないけど。
何かが変わる。
変化の兆し。
それだけは確かに授かったみたいだよと。



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2015/04/28 Tue *兎の尻尾はいらない / Muddy Waters

20150428atnewport


兎の尻尾はいらない。

力が。
精気が。
魔法が。
欲しくなったら。
その時は。

探して。
駆けつけて。
その音に。
身も心も。
任せればいい。

そうすれば。
力が漲り。
精気が蘇り。
魔法が手に入る。
そうすれば。

もう。
恐いものなんか。
ありゃしない。
世界を相手にしてでも。
闘える。

勝ち目の無さそうな。
闘いにも。
怯むことなく。
挑める。臨める。
天使だって堕としてみせる。

『At Newport』'61年リリース。
'60年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演したマディ・ウォーターズ。
オーティス・スパン、ジェイムス・コットン等を従えて意気揚々と乗り込んだ、その模様を収めたライヴ・アルバム。
熟成したバンドを従えて貫録十分に、余裕たっぷりに。自らのブルースを披露するマディ。
どうだい。これが本物の、シカゴの、俺のブルースだぜってなもんでしょうか。これがいいんですよね。
最初は、その貫禄に呑まれたのか、恐らくは白人が多かった聴衆はしずかなもんで。
えっ、これが伝説のライヴなのと驚いたりもするのですが。こう。ゆっくりと。じわじわと。侵食してくんだな。
多くの聴衆が初めて目にしたであろう本物のブルースに言葉を失っていたのが、だんだんと火をつけられて。
ひっくり返してB面に針を落とすと。もうね。明らかに聴衆の、客席の温度が違うのがわかるんですよね。
完全にマディのブルースにやられれて。その魔法に掛けられて陶酔してますからね。流石はマディ。
2部に分けて収録されている「Got My Mojo Workin'」の放つ熱気、魔力。
この心のマディは未だ40代か。まだまだ精気に溢れて。そのギラギラしたブルースで完全にノックアウトと。
後年のすっかり有名になって。端っから客席が燃えてるライヴも悪くは無いんですけど。
この。最初は戸惑っていた客席を。そのブルースで最後は燃え尽きさせる。これぞライヴの醍醐味かなとも。
ところで。この'60年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルは暴動騒ぎの影響で途中で中止になっていて。
結果として。ここに収められているマディのステージがフェスティヴァル全体の最後のステージになったと。
(マディのブルースが火に油を注いだってことは無いとは思いますが・・・)
そこで黒人詩人が急遽、即興で書き上げた歌詞にスパンが曲をつけて。
ステージの最後に「Goodbye Newport Blues」としてスパン自らがしみじみと歌って。聴衆が聴き入って。
やがて暴動も終息に向かったと。このスパンの抒情漂うブルースもまた素晴らしい意外の言葉が無いのです。

兎の尻尾はいらない。

力が。
精気が。
魔法が。
足りなくなったら。
その時は。

探して。
駆けつけて。
そのビートに。
身も心も。
委ねればいい。

そうすれば。
力が戻り。
精気も蘇り。
魔法が再び効きはじめる。
そうなりゃ。こっちのもの。

もう。
恐れるものなんか。
ある筈もない。
宇宙を相手にしてでも。
闘える。

勝ち目の無さそうな。
闘いでも。
一発逆転その意気で。
突っ込める。ぶち込める。
女神だって落としてみせる。

兎の尻尾はいらない。

そんな。
小道具に頼らなくても。
俺達には。
いつでも。
力を、魔力を与えてくれる。

そんな。
いかした奴等がいる。
そんな。
いかした音がある。
それさえあれば。

兎の尻尾はいらない。

そんな。
呪いに頼らなくても。
俺達には。
いつでも。
力を、精気を蘇らせてくれる。

そんな。
いかした奴等がいる。
そんな。
いかしたビートがある。
それさえあれば。

世界でも。宇宙でも。
相手にできる。闘える。
天使でも。女神でも。
恋ができる。モノにしてみせる。

兎の尻尾はいらない。



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2015/04/27 Mon *例えば俺が死んだら / Howlin' Wolf

20150427moanininthemoonlight


例えば。
俺が死んだら。

泣かなくていい。
通夜や葬式なんて。
まっぴら御免。
なんだ。
逝っちまったのかと。

思い出さなくていい。
忘れてもらっていい。
まぁどこかで。
何かの曲を聴いたら。
そう言えばあんな奴がいたなと。

それでいい。
生きてるだけで丸儲け。
死んじまったらそれっきり。
それがいい。
そうしてほしい。

ただ。
ある夜。
道を歩いていて。
ふと思いだしたら。
立ち止って。

あいつ。
逝っちまいやがって。
しょうがねぇなと。
愚痴ってくれれば。
それでいい。

輪廻なぞ。
信じないから。
その時は。
この俺を。
ちょっとだけ思ってくれれば。それでいい。

『Moanin' In The Moonlight』'59年リリース。
ハウリン・ウルフのチェスでの初めてのアルバム。
'54年から'58年に録音された音源から選曲されています。
メンフィス出身のウルフ、サンとチェスで争奪戦になって。
結果的にはチェスが獲得したのですが。「Moanin' At Midnight」が決め手になったんだとか。
このアルバムがリリースされた時点で既に49歳と遅咲きながら。
その南部の臭いが濃厚に漂うブルースは直ぐに聴衆の心を掴んで。
あっという間にマディ・ウォーターズのライヴァルになったと。とにかく。
ラフでダーティでワイルドで。洗練されたシカゴ・ブルースとは一線を引きながらも。
したたかにシカゴ・スタイルも取り込んでいったその様も伝わってきます。
とにかく。根っからのブルースマンで生涯、白人聴衆の前で歌うことを好まなかったと。
その野生が、その野生の叫びが聴く者の心を震わせる。これぞウルフの真骨頂です。
絵空事では無い、生々しいブルース。それこそが特に黒人聴衆の心を捉えたんだろうなと。
シカゴのチェスに所属しながらも生涯魂はメンフィスにあったんだろうなと思わされます。
商売を考えたら大都市のシカゴも名門チェスに所属するのが得策だと。
だけど魂だけは絶対に売り渡さないぜと。その頑固さが、ストレートに歌声にも表れているウルフです。
そんなウルフの歌声、魂が人種の枠を超えて。例えばブライアン・ジョーンズの心をも捉えたと。
そこには。真夜中に月に向かって吠えてくれれば俺の弔いとしては十分だぜと言い切る。
そのウルフの本物の根性、ブルース魂が如何に強力だったのかを伝える証になってるかなと。
そんな事も思わされます。ヒューバート・サムリン等を従えながらも。マディとは異なり。
どこか孤高な姿が思い浮かぶウルフ。生涯一匹狼、一ブルースマンを貫いたんですよね。

例えば。
俺が死んでも。

泣かないでくれ。
通夜や葬式なんて。
してくれるな。
なんだ。
くたばっちまったのかと。

思い出すこともない。
忘れてしまえばいい。
まぁどこかで。
聴き覚えのあるフレーズが流れてきたら。
そう言えばあんな奴もいたなと。

それがいい。
生きてるだけで丸儲け。
死んじまったらそれっきり。
それでいい。
そうしてほしい。

ただ。
ある夜。
道を歩いていて。
ふと過ぎりでもしたら。
立ち止って。

あいつ。
もういねぇんだなと。
馬鹿じゃねぇのと。
毒づいてくれれば。
それでいい。

生まれ変わりなぞ。
信じないから。
その時は。
この馬鹿を。
ちょっとだけ思ってくれれば。それでいい。

月明かりの下。
馬鹿で。
頑固で。
融通が利かなくて。
気が短くて。

ロックとか。
ブルースとか。
ソウルとか。
そんなことしか。
頭になくて。

女の娘の。
お尻ばかり追いかけて。
ジャックばかり。
飲んでた。
馬鹿な野郎がいたなと。

そうだな。
30秒でも。
思ってくれれば。
それで十分。
感謝するぜ。

例えば俺が死んだら。
真夜中。
月に向かって。
馬鹿野郎と一言。
吠えてくれれば。それでいい。



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