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2015/05/30 Sat *いつか笑える日まで / 瀬川洋

20150530pierrot


そうだよね。
いいことばかりじゃなくて。
なんだか。
このままでは。
押し潰されてしまいそうで。

泣けてくるし。
悔しいし。
苦しいし。
上手く表情を。
つくれもしないし。

そうだよね。
泣いてる自分。
悔しい自分。
苦しんでる自分。
そんな自分の。
表情は見たくないよね。

俺も。
同じなんだ。
泣けてくるし。悔しいし。
苦しいし。表情は貼りついてるし。
だから。力になりたくても。

隣に腰かけて。
話を聞いて。
少しでも。心を寄せて。
無理すんなよとか。頑張ろうぜとか。
そんな陳腐な台詞を口にするしかできなくて。

情けなくて。
泣けてくる。
悔しくて。
腹立たしくて。
ついつい。固まってしまうんだ。

『ピエロ』'72年リリース。
瀬川洋の唯一のソロ・アルバム。
ご存じの方には説明するまでも無いけれど。
ダイナマイツのリーダーとして山口冨士夫等を率いて。
米軍キャンプのクラヴ周りで徹底的に鍛えられたと言う。
その歌声とギターは。唯一無比の魅力に溢れていて。
洋楽だとか邦楽だとかの壁など軽く超えてしまうレベルにあります。
根底にはブルースやR&Bがあり。そしてカントリー・ロックやスワンプ・ロックにサザン・ロック。
そんな吹き抜ける風と立ち上る砂埃。そこで生きている人々。
その情景が匂いや空気と共に目の前に表れてくる。その“生きている”表現力に驚かされます。
発売された当時は商業的な成功には至らなかったとか。
そうだよな。女々しいフォーク・ソングが主流だった世の中に。
淡々と飄々としながらも骨太な歌詞とサウンド。多くの人が理解できなかったのも無理は無いかと。
でも。それでも。それだからこそ。ここに記憶された歌声とギター、そしてサウンドは。
一本筋が通っていて。今の活動へとも続いていると。その変わらない様、その姿勢は。
それこそがロックだと。時流などに左右されず、我関せず。信念の下にやり続けること。
それも声高に叫ぶのでなく、味わい深く語る様に大切なことを歌い続けること。
何故、俺達がロックに魅せられ、ロックをやり続けるのか、聴きつづけるのか。答えの一つがここにあります。

そうだよね。
不気味な空気が広がって。
このままじゃ。
間違いなく。
押し潰されてしまいそうで。

涙溢れてくるし。
震えるし。
辛いし。
自然に笑うことも。
忘れてしまいそうだし。

そうだよね。
涙溢れてる自分。
震えてる自分。
辛さに心折れそうな自分。
そんな自分じゃ。
笑顔も忘れちゃうよね。

俺も。
同じなんだ。
涙溢れるしし。震えるし。
辛いし。気付くと笑顔を忘れてる。
だから。助けになりたくても。

隣に腰かけて。
話を聞いて。
少しでも。心を寄せて。
腕に触れてみたり。背中に触れてみたり。
そんなささやかなことしかできなくて。

情けなくて。
涙溢れる。
辛くて。
震えたままで。
ついつい。笑顔を失ってしまうんだ。

でも。
それでも。
貴方のことは。
君のことは。
誰かのことは。

忘れたりしない。
陳腐な台詞。
ささやかなふれあい。
それでも。それだけでも。
忘れたくはない。

今は。
泣いて。
悔しくて。
苦しくて。
表情を失っても。

今は。
涙溢れて。
震えて。
辛くて。
笑顔を失っても。

押し潰されずに。
いつか笑える日まで。
その日まで。
俺で良ければ。
ピエロを続けてみる。

貴方の為。
君の為。
誰かの為。
そして。
自分の為。

ピエロを続けてみる。
貴方が。
君が。
誰かが。
自分が。

いつか笑える日までね。



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