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2015/05/31 Sun *新宿の片隅 / Sion

20150531sion


この世界。
この社会。
そこから見れば。
ちっぽけな。
存在なんだろうな。

日本。
東京。
新宿。
歌舞伎町。

その。
片隅。
如何わしく。
胡散臭い。
ビルの半地下。

扉を開けるのも。
躊躇われる。
一際怪しい。
そんな。
ちっぽけな空間。

そこが。
一際熱く。
一際アナーキーで。
一際御機嫌な。
空間だなんて。

知らないだろう。
知らなくていい。
扉を開けるからには。
足を踏み入れるには。
それなりの覚悟がいるからさ。

でも。
そうさ。
真実なんてのは。
そんな片隅にこそ。
あるもんなんだぜ。

『Sion』'86年リリース。
Sionのメジャーでの1stアルバム。
当時はアナログからCDへの移行期で。
このアルバムも。アナログ盤、カセット、CDと三種類の形態でリリースされて。
このアナログ盤は8曲収録で。「俺の声」と「ハード・レイン」はシングル盤でのリリースだったな。
CDには全部収録されてたんだけど。どうもCDって好きじゃなかったんだよな。
本当にいいアルバムで。当時は結構聴き込んで。ライヴも観に行ってたな。
それが。何だかやたら泉谷しげるのフォロワー扱いされてりとか。
新宿でフーテンしてたってイメージばかりが独り歩きする様になって。
レコード会社とかプロモーターの煽りだったんだろうけど。イメージが固定されてしまった感があって。
まぁ、正直。初期の何枚かまでしか熱心に聴いてないんだよな・・・
でも。このアルバムは本当によく聴いたな。擦り切れずに今でも聴けはするけどさ。
その1曲、1曲の歌詞が。当時の自分の状況や心境に寄り添う様で。
まるで自分の代わりに歌っていてくれる様で。アパートで膝を抱えて聴いてたっけな。
まぁ、元々社会不適合者で。何者にもなりたくなかったんだけど。死ねなかったし、莫大な遺産も無かったし。
生きてはいかなきゃならなくて。で、徹底的に弾き返されて潰されて。こんなちっぽけな存在だったんだなと。
だから。とにかく歌詞が沁みたんだよなぁ。唯一の違いはSionはそれでも行き様としてたんだよな。
ちっぽけで、はみ出し者だろうと。片隅ででもいいからと。当時はそこまでは感じはしなかったけど。
そうだな。このアルバムも。俺を生かしてくれた1枚かもな。こっちは相変わらずチンピラのままだけど(苦笑)。

この世界。
この社会。
そこから見れば。
ちっぽけな。
存在なんだろうな。

日本。
東京。
新宿。
歌舞伎町。

その。
雑踏。
その中の。
豆粒より。米粒より。
ちっぽけな存在。

いなくなろうが。
誰も困らず。悲しまず。
どうなろうが。
誰も気に留めない。
ちっぽけな存在。

それでも。
熱くならずにいられない。
アナーキーにしか生きられない。
敵わいとわかってても。
突っ張らずにはいられない。

知らないだろう。
知らなくていい。
その扉を開けたからには。
足を踏み入れたからには。
あんたも仲間入り。後戻りはできないんだから。

でも。
そうさ。
居場所なんてのは。
そんな片隅にこそ。
あるもんなんだぜ。

この。
見た目だけは。
綺麗で。
便利な。
社会。

その。
裏でちゃくちゃくと。
支配が進む。
重苦しくて不気味な。
社会。

そこが。
居心地がいいなら。
そこを。
居心地良しとするなら。
此処へはこないことだ。

ちっぽけでも。
敵わなくても。
ただ妥協はしないと。
ただ押し潰されはしないと。
豆粒にも。米粒にも。意地はあるぜと。

ならば。

新宿の。
片隅。
如何わしく。
胡散臭い。
ビルの半地下。

扉を開けるのも。
躊躇われる。
一際怪しい。
そんな。
ちっぽけな空間。

その扉を開けて。
足を踏み入れて。
一矢報いてやろう。
その為の刃を磨こう。
そう。新宿の片隅・・・でな。



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