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2015/06/05 Fri *うるると / Jesse Ed Davis

20150605ululuuk


なんで。
どうして。
わからん。
理解できない。
なんなんだ。

なにを。
どうしたら。
わからんが。
理解できないが。
こんなことになるんだ。

なにを。
やってたんだ。
なんで。
手を打たなかったんだ。
その結果がこれか。

頭を抱えたくなる。
築いてきたものが。
足元から崩れようとしている。
誰も気づかなかったのか。
そんな筈はないよな。

呆れて。
惚けて。
やがて。
腹の底から。
沸々と沸きあがるものが。

いかん。
いかん。
瞬間湯沸かし器を。
稼働させちゃならない。
まだ早い。

ここは。
ここのところは。
うるると。
さらっと。
涼しい顔で。

『Ululu』'72年リリース。
ネイティヴ・アメリカンのギタリスト、ジェシ・エド・ディヴィスの2ndアルバム。
ジェシはそのキャリアに比してソロ・アルバムを僅か3枚しか遺していませんが。
(セッション活動は多く。特にジョン・レノンのソロ・アルバム等が印象的です)
その3枚がどれも珠玉と言える出来で。いずれも傑作なのですが。
その中でも。やはり。このアルバムが一番完成度が高く、最高かな。
ここで言う完成度の高さとは、完璧とか隙が無いとかではなくて。
ジェシが、その心の赴くままに。やりたいことをやっている。その術を身につけて。
ギターも、ヴォーカルも。実に心地良く。伸び伸びと。楽しんでやっているのが感じられる。
力まず、焦らず、苛立たず。自然体でギターを奏で、歌を歌っている。
それが、なんとも御機嫌な感覚を聴く者にも自然と伝わって、共鳴する。そこが好きなんですよね。
ゴスペルや、サザン・ソウル辺りが根底にあって。そこにネイティヴ・アメリカンならではの感性。
またザ・バンドの大ファンだったって話もあって。それらがジェシの中で自然に融合して醸成されて。
独特の御機嫌なヴァイブレーションが発生してるんだな。いつ針を落としても落ち着くんですよね。
ジム・ケルトナー、ドナルド・“ダック”・ダン、ドクター・ジョン等のバックアップを受けて。
十八番の泥臭いスライド・ギターと。朴訥としたヘタウマなヴォーカルを。心ゆくまで聴かせてくれる。
このアルバムを聴いてると。自分の中の力みとか、焦りとか、苛立ちとか、怒りとか。
そんな諸々がつまらないものに感じられて。取敢えず、ふっと一息ついて。肩の力を抜いてと。
そして。いつのまにか微笑が浮かんで。鼻歌を口ずさんでいる。ほんと。素晴らしいアルバム、音楽です。

なんでさ。
どうしてさ。
わからんよ。
理解できんよ。
なんだかもう。

なにを。
どうしたら。
こうなるか。
理解できないこともないが。
こんなことにさせてどうするんだ。

なにも。
やってなかったんだな。
なんの。
手を打たなかったんだな。
結果は見えてただろうに。

膝を折りたくなる。
築いてきたものが。
一から崩れようとしている。
誰も予測できなかったのか。
そんな筈はないよな。

呆れて。
惚けて。
やがて。
腹の底から。
沸々と沸きあがるものが。

だめだ。
だめだ。
瞬間湯沸かし器に。
火をつけちゃいけない。
まだ早い。

ここは。
ここのところは。
うるると。
さらっと。
涼しい顔して。

やり過ごそう。
力みも。
焦りも。
苛立ちも。
怒りも。

今は。
未だ。
爆発させずに。
うるると。
さらっと。

流して。
やり過ごして。
ひと息ついて。
微笑浮かべて。
鼻歌でも口ずさんで。

うるると。
さらっと。
涼しくね。
今は。
それでいい。それがいい。



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