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2015/06/07 Sun *今夜も興行が・・・ / The Band

20150607moondogmachine


今夜も。
その街角の。
その店で。
興行が。
ライヴが行われる。

それで。
それだけで。
なんだか。
心が浮き立って。
心が解れて。

ほんの。
ついさっきまで。
苛立ってたり。
悩んでたり。
そんなことは忘れてしまって。

喜々として。
その街へと。
出かけていく。
今夜も。
ライヴが。興行がある。

それが。
それだけのことが。
この夜を。
心安らかに。
ご機嫌にしてくれる。

そんな。
夜が。
日常にある。
そんなことに。
感謝したくなるのだ。

『Moondog Matinee』’73年リリース。
ザ・バンドの5枚目のオリジナル・アルバム。
全曲が古いR&B等のカヴァーであり、特殊ジャケットも懐かしい雰囲気で。
当時、米国で起こっていたリヴァイヴァル・ブームに便乗したかと言われましたが。
元々、ロジャー・ホーキンスのバックを務めてる頃からカヴァーをやっていたので。
逆に。何を今更。俺達はいつでも、やれるんだぜとの貫録を見せつけたんだとも。
尤も。その選曲にはホーキンスとのツアー時代のナンバーは含まれて無いらしく。
その辺はザ・バンドらしいと言うか。さり気なく矜持を示してるとも言えるのかな。
録音に着手したのは長いツアーから解放されたからだとも。
メンバー間に生じ始めていた軋轢を解消する為だったとも言われていますが。
後者かな。ご存知の様に。一枚岩の様に見えながら内部では揉め事も多々あったらしいので。
それでもスタジオに入れば一体となってこれだけの音楽を創造してしまえる。
しかも長いツアーの効能か。演奏に豊かさと艶が増している。本当にバンドだなと。
よく言われますが。バンドって生き物で。ふとした切っ掛け、契機で変化したり、成長したり。
それも。ホーキンスとのツアーからの長い下積み経験を。そしてディランとの共演とか。
あらゆる機会を。諦めずに、そして怯まずに。糧としてきたそんな道程を経てきたからで。
その、こと音楽に対しては揺るぎのない自信がこのアルバムからは感じられるのです。
ミック・ジャガーがザ・バンドのライヴはレコードのままだから面白くない等と憎まれ口をきいてましたが。
逆にライヴの素晴らしさをそのままスタジオに持ち込んだとも言えるわけで。
この地道なツアーで鍛えられた、ザ・バンド。その豊饒なライヴに何処かの街で出会いたかったかなと。

今夜も。
その街角の。
その店で。
興行が。
ライヴが行われている。

それを。
観ていられる。
感じていられる。
体が踊りだし。
心も踊りだし。

ほんの。
ついさっきまで。
刺々しくなってたり。
傷つけてしまったり。
そんなことも赦される様で。

嬉々として。
その音楽の。
熱気の中へと。
今夜も。
ライヴが。興行がおこなわれている。

それが。
それだけのことが。
この夜を。
熱く。
心地よくしてくれる。

そんな。
夜が。
日常にある。
そんなことが。
力になるのだ。

明日から。
また。
退屈な。
時間が。日々が。
待っている。

そんな。
日常が。
いつまでも。
続くようで。
無機質になりそうで。

でも。
また。
いつか。
何処かの街角の。
何処かの店で。

興行が。
ライヴが行われる。
そう思うだけで。
少しだけ。
頑張れる。

それがいい。



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