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2015/06/14 Sun *ひと皮剥けば / Wilko Johnson

20150614pullthecover


ひと皮剥けば。
そんなもん。
すぐに。
ばれちまうのよ。
結構簡単にね。

どれだけのものか。
どれだけ愛情を持って。
どれだけ真摯に向き合ってるか。
ちょっと見れば。
ちょっと聴けば。

わかっちゃう。
不思議と感じちゃうんだな。
特に。
自分がそれなりに入れ込んでるものなら。
どんなに皮を被ったところでね。

本物か。
紛い物か。
真剣か。
茶化してるだけか。
伝わってきちゃうんだなぁ。

ひと皮剥けば。
皆、同じ骸骨。
でも。やってることに。
熱意があるか。
誠意があるか。

心、込めてるか。
魂、焦がしてるか。
そのひと皮通して。
匂いで感じられるんだ。

恐いねぇ。

『Pull The Cover』'84年リリース。
フランス原盤のウィルコ・ジョンソンのアルバム。
タイトル通りに全曲がウィルコが愛して止まないナンバーのカヴァー。
後に’85年辺りのライヴに、このアルバムから何曲か足した英国盤も出てたな。
いつものウィルコ、いつものギター、いつものサウンド。いつもより楽しそうな匂い。
かっての盟友リー・ブリローは御機嫌なロッキン&ブルースのアルバムが創れればそれで満足と。
そんなことを生前に嘯いてたらしいですが。袂を別ったウィルコも同じ様な気持ちでやってるんだろうなと。
以前に来日した時のインタビューで敬愛して止まないボブ・ディランが表紙の雑誌を抱きしめて。
一度でいいからディランと共演できたら、もうそれでいいと少年の様な笑顔を見せたそうなので。
当然このアルバムでもディランのカヴァー「I Wanna Be Your Loner」をやっていて。
他の曲よりもテンションが高く聴こえるのは・・・気のせいかな(笑)。可愛いなウィルコ。
「Messin’ With The Kid」でも「Think」でもあのギター、あのビートが楽しげで。
こんな楽しく、明るいマシンガンにならいくら連射されても構わないなとか思ったりしてね。
兎に角。ウィルコがいかにその楽曲に、オリジネイターに、カヴァーしてきた先達に。
如何に愛情と敬意を持って接してカヴァーに取り組んできたかが直ぐに感じられるのです。
単に話題性だけを狙ったんじゃないんだぜと。そんな心意気と矜持。それもロックンロールの必須条件かな。
ぶっ飛んでて、強面のイメージが強かったウィルコの。真の人柄さえも窺われてね。
そうなると。もう。カヴァーもオリジナルも無くて。愛と真心があればいいのだと感じるのです。

ひと皮剥けば。
そんなもん。
すぐに。
われちまうのよ。
結構あっさりとね。

どんなつもりで。
どれだけの愛情を注いで。
どれだけ真摯に向き合ってきたか。
ちょいと見れば。
ちょいと聴けば。

われちまう。
不思議と伝わっちゃうんだな。
特に。
自分もそれなりに慣れ親しんできたものなら。
どんな皮を被ったところでね。

本気か。
気紛れか。
真剣か。
竹光か。
見抜けちゃうんだなぁ。

ひと皮剥けば。
皆、同じしゃれこうべ。
でも。やってる時に。
愛情があるか。
誠意があるか。

心が込めてるか。
魂を焦がしてるか。
そのひと皮通して。
空気で感じられるんだ。

恐いねぇ。

あぁ、恐い。
紛い物が。
溢れてる世の中でも。
紛れ込めないものも。
紛い物にしちゃいけないものも。

あるんだよね。
そんなものに。
手を出しちゃいけないねぇ。
否、貫き通す。
覚悟があればいいんだよ。

根性決めて。
逃げないで。
やりきれば。
紛い物も。
それなりの価値は出るってもんだ。

だけどね。
ばれたら。
われたら。
簡単に止めちまう。
簡単にケツまくっちまう。

そんな。
ちんけな紛い物は。
頂けないなぁ。
ひと皮剥けば。
みな同じ骸骨。

だからこそ。
何をやるにしても。
腹を決めて。
やらないとさ。
意外と早くボロがでるんだなぁ。

ドロップ・キックも。
ボディー・プレスも。
誰がオリジナルかなんてもう誰も気にしない。
でもそこまでには。
汗と涙と血の結晶がリングに浸み込んでいるんだぜ。

そいつを忘れちゃいけねぇやな。



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