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2015/06/20 Sat *女王は夜来りぬ / Maggie Bell

20150620aqueenofthenightukorg


夜。
夕闇。
帳が下りて。
何だか。
心騒ぐ時間。

黒い影。
ふわりと。
通り過ぎて。
何だか。
温かい予感。

その。
歌声。
仕草で。
夜を着こなして。
微笑んでみせる。

皆の視線が。
その一挙手一投足に。
吸い寄せられた。
その瞬間。
歌声が空気を震わせる。

吸い寄せられて。
魅せられて。
包まれて。
時間や空間から。
切り離される。

夜。
夕闇。
帳が下りれば。
総ては。
彼女に委ねられる。

『Queen Of The Night』'74年リリース。
ストーン・ザ・クロウズのヴォーカリストとして活躍して。
英国のジャニス・ジョプリンとの異名をとったマギー・ベル。
ストーン・ザ・クロウズ解散後に制作した初めてのソロ・アルバム。
マギーの熱く泥臭い歌声を生かして。ブリティッシュ・ブルース、ブリティッシュ・スワンプ。
そんな世界を目指したんだろうなと。そんな狙いとコーネル・デュプリー、スティヴ・ガットらの起用。
なんかそこら辺りは未整理な気がしないのでも無いのですが。兎に角、腕達者な連中を従えて。
生き生きと熱唱するマギーの歌声。その熱さには、女王と称されるだけの貫禄があります。
そして。グラスゴー出身のマギー、どんなにブルージーに、スワンプに、更にはゴスペルを思わせても。
何処かに英国の少し湿った哀愁が漂うところが、やはりジャニスとは異なるマギーならではの個性かな。
その魅力に本人もレコード会社もより意識的になるのは次作を待たねばならないのですが。
それでも。ここでのマギーはバンドの看板としての重荷を下ろした為でもあるのか。
実に伸び伸びとマギーならではの歌を、歌いたかった歌を歌ってる。そんな解放感を湛えていて。
余裕、そして貫録さえも感じさせる。うん。やっぱり女王だなと。
「A Woman Left Lonely」を取り上げているので、ジャニスの歌と比べてみるのも面白いかも。
当然ながら、マギーにはマギーの、ジャニスにはジャニスの良さがあり。どちらが優れてるかなんてのはね。
しかし、○○のジャニスって称された女性歌手って星の数もいるんだろうなぁ。しかたないんだろうけど。
比較されるご本人にとっては迷惑な話かも。そこの貴方、反省しなさいよ。俺もだけどさ(笑)。

夜。
真夜中。
静寂が訪れ。
しかし。
心騒いだまま。

ふわりと。
現れた。
黒い影。
予感は。
確かなものとなり。

その。
歌声。
仕草。
夜を従えて。
余裕で笑ってみせる。

皆の感情が。
その一挙手一投足に。
その歌声に。
瞬間にして惹きつけられる。
空気が共鳴し震える。

時間からも。
空間からも。
解放されて。
包まれて。魅せられて。
ただそこにある。

夜。
真夜中。
元素にまで。
立ち返った記憶。
彼女に支配されている。

夜の。
夕闇の。
真夜中の。
女王。
その魔力が。

示したもの。
見せたもの。
感じさせたもの。
それを。
思う。

空気が。
震え。
包まれ。
引き寄せられ。
魅せられし時。

ただ。
そこにあり。
感じ。
共鳴する。
なにものでも無い元素として。

その。
なにものでもないものが。
集いし時。
何かが動き。
何かが生まれる。

夜。
夕闇。
真夜中。
女王は微笑んで。
去っていく。



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