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2015/07/10 Fri *明けた / It's A Beautiful Day

20150710itsabeautifuldayusorg


明けた。
憂鬱も。
梅雨も。
俺の中では。
少なくとも。

いま。
この瞬間は。
明けた。
見事に。
カラッと。

明けた。
否。
忘れた。
忘れさせられた。
ものの見事に。

奏でられる音に。
響いてくる歌声に。
緊張と弛緩と。
その融和した。
共鳴している空気に。

総てが。
包み込まれ。
総てが。
吐きだされ。
霧散していく。

暗い夜の。
暗い空間に。
確かに。
青空が見え。
飛び立つ翼が見えた。

『It's A Beautiful Day』'69年リリース。
この素晴らし過ぎる、夏のお嬢さんなジャケット。
そしてアルバム・タイトル=バンド名。それだけで素晴らしい。
イッツ・ア・ビューティフルデイの1stアルバム。
ジェファーソン・エアプレイン、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービス、グレイトフル・デッド等と共に。
シスコを中心としたフラワー・ムーブメントを代表するバンドだったイッツ・ア・ビューティフルデイ。
メンバー・チェンジの激しさと活動期間の短さ故にか。今では忘れ去られようとしている・・・
まぁ、そんな夏の日の蜃気楼の様な儚さがこのバンドには似合う気もしないでもないですが。
少なくとも。このアルバムだけは。聴いてほしいなと。聴く価値は十分あるよと。大きなお世話ですが。
リーダーのデヴィド・ラフレイムと妻のリンダ・ラフレイムのオルガン。
それにパティ・サントスなる女性ヴォーカリストの歌声。この三者のアンサンブルが最大の特徴で。
まさに真夏の夜の夢の様に、白日夢の様に儚げなパティの歌声に。
ラフレイム夫妻のサウンドが絡むと。何とも言えない浮遊感が生まれるんですよね。
面白いのはデヴィッドのヴァイオリンが如何にもクラシックなサウンドを奏でたかと思えば。
カントリーのフィドルの様な荒々しいサウンドも奏でるところで。そのフリーキーなところには。
やはり、ドラッグの影響を感じるかな。でもぎりぎりのところで破綻はしないで。
緊張感を持ったある一銭で留まっていて。その中で心地良く奏でられ、歌われ。
聴いてるこちらも。一緒に心地良くなって、白日夢の如く浮遊させられてしまう。そんなアルバムなのです。
実を言えば。針を落とさなくてもね。夏の青空が広がる日に。このジャケットを眺めてるだけでもいいんですけど。
そう。そう。蛇足ですが。ディープ・パープルが好きな人は、このアルバムは必聴かなぁ・・・

消えた。
退屈も。
梅雨も。
俺の中では。
少なくとも。

いま。
この瞬間に。
消えた。
見事に。
パッと。

消えた。
否。
消された。
消してくれた。
ものの見事に。

激しくも繊細な音に。
恐れながらも伸び行く声に。
不安と満足と。
それが調和した。
共振している空気に。

総てが。
響き。
総てが。
震わされ。
昇華されていく。

暗い夜の。
暗い穴倉に。
確かに。
青空が見え。
飛んでいく翼が見えた。

今年も。
暑い夏が。
来る。
暑さが。
襲い来る。

だが。
今年も。
青い空が。
どこまでも。
青い空が。

広がる。
その青さに。
魅せられて。
我を忘れて。
見上げて。

やがて。
風に乗り。
その空へと。
その青空へと。
飛び立とう。

青空を。
背景に。
気持ちよく。
飛んでいる。
あの翼を追いかけて。



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