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2015/07/30 Thu *夜に、あの夜に / Wilko Johnson

20150730backinthenight


夜に。
帰りたい。
闇に。
帰りたい。
潜みたい。

朝の。
陽光は。
昼の。
陽射しは。
爽やかすぎる。眩しすぎる。

夜の。
暗さ。
闇の。
密やかさ。
そいつが好きなのだ。

陽が落ち。
帳が下り。
墨が辺りを染める。
それからが。
そこからが。

俺の。
好きな。
大好きな。
時間なのだ。
俺は夜に棲んでいるのだ。

夜に。
帰りたい。
闇に。
帰りたい。
潜みたい。

『Back In The Night』'14年リリース。
ジャケットも最高なウィルコ・ジョンソンの2枚組編集アルバム。
元々は’02年にリリースされたアルバムの拡大版で。
副題にある様に、ドクター・フィールグッドからソロまでのウィルコのナンバーを。
BBC音源やライヴ音源、新たに録音した音源も交えて集大成して振り返ったもので。
基本的にはウィルコ、ノーマン・ワット・ロイ、サルバトーレ・ラモンズ。
この最強だったトリオによる演奏が大半を占めています。
しかし。本当にウィルコって人はエッジの立ったナンバーを書く人だなと。
それを更にライヴでは鋭利な刃物の様に磨き上げて迫ってくるんだなと。
その尖がって、鋭いウィルコ節に撃たれることが何故にこうも痺れるのだろうかと。
まぁ、ウィルコも決して昼の人、表通りの人じゃ無いからなと。
夜の裏通りのパブやライヴハウスやスタジオでこそ本領を発揮する。本来の匂いを放つ。
そんな夜行性ゆえの攻撃性こそが、尖がって、鋭い。そのロックンロールを生むのだと。
長閑で、緩んだ。生暖かい昼間には似合わないから、生まれないから。それが好きなんだと。
勝手に共感、思い入れして聴いている部分が大きいんでしょうけどね。
でも。ウィルコには夜が、闇が似合うと思いません?衣装も大抵黒だしね。
さて。ドクター・フィールグッドのナンバーのセルフ・カヴァーでは。
違いを出そうとし過ぎたか。やや過剰なアレンジになってしまったナンバーもあるものの。
BBC音源やライヴ音源の鋭く空気を切り裂き、閃光を放つ様が補って余りあるのですが。
この拡大版ではD面が丸ごとライヴで。そいつがまたご機嫌だったりするのです。

あの夜に。
帰りたい。
あの闇に。
帰りたい。
蠢きたい。

朝が来ても。
陽光が訪れても。
昼になっても。
陽射しが射しても。
あの夜の残像は。鮮やかで。明らかで。

あの夜の。
暗さの中で。
あの闇の。
密やかさの中で。
閃光を放つもの。そいつに痺れるのだ。

陽が落ちた。
帳も下りた。
墨が辺りを染めた。
そう。だから。
そこ。それだからこそ。

俺の。
好きな。
大好きな。
時間の中の閃光が。
フラッシュバックして俺を蠢かせる。

あの夜に。
帰りたい。
あの闇に。
帰りたい。
蠢きたい。

夜が。
好きだ。
闇が。
好きだ。
夜に潜み。夜に蠢き。

決して。
陽のある間は。
見えないもの。
聞えないもの。
感じられないもの。

その。
囁きが。
ざわめきが。
気配が。
好きなのだ。

夜にしか。
闇の中にしか。
墨の様な黒さの中にしか。
生まれない。
生きられれない。

そんなものに。
惹かれる。
魅せられる。
そこに。
生命の息吹を感じる。

夜に。
帰りたい。
闇に。
帰りたい。
潜みたい。



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