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2015年7月

2015/07/30 Thu *夜に、あの夜に / Wilko Johnson

20150730backinthenight


夜に。
帰りたい。
闇に。
帰りたい。
潜みたい。

朝の。
陽光は。
昼の。
陽射しは。
爽やかすぎる。眩しすぎる。

夜の。
暗さ。
闇の。
密やかさ。
そいつが好きなのだ。

陽が落ち。
帳が下り。
墨が辺りを染める。
それからが。
そこからが。

俺の。
好きな。
大好きな。
時間なのだ。
俺は夜に棲んでいるのだ。

夜に。
帰りたい。
闇に。
帰りたい。
潜みたい。

『Back In The Night』'14年リリース。
ジャケットも最高なウィルコ・ジョンソンの2枚組編集アルバム。
元々は’02年にリリースされたアルバムの拡大版で。
副題にある様に、ドクター・フィールグッドからソロまでのウィルコのナンバーを。
BBC音源やライヴ音源、新たに録音した音源も交えて集大成して振り返ったもので。
基本的にはウィルコ、ノーマン・ワット・ロイ、サルバトーレ・ラモンズ。
この最強だったトリオによる演奏が大半を占めています。
しかし。本当にウィルコって人はエッジの立ったナンバーを書く人だなと。
それを更にライヴでは鋭利な刃物の様に磨き上げて迫ってくるんだなと。
その尖がって、鋭いウィルコ節に撃たれることが何故にこうも痺れるのだろうかと。
まぁ、ウィルコも決して昼の人、表通りの人じゃ無いからなと。
夜の裏通りのパブやライヴハウスやスタジオでこそ本領を発揮する。本来の匂いを放つ。
そんな夜行性ゆえの攻撃性こそが、尖がって、鋭い。そのロックンロールを生むのだと。
長閑で、緩んだ。生暖かい昼間には似合わないから、生まれないから。それが好きなんだと。
勝手に共感、思い入れして聴いている部分が大きいんでしょうけどね。
でも。ウィルコには夜が、闇が似合うと思いません?衣装も大抵黒だしね。
さて。ドクター・フィールグッドのナンバーのセルフ・カヴァーでは。
違いを出そうとし過ぎたか。やや過剰なアレンジになってしまったナンバーもあるものの。
BBC音源やライヴ音源の鋭く空気を切り裂き、閃光を放つ様が補って余りあるのですが。
この拡大版ではD面が丸ごとライヴで。そいつがまたご機嫌だったりするのです。

あの夜に。
帰りたい。
あの闇に。
帰りたい。
蠢きたい。

朝が来ても。
陽光が訪れても。
昼になっても。
陽射しが射しても。
あの夜の残像は。鮮やかで。明らかで。

あの夜の。
暗さの中で。
あの闇の。
密やかさの中で。
閃光を放つもの。そいつに痺れるのだ。

陽が落ちた。
帳も下りた。
墨が辺りを染めた。
そう。だから。
そこ。それだからこそ。

俺の。
好きな。
大好きな。
時間の中の閃光が。
フラッシュバックして俺を蠢かせる。

あの夜に。
帰りたい。
あの闇に。
帰りたい。
蠢きたい。

夜が。
好きだ。
闇が。
好きだ。
夜に潜み。夜に蠢き。

決して。
陽のある間は。
見えないもの。
聞えないもの。
感じられないもの。

その。
囁きが。
ざわめきが。
気配が。
好きなのだ。

夜にしか。
闇の中にしか。
墨の様な黒さの中にしか。
生まれない。
生きられれない。

そんなものに。
惹かれる。
魅せられる。
そこに。
生命の息吹を感じる。

夜に。
帰りたい。
闇に。
帰りたい。
潜みたい。



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2015/07/27 Mon *崖っぷち / Frankie Miller

20150727standingontheedge


崖っぷち。
岩肌にしがみついて。
谷底を見下ろせば。
目も眩みそうな。
崖っぷち。

追い込まれたのか。
自ら追い込んだのか。
両方か。
それじゃ。
崖っぷちに立たされるのも当たり前か。

是非もない。
そうでもしなけりゃ。
自分の立っている場所も。
わからぬままに。
真っ逆さまに落ちてたんだろうしな。

崖っぷち。
気付いただけ良しとして。
さてと。
どうするか。
なんとか逃れるか。それともいっそ思い切って。

しかしなぁ。
考えれば考えるだけ。
こいつは。
ちょいと・・・かなり。
やばいんじゃないのかね。

人ごとみたいに。
言ってる場合じゃないんだが。
見おろせば。
底も見えなくて。
いま一つ、現実感が湧いてこないんだなぁ。

『Standing On The Edge』’82年リリース。
英国三大ブルー・アイド・ソウル・シンガーの1人、フランキー・ミラー。
英国のオーティス・レディングとも称されたミラー。
そのキャピトル移籍第一弾となったアルバム。通算では8枚目になるのかな。
その実力ではロッド・スチュワートやポール・ロジャースにも引けを取らず。
しかし。なかなか商業的成功とは無縁だったミラー。
前々作でようやくブレイクの切っ掛けを掴みかけたと思われたものの。
続く前作『Easy Money』が作り込み過ぎて失敗して。移籍に追い込まれると。
要はレコード会社としてはロッドみたいな売り方をしたかったのでしょうが。
ミラーのキャラクターはロッドとは異なって。良く言えば渋く、味わい深く。まぁ派手では無い・・・
地味なんですよね。結構いい男でもあるんだけど。ロッドにはなれないでしょうと。
でも。確かにこの時代はロッドの二匹目の泥鰌を狙うのが手っ取り早かったんだろうな。
なので。このアルバムでもサウンドは結構派手だったりして。明らかに売れ線狙いなナンバーもあって。
ここが正念場。崖っぷち。後が無いぞとのレコード会社の危機感は伝わるのですが。
当のミラーは。いつも通りに歌うだけと。特に歌い方を極端に変える訳でも無く。
アンディ・フレイザーとの共作ナンバー等で、味わい深い歌声を聴かせてくれています。
頑固なのか。呑気なのか。唯一、妥協したのがこのジャケットってところかな・・・
結果。このアルバムも売れず。またもや移籍して。アルバム作って。また売れずに。
地道に活動を続けるも。病に倒れて。もう二十年以上闘病してるのかな。
妥協を許さない。崖っぷちでも動じない。不屈の男、ミラー。その復帰を祈ってるんですけどね。

崖っぷち。
腹ばいになって。
谷底を見下ろせば。
吸い込まれてしまいそうな。
崖っぷち。

追い込まれたもしたが。
自ら好んで選んでるとこもあるし。
もの好きにも。
程がある。
崖っぷちに立たされても不思議はないか。

是非もない。
こうでもしなけりゃ。
自分の置かれている位置も。
知らされぬままに。
真っ逆さまに堕ちてたんだろうしな。

崖っぷち。
気付いたのは良しとして。
さてと。
どうでるか。
離れて逃げるか。それともこのまま歩んでみるか。

しかしなぁ。
考えるまでもなく。
ここまでくると。
ちょいと・・・かなり。
危機的じゃないのかね。

人ごとみたいに。
呟いてる場合じゃないんだが。
見おろせば。
あまりに深くて。
いま一つ、切迫感が湧いてこないんだなぁ。

まぁ。
考えてみれば。
振り返ってみれば。
今までも。
ギリギリのところを。

綱渡りや。飛び石や。
そんなところを。
そんなところばかりを。
歩いてきてるしな。
結構、踏み外してもいるしな。

今更と。
崖っぷちでも。
さほど気にならずに。
寧ろ。
楽しくなったりしちゃうんだな。

この際。
未だ試してない。
あの手とか。
この手とか。
使ってもいいかなとか。

そいつが。
効かなかったら。
未だ見てない。
谷底を見に。
落ちるのも。堕ちるのも。

それはそれで。
スッキリするかなと。
どうにも。
この楽天的な性質は。
治りゃしないんだな。

崖っぷち。
まぁ。
まだ手は残ってるし。
それが尽きたら。
是非に及ばず。

それはそれでいいんじゃね(笑)。



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2015/07/26 Sun *交差して行く街で / David Bowie

20150726ziggystardustukoriginal


何処から来たのか。
何処へ行くのか。
そんなことは。
俺にはわからない。
皆にもわかってないんだろう。

何故、集まるのか。
何故、集まってしまうのか。
そんなことも。
俺にもよくはわからないし。
皆にもわかってないんだろう。

それでいい。
それがいい。
理由などなく。
ただ面白そうだから。
ただ楽しそうだから。

今夜。
そのひと時。
よその惑星から遊びに来て。
ふらっと立ち寄ってみた。
そんな感じで。

飲んで。
笑って。
御機嫌なロックンロールに。
身も心も揺らしてくれたなら。
それだけでいい。

一人一人が異なる。
本当は独り同士が。
交差していく街の片隅の。
ささやかな社交場。
そいつが必要とされるなら。それだけでいい。

『The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars』’73年リリース。
通称『ジギー・スターダスト』で知られるデヴィッド・ボウイの代表作として知られるアルバム。
それにしても長いタイトルだなぁ。当時は律儀に訳した長い邦題がついていたとか。
ミック・ロンソンを含むスパイダーズ・フロム・マースを従えて。
異星から地球にやってきたジギー・スターダストに変容したボウイ。その語られる物語。
「Five Years」で地球の滅亡を予言し。「Rock ‘N’ Roll Suicide」でロックンロールに止めを刺してみせる。
そこまでに語られる物語。総てのナンバーの完成度が高く。まるで優れた短編小説集、あるいは。
短い章を積み重ね、関連付けながら一つの壮大な物語を描いた長編小説。どちらとしての魅力もあると。
今でも精力的に活動しているボウイですが。やはりこのアルバムが、ボウイの一つの頂点かなと。
音楽的にも。文学的にも。優れ。更にはそれをシアトリカルに演じてみせたと。
その後のボウイの様々な変容。それを行い、完成度を高める手法はこのアルバムで完成されていたのだと。
サウンド的には想像される以上にシンプルで。アコースティック、エレクトリック共々ギター中心で。
そのギターを緩急自在に操り、物語に彩りを与えているのがロンソン。改めてその表現力に驚嘆します。
異星から地球に独りやってきて。ロック・スタートして祀り上げられながら。ロックンロールに殉じる。
その物語を語るのに。ボウイ自身が身に纏う華やかなイメージの裏の孤独な姿が重なってみえもします。
孤独な魂が降りたち。別の孤独な魂が集まり、惹かれ合い。大きな熱量を生み出す。
しかし。やがて終りの時が来る。それがボウイ、ジギーの予言であったとして。
今も尚、ロックンロールは生き続けているし。何とかこの世界も続いている。
このアルバムの素晴らしさは別として。その予言がいつまでも外れ続けることを強く願い。
その為にも。このアルバムにはまだまだ惹きつけられ続けるのかなと。

自分が何者なのか。
何者になりたいのか。
そんなことは。
俺にはわからない。
皆にもわかってないんだろう。

何故、惹かれるのか。
何故、惹かれ合ってしまうのか。
そんなことも。
俺にもよくはわからないし。
皆にもわかってないんだろう。

それでいい。
それがいい。
理由などなく。
ただ何となく気が合って。
ただ何となく同じ匂いを感じて。

今夜。
そのひと時。
自分んの世界から遊びに来て。
ふらっと覗いてみた。
そんな感じで。

飲んで。
語って。
御機嫌なロックンロールが。
触媒にでもなれるのなら。
それだけでいい。

一人一人が異なる。
本当は独り同士が。
交差していく街の片隅での。
ささやかな出会い。
そいつが必要とされるなら。それだけでいい。

出自。
国籍。
目の色。
肌の色。
思想。

そんなもの。
一人一人。
異なって当たり前。
十人十色。
それでいい。

それを。
肌で。
嗅覚で。
本能に。
感じてる。

そんな。
皆が集えれば。
皆が惹かれ合えれば。
そこには。
何の問題も無い。

そんな。
集いが。
惹かれ合う人々が。
増えていけば。
この街も。この社会も。
この国も。この世界も。
いつかは生まれ変われるかな。
そんな事を。
この異星から来たかの様な。
異端児は夢みていたりする。

夢想家でも。独りでも。
そいつは変わりはしない。



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2015/07/23 Thu *遂に・・・ / UFO

20150723obssession


何故かは。
わからないし。
知る由もないのだが。
何ものかに。
憑りつかれている。

いつからか。
数年前か。
十数年前か。
いや。恐らくは。
生れ落ちた時から。

憑りつき。
潜み。
時に顔を覗かせ。
悪戯を仕掛けては。
密かに笑っていたのだろう。

潜んでいれば。
時に顔を覗かせる程度で。
悪戯で。
済んで入れば。
特に問題も無かったのだが。

潜むのに飽きたのか。
元々そうプログラミングされていたのか。
ある日。乗っ取られ。暴れだし。
制御不能。なんとか時をかけて抑え込んだものの。
憑りつき。喰い込んだまま。

こいつと。
つきあうのは。
並大抵じゃないと。
留意はしていたけれど。
遂に・・・きやがった。

『Obsession』'78年リリース。
ヒプノシスの手によるジャケットも印象的なUFOのアルバム。
中央に虚ろに佇むマイケル・シェンカーの姿が象徴的でもあります。
マイケルの加入によりブリティッシュ・ハード・ロックの最前線へと浮上し。
その圧倒的して繊細なギターが支持を得て。一躍人気バンドとなったUFO。
確かに。時にリリカルともとれるリフやソロ等は。
その速弾きと融合して反応することでシェンカー独自の世界を生み出しています。
元々は前任のギタリストがツアー中に脱退し。前座を務めていたのがスコーピオンズで。
急遽マイケルが助っ人として参加。UFOのメンバーに気に入られて移籍したと。
そんな経緯もあってか。勿論マイケルにも野心はあって。チャンスでもあったのでしょうが。
英語も不自由な上に繊細な性格のマイケル。英国人でも豪放磊落な他のメンバーとは合わないことも多く。
孤立しがちだったとも伝えられていて。それがより繊細なプレイに繋がったのかもですが。
度々ツアー中に失踪する等、問題も抱えていて。この頃にはそれが表面化していて。
何曲かはマイケル抜きで録音されたとも言われています。
「Only You Can Rock Me」などマイケルが関わったナンバーは輝いているものの。
アルバム全体にどこか暗い影が漂っているのも事実かな。
実際に次作にあたる2枚組ライヴ・アルバム、『Strangers In The Night』リリース直後に。
遂にマイケルは脱退。来日公演が決まっていた日本のファンを大いに落胆させたと。
恐らくは。加入当初からマイケルに憑りついていたものが徐々に膨れ上がり。
このアルバムの制作中、そしてツアー中に遂に制御不可能となってしまったんあろうなと。
そう思うとマイケルによる美しいメロディーとギターも痛々しく感じられるのです。

何故かは。
わからないし。
今更。知りたくも無いのだが。
何ものかが。
憑りついて離れない。

いつからか。
ハッキリとは。
自覚は無いが。
そう。恐らくは。
物心ついた時には。

何かが。憑りつき。
潜んでいると。
時に覗く顔。仕掛けられる悪戯。
それが何ものかにようるものだと。
無意識のうちに気づいていたんだろう。

潜んでいて。
時に顔を覗かせて。
悪戯する程度なら。
そのままなら。
意識などしなくても済んだのだが。

潜むのに疲れたのか。
元々そう。時限爆弾的にセットされていたのか。
ある日。目を覚まし。暴れだし。
なんとか抑え込もうとしたものの。乗っ取られ。
憑りつき。喰い込んだまま。

こいつと。
つきあい続けるのは。
半端じゃすまないと。
覚悟はしていたのだが。
遂に・・・きやがった。

深く喰い込み。
喰いちぎり。断ち切り。
絡みつく。
不意を突かれ。
防ぐ手だても無く。

精神も。
身体も。
反応する間も無く。
ブラックアウト。
意識を失う。

何とか。
戻ったものの。
暫く呆然としたまま。
何が起きたのか気付き。
慄然とする。

憑りつかれたと。
侵入されたと。
自覚した時から。
覚悟を決めてはいたものの。
いよいよ時間との闘いかと。

最期の時への。
時間を刻む砂が落ち始めたかと。
蒼ざめる。
しかし。そう。
覚悟は決めていたのだから。

今更。慌てる必要も無い。
無いが。しかし。
時間との闘いを意識して。
もう。待った無しで。
やれるとこまで。行けるとこまで。

足掻き続けるしか無いのだ。
遂に・・・来ちまったなぁ・・・



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2015/07/22 Wed *果報は飲んで待て / Deep Purple

20150722cometastethebandukoriginal


さて。
機先を制するか。
それとも。
急いてはことをし損じる。
ことになるのか。

この判断が。
難しい。
誤っても。
大怪我にはならないが。
その後が。
面倒になりかねない。

ここまでの。
自分の状況。
周囲の状況。
振り返って。
検討して。

それでも。
どちらが。
こちらの狙い通りに。
進められるかは。
決められない。

ならば。
ぶつかって。
反応を。
探ってみる。
それしかない。

探り合いとかね。
あまり。
したくは無いんだけど。
出来るだけ。
狙い通りに進みたいからな。

『Come Taste The Band』'75年リリース。
所謂第四期ディープ・パープルの唯一のオリジナル・アルバム。
(ところで。今のディープ・パープルは第何期なんでしょうね?)
リッチー・ブラックモアの脱退を受けて一旦はジョン・ロードとイアン・ペイスは解散を決意したと。
しかしデヴィッド・カヴァーデイルからの懇願もあって継続することになって。
偶々TVで観たトミー・ボーリンの演奏に衝撃を受けて勧誘に成功。めでたくバンド第四期の誕生となったと。
しかし。このアルバム。当時は散々な評価で。特にリッチー信者の多い日本なんかではボロボロで。
公然と買うに値しないとか雑誌に書かれてたんだよなぁ。来日公演でボーリンが薬物の影響でボロボロだったり。
随分と長い間、ディープ・パープルの黒歴史として扱われてきた不運なアルバムなんですよね。
確かに。今、針を落としてもディープ・パープルのアルバムとしてはどうかなと思いますが。
その冠を外してさえしまえば。ここで展開されるファンキーなハード・ロック。そのカッコ良さ。
特にジェフ・ベックも嫉妬したボーリンのギターとグレン・ヒューズのベースが生み出す強靭なファンクネス。
その素晴らしさ、息の合いかたは特筆もの。カヴァーデイルの歌声もボーリンのギターと相性が良いかなと。
ここまでファンクとソウルの要素を見事に消化したハード・ロックってのも無いよなと。その融合と、その仕上がり。
もっと時間をかけて楽しみたかったかなと。この段階では未だ手探りでもあったものが。
次の段階へ上がったなら。どこまで深く、どこまで広がって、どう着地していたか。知りたかったなと。
ただ。それをするには。じっくりと進めるにはディープ・パープルってバンド名が大き過ぎちゃったんですね。
ファンも待てないし。ロードとぺイスも、そこまで残りの3人を自由にはしてやれなかった。
その意味では残念なのですが。このアルバム1枚に見えた可能性。それだけでも聴く価値のあるアルバムです。

さて。
時は金なりか。
それとも。
果報は寝て待てって。
ことになるのか。・

この判断が。
鍵となる。
逆に出たとしても。
致命傷にはならないが。
回復するのに。
少々、骨を折りかねない。

ここまでの。
自分の状況。
周囲の状況。
その読みは。
外してはいない。

それでも。
総てが。
こちらの思惑通りに。
進んできたわけでも。
勿論ない。

ならば。
ぶつかった。
反応を。
探ってみて。
軌道修正できるか。

駆け引きとかね。
あまり。
したくは無いんだけど。
必要な時は。
狙い通りに引き出さないとな。
おっ。
えっ。
そうか。
そう来ますか。
そう見てますか。

そこは。
通したいけど。
通せない訳があるんだと。
だから。
別のものを考えようとしてると。

視覚に入ってること。
死角になってるところ。
なるほど。
そうか。そっちから来ますか。
う~ん。ちょっと予想外ではあるけれど。

ここは。
急かず。焦らず。
もう少し様子を見ながら。
様子を見させながら。
ちょうどいい落としどころを、もう少し後でかな。

まぁ。
その間。ゆっくりと。
果報になる様に。
このやり取りを。
味わってみますかね。

なかなか。
訪れない機会だし。
焦らず。焦らせず。
どんな塩梅に仕上がっていくのか。
味わっていることとしよう。

果報は飲んで待てってね。



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2015/07/21 Tue *運しだい / Faces

20150721snakesandladders


どうも。
曖昧で。
模糊として。
見えないのだが。
五感が。

ざわついている。
蠢いている。
悪い予感とまでいかなくても。
あまりよろしくない。
気配が漂っている。

見えないだけに。
ハッキリしないだけに。
始末に負えない。
じわじわと。
絡め採られる様で。

不快感が増す。
不気味さが纏わりつく。
こうなると。
普段は気にも留めない。
些細なことが。

綻びに感じられる。
綻びが広がって。
裂け目になって。
致命傷に至る。
想像がそちら側へと転がり落ちていく。

そんな時は。
目を瞑り。気を断切る。
総ては。
運しだい。
運に任せようと。

『Snakes And Ladders』'76年リリース。
その解散が確定後に編集されたフェイセス初めてのベスト・アルバム。
まぁ、なんだかダラダラと締まりのない解散となったフェイセス。
らしいと言えばらしいけど。一応けじめの1枚だったのか。契約消化だったのか。
結局オリジナル・アルバムは制作されなかったテツ・山内を含むメンバーによるシングル。
「Poll Hall Richard」と「You Can Make Me Dance, Sing Or Everything」を含む全12曲。
その2曲がA面、B面の頭を飾ってるって言う。その曲順のラフな加減。
普通だったら「Stay With Me」とかもってくるだろうって思うんだけど。そこもフェイセスらしさかな。
元々、スティーヴ・マリオットに置き去りにされたスモール・フェイセスの面々が。
ジェフ・ベックに解雇されたロン・ウッドを誘って。その後、ベックと喧嘩したロッド・スチュワートも来ちゃったと。
どうやらロニー・レイン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズはロッドをあまり歓迎してはいなかった様で。
来ちゃったもんはしかたないよなくらいの感覚だったとか。もうこの辺のルーズさがフェイセスなんだけど。
皆、大酒のみだったこともあって。結局は意気投合して。世界最高の千鳥足のロックンロール・バンド誕生と。
オリジナル・アルバムでも何か、リズムが撚れてたり、小節数がおかしかったりとか。
それでも楽しければそれで総て良しと思わせてしまう、その陽性の魅力。それこそがフェイセスで。
そのいい加減さが、いい塩梅になってたんですよね。アルバム・タイトルは英国では有名なゲームの事で。
2歳くらいから遊べるらしいんだけど。直ぐに遊べて。総て運しだいなんだとか。フェイセスらしいなと。
ただ契約にまでいい加減だった為にロッドはソロ活動を並行して。そっちで成功して。
やがてそれが軋轢を生んで。ロニーが脱退して。崩壊への道を転がり落ちていくんですけどね。
ロニーが脱退した夜に。残された4人が泥酔してる写真があって。本当にショックだったんだろうなと。
だったら。その前に手を打てば良かったじゃんと思うんだけど。それもフェイセスなんだよな・・・

どうにも。
捉え様がなく。
漠然として。
表現し難いのだが。
第六感が。

ささくれだっている。
反応している。
負の連鎖とまでいかなくても。
あまりよろしくない。
匂いが立ち込めている。

ハッキリと。
表現し難いだけに。
余計に消耗する。
気づいたら。
足元を掬われている様で。

不快な汗が流れ。
不気味さに何度も振り返る。
こうなると。
普段は気にもかけない。
些末なことが。

前兆に感じられる。
見逃していると。
落とし穴に落ちて。
二度と這い上がれない。
想像がそちら側へと凝り固まっていく。

そんな時は。
心を緩めて。気を開く、
後は。
運しだい。
運に任せようと。

悪い予感が。
あたるのならば。
今日は。
そういう日だったと。
それだけのこと。

綻びが。
あったのなら。
その段階で。
気づけただけ。
未だ良かったねと。

負の連鎖が。
続くのならば。
今日は。
その一日だったと。
それだけのこと。

前兆で。
あったのならば。
この段階で。
感じられただけ。
未だついてるねと。

後は。
運しだい。
良くは無いかもしれないが。
気づいた。感じた。
こいつで潮目が変わるかも。

後は。
運に身を任せてみれば。
意外に。
明日からは。ついてくるかも知れないぜと。
鼻歌でも歌っていよう。



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2015/07/20 Mon *昨日より今日・・・ / The Byrds

20150720youngerthan


昨日より。
今日は。
今日が。
気持ちが良く。
身体も軽く。

そう。
感じられるのは。
錯覚ではなく。
この心が。この体が。
実証している。

昨日は。
心、沈み。
体、固まり。
感じることも。動くことも。
鈍く。ままならず。

今日は。
心、浮き立ち。
体、解れて。
感じることも。動くことも。
鋭く。思うままに。

昨日は昨日。
今日は今日。
昨日よりも今日。
今日よりも明日。
そうなれば言うことなし。

しかし。
そう。
単純な話じゃないのは。
何度も揺り戻された経験で。
わかってる。

『Younger Than Yesterday』'67年リリース。
ボブ・デイランの「My Back Pages」の一節をアルバム・タイトルに冠したバーズの4thアルバム。
フォーク・ロックの旗手としてシーンにその姿を現して。
ラーガ・ロックなる呼び名を生む、浮遊感のあるサウンドで物議を醸しだしたりと。
実は。何かとお騒がせなバンドだったバーズ。ジョン・コルトレーンやラヴィ・シャンカール等。
フォークやロックに留まらない範囲の音楽から影響を受け、挑戦し消化してみせる。
そんなバーズの本質がより明らかになったのが、このアルバムかなと。
理由は前述のデイランの「My Back Pages」以外は総てがメンバーの手によるオリジナルで。
以前のアルバムには必ず含まれていたフォークのカヴァーが一曲も無いことで。
より、ロック・バンドとしての、それもオリジナル・ナンバーで勝負するバンドとしての顔を見せたと。
ジム・マッギン、デヴィッド・クロスビー、クリス・ヒルマン、マイク・クラークの4人。
このうちクラークを除く3人が単独であるいは共作でそれぞれの個性を発揮し競い合っていて。
浮遊感を漂わせながらもロックンローするマッギン、独特のメロデイーと歌声で印象を残すクロスビー。
そして大胆にカントリーに接近してみせるヒルマン。これだけ個性が異なりながらも統一性を保っている。
そこには後のユニット形式とも言える状態とは異なる。バンドとしての意識が未だ残っていたからかなと。
ただ冷静に聴くと。後にそれぞれ別の道を進んだのは当然と思えるそれぞれの個性の強さが勝り始めてるかな。
名曲揃いのアルバムですが中でもマッギンによる「So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star」が。
12弦ギターの響きと共に弾ける様にアルバムの冒頭を飾る、そのナンバーが一番カッコいいかな。
作られたスター、モンキーズを揶揄したナンバーとして有名ですが。パテイ・スミスやトム・ペテイも魅了して。
それぞれのカヴァー・ヴァージョンもオリジナルに劣らぬカッコ良さがある名演です。

昨日より。
今日は。
今日が。
気持ちが晴れて。
身体も浮かぶ様に。

そう。
感じているのは。
錯覚ではなく。
この心が。この体が。
体感している。

昨日は。
心、暗く。
体、重く。
何一つとして。
感じられず。動かされず。

今日は。
心、光射し。
体、放たれて。
感じることも。動くことも。
一つ、一つが刺激的で。

昨日は終った。
今日も過ぎた。
今日よりも明日。
明日よりも明後日が。
晴やかで。刺激的で。

しかし。
そう。
単純にいくものでないことは。
何度もくりかえされた経験で。
身に染みている。

心、浮き立ち。
体、解かれても。
今日の。今の。
自分は。
望んだものなのか。

心、光射し。
体、放たれても。
今日の。今の。
自分を。
望んでいたのか。

思うままに。
刺激的な。
今日。今。
それは一瞬の。
仮初めで。

何か。
あれば。
起きれば。
直ぐに。
高転び。

だから。
昨日より今日が。
輝いたとしても。
今日より明日が。
輝く証など求め様もない。

本当に。
望んだ場所に。
いるのか。
望んだものを。
手に入れたのか。

誰かが笑って傍らを通り過ぎていく。



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2015/07/19 Sun *赦せるのは / The Band

20150719musicfrombigpink


赦されるなど。
そもそも。
赦されるとも。
思ってもいない。
考えてもいない。

確かに。
それなりに。
背負ってきた。
それなりに。
歩いてきた。

そいつは。
道理や。倫理とか。
そんなものから。
外れてるかもしれない。
否、外れてるんだろう。

そうしなければ。
歩いてこれなった。
ここまで来れなかった。
いま。
ここに、こうしていなかった。

それを。
今更。いつか。
赦してもうおうなど。
赦してもらえるだろうなどと。
思いもしない。

そもそも。
外れてでも。
背負おうと。歩こうと。
決めたのは。
他ならぬ自分自信なのだから。

『Music From Big Pink』'68年リリース。
言わずと知れたザ・バンドの初めてのアルバム。
ジャケットの画はボブ・ディランによるもので。
ディランの隠遁先だった壁がピンク色に塗られた家、小屋。
そこに呼び集められてセッションに付き合ってたのがザ・バンドの面々で。
アルバム・タイトルもそこからつけられたそうで。
録音もこの小屋で行われたものだと随分長いこと信じてきたのですが。
実はニューヨーク等のスタジオで録音し直しているらしいです。
さてと。リリース当時は商業的には大きな成功を呼んだとは言えなったのですが。
あのサイケの時代が終焉に向かう中、多くのミュージシャンが次を模索する中。
この土の香りも濃厚なアルバムが業界に与えた衝撃は予想以上だったらしくて。
特にサイケ~ハードへの狭間で迷い、疲弊していた英国のミュージシャンは。答えはここにあったと。
一斉に飛びつくことになったと。何でもジョージ・ハリソンが米国から持ち帰って。クラプトン等に配ったとも。
皆、重すぎるものを背負って、歩き続けて。その事に疲弊しきって。癒しを求めてたのかな。
答えは、救いは米国に、南部にあったと。我も彼もと。そしてブリティッシュ・スワンプが誕生したと。
クラプトンのあのアルバムも、ジョージのあのアルバムも、デイヴ・メイソンのあのアルバムも。
このアルバムが無ければ生まれなかったかも。実はそれは(一人を除いて)カナダ人で結成されたザ・バンド。
そのザ・バンドの空想の米国を描いたアルバムだったのですが。救いを、赦しを皆求めてたんだろうな。
素晴らしいアルバムではありますが。結局。救いとか赦しなんて自分で得るものだと思う人間なので。
そこらが。いま一つこのアルバム、ザ・バンドにのめり込めない理由かな。
そして。一貫してザ・バンドを評価しなかったストーンズ、ミックの慧眼を改めて思ったりね。

赦されると言うなら。
悪くは無いが。
赦してくれると言うなら。
拒みもしないが。
スッキリしないんだな。

もう。
背負ってきちまった。
歩いてきちまった。
それなりに。
短くはない。時間を距離を。

その殆どが。
道理や。倫理とか。
そんなものから。
外れてたんだろうし。
これからも。外れたままだろう。

そうでもしなければ。
生きてこれなった。
ここまで来れなかった。
そう。
この先にも、進めなくなってしまう。

それを。
今更。いつか。
赦してもらえるなど。
赦してもらえいたいなどと。
思いもしない。

そもそも。
決めた自分を。
差し置いて。勝手に。
何を赦すと言うのだろう。
何を赦してくれると言うのだろう。

まぁ。
背負うものが。
軽くなるのは。
悪くは無いが。
自分で下すさ。

そう。
歩く道程が。
楽になるのは。
拒みはしないが。
自分で立ち止まるさ。

いつ来るか。
わからない赦される日。
いつ現れるか。
わからない赦してくれる人。
そんなものを信じてる暇は無いな。

ただ。
いつの日にか。
背負わなくてよくなる。
歩かなくてよくなる。闘わなくてよくなる。
そんな日が。

皆の下に。
平等に。
やって来ると言うのなら。
そのいつの日かを。
歓迎してやってもいいけどな。

選んだ。
背負った。
歩いた。
外れていても。
貫く。曲げない。

そんな自分を赦せるのは誰でも無い。自分だけの権利なんじゃないのかな。



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2015/07/18 Sat *飛んで行こう / Steve Miller Band

20150718flylikeaneagle


飛べ。
飛んで行け。
青空を。
白い雲を。
背景に。

何処までも。
高く。
あくまでも。
速く。
眼光も鋭く。

そこに。
その高さに。
その速さに。
安住することなく。
満足することなく。

より。
高く。
より。
速く。
飛んでいけ。

その意思を。
その意志を。
失った時。
総てが。
光を失ってしまうのだから。

後を追ってでもいい。
模倣から始めてもいい。
とにかく。
飛ぶことを。
忘れぬ様に銘じよう。

『Fly Like An Eagle』'76年リリース。
'60年代から活動を続けているスティーヴ・ミラー・バンド。
その10枚目くらいにあたるアルバム。
スティーヴ・ミラー・バンドって米国では大人気らしいんですが。
日本では殆ど知られてないかな。MTV時代には一時期盛り上がってたけど。
フラワー・ムーブメントの真っ只中にデビューして。
サイケなサウンドを奏でてたかと思えば。ボズ・スキャッグス在籍時には。
ボズのルーツでもある泥臭いブルース・ロックに傾倒したりと。
凄く柔軟性のあるバンドなんですけどね。そこが日本では受けなかった理由かな。
日本では。これ一筋、これ一本みたいなサウンドが受ける傾向があるからな。
で、結構メンバー・チェンジも激しくて。ボズも抜けた後に。
ファンキーな感覚が御機嫌な「The Joker」が全米1位に輝いて。同名のアルバムも傑作で。
何か少しは日本でも注目されたらしいんですけど。その後、3年近く活動休止状態。
で、再び忘れられた頃に世に出てきたのがこのアルバムだったと。
このアルバムではトリオ編成となっていて。ベン・シドランやジェームス・コットンがゲスト参加。
ここでも。ファンクもあればブルースもあればカントリーもあると。百花繚乱。
相変わらずの多才ぶり。しかし、少々分裂気味でもあるかな。その中で輝くのは。
やはりタイトなリズムをバックにしたファンキーなナンバーやブルージーなナンバーで。
特にA面冒頭の序曲的なインスト「Space Intro」に続いて始まる「Fly Like An Eagle」の。
そのファンキーなカッコ良さは格別かな。ファンキーでスペイシーで。
何かね。本当に鷲の様に空へ、大空へと飛んで行けそうな気持ちになるんですよね。
他のナンバーでも。そうだな。リズムが独特なファンキーな味を出す時。このバンドは飛ぶんだよなぁ・・・

飛べ。
飛んで行け。
黒雲を。
激しい雨を。
切り裂いて。

何処までも。
遠く。
あくまでも。
強く。
嘴も、爪も鋭く。

いまに。
いまの遠さに。
いまの強さに。
安定を求めずに。
充足を求めずに。

より。
遠く。
より。
強く。
飛んでいけ。

その意思が。
その意志も。
失われた時。
総てが。
止まってしまうのだから。

先にいかれてもいい。
真似事から始めてもいい。
とにかく。
飛び続けることを。
忘れぬ様に銘じよう。

あの。
空へ。
その先の。
世界へ。
未来へ。

飛べるか。
飛んで行けるか。
飛び続けられるか。
それは。
やってみなきゃわからない。

やってみなきゃ始まらない。
そして。
それだけが。
止まっている時計を。
再び動かす手段。

飛んでみなきゃ始まらない。
そして。
それだけが。
空回りし続けた時間を。
再び前に進める手段。

そして。
それが出来るのは。
それを決められるのは。
己の意思。
己の意志。

それだけを。
信じて。
それだけを。
武器に。
翼を広げて。

飛んで行こう。



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2015/07/17 Fri *わかりはしない、でも / Janis Joplin

20150717janisjoplinanthology


自分の。
誰かの。
貴方の。
貴女の。
その一生が。

幸せだったか。
どうかなんて。
多分。
終わってみなければ。
わからない。

それも。
既に。
飛び立ってしまった。
本人にしか。
わからない。

否。
本人にも。
わからない。
ただ。
どう感じるかだけで。

本人が。
幸せだったと感じれば。
誰が。
何と言おうが。
幸せで。

本人が。
不幸せだったと感じれば。
誰が。
何と言おうと。
不幸せで。そんなものだろう。

『Anthology』'80年リリース。
ジャニス・ジョプリンの2枚組ベスト・アルバム。
それこそ。星の数ほどもありそうなジャニスのベスト・アルバム。
このアルバムが何を契機に編集されリリースに至ったのかはわからないのですが。
どうやらヨーロッパ主導のアルバムだった模様で(我家のはオランダ盤です)。
この頃にヨーロッパでCMにジャニスのナンバーが使われたりしたんでしょうかね。
この手のベスト・アルバムのささやかな楽しみの一つとして。その選曲や曲順から選曲者の意図を測る。
なんてことがあるのですが。基本的に年代順にジャニスの生前に発表された3枚のアルバムからと。
(実際は4枚あるんですけどね。『Big Brother & The Holding Company』からは選曲されていません)
死後にリリースされた『Joplin In Concert』の4枚のアルバムから。
代表的なナンバーを4面に収めたごく普通の選曲、曲順であまり意図は見えてこないのですが。
結果的に。D面5曲目に、アルバムの最後に「Ball And Chain」が配置されてるのが象徴的で。
最後が「Ball And Chain」かと。このアルバムもまたジャニスの人生は不幸であったと。その印象を与えるかと。
足に鎖で鉄球を結びつけられた囚人の歌。歌に、ブルースにR&Bにロックに魅入られて逝ってしまったと。
確かにジャニスの歌声には常にある種の翳り、宿命めいたものが宿ってはいますが。
弾ける様なロックンロールナンバー、聴く者を奮い立たせるナンバーをも歌っているジャニスです。
その歌声に突き動かされ、力づけられたこともある身としては。それだけじゃないだろうとも思うんですよね。
まぁ、その歌声に。そして映像で観るその顔に。行き辛さがありありと表れているジャニス。
ステージ上で何万人とファックして、家に帰って独りで寝るのと笑っていたジャニス。
それを知っているだけに。わからくもないのですが。でもね。もうそういう聴き方からジャニスを解放しようと。
ただその歌声の素晴らしさだけを胸に刻み続けよう。それでいいんじゃないかと思いもするのです。

自分が。
誰かが。
貴方が。
貴女が。
その一生を。

生き切ったか。
全うしたかなんて。
多分。
終わったところで。
わからない。

それも。
既に。
渡ってしまった。
本人にしか。
わからない。

否。
本人にも。
わからない。
ただ。
どう感じるかだけで。

本人が。
生き切ったと感じれば。
誰が。
何と言おうが。
やり切った。

本人が。
全うできなったと感じれば。
誰が。
何と言おうと。
全うできなかった。そんなものだろう。

そもそも。
何が幸せで。
何が不幸せか。
そんなもの。
誰にわかると言うのだろう。

自分が。
本人が。
決めるしか無いことで。
他人が。
とやかく言えるものでは無い。

そもそも。
何をもってして生き切ったのか。
何をもってして全うしたのか。
そんなもの。
誰が決められると言うのだろう。

自分が。
本人が。
決めるしか無いことで。
他人が。
とやかく言うものではない。

でも。
できれば。
飛び立つ時。
渡る時。
総ての人が。

幸せだったと。
生き切ったと。
感じられたら。
いいのになと。
不遜であるとは知りながら。

つい。
そう思ってしまうのは。
生きること。
生き切ることの。
難しさを知り。

しかし。
それでも尚。
生きること。
生き切ることは。
素晴らしい、少なくとも楽しくもある。

そんなことを。
漠然とながら。
自分が。
感じながら。
いま。この時を生きているからかも知れないな。



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2015/07/16 Thu *止めないでくれ / Creedence Cleawater Revaival

20160716cosmosfactorygerorg


夏が来たかと。
思ったら。
そう簡単には。
いかないらしく。
雨が降り。湿気が立ち込め。

鶏の蒸し焼きは。
好きだけど。
こっちが。
蒸されるのは。
まっぴら御免だぜと。

洒落にも。
切れが欠けるのも。
この雨と湿気のせいだと。
蒸し風呂も。
毎日じゃ飽きるぜと。

誰か。
雨を止ませてくれないか。
誰か。
湿気を追い払ってくれないか。
そんな事を考えながら。

今日も。
街へ出て。
今日も。
踏ん張る。
闘う。

それでも。
心なしか足取りが軽く。
心なしか気分も明るく。
鼻歌でも口ずさみたくなるのは。
何でだろう。

『Cosmo's Factory』'70年リリース。
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)の5thアルバム。
兎に角。1stからこのアルバムまでのCCRのブッ飛ばし振りは爽快の一言。
1stにこそ。ややサイケの残り香はあるものの。後は南部の匂いがプンプン漂う。
スワンプなロックンロール全開であっという間に世界中のロック・ファンを虜に。
このアルバムも全米、全英とも1位を獲得していたと思います。
日本でも凄い人気だったらしく。それはレコード屋さんのCCRのコーナーの。
その中古のアナログ盤の充実度。それもシングル盤の豊富さからも十分に窺い知れます。
ジョン・フォガティを中心とした4人が叩き出すロックンロールの雨霰。
これほど潔く、同時に懐の深さを感じさせるバンドもそうは無く。その中でも。
「Travellin' Band」「Up Around The Bend」「I Hear It Through The Rain」そして「Who'll Stop The Rain」と。
代表曲揃いで。他の曲も名曲ばかりのこのアルバム。
やはりCCRの代表作、最高傑作と呼ばれるのに相応しいアルバムかなと思います。
しかし。実は全員カリフォルニア出身ながら。この南部の匂い。只者じゃないと。
余程、好きで、好きで、大好きで。精進を続けなけりゃこうはならんだろうと。その一徹さがまたいいかな。
一部ではベトナム戦争の真っ盛りに。能天気なロックンロールばかりやりやがってなんて。
八つ当たり的な批判もあったそうですが。「Who'll Stop The Rain」のレイン、雨が実は北爆の隠喩で。
反戦歌なんじゃないかと言う説もあったみたいです。ジョンは否定してたかな。
真意は兎も角。その「Who'll Stop The Rain」「Up Around The Bend」「Travellin' Band」と。
聴けば体が反応せざるを得ないロックンロールをひたすらやり続けたってのも一つのメッセージだったのかも。
そんな気がしないでもないんですけどね。より楽しく生きることが、最高の抵抗だってね。
A面に針を落とした瞬間に始まる「Ramble Tamble」のイントロだけでゾクゾクする、自分はそう感じもします。

梅雨も明けるかと。
思ったら。
そうは問屋が。
卸さないらしく。
雨は降り。湿度も上がり。

野菜の蒸し鍋は。
健康的だけど。
こっちは。
蒸されても。
汗と油しか無いからなと。

洒落の出来にも。
どうにも納得できないのも。
全く。梅雨のせいだよなと。
蒸し風呂ってのは。
毎日入るもんじゃないぜと。

誰か。
雨を止ませてくれないか。
誰か。
梅雨を開けさせてくれないか。
そんな事を考えながら。

今日も。
街へ出る。
今日も。
闘う。
生き抜く。

それでも。
一昨日までよりは確かに。
足取りも軽く。気分も明るく。
自然と鼻歌を口座右さんでいるのは。
何でだろう。

まぁ。
そいつは。
その理由は。
ハッキリと。
わかってる。

昨日が。
あったから。
昨日の夜が。
あったから。
それだけなんだけど。

それが。
それだけが。
どれだけ。
自分に。
力を与えてくれるか。

その。
瞬間が。時間が。
どれだけ。
自分を。
支ええてくれてるか。

その。
空気が。匂いが。
どれだけ。
自分を。
再生してくれるか。

誰か。
雨を止めてくれ。
梅雨を開けさせてくれ。
でも。
その時間は、空気は、匂いは。止めないでくれ。奪わないでくれ。



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2015/07/15 Wed *俺も男だ! / Lightning Hopkins

20150715texasbluesman


この歳になっても。
感じることは、感じる。
思うことは、思う。
やりたいことは、やる。
好きなもの、好き。嫌いなものは、嫌い。

十代の頃も。
感じることは、感じてた。
思うことは、思ってた。
やりたいことは、やってた。
好きなもの、好き。嫌いなものは、嫌い。

結局。
何だか。
俺は成長とやらとは。
無縁のままで。
ここまで来てしまったのか。

表し方とか。
伝え方とか。
多少は工夫を凝らさないでもない。
煙に巻くことも。暗に匂わせることも。
しないこともない。

しないこともないが。
どうしても譲れない。
どうしても変えられない。
そんな時は。
スイッチが入ってしまう。

感じるまま。
思うがまま。
やりたいがまま。
好きなものは、とことん好きに。嫌いなものは、とことん嫌いに。
そのままに突っ走る。

『Texas Blues Man』'69年リリース。
これまた実にブルースなジャケットで。
これだけで傑作であることは間違いないなと思わせる。
ライトニン・ホプキンスの'67年録音のアルバム。
しかし。このジャケット。本当にいいですよね。
なんか実録風で。ライトニンの日常が。その汗と臭いと。
あのデへへな笑いが聞えてきそうで。こういうの好きなんだよな。
戦前から活躍していたライトニン。基本は弾き語りで。
再発見後も。その殆どが弾き語りで。それがライトニンなんですよね。
弾き語りか、もしくは最小限の面子。でないと独特の味が伝わらない。
それでこそライトニン。但しそれだと素人さんにはとっつき難いかも。
てなわけで(?)同じ弾き語りでもピックアップ付きのギターを弾かせた。
ここにアーフリーと言うレーベルのライトニンへの理解、愛情を感じるかな。
そのお蔭で。ライトニンのギターが、そのフレーズがよりクッキリと像を描いて。
ドロドロのヴォーカルとの対比も見事な名盤になったと。もう堪りません。
本当に。目の前でライトニンが歌ってる様な生々しさ。
ライトニンのブルースが滴り落ちてくる。そんな真っ黒な傑作なのです。
しかし。実に男臭いなぁ。どこまでもスケベだし。感じるまま。やりたいまま。
デへへと笑いながら。我が道を行く、男、ライトニンここにありなのです。

この歳になっても。
ひっかることは、ひっかかる。
おかしいなと思うこと。納得いかないこと。
見過ごすこと、何もしないでいることができない。
好きなもの、好き。嫌いなものは、嫌い。

十代の頃は。
ひっかかること。
おかしいなと思うこと。納得いかないこと。
とにかく噛みついていた。とにかく逆らっていた。
好きなもの、好き。嫌いなものは、嫌い。梃子でも動かなかった。

結局。
何だか。
俺には進化の遺伝子など。
埋め込まれないままに。
そのまま来てしまったのか。

疑問の呈し方とか。
抗議の示し方とか。
多少は技巧を凝らさないでもない。
顔を立てながら暗に促したり。顔を潰さない程度に手を打ったり。
しないこともない。

しないこともないが。
どうしても赦せない。
どうしても納得できない。
そんな時は。
自動で安全装置が外れてしまう。

見過ごせない。
黙ってられない。
腑に落ちるまで。納得できるまで。
好きなものは、好きでいられるように。嫌いなものを、好きと言わされない様に。
その為に、対峙する。

この歳で。
全くもって。
馬鹿だよなと。
未だ十代の頃のままかよと。
呆れもする。

実際。
身体も。精神も。
経年劣化は避けられず。
なのに。
十代の頃のままで、やるのかよと。

もう一人の。
自分が、馬鹿は止せよと。
囁きかける。
もう。どうせ長くはないぜ。
大人しくしてないと損するぜと。

わかっているさ。
俺だってただの馬鹿じゃない(と思う)。
でもよ。損得でも、義理や人情でも。
面子でもなんでもなくて。
これしか出来ないんだ。これが俺なんだ。

この歳になっても。
十代の頃のままに。
感じるままに。思うままに。
やって。突っ走って。安全装置を外して。
腑に落ちるまで。納得するまで。

誰の意思でもなく。誰の為でもなく。
俺の意思で。俺が俺である為に。
見過ごさず。黙らず。声を上げて。
貫き通すんだ。好きなものは好きでいるんだ。
それが俺のブルースなんだ。

だから。
今夜も。
誰がなんと言おうと。
好きにさせてもらうぜ。
俺も男だ!からな。



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2015/07/14 Tue *タフでいこうぜ / Elmore James & John Brim

20150714tough


どんなに。
大切に。
磨いていても。
どうしたって。
痛んでくるところはある。

履きなれて。
愛着があって。
安心できる。
一足の靴。
その革はどうしても傷がつく。

共に。
あっちへ。
こっちへ。
暑い日も。
寒い日も。

あの時も。
その時も。
どんな時も。
俺の。
足元にはこいつがいた。

流石に。
ちょいとばかり。
疲れて。草臥れて。
お互いに。
無理が利かなくなってきた。

それでも。
この体の。
痛みを。
共有できるのは。
お前だけだもんなぁ。

『Tough』'68年リリース。
このジャケットがブルース。
そう唸らされてしまう英国編集のアルバム。
収録されているのはエルモア・ジェイムスとジョン・ブリム。
そう。チェスからリリースされた『Whose Muddy Shoes』と同音源で。
曲順や曲数が異なるもので。編集したのはマーク・ヴァーノン。
このジャケットはブルース・マニアのヴァーノンらしい拘りか。
フリートウッド・マックらも所属していたヴァーノンのレーベル、ブルー・ホライゾンからのリリースです。
エルモアは'53年と'60年の録音からの選曲で。いつものエルモア節は控え目で。
重厚なスロー・ブルースでその貫禄を発揮しています。エルモアならではの存在感ですが。
やはり。エルモア節が聴けないと。物足りなくはあるかな。
そおらがチェスでのエルモアがあまり人気が無い、エルモアにチェスのイメージが無い理由かな。
ブリムは'53年~'56年の録音からの選曲で。バックにはリトル・ウォルターとエイシズとか。
ウィリー・ディクソン、更にはジミー・リードとエディ・テイラーまで参加してるとか。
とてつもない豪華な面子がバックアップしていて。チェスの期待が窺えます。窺えますが。
殆ど無名のまま終わったんですね。でも。確かに派手さは無くて地味だけど。
これぞシカゴ・ブルースって感じのブルースで。特にヴォーカルに味があっていいんですよね。
味・・・個性。如何にもシカゴの街角やクラヴで小銭を稼いでそうな胡散臭そうで如何わしくて。
それで「Ice Cream Man」なんてダブル・ミーニングのブルースを歌うと。
様々な経験、体験をしながら。歩き続けてきた。タフな男のタフなブルースがここにあるのです。

どんなに。
大切に。
手入れをしても。
どうしたって。
消耗してしまうところはある。

履き続けるほどに。
愛着が増して。
ついつい選んでしまう。
一足の靴。
その靴底はどうしても擦り減る。

いつも。
あそこへも。
ここへも。
コンクリートの上も。
タイルの上も。

あの場所でも。
その場所でも。
どんな場所でも。
俺の。
足元にはこいつがいてくれた。

流石に。
ちょいとばかり。
辛かったり。苦しかったりが。
多くなってきて。
無理しようにも出来なくなってきた。

それでも。
この心の。
痛みを。
芯から感じてるのは。
お前だけだもんなぁ。

疲れて。草臥れて。
それでも。
相棒だからな。
磨いて。手入れして。
限界は近いのかもしれないけど。

辛かったり。苦しかったり。
そんな時は。
気づくと。
相棒に手を伸ばして。
いつもの様に履いて出かける。

どれだけ。
歩いた。
どこまで。
歩いてきた。
もう。わからなくなっちまったな。

お互いに。
そろそろ潮時。
引退を考えても。
いいかもな。
いい加減にな。

それでも。
感じている。
分かっている。
今日も。
明日も。
明後日も。

何かあれば。
何が無くても。
この相棒を履いて。
靴紐をギュッと締めて。
共に出かけるのさ。

毎日の。
ブルースを。
相棒と共に。
踏みしめながら。
歩き続けていくだけなのさ。

タフでいこうぜ。



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2015/07/13 Mon *未熟者 / Bo Diddley

20150713bodiddleiisagunslinger


ビリー・ザ・キッド・
ワイアット・アープ。
ドク・ホリディ。
シェーン。
次元大介。

いずれ劣らぬ。
ガンマン達。
抜くが早いか。
撃つが早いか。
早打ちならお手のもの。

ホルスターの。
留め金を外し。
腕を垂らしたら。
いつ。
その指が。

柄に掛って。
目にも留まらぬ速さで。
銃を抜き出し。
引金を弾くか。
銃弾が空気を切り裂くか。

相手より。
ほんの。
一瞬。
素早く動いて。
仕留めてみせる。

連射とか。
マシンガンなんてのは。
芸が無い。
早撃ち。一発勝負。
男ってのはこいつに限る。

『Bo Diddley Is A Gunslinger』'60年リリース。
ガンスリンガー、ガンマン姿も勇ましいボ・ディドリー。
そのボの(恐らく)通算で5枚目となるオリジナル・アルバム。
何でこんな恰好をしてるんだろうと。
そう言えば昔、『荒野の少年イサム』って漫画があって。
その中に主人公のイサムを助ける黒人のガンマンがいたなとか思いだしたり。
実は当時アメリカで『Gunslinger』なる流れ者のガンマンを主役にしたTVドラマがあって。
たいそうな人気を博していたそうなので。チェスのことですからね。それに便乗したなと。
ボがどんな気持ちだったかはわかりませんが。いつもの眼鏡を外して。
少し細めた半眼で中腰で。結構その気になってたのかもしれませんね。ノリが良さそうだし。
さて。中味はと言うと。相変わらずのジャングル・ビート、ボ・ビート全開で。
御機嫌に腰も動こうってもんですが。そうですね。
珍しくカヴァーなんかもやっていて。ちょっとだけロマンティックな感じがあるかな。
かと言って。決してメロディアスってんじゃなくて。飽くまでボにしてはってことで。
このアルバムでも。ビートに乗って皆で踊ったんだろうなと。
その辺りは、的・・・じゃ無かった、ツボは決して外さない一流のガンスリンガーですからね。
ボもそうですが。例えばチャック・ベリーとかリトル・リチャードとか。
ワン・パターンと言えばワン・パターンなのでベスト・アルバムで済ませてるって方も多いと思いますが。
皆、超一流のアーティストですからね。オリジナル・アルバムを聴くと。
勿論、楽しめるし。意外な側面が窺えたりもして。是非、ちゃんと聴いて欲しいなと。そう感じます。

ビリー・ザ・キッド。
ワイアット・アープ。
ドク・ホリディ。
シェーン。
次元大介。

いずれ劣らぬ。
ガンスリンガー達。
抜くやいなや。
電光石火。
相手を仕留めてみせる。

銃口の。
硝煙をひと吹き。
くるっと回転させて。
銃が。
ホルスターに収る。

何事も無かった様に。
相手に背を向けて。
歩き出す。
周囲は未だ緊張感の中。
相手は膝から崩れ落ちる。

相手に。
先に。
抜かせておいて。
それ以上の速さで。
仕留めてみせる。

連射とか。
マシンガンなんてのは。
興が無い。
早撃ち。一発勝負。
男ってのはこいつに限る。

勿論。
状況や。
相手によって。
仕留めるも。
仕留めないも。

腕ひとつ。
急所を外したり。
銃だけ弾き飛ばしたり。
時には。
胸のコインやスキットルを狙い撃ち。

殺さず。
致命傷を。
重傷を。
与えずに。
去っていく。

その。
腕だけじゃない。
心の余裕も。
カッコいいんだよな。
ヒーローだよな。

ある程度の。
相手よりは。
早く抜ける。
先に抜かせて。
先に撃つこともできる。

早撃ち。
一発勝負。
ただ。わざと外す。
勝負どころを見極める。その余裕が無い。
そこがさ。未熟者なんだな。俺はさ(苦笑)。



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2015/07/12 Sun *夏なんだな / The Mamas & The Papas

20150712thebestofmamasandthepapas


花を。
供えて。
線香を。
手向けて。
手を合わせる。

閉じていた。
目を開ければ。
青い空が。
どこまでも。
広がっている。

静寂の中。
聴こえるのは。
遠い車の音と歓声。
線香の香りが漂い。
陽射しが目を眩ませる。

夏なんだな。
盆の入り。
人が思うよりも。
静かな街の一角で。
今年の夏を思う。

夏のひと時。
夏の一日。
共にするであろう。
人達。その笑顔。
それを思うだけで。

心に涼風が吹き。
追いかける視線の先。
広がる青空の下に。
花々が咲き。
その匂いに酔いしれる。

『The Best Of The Papas & The Mamas』'82年リリース。
涼しげなジャケットが印象的なママス&パパスの2枚組ベスト・アルバム。
このジャケットの写真はオリジナル・アルバム『Deliver』のアウト・テイクなのかな。
キャス・エリオット、ミッシェル・フィリップス、ジョン・フィリップス、ダニー・ドハーディからなるママス&パパス。
さてと。ママス&パパスと言えば「California Dreamin'(夢のカリフォルニア)」だと。
特に日本では一時期(今もかな)CMにも盛んに使われていたこともあって。
何だか一発屋のポップ・グループ扱いされることもしばしばあるのですが。
ちょっとまってくれと。あのサマー・オブ・ラヴを象徴するグループ、それがママス&パパスであったと。
事実、ジョンはルー・アドラー等と共にモンタレー・ポップ・フェスティヴァルを主催したと。
そんなムーブメントの立役者でもあったのです。尤も。皮肉なことに。
ジャニス・ジョプリンを擁するビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニーに度肝を抜かれて。
キャスがジャニスを観て呆然とする姿がモンタレーの記録映画にハッキリ残されて。
続いてステージに上がっても観客の興奮が収まらずになかなかライヴを始められなかったとか。
そんな負の側面ばかりが記憶に残ってしまったんですけどね。それでも。
ジャニス達を生み出すことになったフラワー・ムーブメントを立ち上げたのは。
ママス&パパスの爽やかな混成のハーモニーが歌い上げた夢の理想郷。その姿に。
多くのミュージシャンやファンが共感して。共鳴が広がったからであって。その功績はもっと評価されていいかな。
ただ。そんなフラワー・ムーブメント、ヒッピー思想が幻想であったのを端的に示した一例として。
ミッシェルとダニーの不倫、ミッェルの解雇と再雇用。ジョンとミッシェルの離婚、そして解散と。
ママス&パパス自体がやっちゃったんですけどね。でもオリジナルもカヴァーも記憶に残るハーモニー。
あの夢の様な夏を代表する、その夏を運んできたグループであったことは確かだと思うのです。

描かれた。
花々に。
視線を奪われ。
その匂いさえも。
感じられるような。

見詰めていた。
目を閉じても。
その残像が。残り香が。
どこまでも。
追ってくる。

静寂の中。
聴こえるのは。
ヒールの音と囁き声。
独特の香りが漂い。
色彩が目を開かせる。

夏なんだな。
小さな美術館。
一人ソファに佇んで。
静謐な空間の片隅で。
今年の夏を思う。

夏のひと時。
夏の一日。
共に過ごすであろう。
空間。その光彩。
それを思うだけで。

心を陽光が覆い。
細める視線の先。
降り注ぐ陽射しに。
人々が輝き。
その眩しさに誘われる。

夏のひと時。
夏の一日。
吹き抜ける涼風。
降り注ぐ陽射し。
笑顔。笑い声。

それは空想。
それは幻想。
それは白日夢。
それはどこまでも続くかの
それは永遠の如くの。

それは。
色彩。光彩。
それはやがて。
残像に。残り香に。
それでも。
消えはしない。

夏なんだな。
長く。短く。
鮮やかに。儚く。
強烈な印象を焼き付けて。
やがて立ち去っていく。

忘れられない。
輝き。儚さ。
色彩。光彩。
笑顔と共に蘇る。
夏なんだな。

理屈も。理由もなく。
光と熱の中で。
目眩を起こし。汗を拭いながらも。
心待ちにしてる。
夏なんだな。



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2015/07/11 Sat *どうしてそんなに / Jefferson Airplane

20150711blessitspointedelittlehead


どこかの。
小説じゃないけど。
何でそんなにお酒を呑むの?
そう問われても。
答えようが無い。

否。
おそらくは。
不安とか。
憂鬱とか。
そんなものを。

紛らす為に。
ついつい。
呑まずにいられない。
そんな時、日も。
あるだろうし。

勿論。
ただただ。
楽しくて。
嬉しくて。
そんな思いを。

増幅したくて。
分かち合いたくて。
呑まずにいられない。
そんな時も。日も。
あるだろうし。

要は。
そんなものは。
答えがある様な。
問いかけでは無い。
野暮はいいなさんなってことである。

『Bless It's Pointed Little Head』'69年リリース。
ジェファーソン・エアプレインの初めてのライヴ・アルバム。
この呑んだくれて潰れてるオッサンのジャケットが何とも印象的。
副題に、ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト/ウエスとあって。
邦題は『フィルモアのジェファーソン・エアプレイン』だったと記憶しています。
おそらくはホーム・グラウンドの如くに何度も出演していたであろう両フィルモアでの。
数回のライヴの音源から編集されたものと思われます。
オリジナル・アルバムでは余りにフラワー・ムーヴメントとサイケデリックの影響が濃厚で。
どうにも。その実態が掴み切れないと言うか、実力の程が見えにくいのですが。
流石は全盛期の、最強のメンバーによる、ホーム・グラウンドでのライヴ。
ライヴ・バンドとしての実力の高さ、その底力の凄さが見事に捉えられています。
サイケにフリーキーに歪んだ音でうなりを上げるギター。腰の据わったリズム隊。
ジャニスに負けじとシャウトするグレース・スリック。全体に漂うアシッドな香り。
これ。その場にいたら冷静でなんかいられないだろうなと。浮揚感だけでなく昂揚感が半端ないです。
まぁ、多分にドラッグの力も借りてはいるんでしょうけど。それにしても。
ここには。ありのままの。答えなど考えてもいない。ただやりたい事をやりたい様にやっている・・・
心地良くて、御機嫌なジェファーソン・エアプレインと、感じるがままに楽しんでる観客がいるだけなのです。
そうそう。ブルースのカヴァーの見事さにはホット・ツナ派生の萌芽も感じられるかな。
このブルースがね、またいいんだよなぁ。そうしたら。もう。それをやるだけだもんなぁ・・・

どこかの。
小説を真似て。
何でそんなに音楽を聴くの?
そう問われても。
答えようが無い。

否。
おそらくは。
不安定で。
恐がりの。
自分を。

誤魔化す為に。
ついつい。
聴かずににいられない。
そんな時、日も。
あるだろうし。

勿論。
ただただ。
楽しくて。嬉しくて。
心地良くて。御機嫌で。
そんな思いを。

爆発させたくて。
震わせたくて。
聴かずにいられない。
そんな時も。日も。
あるだろうし。

要は。
そんなものは。
答えがある様な。
問いかけでは無い。
野暮はいいなさんなってことである。

酒があれば。
呑むし。
音楽があれば。
聴くし。
それだけのこと。

一人で。
呑むことも。
聴くことも。
歌うことも。
弾くことも。

あるだろう。
そこには。
それだけの。
何かがあるのかもしれないし。
何もないのかもしれないし。

皆で。
呑みたい時も。
聴きたい時も。
歌いたい時も。
奏でたい時も。

あるだろう。
そこには。
それだけの。
何かがあるのだろうし。
それが何であれ。

誰かと。皆と。
呑みたい。聴きたい。
歌いたい。奏でたい。
それだけで。いい。

それだけが。
感じられるなと。
共有できるなと。共鳴できるなと。
そう思えば。
距離や時間など問題ではない。

今夜も。
誰かと。皆と。
呑んで。聴いて。
歌って。奏でて。
それでいい。それがいい。

どうしてそんなに・・・
もう、問わなくてもわかるだろう。



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2015/07/10 Fri *明けた / It's A Beautiful Day

20150710itsabeautifuldayusorg


明けた。
憂鬱も。
梅雨も。
俺の中では。
少なくとも。

いま。
この瞬間は。
明けた。
見事に。
カラッと。

明けた。
否。
忘れた。
忘れさせられた。
ものの見事に。

奏でられる音に。
響いてくる歌声に。
緊張と弛緩と。
その融和した。
共鳴している空気に。

総てが。
包み込まれ。
総てが。
吐きだされ。
霧散していく。

暗い夜の。
暗い空間に。
確かに。
青空が見え。
飛び立つ翼が見えた。

『It's A Beautiful Day』'69年リリース。
この素晴らし過ぎる、夏のお嬢さんなジャケット。
そしてアルバム・タイトル=バンド名。それだけで素晴らしい。
イッツ・ア・ビューティフルデイの1stアルバム。
ジェファーソン・エアプレイン、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービス、グレイトフル・デッド等と共に。
シスコを中心としたフラワー・ムーブメントを代表するバンドだったイッツ・ア・ビューティフルデイ。
メンバー・チェンジの激しさと活動期間の短さ故にか。今では忘れ去られようとしている・・・
まぁ、そんな夏の日の蜃気楼の様な儚さがこのバンドには似合う気もしないでもないですが。
少なくとも。このアルバムだけは。聴いてほしいなと。聴く価値は十分あるよと。大きなお世話ですが。
リーダーのデヴィド・ラフレイムと妻のリンダ・ラフレイムのオルガン。
それにパティ・サントスなる女性ヴォーカリストの歌声。この三者のアンサンブルが最大の特徴で。
まさに真夏の夜の夢の様に、白日夢の様に儚げなパティの歌声に。
ラフレイム夫妻のサウンドが絡むと。何とも言えない浮遊感が生まれるんですよね。
面白いのはデヴィッドのヴァイオリンが如何にもクラシックなサウンドを奏でたかと思えば。
カントリーのフィドルの様な荒々しいサウンドも奏でるところで。そのフリーキーなところには。
やはり、ドラッグの影響を感じるかな。でもぎりぎりのところで破綻はしないで。
緊張感を持ったある一銭で留まっていて。その中で心地良く奏でられ、歌われ。
聴いてるこちらも。一緒に心地良くなって、白日夢の如く浮遊させられてしまう。そんなアルバムなのです。
実を言えば。針を落とさなくてもね。夏の青空が広がる日に。このジャケットを眺めてるだけでもいいんですけど。
そう。そう。蛇足ですが。ディープ・パープルが好きな人は、このアルバムは必聴かなぁ・・・

消えた。
退屈も。
梅雨も。
俺の中では。
少なくとも。

いま。
この瞬間に。
消えた。
見事に。
パッと。

消えた。
否。
消された。
消してくれた。
ものの見事に。

激しくも繊細な音に。
恐れながらも伸び行く声に。
不安と満足と。
それが調和した。
共振している空気に。

総てが。
響き。
総てが。
震わされ。
昇華されていく。

暗い夜の。
暗い穴倉に。
確かに。
青空が見え。
飛んでいく翼が見えた。

今年も。
暑い夏が。
来る。
暑さが。
襲い来る。

だが。
今年も。
青い空が。
どこまでも。
青い空が。

広がる。
その青さに。
魅せられて。
我を忘れて。
見上げて。

やがて。
風に乗り。
その空へと。
その青空へと。
飛び立とう。

青空を。
背景に。
気持ちよく。
飛んでいる。
あの翼を追いかけて。



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2015/07/09 Thu *夕暮れ時、独り言 / JB's

20150709foodforthethought


乗れないのは。
進まない。弾まない。
それには。
やっぱり。
訳がある。

雨。
眠気。
空腹。
刺激が足りない。
いい女がいない。

まぁ。
そもそも。
先天的に。
勤労意欲なんてものに。
縁がない。

それや。
これやが。
重なって。
二重苦。
三重苦。

だけど。
決定的なのは。
そう。
聴こえない。
感じられない。

弾むものが。
弾けるものが。
ビートが。
どうにも。
生まれてこないのだ。

『Food For Thought』'72年リリース。
ファンクの帝王ジェームス・ブラウンを支えたJBズ。
単独でもヒット曲を放っていて。それも含んだ記念すべき1stアルバム。
まぁ、サウンド面で支ええていたとしてもそれもブラウンの指示のもとにですし。
当然の様に、このアルバムにも声(顔?)を出してますから。
総てはブラウンのお気に召すままにだったのだろうと容易に想像できますが。
そのお気に召すサウンドを、ファンキーさを奏でられる、叩き出せるのが凄いなと。
この頃にコリンズ兄弟は既に脱退してしまっているのですが。
そのコリンズ兄弟在籍時のオリジナルJBズの音源も2曲だけですが含まれていて。
やはりブーツィってのは超人だったなと改めて思わされるアルバムでもあります。
ブーツィがいなくてもとてつもなくファンキーなJBズですが、いると一体何倍増みたいな。
ブーツィ、コリンズ兄弟が抜けてからはやっぱりジャズの影響が少し色濃くなるのかな。
それがブラウンの好みだったのか。そして恐らくブーツィはそれが意にそぐわなかったのかな。
故に純粋な弾け具合、ファンキーさではやっぱりオリジナルJBズに軍配が上がるのだけど。
クールに弾ける、クールで抑制されたファンクってのもあるんだぜと聴かせてみせる。
その点では残されたフレッド・ウェズリーを中心としたJBズも大したもんだと思うのです。
いずれにせよ。ブラウンと言う帝王、絶対的な支配者の指揮下で統制されながら。
此処の個性を殺されること無く、弾けてあらゆる障壁を軽々と乗り越えていく。
こうでなきゃいけないよなと。夕暮れ時、頭の中で再生しながら我が身とその環境を振り返ったりして。
それにしてもブーツィは。やっぱりファンキー・モンスターだなぁ・・・

乗り切れないのは。
登らない。弾けない。
それには。
きちんと。
訳がある。

梅雨。
湿気。
満腹。
騒ぎが足りない。
いい女が見当たらない。

まぁ。
そもそも。
後天的にも。
勤労なんてものに。
興味がない。

それや。
これやが。
重なって。
四十苦。
五十苦。

だけど。
決定的なのは。
そう。
響いてこない。
気配もない。

弾むものが。
弾けるものが。
ビートが。
どうにも。
育っていないのだ。
生まれないのは。
育ってないのは。
そいつが。
誰にも。
必要とされてないからか。

やれやれ。
何にも変わってない。
おまえさん方は。
それでいいかもしれないが。
味も素っ気もありゃしない。

何事も。
乗らなきゃ。
乗りに乗って。
乗り切らなきゃ。
面白くもないし。

そもそも。
やる気になんか。
なりゃしない。
弾まなきゃ。
弾けなきゃ。

仕方ない。
俺には必要なのだから。
生んじゃおう。育てちゃおう。
自分で刻んで。
密かに。弾んでいよう。

そいつが。
所謂一般的な。
勤労意欲なんてものに。
繋がるか、どうか。
そいつは・・・まぁ、知ったことじゃないかな(笑)。



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2015/07/08 Wed *街は今日も雨だ / Irma Thomas

20150708itsraining


街は。
今日も。
雨だ。
流石に。
滅入ってしまう。

雨嫌いの。
俺だって。
この季節は。
少しは仲良くしようかと。
試みもしたのだが。

こう。
毎日。
毎日。毎日。
毎日。毎日。毎日。
降られると。

そんな気も失せる。
やっぱり駄目だ。
雨とは相性が悪い。
好きになんかなれない。
何処かへ消えてくれと。

頭を抱えて。
蹲って。
何もせずに。
ただ時間を。
やり過ごしたくなる。

浮世の渡世じゃ。
そうも。
言ってられないのは。
百も承知。
でも滅入るものは滅入るのだ。

『It's Raining』'88年リリース。
ニューオーリンズの歌姫、アーマ・トーマス。
そのキャリアの最初期ミニットへの録音を集めた日本独自の編集アルバム。
録音されたのは'60年~'62年で。当時リリースされたシングル盤6枚の両面から12曲。
そして未発表に終わった2曲を加えて全14曲が収録されています。
この後に、チェスやインペリアル、ラウンダー等にも録音しているアーマ。
何故か日本ではそちらが先に紹介されていて。ミニット時代の録音はなかなか出番が無く。
このアルバムで初めて纏めて陽の目を見ることになりました。
以前に紹介したチェスへの録音も素晴らしいものだったのですが。
アーマ自身はミニットへの録音に愛着があるらしく。この時代のナンバーは今でもライヴで歌ってるとか。
まぁ、チェスではその出来の良さにも関わらず殆どお蔵入りさせられたのに対して。
ミニット時代にはオーティス・レディングが「Pain In My Heart」へ改作した「Ruler Of My Heart」とか。
恐らくこのアルバムが編集される契機にもなったであろう「It's Raining」等がヒットしてますからね。
(蛇足ですが「It's Raining」は映画『ダウン・バイ・ロウ』に使われて。それがこのアルバムに繋がったかと・・・)
元々ブルージィーな歌声、その実力には定評のあるアーマですが。それに加えて。
アラン・トゥーサンやアニー・ケイドウの書いたナンバーならではのニューオリンズR&Bらしい。
いい意味での軽さや、モダンさが加わって新たな魅力が花開いていて。後のアーマの原点がここにあるかなと。
女性コーラスが雨音を表現する「It's Raining」での可愛らしさなどはアーマならではのものです。
おそらくは。トゥーサン辺りはモータウンやチェスの動きも押さえていて。
ミニットの女性シンガーの切り札としての役割をアーマに与えたかったのかなと。そんなことも感じます。

心も。
今日は。
雨だ。
流石に。
陥ってしまった。

雨嫌いの。
俺だから。
この季節は。
慎重の上にも慎重にと。
警戒していたのだが。

こう。
毎日。
毎日。毎日。
毎日。毎日。毎日。
降られると。

防波堤も役に立たない。
針の一穴を突かれ。
雨が染みだし。浸水し。
心が重くなる。
何処かへ流れ去ってくれと。

頭を抱えて。
蹲って。
何もせずに。
ただ時間の。
経過を待っていたくなる。

浮世の渡世じゃ。
そうも。
いかないのは。
百も承知。
でも陥るときは陥るのだ。
今日も落ちるところまで・・・

そんな時。
何故か。
不思議と。
雨を縫うように。
現れて。

からかいに。
刺激しに。
やってくる。
そんなものがある。
そんな奴がいる。

ちょこちょこと。
からかって。
つんつんと。
刺激して。
反応すると。
身を翻して逃げやがる。

全くもって。
手がかかると言うか。
手に負えないと言うか。
本当に。
小憎らしいのだが。

気づくと。
滅入ったものが。
少し軽くなってるかなと。
陥ったところから。
少し這い上がれたかなと。

街は今日も雨だ。
心も今日は雨だ。
だが見えない何かに。
救われて。
今日もなんとか終えられるのだ。



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2015/07/07 Tue *欲しいのは、必要なのは / Marvin Gaye & Tammi Terrell

20150707youreallineed


今夜。
この天気なら。
彦星と織姫の。
年に一度の。
逢瀬も叶いそうだな。

年に一度か。
耐えられないなぁ。
想いは膨らむだろうけど。
年に一度だぜ。
それは幾らなんでも我慢できないよな。

だって。
彦星は織姫が。
織姫は彦星が。
好きなのにさ。
年に一日だけ。

それ以外は。
離れ離れってのは。
いくらなんでも。
酷に過ぎないかと。
そう。思うんだよなぁ。

思いません?
自分の身に置き換えたら。
耐えられます?
好きな人と。
年に一度しか・・・

俺だったら。
神様に訴えちゃうな。
他のものは何もいらないんです。
俺に必要なのは彼女だけなんです。
だから、勘弁してくださいよってね。

『You're All I Need』'68年リリース。
モータウンを代表する男女デュエット。マーヴィン・ゲイとタミー・テレル。
その2枚目となるアルバム。前作『United』の成功を受けて制作されたものと。
メリー・ウェルズ、キム・ウェストンとパートナーを変えてきたマーヴィン。
キムとのデュエットもなかなか素晴らしいのですが。やっぱりタミーが一番お似合いかな。
歌声の相性もですが。そのルックスも爽やかなマーヴィンに可愛らしいタミーと。
実にお似合いなんですよね。あくまでもビジネス・カップルだったそうですが。
思わず邪推したくなるほどの。息の合いかた、仲の良さを感じさせるマーヴィンとタミーです。
針を落とすと。なんかこう。ウキウキ、ワクワク、ドキドキして。甘酸っぱい気持ちになるんだな。
陰の立役者はアシュフォード&シンプソンで。無理にモータウン調のナンバーを歌わせずに。
マーヴィン、タミー、それぞれの。そして2人の個性を最大限に活かせるナンバーを提供しています。
そう。じつはマーヴィンも。タミーも。モータウンでは異色の志向、個性の持ち主で。
マーヴィンは終生ポピュラー・シンガーを目指していたし。タミーはJB一座出身の本格派で。
そこで。あくまでジェントリーに歌うマーヴィンに。可愛らしくも迫力のある歌声で応えるタミーと。
そこがね。実に絶妙だったんですよね。本当にね。聴いてると。幸せになれるアルバム・・・なんですけど。
実はタミーはこのアルバムの制作時には既に脳腫瘍に侵されていて。最初の手術をしてたのかな。
故に。タミーの体調を考慮して。録音は別々に行われたりもしたと。そんなこと感じさせないんですけどね。
病魔に打克とうと。度重なる手術にも耐えたタミーでしたが。遂にはステージ上でマーヴィンの胸に倒れ込んで。
やがて治療の甲斐なく亡くなってしまいます。余りに短すぎたタミー、そしてマーヴィン&タミーの幸せな時間。
それだからこそ。一層ね。このアルバムでのマーヴィンとタミーの歌声は綺羅星の如く輝いているのです。
後年、ダイアナ・ロスとのデユエット・アルバムを作らされたマーヴィン。一度も共に歌うことは無かったと。
それはそうだよなと。マーヴィンの男気を感じ。そして全くモータウンって会社はと・・・止めときますかね。

今夜。
この調子なら。
彦星と織姫の。
年に一度の。
逢瀬も上手くいきそうだな。

年に一度か。
考えられないなぁ。
胸は熱くなるだろうけど。
年にたった一度。
それは幾らなんでも拷問だよな。

だって。
彦星は織姫に。
織姫は彦星に。
惚れてるのにさ。
年に一夜だけ。

その時にしか。
逢えないってのは。
いくらなんでも。
禁欲的に過ぎるのではないかと。
そう。感じるんだよなぁ。

思いません?
自分の身に置き換えたら。
耐えられます?
惚れた相手と。
年に一度しか・・・

俺だったら。
神様を脅しちゃうな。
他のものは何もいらねぇっつてんだろ。
彼女が俺の総てなんだよ。
だからよぉ、いい加減にしてくんないかなぁ。あん?とか。

実のところ。
他のものが。
何もいらないかって言うと。
そうでもないけどさ。
一年もあったりするし。

でもさ。
年に一度でも。
否、それじゃ困るんだけどさ。
他の誰でもないんです。
彼女じゃなきゃ駄目なんですと。

そうさ。
年に一度でも。
年に何度でも。
毎日でも。
彼女が必要なんですと。

そんな。
熱い。
純粋な。
想いを。
夜空を見上げて思い出したりしてね。

否。
思い出じゃないな。
そう。
彼女じゃなきゃ駄目なんだよな。
欲しいのは、必要なのは。彼女だけなんだよな。

今も。これからも・・・



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2015/07/06 Mon *灯台下暗し / Stevie Wonder

20150706innervisions


降り続ける。
雨のせいだけじゃない。
それだけで。
ここまで。
不安になることもない。

むしろ。
降り続ける雨が。
街の色を塗り替えて。
灰色の街を隠してくれれば。
それはそれでいい。

現実から。
目を逸らさないと。
誓ってはいても。
時には耐えられないこともある。
だから。雨のせいだけじゃない。

外側じゃない。
内側。自分の内側に。
靄や霞が漂っている。
やがてそれが黒雲となり。
漠然とした不安が広がる。

得体のしれない。
不気味な黒雲。
それがもたらす不安。
自分の内側にあるはずのもの。
それが見えなくなってしまう。

そいつが。
どうにも。
憂鬱にさせる。
そいつが。
どうにも。足枷になってしまう。

『Innervisions』'73年リリース。
スティヴィー・ワンダーの'70年代中頃の傑作群の中の1枚とされるアルバム。
10代の頃から天才少年としてモータウンの屋台骨を支えていたスティーヴィー。
しかしその実態は不合理な契約で、収入面でも音楽制作の面でも制限されていて。
決して満足のいくもので無かったのは今ではよく知られるところで。
成長するにつれて。そんな操り人形状態に不満が募っていったスティヴィー。
'70年代に入って。モータウンがジャクソン5やダイアナ・ロスの売り出しに躍起になり。
更にはマーヴィン・ゲイが先駆けて音楽制作の自由を手に入れたこともあって。
契約に強い弁護士などを揃えて。用意万端。モータウンと交渉。契約内容を見直しさせたと。
しかし、その後も一貫としてモータウンと契約し続けたところがスティヴィーの律儀なtころかな。
さて。漸く自由を手に入れたスティーヴィーです。それこそ水を得た魚の如く。
それこそ内なるヴィジョンを、自由な発想で音楽にして表現し始めたと。
ここにいるファンキーで自由闊達で。それでいて社会の暗部にもその鋭い嗅覚を発揮しているスティヴィー。
もはや、立派な成熟したアーティストであり。ニュー・ソウルの担い手の一人ともなってうたのです。
そして自ら奏でるキーボードを始めとしてベースもストリングスも実に自由でダイナミックで。
そのファンキーなサウンドが。例え重い題材を歌っても必要以上に暗くならない。
それでも。目指すところへとファンキーに躍動していく様。これこそがスティーヴィーの真骨頂かなと。
その一方で鋭利な剃刀の様な鋭さ、切れ味も持ち合わせているのがこの時代の特徴で。
やhり。ハッキリと。内なるヴィジョン、目指す姿が見えていたのだと。それを表現できていたのだと。
その才能に改めて驚かされます。'80年代以降は甘さが先行し過ぎなスティヴィーなので。尚更にかな。

降り止まない。
雨のせいだけじゃない。
それだけで。
ここまで。
恐怖に襲われることもない。

むしろ。
降り止まないる雨が。
街の色を包んで。
灰色の街を消してくれれば。
それはそれでいい。

真実から。
目を逸らさないと。
決めてはいても。
時には守れないこともある。
だから。雨のせいだけじゃない。

外側じゃない。
内側。自分の内側が。
靄み。霞が漂っい。
やがてそれが暗闇となり。
漠然とした不安に支配される。

得体のしれない。
不気味な暗闇。
それが生み出す不安。
自分の内側にあったはずのもの。
それさえも見えなくなってしまう。

そいつが。
どうにも。
恐怖をもたらす。
そいつが。
どうにも。足枷になってしまう。

先へと。
自分の。
思う方へと。
歩めないのは。
雨のせいじゃない。

誰のせいでも。
何のせいでも。
ありゃしない。
自分の内側の。
不安や恐怖。

そいつが。
原因。
そいつを。
未だに。
見定められないでいる。

霞。
靄、
黒雲。
そんなものは。
払おうと思えば。払える。

なのに。
漠然としたそいつの。
正体を掴めない。
正視できない。正視しようとしない。
自分の問題なのだ。

雨のせいだけじゃない。
灯台下暗し。
そいつはわかっているけれど。
どうにも。今は。
自分の内側と正対できないんだ・・・



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2015/07/05 Sun *雨の日は家にいて / Gladys Knight & The Pips

20150705visions


雨。
窓越しに。
街を。
道行く人々を。
眺める。

自分の。
体と心の。
声に耳を傾ける。
微かに呟く様な。
軋む音。

そうだな。
今日は。
一日。
家にいて。
空想に身を委ねていよう。

そんな週末も。
そんな日曜日も。
偶にはあっていい。
どこまで。
空想の翼を広げられるか。

そんな余力が。
残されているか。
そんな余力で。
楽しめるのか。
試してみるのも悪くはない。

雨の日は家にいて。
レコードに針を落としたり。
キッチンに立ったり。
それ以外は。
総て空想の世界で遊んでいよう。

『Visions』'83年リリース。
マグリットの作品を使ったジャケットが印象的なグラディス・ナイト&ピップスのアルバム。
(因みにマグリットの作品のタイトルは『聖人の回想』とつけられています)
この時点で実にキャリア22年。グループとしてのアルバムは27枚を数えていたと言う。
大ベテランのグラディスとピップス。デビューした時のグラディスは17歳で。
天才少女現ると大騒ぎになったとか。フュリー、モータウン、ブッダ、そしてCBSと渡り歩き。
その間に。ソウル・チャートに26曲のベスト10ヒットを送り込み。
そのうちの9曲が首位に立っていると言う。何とも堂々たる成果を残してきていたのです。
モータウン時代はダイアナ・ロスのシュープリームスばかりが贔屓されて。最後まで会社と合わなかったと。
グラディスは怒ってたそうですが。そのモータウン時代にもヒット曲を連発してたんですからね。
その絶頂期はモータウン後期からブッダ前期かなと思われ。9曲目の首位に立った曲が。
このアルバムに収められている「Save The Over Time (For Me)」なのですが。
実に9年振りの首位獲得。そしてCBS移籍後初の首位獲得だったんですね。
それでも。それだけのブランクがありながら。堂々と凱旋した訳ですから。何とも素晴らしいと言うか。
もともとグラディスとピップスの実力は折り紙つきなので。後はバックのサウンドやアレンジとの相性次第。
CBS移籍以来。やや軽めのサウンドをバックにしていて。それでも聴かせてしまうグラディスの歌声。
その実力がかえって裏目に出たのかなと思われてたのですが。このアルバムでは原点に回帰したかの様な。
ディープなバラードも聴かせていて。そうなると。もう。グラディスの独壇場ですからね。
それでも。'80年代前半の音楽界を支配していた“軽さ”がどうしても鼻につくアレンジもあったりして。
しょうがねぇなと。まぁ、それに構わずディープな歌声で心地良さ気に歌うグラディス。そしてピップス。
彼女の、彼等の胸の内には。新たなビジョンが朧になのか、明確になのか。浮かんでいたのかな。

雨。
窓の外。
街も。
道行く人々も。
ぼやけている。

自分の。
体と心の。
声は密やかで。
眠りに着いている様な。
静けさ。

そうだな。
今日は。
一日。
家にいて。
空想の中を漂っていよう。

そんな週末が。
そんな日曜日が。
偶には必要になる。
どこまで。
空想の翼で飛んでいけるか。

そんな余力が。
残っているのなら。
そんな余力だけで。
楽しんでみるのも。
試みとしては悪くはない。

雨の日は家にいて。
横になって雑誌を読んだり。
クッキーと紅茶を味わったり。
それ以外は。
総て空想の世界に逃げ込んでいよう。

雨の日は家にいて。
あんなこと。こんなこと。
空想して。世界を広げて。
曲げてみたり。歪めてみたり。
色を塗ってみたり。造形してみたり。

想いを叶えようとして。
広げて。進んで。
気が付いたら遠く離れて。
戻そうと。手を尽くして。
頭の中をひっかっき回して。

思わぬ世界への。
扉を開けてしまったり。
思わぬ世界へ。
転げ落ちたり。登ったり。
見えるもの総てが形を変えて。

戸惑いまがらも。
新しい形。新しい色彩。
新しい組み合わせ。新しい世界。
夢中になって。
時を忘れて遊び続けたり。

雨の日は家にいて。
でも。いなくて。
どこかを彷徨って。
少しだけ遊びすぎて。
少しだけ空想が過ぎて。

心地の良い。
疲労を感じながら。
空想の世界の。
余韻を抱いて。
眠りに着くのも悪くはない。



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2015/07/04 Sat *雨よ雨よ止まないで / The Beatles

20150704thebeatlesrarties


雨よ。
雨よ。
止まないで。
この身に。この心に。
降り注いで。

雨が降っている。
雨の匂いがする。
歩きながら。
何故か。
いつかの光景が。

蘇り。
巡りだす。
あの日も。
あの時も。
こんな。
雨だったなと。

誰かに。
手を引かれていたり。
誰かの。
手を引いていたり。
雨の中。

互いの。
温もりと思い。
それだけを。
頼りに。
雨の中。

雨よ。
雨よ。
止まないで。
この身に。この心に。
降り注いで。

『Rarities』'79年リリース。
ビートルズの英国編集のアルバム。
英国で未発表だったり、オリジナル・アルバム未収録だったり。
そんなナンバーが17曲収められています(「Bad Boy」のみ『Oldies』で既出かな)。
言わば、『Past Masters Vol.1』と『Past Masters Vol.2』の基礎になったとも言えるアルバムかな。
ですので。今となっては。ジャケットも特に面白くないし。価値を見出すのは難しいんですけど。
当時はそれなりに期待もされてたし。実際にこのアルバムで初めて耳にしたテイクもあって。
例えば「Across The Universe」の鳥の羽ばたきと囀り入りヴァージョンは初めて聴いて新鮮で。
それ以降、自分としてはこちらのヴァージョンがお気に入りになっています。
元来は'77年にリリースされたボックスの中の1枚だったものが。
ファンからの要求が多くて単独発売に至ったらしく。まぁ、ビートルズに限りませんが。
熱心なファンってのは、好きなバンドの曲、音源であれば何でも聴きたくなるのが性何でしょうね。
ストーンズのブライアン・ジョーンズが参加した「You Know My Name (Look Up The Number)」とかも。
このアルバムで改めて意識したナンバーだったかな。プラスティック・オノ・バンドの作品っぽいけど。
「Kombib Mir Deine Hand」とか「Sie Libet Dich」なんてドイツ語ナンバーは如何に人気があったかの証明と。
そして。「Rain」がね。『Revolver』制作時のセッションで録音されて。「Paperback Writer」のB面に収録されて。
この世界初のテープの逆回転を持ち込んだとされるナンバーの特異性、先進性がやはり凄いなと。
逆回転を用いたのはジョンが偶然思いついたとも、ジョージ・マーティンが苦労して完成させたとも。
いずれにしろ。雨が降ろうが、日照りになろうが大したことないさと歌う、ジョンの大らかで繊細な歌詞。
その歌詞世界を表現するのに相応しいサウンドに思われて。お気に入りの1曲となったのでした。
流石に当然ながらアルバムとしての統一感はありませんが。それでも聴かせてしまうビートルズです。

雨よ。
雨よ。
止まないで。
この身体に。この精神に。
降り続けて。

雨が降リ続く。
雨の匂いが濃くなる。
歩きながら。
何故か。
いくつもの光景が。

蘇り。
語りだす。
あの日も。
あの時も。
こんな。
雨だったなと。

誰かの。
背中を追っかけていたり。
誰かの。
手を握り締めて走っていたり。
雨の中。

互いの。
鼓動とl心持ち。
それだけを。
頼りに。
雨の中。

雨よ。
雨よ。
止まないで。
この身体に。この精神に。
降り続けて。

基本的に。
雨は。
好きじゃない。
冷えるし。
気が滅入るし。

でも。
何故か。
雨に濡れるのは。
嫌いじゃない。
滴が愛しくさえある。

そう。
何故か。
雨の匂いに包まれるのは。
嫌いじゃない。
残り香さえ愛しく思える。

あの日。
あの時。
雨の中。
蘇る光景が。
幻であったとしても。

雨よ。
雨よ。
止まないで。
この身に。この心に。
降り注いで。

雨よ。
雨よ。
止まないで。
この身体に。この精神に。
降り続けて。



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2015/07/03 Fri *優越と絶望の狭間 / The Rolling Stones

20150703theirsatanicmajestiesreques


十人十色。
人それぞれ。
そんな当たり前の。
個性までも。
否定し、均一化しようとする世の中。

なれど。
故に。
誰の仕業かはしらないが。
否定しようとも。
均一化しようにも。

端から。
そんな次元とは。
かけ離れた。
世界に生を受け。
世界で生きている。

そうとしか思えない。
そんな者が。
いつの時代にも現れる。
人でありながら。
人の愚かさ、限界を知らしめるかの様に。

我々、凡人には。
彼に見えている世界は見えない。
彼に聴こえている音は聴こえない。
彼が話す言葉は理解できない。
逆もまた真なり。

彼には。
我々の生きている世界の秩序が理解できない。
我々の聴いている音の限界が感じられない。
我々の話す言葉に意味など見いだせない。
そこにあるのは。優越なのか。絶望なのか。

『Their Satanic Majesties Request』'67年リリース。
3Dジャケットを話題を呼んだローリング・ストーンズの問題作中の問題作。
(因みに使用された3Dカメラは日本製のものだったとか)
ビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の影響を受けたと言われ続け。
確かに。全く関連は無いとは言えないでしょうが。影響を受けたのはレコード会社とかで。
ストーンズとしては初めて全曲をオリジナルで固めた『Aftermath』や。
トラッドやボードヴィルにまで手を出した『Between The Buttons』に続くアルバムとして。
音楽性を拡げる過程の中で辿り着いたアルバムとも言えるのではないかなと。
まぁ、当時はビートルズが風邪をひけば、ストーンズに限らず英国のバンドはくしゃみをしてた筈で。
触発された。あるいは引金を弾くきっかけを与えられたのは確かでしょうけどね。
確かにストーンズのアルバムとしてはあまりに異色で。キースもかっては好きじゃないと公言してたとか。
しかし。それは。この後にストーンズがブルースやR&Bを下にしたロックンロール・バンドに回帰したからで。
もし。このアルバムが最後になっていたら。もしくはこの路線を突き詰めていたらどうなっていたかと。
そんな事を想像してみると。結構面白くて。ビートルズが前面には出せなかったドラッグの影響。
それを全面に出せるストーンズならではのサイケデリックでナイトメア的なサウンドとその展開。
こいつはストーンズならではのものだし。その続きをやれたのもストーンズだけだったろうなと。
(何たってこのアルバムの録音中にミック、キース、ブライアンがドラッグ絡みで逮捕されてるし・・・)
ビルの作品が1曲初めて収録されている以外は総てジャガー=リチャードの曲で構成されていますが。
その曲達にサイケデリックでドラッギーな彩色を施しているのは明らかにブライアンで。
メロトロン、ダルシマー、リコーダー、フルート、サックス、更にはストリングス・アレンジと。
こと楽器を奏でることに関しては天才と言われたブライアン、八面六臂の活躍、面目躍如なのです。
おそらく。自らは曲を書けなくても(書く気が無くても)、曲を聴いた瞬間にその世界が浮かんで描けてしまう。
そんな才能がブライアンにはあったんだろうなと。そしてそれはブライアン以外には見えなかったんだろうなと。
それを思うと。案外に。ストーンズを解雇された後のブライアンはブルースには戻らなかったかなと。
そんなことも想像してしまうのです。勿論、それがどんなものになったかは凡人である自分にはわかりませんが。

十人十色。
人それぞれ。
そんな自然の。
摂理までも。
否定し、均一化しようとする世の中。

なれど。
抗う様に。
誰が仕組んだかはしらないが。
否定しようとも。
均一化しようにも。

端から。
そんな仕組とは。
かけ離れた。
世界で生を受け。
世界の生を享受している。

そうとしか考えられない。
そんな者が。
いつの時代にも現れる。
人でありながら。
人の愛しさ、身の丈を知らしめるかの様に。

我々、凡人には。
彼に見えている世界は見えない。
彼に聴こえている音は聴こえない。
彼が話す言葉は理解できない。
逆もまた真なり。

彼には。
我々の生きている世界の秩序が理解できない。
我々の聴いている音の限界が感じられない。
我々の話す言葉に意味など見いだせない。
そこにあるのは。優越なのか。絶望なのか。

優越と絶望の狭間。

そこに。
生を受けた。
受けざるを得なかった。
選ばれてしまった者の。
心象風景は。

希望に。
輝いているのか。
絶望に。
覆われているのか。
そこに腰掛けて。

世界を。
人々を。
見下ろす時。
感じるのは。
優越なのか。絶望なのか。

わからない。
わかりようもない。
それが故に。
その存在に。
魅せられる。

通じない。
それは。
承知の上で。
その存在を。
常に感じていたい。



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2015/07/02 Thu *それだけじゃない / Jeff Beck Group

20150702roughandreadyukorg


間に合せ。
やっつけ。
認めたくは無いが。
どう贔屓目に見ても。
否定できないとこはある。

取敢えず。
こいつを。
与えて。こなして。
くれさえすれば。
大きな成果は生まれなくても。

少しでも。
進めてさえくれれば。
儲けもの。
だからこそ。
品質はそこまで求めないでおこう。

まぁ。
おおよそ。
狙いとしてはそんなところ。
しかも。そいつは。
悪くない線だと言える。

だから。
人も。物も。金も。
与えられない。
気にもかけられない。
表には出ない。

ところが。
こいつが。
悪くは無いと言うか。
逆に。好機だったりもするから。
面白かったりもする。

『Rough And Ready』'71年リリース。
所謂、第二期ジェフ・ベック・グループの1stアルバム。
第一期ジェフ・ベック・グループを解散させて。ロッド・スチュワートだけ連れて。
カーマイン・アピス、ティム・ボガートとの新しいバンドの結成を目論んだベック。
ところが。ドライブ中に自損事故を起こして。入院を余儀なくされてしまったと。
(何だか、猫だか、犬だかを避けてハンドル操作を誤って立ち木に突っ込んだッたかな・・・)
で、ロッドはフェイセズに加入して。アピスとボガートはカクタスを結成してと。
独りとり残されたベックは。慌てて他のメンバーを探してバンドを組んでレコーディングへと。
アルバム・タイトル(粗製濫造の意)はベックなりの突っ張り、皮肉が込められてるかなと。
ところが。どっこい。これが悪くない・・・どころか。新しいベックの可能性を感じさせるものになったと。
わからないものですね。当初ベックは相当テンションが低かったとも言われてますけど。
元々スタックスなんかのソウルが好きだったベックに。ボビー・テンチやクライヴ・チェマン。
そしてマックス・ミドルトンが加わることによって新たな、思わぬ化学反応を起こして。
ハードなだけじゃなく、ソウルフルでファンキーなベックがここに誕生したと。
あのコージー・パウエルもここでは叩きすぎることも無く。見事に融合していて。
このファンキーで、時にはメロウなハード・ロック。そのスリリングな味わい。それが堪らないなと。
「Situation」や「Jody」とかの名曲を含むこのアルバム。もっと評価されてもいいかなと。
このアルバム、このバンドでの手応えが無かったら。恐らくベックは「Blow By Blow」には至らなかったと。
それくらいのものだと思うんですけどね。まぁ、ベック自身があまり評価して無くて。
あのアルバムはプロデュースが最悪だと。そのプロデューサーはベック自身なんですけどね。
要は単に面倒くさかっただけではないかと。ベックってギター弾くのと車を整備する以外は何もしなさそうで・・・
確かに。間に合わせ。やっつけの企画だったのかも。しかし、結果はそれだけじゃなかったのです。

間に合せ。
やっつけ。
ところがどっこい。
それならそれで。
やり様など幾らでもある。

取敢えず。
こいつを。
与えた側の。
期待とも言えない期待。
そいつは超えられる。

そう。
こいつを。
図った側の。
要求とも言えない要求。
そいつは越えられる。

まぁ。
悪くない狙いだが。
そいつが見えてしまえば。
こっちとしても。
悪くないところを狙える。

だから。
人も。物も。金も。
与えられない。
気にもかけられない。
表には出ない。

こいつが。
ありがたい。
悪くは無どころか。
こちらの思う壺にも成りうるから。
楽しかったりもする。

自分で蒔いた種。
自分で招いた状況。
最高とも。
最善とも。
言えたもんじゃないが。

ものは考えよう。
頭は遣いよう。
心はもちよう。
一発大逆転まではいかなくても。
逆手に取るくらいはね。

間に合せ。
だけど。悪くないね。
やっつけ。
だけど。そうでもないね。
そう思わせられれば。

こなしただけにしちゃ。
成果も。
品質も。
思った以上に儲けものかもね。
そう思わせられればね。

飽くまでも。
悪くないね。
そうでもないね。
思った以上だねと。
少しだけ超えてみせる。

そいつが。
こっちの狙い目。
粗製乱造。
それだけじゃない。
その程度には思わせよう。そしてそこで止めておこう・・・



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2015/07/01 Wed *雨の日の幻想 / Led Zeppelin

20150701houseoftheholyukorg


降り続く雨を。
ぼんやりと。
眺めながら。
想像してみる。
このまま降りやまなかったらと。

降り続き。
降り続き。
雨水が地表を覆い。
どこもかしこも。
水浸しになってしまったらと。

願っても。
祈っても。
降り止まず。
降り続け。
やがて世界は水の中へと。

ゆっくりと。
静かに。
水没していく。
世界。
何もかもが飲み込まれていく。

人も。
家も。
街も。
都市も。
山々も。

総てが飲み込まれ。
静寂が訪れた世界に。
それでも。
雨は降り続く。
それこそ。永遠を思わせる様に。

『House Of The Holy』'73年リリース。
ヒプノシスによるジャケットが印象的なレッゾ・ツェッペリンの5thアルバム。
前作に引き続いてジャケットにはバンド名もアルバム・タイトルも無く。
尤も。ツェッペリンがアルバムに正式にタイトルをつけたのはこのアルバムが初めてでしたが。
一部には帯(?)付でリリースされたものもあったとか。少女の裸を隠す目的もあったのかな。
例によって忙しいツアーの合間を縫ってレコーディングに臨んでいて。
ストーンズのミック・ジャガーの別荘にストーンズの移動スタジオを持ち込んで録音を完了させたと。
しかし。本当に'70年代のミュージシャンってのはよく働いていたなと。
まぁ、旧来的な興行の世界の習慣が残ってもいたんだろうし。それだけ創造意欲が盛んだったとも。
さてと。ツェッペリンにとっては転機になったアルバムと言うか。
それまでの4枚のアルバムが凄すぎたと言うか。そこまでで一旦、総て出し切っちゃったかなと。
ジミー・ペイジお得意のブルースからの引用(パクリ)も流石にネタが尽きたかなと。
で、急に民主的になった訳でもないでしょうが。例えばジョン・ポール・ジョーンズの出番を増やして。
曲調も変化に富ませて。レゲエまで引っ張り出してきて。新たな段階へ進んだんだぞと幻惑させる。
勿論、実力があってこそできることではありますが。流石はペイジ。
良く言えばアイデアマン。悪く言えばペテン師。どちらにしろプロデューサー的感覚は優れてるなと。
確かに。このアルバムで萌芽したものが成長して。ツェッペリンを唯のハードロックに終わらせなかったんだし。
ただ。恐らくは録音中にはそこまでの考え、確信はペイジにも無くて。結果的にそうなったと。
例えば「No Quarter」辺りはなんかおっかなびっくりで。未だ完成形には程遠い感じがするんですよね。
その中で流石のヘヴィさでアルバムを締める「The Ocean」とかは流石だし。
何と言ってもアルバム冒頭の「The Song Remains The Same」から「The Rain Song」への流れ。
その性急に始まって、静寂の中に消えていく展開。その間の緩急の見事さ。これにはやられて。
雨が降るとね。ふとこの2曲が頭の中に蘇って。それこそ永遠にリフレインしそうだな・・・なんてね。

黒く立ち込める雨雲を。
ぼんやりと。
見上げながら。
想像してみる。
このまま覆われたままだったらと。

何日間も。何週間も。何ヶ月も。
そして。何年。何十年。
降り続ける雨が世界を覆い。
どこもかしこも。
雨の中になってしまったらと。

怒っても。
叫んでも。
降り止まず。
降り続け。
そして世界は水の底へと。

諦めたように。
ものも言わずに。
水没していく。
世界。
静寂の中に飲み込まれていく。

人々
街並みも。
家家も。
街並も。
人工の建造物も。
雄大な自然も。

総てが水面下へと消え。
静寂だけが遺された世界に。
それでも。
雨は降り続くのか。
それこそ。永遠に赦さぬ様に。
築き上げ。
営み。
いつしか。
当たり前の様に。
傲慢になり。

自ら。
汚し。
壊し。
見ぬ振りを。
決め込み。

聞く耳さえも。
失った。
そんな世界に。
永遠に止むことの無い。
雨が降り続ける。

やがて。
総てが沈み。
総てが覆われ。
沈黙だけが支配し。
永い時が流れ。

総てが。
洗い流され。
洗い清められ。
新しい世界の。
息吹が芽生える。

その時。
ようやく。
全く姿を変えた。
世界に陽が降り注ぐ。
永遠の雨が降り止む。

もはや。
今の世界は。
そこまで。
自らを。
追い込んでしまったのではないか。

せめて。
生まれ変わった。
新しい世界の。
イメージだけでも。
浮かんでこないかと。

降り続く雨を。
ぼんやりと。
眺めながら。
想像している。
自分が確かにいる。



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2015/06/30 Tue *そんな時間 / Tommy Bolin

20150630savannnawoman


気楽と言えば。
気楽。
気軽と言えば。
気軽。
そんな時間。

つまらないと言えば。
つまらない。
面白くないと言えば。
面白くない。
そんな時間。

疲れ果てて。
燃え尽きちまうよりは。
ましなのかもしれないが。
燻ってる様で。
不満が無いわけでもない。

まぁ。
だからと言って。
いま。
焦っても。
推されても。

そいつが。
形になる。
実を結ぶ。
そんな環境に無いことは。
承知している。

ならば。
まぁ。
落書きでもしながら。
スケッチでも描きながら。
この時間を過ごしていようか。

『Savannah Woman』'09年リリース。
夭折した天才ギタリスト、トミー・ボーリン。
そんなボーリンのデモやジャムを集めた編集アルバム。
リッチー・ブラックモアの後任としてディープ・パープルに参加したせいか。
勘違いされてる方も多いようですが。ボーリンはアイオワ出身の米国人です。
早くからその才能を発揮して。ゼファーなるバンドで2枚のアルバムを制作。
解散後にビリー・コブハムに誘われてコブハムのアルバム『Spectrum』に参加して。
ここでの超絶的なボーリンのプレイはパープルのメンバーの心を動かしただけでなく。
あのジェフ・ベックをも驚嘆させ。所謂インスト三部作への政策へとベックを向かわせたと。
当のボーリンはジョー・ウォルッシュの後任としてジェームス・ギャングに参加。
御機嫌なアメリカン・ハード・ロックなギターを聴かせて。そしていよいよ。
ソロ活動も並行して行って釜わないとの条件でパープルに加入するんですよね。
その時機に制作された1stソロ・アルバム、『Teaser』も素晴らしいアルバムで。
ハード・ロックの枠に収まりきらないボーリンの器の大きさが見事に捉えられています。
このアルバムに収められてるのはその頃の音源なのかな。まぁ、スケッチやデッサンと言ったところかな。
軽く弾いてるんだろうなと明らかにわかるテイクもあるのに。ゾクゾクさせられるのです。
シンプルなだけにソングライターとしてのボーリンの才能の豊かさも鮮明に表現されてるし。
何も。パープルに入らなくてもと思ってしまうのですが。ボーリンの加入したパープル。
その『Come Taste The Band』もいいんだよなぁ。ジャンルなど軽く超えてしまうボーリン。
パープルを脱退して2枚目のソロ・アルバムを発表するも薬物が原因で命を落として。
未だ25歳だったんですよね。あまりにも早過ぎるその死が今でも悔やまれるのです。

気儘と言えば。
気儘。
自由と言えば。
自由。
そんな時間。

無責任と言えば。
無責任。
保証がないと言えば。
保証がない。
そんな時間。

求めすぎて。
焼ききれちまうよりは。
いいのかもしれないが。
監視されてる様で。
不気味と言えないこともない。

まぁ。
だからと言って。
いま。
もがいても。
抗っても。

そいつが。
打開策になる。
何かが開ける。
そんな状況に無いことは。
承知している。

ならば。
まぁ。
思索でもしながら。
デッサンでも描きながら。
この時間を過ごしてみようか。

飛び越えて。
はみ出して。
収まらずに。
群れずに。
その代償としての時間。

なれど。
気づけば。
生まれつき。
それしか。
したことがない。

規則も。
規範も。
集団も。
競争も。
興味がない。もてない。

そいつは。
いつも。
他人事。
誰もかも。
俺じゃない。他人でしかない。

失うものが無いこと。
それが。自由だと。
嘯きながら。強がりながら。
不安を感じても。屈することはない。
自由だけが俺のもの。

ならば。
新たな。
楽しめる。
本当の自由が。
その時間が訪れるまで。

落書き。
スケッチ。
思索。
デッサン。
思いつくままに。

過ごしてみるのも。
悪くはない。
例え。
結実しなくても。陽の目を見なくても。
それもまた。自由であった証ではあるだろう。



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