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2015/08/19 Wed *元始、からずっと / Big Mama Thornton

20150819bigmamathortonineurope


元始、女性は太陽であった。
どころか。
いつでも。
今でも。
女性は太陽の如く輝いている。

彼女達の。
明るさ。
優しさ。
そして。何よりも。
その逞しさ。

その前には。
その輝きの前には。
男など。
その影すら。
霞んでしまうのではないかと。

本気で。
そう感じるのだ。
いつでも。
どこでも。
女性がいてくれる。

それによって。
男などは。
勇気を与えられ。
力を与えられ。
生かされている。

ふとした時に。
その事実に気づき。
結局。
掌の上で。
転がされているだけなのだと。安心するのだ。

『In Europe』'66年リリース。
ブルース界にひときわ輝く太陽、ビッグ・ママ・ソーントン。
ブルース・フェスティヴァル・ツアーの一員として渡欧した際に録音されたアルバム。
録音されたのは英国のスタジオで。バックは共にツアーに参加していて面々。
バディ・ガイ、エディ・ボイド、フレッド・ビロウ、ビッグ・ウォルター等々。
実に錚々たる豪華な顔触れ。そんなつわもの共を従えて堂々たる歌声を披露するソーントン。
その、流石の貫禄の前には。もう平伏すしかないかな、なんて。
尤も。シャウトはやや抑え気味で。スロー・ブルースやカントリー・ブルースが中心で。
ここらの選曲は当時の欧州のブルース・ファンの好みに合わせたのだと思いますが。
そこでも。余裕綽々。実に懐の深い歌声を聴かせてくれるソーントンなのであります。
バックのメンバーの関係か。シカゴ・ブルース・マナーのサウンドとなってるので。
従来の自分のスタイルとの違いに戸惑いもあったとは思われるのですが。
それを微塵も感じさせず。それもまた楽しいと歌ってみせるソーントン。流石です。
「Hound Dog」のセルフ・カヴァーも、「Little Red Rooster」のカヴァーも。
まぁ、何とも見事なソーントン節で歌い上げられれています。余裕と貫禄のなせる技です。
多分、バディなんか完全に小僧扱いだったんだろうなぁ。想像するだけで微笑ましい。
そのバディのギター、ボイドのピアノ、ビロウのドラムス、ウォルターのハープ。
ソートンの掌の上で転がされながらも、流石のブルースを聴かせる野郎ども。
その技量の高さにも。新ためて気づかされるアルバムでもあるのです。
でも、主役はやっぱり。ビッグ・ママ、ソーントンの歌と存在感なんですよねぇ。

元始、女性は太陽であった。
それから。
隠れることなく。
今この時も。
女性は太陽の如く燃えている。

彼女達の。
健気で。
前向きで。
そして。何よりも。
その激しい情熱。

その前には。
その熱さの前には。
男など。
その姿すら。
溶けてしまうのではないかと。

真剣に。
そう思えるのだ。
いつでも。
どこでも。
女性がいてくれる。

それでこそ。
男なぞは。
勇気を与えられる。
立ち向かえる。
闘っていられる。

ふとした時に。
その真実に気づき。
結局。
掌の上で。
転がされていただけなのだと。確認するのだ。

ただ。
時に。
常に。
太陽は。
恐ろしい、畏怖すべき存在であり。

故に。
様々な。
策を弄して。
その輝きを。
隠そうともしてきた。

そうするしか。
それによってしか。
太陽に立ち向かえない。
存在であると。
本能的に気づいていたから。

実に。
姑息で。
空威張りではあるけれど。
可愛いものだと。
笑って許してくれるとありがたい。

総ての。
明るく。
逞しく。
健気で。
激しい女性たちよ。

貴女達の。
恵みによって。
生かされている。
男の一人として。
今夜も掌の上で転がりながら。感謝しているのです。



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