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2015/08/20 Thu *リスクとスリル / Various Artists

20150820liveatfillmore


テーマ。
それだけが。
決まっている。
後は。
何も決まっていない。

ここから先は。
探って。
聞きだして。
それを基に。
仮説を立てて。

現状分析。
課題予測。
方法論を決めて。
解決法を決めて。
それらを。

書き起こして。
図に描いて。
先ずは。
そんな調子で。
接触を繰り返しながら。

反応を見て。
手応えを探って。
それによって。
こっちも。
対応を。あの手。この手で。

リスクもあるが。
スリルもある。
何を好き込んでと思うのだが。
血が騒ぐのだから仕方がない。
踏み込んでみる。

『Live At Bill Graham’s Fillmore West』’69年リリース。
マイク(マイケル)・ブルームフィールドとニック・グレイヴナイツ。
盟友とも言えるこの2人を中心にしたバンドに。
タジ・マハールや、ジェシ・エド・ディヴィスもゲストで参加した。
そんなフィルモア・ウエストでのセッションを収めたライヴ・アルバム。
フィルモア・ウエストが’69年一杯で閉館してしまったこともあってか。
当時の邦題は『永遠のフィルモア・ウエスト』なるものでした。
さて、米国のブルース・ロック史上に於いて最高のギタリストは誰かと言えば。
それはもう、ジョニー・ウィンターか、ブルームフィールドだったわけですが。
ブルームフィールドはその繊細すぎる神経のせいか薬に溺れてしまい。
いま一つまともなソロ・アルバムを制作できぬままに第一線から退いてしまって。
‘81年に薬物中毒が原因とされる死を遂げて。故に忘れられた存在になりがちで。
なんとも歯痒い思いがするのですが。そのブルームフィールドの真骨頂。
そのアップでもスロウでも。蒼白く燃える様なギターが堪能出来るのがこのアルバムで。
ステージに立つ前にバンドでどこまで決め事をしていたかはわからないのですが。
A面の1曲目から、いきなりイントロを仕切り直したり(それをそのまま収録してるし)。
いつも以上にブルームフィールドのギターも伸び伸びとアドリブらしきフレーズを奏でて。
対するバンドやゲストの反応を楽しんでる気配もあって。割と自由なセッションかなと。
大観衆の前でそれをやるのはリスクも高く。以前はそれで倒れたこともあったのに。
ここでのブルームフィールドはそのリスクもスリルとして楽しんでいる感すらあります。
そこで大きい役割を果たしているのがグレイヴナイツで。盟友として安心感を与えながら。
その迫真のヴォーカルでブルームフィールドに立ち向かっているのです。
どちらかと言えばライターとして知られるグレイヴナイツですが。
白人でここまでブルースを歌える人もそうはいないと思われる実力の持ち主でもあって。
その真剣勝負。そこにタジやジェシも加わってと。楽しいながらも。
スリリングなホワイト・ブルース史上に残る傑作ライヴ・アルバムなのです。

ゴール。
それだけが。
決められている。
後は。
何も決めてはもらえない。

ここから先は。
当って。
引き出して。
それを基に。
仮説を検証して。

現状分析。
課題予測。
方法論を修正しながら。
解決法を特定しながら。
それらを。

書き直して。
描き直して。
何度も。
そんな調子で。
接触を繰り返しながら。

反応の変化。
手応えの変化。
それを読み取って。
こっちも。
対策を。あの手。次の手と。

リスクを感じながら。
それを上回るスリルを感じる。
何も好き好んでと思ってはみても。
好きなのだから仕方がない。
挑んでみる。

手合せ。
力試し。
竹刀じゃ物足りないと。
いつのまにか。
木刀に持ち替えて。

ぶつかり合う。
その音。その手応え。
心地よく響いて。
何度も繰り返し。
それが堪らない。

やがて。
それでも。
物足りなくて。
真剣を抜いて。
切り結ぶ。

刃と刃が。
ぶつかり合う度に。
火花が散る。
そいつに魅せられ。
我を忘れていく。

勝負よりも。
勝敗よりも。
如何に真剣を振るえるか。
如何に刃を鋭く扱えるか。
如何に深く切り込めるか。突けるか。

テーマも。
ゴールも。
頭から消え去り。
自分と相手の反応だけに。
集中している。

その瞬間の。
快感が堪らない。
その純度を高めることだけを。
求めて。
切り込み、突きを放つ。

そいつに。
のめり込み過ぎるから。
どうも。
上手く噛みあわない。
なんてこともあるのだけれど。

好きなんだから仕方がない(笑)。



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