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2015/09/10 Thu *相棒 / Buddy Guy & Junior Wells

20150910playsblues


その。
二人の。
息の。
手の。
合いかた。

そいつに。
いつもの様に。
魅せられ。
魅入られながらも。
溜息が漏れる。

言葉も。
何もいらない。
信頼関係。
阿吽の呼吸。
その自然な様。

こいつが。
好きなのだと。
こいつが。
生み出す。
共鳴が好きなのだと。

改めて。
感じながら。
今夜は。
やはり。
思い出さずにはいられない。

俺にも。
あんな。
相棒が。
いた。いてくれた。
そんな時もあったのだと。

『Play The Blues』'72年リリース。
元祖ブルース・ブラザーズ、バディ・ガイとジュニア・ウェルズ。
'50年代から活動を共にしながら。意外にも連名による初めてのアルバム。
全10曲中8曲がエリック・クラプトンもプロデュースに名を連ねた'70年の録音。
残る2曲がJ.ガイルズとマジック・ディックが参加した'72年の録音。
バディとウェルズで。それぞれほぼ均等にリーダーを務めていて。
ウェルズのセッションにはバディが、バディのセッションにはウェルズが絡んでいます。
('72年の録音にはマジック・ディックがいるのでウェルズは不参加です)
別々にキャリアをスタートさせた。バディとウェルズ。どこで接点が生まれたのか。
まぁ、'50年代のシカゴで共に期待の若手ギタリスト、ハーピストとして。
互いに騒がれていたので。ジャムやセッションをする機会は数多くあったと思いますが。
決定打となったのはジュニアの『Hoodoo Man Blues』だったと思われ。
ジュニアのハープや歌に。時に執拗に絡みつき、時に鋭く挑みかかる。
手のあいかた、阿吽の呼吸は見事なもので。『Hoodoo Man Blues』を傑作とすると共に。
お互いをベストの相棒として強く意識させ。また世間にも強烈に印象付けたと。
故にお互いにゾロ活動を続けながら。セッションやライヴでコンビとして活躍し続けたと。
どちらかと言うと。陰性で。ほっておくと何処までも深く陰湿なギターを弾くバディと。
陽性で、時にはしゃぎ過ぎて脱線する傾向のあったウェルズ。その2人が組むと。
上手い具合に刺激し合って、牽制し合って。時に嗾け、時に手綱を引き締め。
それが。言葉を必要としない。それこそ音を出しさえすれば。総てが解りあえてしまう。
そんな。ブルース史上にも稀な名コンビを生み出したのでしょうかね。
このアルバムは。ロック・ファンを意識し過ぎたかスッキリし過ぎてるかなと思いますが。
随所で。流石と思わせる絡みを披露して。聴く者の心を捕らえてしまう瞬間が堪りません。
ウェルズが言って十数年。今もブルースをやり続けるバディの背負ってるもの・・・ね。

その。
二人の。
奏でる。
二人ならではの。
ブルース。

そいつに。
今更の様に。
惹かれ、痺れ。
引きこまれながら。
思わず妬ましくなる。

言葉を。
必要としない。
会話、やり取り。
無言の絆。
その自然な強靭さ。

こいつに。
焦がれているのだと。
こいつが。
呼び起こす。
共感が好きなのだと。

改めて。
確信しながら。
今夜は。
やはり。
頭の中から離れない。

俺にも。
あんな。
相棒が。
いた。いてくれた。
そう。感じられた時もあったのだと。

毎晩の様に。
扉を開け。
カウンターを挟んで。
語るとも無しに。
グラスを傾けながら。

心の内を。
見透かした様な。
選曲に。
惹かれ。
くすぐられ。

負けるものかと。
先を読み。
リクエストして。
そうきますかとの。
顔を見て喜んで。

お互いの。
言葉よりも。音楽で。
会話を。駆け引きを楽しみ。
時に慰められ。
時に励まし。

そうして。
無言のうちに。
絆が生まれ。
その素顔に接し。
同じ匂いを嗅ぎ取り。

そう。
相棒だったのだ。
楽器を手にせずとも。
お互いの心で。
ブルースを、ロックンロールを奏でていたのだ。

あの人が。
あいつが。
自分の意志で。
逝っちまった後。
雨後の筍の様に。

いきなり現れて。
大切な友人だった。
大切な後輩だった。
大切な先輩だった。
ほざきやがった奴等。

おい。どれだけ。
扉を開けた。
カウンターを挟んで。
グラスを傾けた。
どれだけ。言葉で構わない。会話をした。

ふざけるな。
お前達に。
何が分かる。
お前達に、何が語れる。
俺達の世界に気安く触れるな、消えて失せろ。

あぁ。
言っちまった。
まぁ、いいか。
もう。時効だよな。
止むを得んよな。

勝手に逝きやがって。暴言くらい吐かせろ。
遺された身にもなりやがれ。傷口も塞がらねぇ。
幾ら覚悟しても。背負いきれなくなりそうになる。
そんな瞬間が、そんな時間が増えていく。
時の流れなんか。総てを流してはくれないのさ。

より深く愛したものは。
より深く罰せられるか。
泣けてくるな。笑っちまうな。
俺にはその気は無いのにさ。
大の女好きの、この俺が何で罰を受けるのかね。

相棒。
あんたの為の。
涙なんか枯れちまった。枯れたことにしてきた。
だけど。今夜だけは少しはいいよな。
それしか。一人でブルースを奏でられないからな。

映画みたいに。
誰かがエンド・マークを出してはくれない。
ならば。そろそろ。
自分の手で。
エンド・マークを出す頃合いを見極めないとな。



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