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2015/10/03 Sat *絆と別れ / 沢田研二

20151003kenji


兄とも慕い。
弟とも慕われ。
そんな。
友情とも少し異なる。
固い絆もある。

友達。
仲間。
師弟。
どれも。
少し異なる。

同志。
そう同志なのだけれど。
その中でも。
何か特別な絆を。
感じざるを得ない。

そんな関係が。
あるのだ。
まぁ。
信じようが、信じまいが。
それは人ぞれぞれで。

そんなことなど。
こっちの知ったことでもない。
ただ。
魂をぶつけ合って火花を散らしたり。
魂を無言で支えられて涙したり。

そんな関係も。
世の中にはあるのだ。
経験の無い人には。
悪いが、可哀そうにと。
同情さえ。感じてしまう様な。そんな絆がね。

『Kenji』'75年リリース。
ジャケットがあまりにも美しすぎるジュリー、沢田研二の英国盤アルバム。
美しすぎるジュリー。そのイメージを象徴するのが「追憶」のジャケットにも使われた。
このカット。そのフォト・セッションで撮られた一連の写真だと思うのですが。
その中でも。この英国盤はちょっと、別格の美しさ、麗しさが漂ってるかな。
内容はロンドン録音で。アルバム全編、総てのナンバーが英語で歌われています。
そうです。日本盤の『The Fugitive 愛の逃亡者』と同内容の英国盤なのです。
『The Fugitive ~』のジャケットも妖しくて良かったけど。美しさではこっちだなぁ。
ちょっと懐かしいブリティッシュ・ロックの香り漂うナンバーを歌うジュリーです。
その曲調、サウンドには。英国盤ならではの乾きながらも温かみのある音質が合ってると。
40年前はまだまだ。英国と(そして米国とも)録音技術、環境の差は大きかったのです。
聴いていると。ジュリーが加瀬邦彦と組んでやりたかったことが解る気がします。
グラム・ロックとバブルガム・ポップの中間のちょっと怪しくも。
楽しく弾けるロックンロールってとこかな。それを歌う東洋からきた謎めいた美青年。
またジュリーの歌声がね。英語になると。カッコ良くてエロティックで。
相当特訓させられたみたいですけど。ジュリーと、そして加瀬さんは本気だったんですよ。
そう、本気で世界を狙ってたんですよね。時に加瀬さんのが入れ込んでたみたいですけど。
タイガースとワイルド・ワンズ時代から親交があって。兄として、弟して。
そして音楽を愛する同志として、硬い絆で結ばれていた2人の挑戦、奮闘。
その濃密であったであろう時間を想像すると。今は。切なくもあり。悲しくもあり。
この頃の、このアルバムのジュリーは間違いなくロックンロール・スターで。
ここまでやったからこそ。そしてその後も歌謡界のトップに君臨したからこそ。
今の。何も恐れるものなど無いと。自由に歌い、発言する。ジュリーがいるのだと。
でも。恐れるものが無くてもね。そんな自分を生み出してくれた、支えてくれた。
強い絆が突然、断ち切られた。兄貴分を失った。その喪失感は想像するに。あまりにも・・・
それでも。それをも乗り越えて。ジュリーは歌い続けるのだと思います。きっとね。

兄とも慕い。
弟とも慕われ。
そんな。
友情とも少し異なる。
固い絆もある。

友達。
仲間。
師弟。
どれも。
少し異なる。

同志。
そう同志なのだけれど。
その中でも。
何か特別な絆を。
感じざるを得ない。

そんな関係が。
あるのだ。
まぁ。
信じようが、信じまいが。
それは人ぞれぞれで。

そんなことなど。
こっちの知ったことでもない。
ただ。
魂をぶつけ合って火花を散らしたり。
魂を無言で支えられて涙したり。

そんな関係も。
世の中にはあるのだ。
経験の無い人には。
悪いが、可哀そうにと。
同情さえ。感じてしまう様な。そんな絆がね。

そんな絆が。
ある日。
突然。
一方的に断ち切られる。
それも本人の意思によって。

共に。
あるはずの。
共に。
歩んでいるはずの。
魂が消えてしまう。

自らの手で。
その絆を。
断ち切り。
その命をも。
絶ってしまった。

兄とも。
慕っていた。
同志は。
突然。何も告げずに。
旅だってしまった。

その。
絆が強ければ、強いほど。
その。
魂の邂逅が深ければ、深いほど。
遺された者は、深く暗い絶望の中で罰せられる。

辛く。
悲しく。
そして。
悔しくて。
傷口が塞がらないまま。

流れだす血に。
その血だまりに。
足をとられ。
血だまりの中に倒れ込み。
血で染まった両手で顔を覆い。

血の涙を流す。
血の思いを叫ぶ。
それが。
何年も。何年も。
十年を超え様が続いているのだ。

強かった筈の兄。
先を行っていた筈の兄。
支えていてくれた筈の兄。
逢魔が時に魅入られたのか。
丑三つ時に出会ってしまったのか。

止まらない血の涙。
止まらない血の叫び。
両手を。顔を。魂を。
血で汚しながら。それでも。
遺された自分は。

今日も。
何とか生き抜いた。
明日も。
何とか生き抜いてみせる。
それ以外に。この絆を誇れる道はもう無いのだから。



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