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2015/10/18 Sun *家族 / Delaney & Bonnie

20151018theoriginaldelaneyandbonnie


家族。
やっかいで。
面倒で。
人生で初めて。
所属せざるを得ない社会。

家族。
その一言で。
総てがわかりあえる。
総てが許される。
そう頑なに信じる人達。

家族と言ったって。
シナプスで繋がっている訳でも無く。
一人一人は別々の人間。
そんな当然の事が。
どうしても理解できない人達。

血縁。
血は水よりも濃し。
そうかもしれないが。
一人が右を向いたら、全員右を向く。
一言一句、家長の言う通りに動く。

馬鹿じゃねぇのと。
確かに。
この俺は。
あんたらの子供で。
あんたらの家族で。

でも。
その前に。
俺は俺。
あんたらの玩具でも。
あんたらのロボットでも無いんだぜと。

『The Original Delaney & Bonnie』'69年リリース。
デラニー&ボニーの制作上は2枚目に当るも、公式な1stアルバム。
実はこのアルバムに先駆けて『Home』なるアルバムをスタックスで制作。
ところが。キング牧師暗殺で人種間の緊張が高まるなどの問題が発生して。
スタックスが発売を見送った為に。エレクトラに移籍して新たにアルバムを制作。
それが、このアルバムで。故にこちらが世に出た公式な初めてのアルバムとなったと。
因みに。このアルバムを聴いて気に入ったジョージ・ハリスンが。
英国盤をアップルからリリースしようと試みてエレクトラに訴えられたりもしています。
所謂、スワンプ・ロックの名盤、傑作として名高いこのアルバムの影響力は凄まじくて。
売上自体はそれ程でなかったものの。その米国南部の香りとゴスペルを思わせる昂揚感。
これが、多くの英国のミュージシャンを刺激して。ハリスンやエリック・クラプトン。
それにデイヴ・メイソンらがこぞってデラニー&ボニーの英国ツアーに参加して。その模様は。
『On Tour with Eric Clapton』としてデラニー&ボニー&フレンズ名義でライヴ・アルバムになっていますが。
ブルース・ロックと、サイケデリックの時代が終焉に向かい。その次を探していた。
そんな、英国のロック・シーンに一つの新しい方向性を指し示し、原典となった。
それがデラニー&ボニーと、このアルバムの存在だったのですね。
何が、そこまでハリスンやクラプトンを惹きつけたのか。色々と意見はあるかと。
ただ、やはりボニー・ブラムレットの、そのソウルフルな歌声と。
それを生かす、支える熱く骨太なサウンドに尽きるかなと。ソウルとロックの懸け橋になったとも思われて。
ボニーは、一時期、顔を黒く縫ってアイケッツに加入して。アイク&ティナ・ターナーのツアーに参加していたと。
そんなブルー・アイド・レディ・ソウルの熱く味わい深い歌声。それだけでも凄いのに。
デラニー以下、レオン・ラッセル、リタ・クーリッジ、ボビー・ホイットロック、カール・レイドル、ジム・ケルトナー・・・
所謂、フレンズが。これまた熱い一体感と共に盛り上がって。高みに昇りつめると。
ビートルズやクリーム、トラフィックでの人間関係に疲れ果てていた連中にしてみればねぇ、そりゃ、もうと。
尤も。後にレオン・ラッセルによってマッド・ドッグス&イングリッシュマンに引き抜かれたり。
クラプトンのドミノスに参加してしまったりで。フレンズはあっさりと解体してしまうのですが。
このアルバム全編に漂う、家族的とも言える一体感のある熱さと昂揚感には嘘は無い。短い期間とは言え。
デラニー&ボニー。そして掛け替えの無いメンバーだからこそ生み出されたもの。故に胸を打たれるのかな。

家族。
息苦しくて。
憂鬱で。
人生で初めて。
突破せざるを得ない障壁。

家族。
その一言で。
総てを済まされてたまるか。
総てを押し付けられてたまるか。
そう頑なに反発し続けて。

家族と言ったって。
気持ちが通じ合わない時もある。
一人一人は別々の人格。
そんな当然の事が理解だれないなら。
どうしてでも、飛び出てやるぞと。

血縁。
血は水よりも濃し。
そんなこと信じるものかと。
全員が右を向いたら、一人だけ左を向いて。
一言一句、家長の言葉に言い返して。

馬鹿馬鹿しいと。
確かに。
この俺は。
あんたらの子供で。
あんたらの家族で。

でも。
その前に。
俺は俺。
あんたらの所有物でも。
あんたらの愛玩動物でも無いんだぜと。

反発を始めて数十年。
家族の下を飛び出して数十年。
絶縁こそしなかったものの。
顔を合わすことなど本当に稀で。
顔を合わせてもまともな会話もせず。

あの人達はあの人達。
俺は俺。
そう思って。そう信じて。
家族を顧みることなく数十年。
勝手気儘に生きてきた・・・今もそうだな。

根本的には。
そう簡単に変わるものじゃない。
どれだけ傷つけられたか。
どれだけ湯分されたか。
そいつはお互い様ではあるけれど。

だけど。
歳を重ねる毎に。
俺がガキだった頃の。
親の歳に近づき、並び、追い越す毎に。
あの時の言葉の、行動の、意味していたもの。

流石に。
そんなことを思ったり、考えたり。
小さくなった親爺の背中や。
曲がってしまった母親の背中や。
そんなものを見たり、接したり。

まぁ。なんだかんだで。
この背中に背負われて。
この背中を見て。
そして。この背中を乗り越えようと。
転がり続けてきたんだなと。

そう。
思ったら。
そこまで頑なになることも無いかと。
お互いに色々あって。多少丸くもなったしと。
それに。第一。越えたとは思わないが。もう逆らう対象でもないしと。

今でも。
家族だから。
総てがわかりあえるとも、許されるとも思ってないし。
家族の一言で。総てが済まされるとも思っていないが。
もう。家族を全否定することもないかなと。

らしく、ないな。
らしく、ないよな。
でも。まぁ、少しは。
家族を思う、考える、共に過ごす。
そんな時間が増えてもいいかな。

家族。
俺の家族は。
否応なしに。
この家族。
それしか、無いのだから。



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