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2015/10/19 Mon *風の様に 雲の様に / Lynyrd Skynyrd

20151019secondhelpingukorg


風の様に。
雲の様に。
自由で。
縛られない。
存在でいられたらなと。

風の様に。
吹き抜けて。
雲の様に。
吹かれて。
過ぎていく。漂っていく。

吹き荒れる風で、なくていい。
湧き上がる雲で、なくていい。
振り返ったら、見上げたら。
通り過ぎていた、千切れていた。
そんな程度で構わない。

あそこから。ここへと。
あちらかと思えば。こちらへ。
あの娘のもとから、こちらの娘のもとへ。
口説いては、すかされて。
苦笑いを浮かべながら、またあちらへと。

そんな。
吹き抜け。
吹かれて。
過ぎていく。
漂っていく。

それだけの。
自由な。
自由しか無い。自由以外には何も無い。
そんな。
風の様に、雲の様に、ありたかった。

『Second Helping』'74年リリース。
レーナード・スキナードの2ndアルバム。
前作と同様にアル・クーパーのプロデュースで。
いい具合に腰の落ちた、豪放磊落で重厚なサウンドを売り物にしながら。
キャッチーなメロディーのナンバーで聴く者の心を惹きつける。
ここらはアルの発想や手腕に拠るところも大だったのだろうなと思われます。
同時にメンバーの嗜好もあってか。ブリティッシュ・ロックに共通する哀感。
それを米国南部の大らかさの中に潜ませて、隠し味としているところ。
ここらが。他のサザン・ロック・バンドとレーナード・スキナードが一線を画しているところなのだと思われます。
だからこそ、シングル・ヒットにも恵まれて。このアルバムからも、かの南部人のアンセム。
「Sweet Home Alabama」が大ヒットとなり。ライヴでも重要なレパートリーとなったと。
ニール・ヤングの「Southern Man」への返歌として知られますが。それは多分にジョークだった様ですし。
(故ロニー・ヴァン・ザントはニールのTシャツを着てステージに立っていましたからねぇ・・・)
しかし大いに南部人の魂や誇りを高々と歌い上げる。売れないわけがないと。
ここらには豪快さの裏に潜む策士の顔が覗き見える瞬間かな。まぁ、楽しんでいたのかな。
「Workin’ For MCA」なんて所属するレコード会社への忠誠を誓う歌で。
契約金もいっぱい貰ったから、一生懸命、働きますって。どこまで本気で歌っているのか。
今では。どうしても。あの悲劇のイメージがついてしまって。重々しく語られがちですが。
洒落がわかる、それを豪快なサウンドで聴かせてみせる。そんな陽性なバンドだったことは忘れたくないかな。
そしてJ.J. ケイルのカヴァー、「Call Me The Breeze」の軽快に弾んでみせる乗りの良さ。
レーナード・スキナードには、ツアーに明け暮れるバンドの心情を歌ったナンバーも多いのですが。
この「Call Me The Breeze」にも。そんな心情、根なし草、浮き草である生活。
そよ吹く風の如く、漂い、流離い続ける歌の主人公に自分達の思いを重ね合わせていたのかなと。
自由でありたい。自由でいたい。なにものにも縛られず、あちらから、こちらへと吹き抜けていくと。
でも、その実はレコード会社の組んだツアーの為に。縛られていて。だから無性に故郷が、南部が恋しくなると。
こう繋げると。何だか。辻褄があっちゃうのですが。強引、感傷に過ぎるのだろうな。

風の様に。
雲の様に。
自由で。
囚われない。
存在でいられたらなと。

風の様に。
吹き抜けて。
雲の様に。
吹かれて。
止まらない。落ち着かない。

荒れ狂う風で、なくていい。
雷雨を伴う雲で、なくていい。
振り返ったら、見上げたら。
消え去っていた、見えなくなっていた。
そんな具合で丁度いい。

あそこから。ここへと。
あちらかと思えば。こちらへ。
あの娘の傍らから、こちらの娘の傍らへ。
唇を奪っては、平手打ちをかまされて。
頬を抑えながら、またあちらへと。

そんな。
吹き抜け。
吹かれて。
止まることをしらない。
落ち着くことをしらない。

それだけの。
自由な。
自由しか無い。野垂れ死んでも構わない。
そんな。
風の様に、雲の様に、ありたかった。

そう。
風の様に。
雲の様に。
漂泊する者で。
ありたかった。

否。
今でも。
街角で。風に吹かれれば。
街角で。青空に雲を見つければ。
それだけで。

その瞬間に。
風に。
雲に。
なりたくなる。
漂泊の者でありたくなる。

大切な。
人達。
大切な。
関係。
かけがえのない世界。

それが。
出来たと。
そこに。
いさせてもらえていると。
その幸せを知りながら。

風が。
青空が。
自分の。
心の奥の。
漂泊の思いを掻き立てる。

秋晴れの。
穏やかな日は。
心が妙に騒めいて。
抑えきれなくなりそうで。
危うい一日でもあるのです。



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