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2015/10/26 Mon *師 / Clarence Carter

20151026drcc


先輩は先輩。
上司は上司。
いつまでも。
どこにいても。
変わらずに。

しかも。
昔と変わらずに。
師と呼べる存在である。
それが。
如何にありがたいことかと。

お互いに。
時間の流れの中で。
時間の流れを経て。
以前とは異なる。
立ち位置にいても。

いまでも。
いつでも。
何の心配も無く。
何の遠慮も無く。
会いに行ける。

取り止めのない会話から。
徐々に核心へと。
穏やかな口調の中に。
鋭い洞察と深い含蓄を含んだ。
言葉が語られ始める。

頷きながら。
キャッチボールをしながら。
自分では気付かなかった。
視点からの言葉の数々を。
胸を躍らせながら聞いている自分がいる。

『Doctor C.C.』'86年リリース。
サザン・ソウルを代表するシンガーの一人、クラレンス・カーター。
一昨年、久々の来日を果たして。変わることの無いその実力と魅力。
そして、衰えることを知らない、そのエロ爺振り(笑)を発揮していたクラレンス。
何といっても'60年代後半のフェイム録音を中心としたアトランティック時代が。
その黄金期、絶頂期であることは疑いなく。先ずはその時代を聴いて欲しいのですが。
その後も、継続して精力的な活動を続けていてことはあまり知られておらず。
そっちも。忘れてはならないよと。そんなことを、一ファンとしては思ったりもして。
流石に'70年代後半~'80年代前半にはその活動が低迷していた時期もあった様ですが。
'80年代中頃にイチバン・レーベルと契約して。それなりのヒット曲も放って。
しぶとくもシーンの前線に返り咲いたクラレンス。そのイチバンでの2枚目のアルバム。
まぁ、このジャケットのふざけていると言うか、胡散臭い白衣姿からしてクラレンスですが。
全曲、オリジナルで。更には総ての楽器を独りで演奏ししていると言う精力的な姿勢。
盲目と言う、ハンディキャップを感じさせないこの生命力の強さ。
それが、デヘヘと笑い飛ばす様な、その歌声に吹き込まれていて。なんか力づけられると。
この、陽性のしぶとさ、逞しさが。このアルバムにおけるクラレンスの最大の魅力かな。
アトランティック時代の咽び泣く様な繊細な感情表現はやや影を潜めているものの。
それは'80年代以降のクラレンスがソウルよりも、己のルーツであるブルースに接近していた為でもあり。
言わば、ソウルマンだったクラレンスがブルースマンとして蘇生したとも言えるのかな。
(サウンドが、あの'80年代中頃特有のチープでシャリシャリした感じに仕上げられてるのが玉に疵ですが)
ハンデを背負いながら、経てきた辛い経験や体験をも生きる力に変えてみせるクラレンス。
その歌詞、歌声、生き方には。人生の師として学ぶべきものがあるなとすら思います。
何たって5回結婚して、5回離婚して。今でもいい女の尻を追い続けているのですから(笑)


先輩は先輩。
上司は上司。
いつまでも。
どこにいても。
変わらずに。

しかも。
仕事だけでなく、人間としての。
師と呼べる存在である。
それが。
如何にありがたいことかと。

お互いに。
時間の流れの中で。
時間の流れを経て。
以前とは異なる。
環境にあっても。

いまでも。
いつでも。
些かの杞憂も無く。
些かの躊躇も無く。
飛び込んで行ける。

穏やかな口調ながらも。
徐々に熱を帯びて。
ただの智識などでは無く。
経験と体験に裏付けされた。
言葉が語り続けられる。

相槌を打ちながら。
質問を重ねながら。
自分では思いもしなかった。
論点からの言葉の数々を。
胸に焼き付けながら聞いている自分がいる。

ふと。
思う。
何故、自分は。
この人の下から。
離れたのであろうかと。

例え。
その時。
その決断を認めてくれた。
背中を押してくれてのが。
この人であったにしても。

そして。
また。
思う。
その下を離れたからこそ。
その庇護を失ったからこそ。

いま。
あらためて。
その。
ありがたさを。
感じることができたのだと。

だからこそ。
いまも。
いつでも。
師として。
訪ねることができるのだと。

天邪鬼で。
跳ねっ返りの。
この出来の悪い弟子は。
面と向かって口にはしないけど。
心の底から感謝している。

この人との出会い。
この人との付き合い。
その中で学んだ、得たものの大きさに。
これからも学べる、得られることに。
何よりも師と呼べる人がいることに。

未だに。
独り立ちできないのかと。
言われたとしても。
生涯の師と呼べる人がいる。
そのことが。殊の外、幸せなのである。



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