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2015/10/28 Wed *孤高であれ / O.V. Wright

20151028ovlive


孤高であれ。

人は。
一人では生きられない。
そんなことは無いと。
言うかもしれないが。
良いにしろ、悪いにしろ。

生まれて。
生きて。
死んでいく。
その過程において。
一人であり続けることなどあり得ない。

意識していようが。
無意識であろうが。
生まれて。生きて。死んでいく。
そこには誰かが関わっている。
そこで誰かと関わっている。

助けられたり、助けたり。
邪魔されたり、邪魔したり。
愛されたり、愛したり。
憎まれたり、憎んだり。
昨日も。今日も。明日も。

必ず。
誰かが、横にいる。傍にいる。
時に。
一人と一人が。
深く結びついて共にあることもある。

だからこそ。
一人と独りの違いを知り。
孤高であれ。

『Live』'80年リリース。
誇り高きサザン・ソウル・シンガー、O.V.ライトの(恐らく)唯一のライヴ・アルバム。
リリースの前年に奇跡とも言われた、来日公演が実現していて。
その中の渋谷公会堂と中野サンプラザでの公演が録音され、厳選され収録されています。
何故、奇跡かと言うと。一度は決まった来日が体調不良でキャンセルされた前歴があって。
(代役として来日したオーティス・クレイの凄まじいライヴもまた伝説になっています)
その実現はほぼ絶望視されていたと。しかし不屈の男、O.V.は日本にやってきたと。
否が応でも高まる期待、そして一抹の不安。そんな思いが胸の中で渦巻く観客の前に現れたO.V.。
そのあまりにも痩せ細った姿に観客は声を失い。しかしその歌声を耳にした瞬間、歓声が沸き上がったと。
あのオーティス・レディングにも勝るとも劣らぬ実力の持ち主でありながら。レコード会社の差か。
商業的な成功と言う面ではオーティスには遠く及ばず。一般的な知名度も雲泥の差があり。
それでも。自らのスタイルを変えず、下手にシーンに媚びることもしなかったO.V.です。
その矜持、孤高をも思わせる生き様も含めて、自分などはライトの歌声に惹かれ続けているのですが。
O.V.自身は、相当なプレッシャーやストレスを感じていて。薬物中毒となり、それが心臓に悪影響を与え。
故の激痩せ、そしてこのアルバムのリリースと同年の心臓麻痺による急死に繋がったと。
そう、このアルバムはO.V.の白鳥の歌、絶唱を収めたアルバムでもあるのです。
往年の豊かな声量を思うと辛いとの評価もある様ですが。その歌声に宿るO.V.ならではの艶と色気は健在で。
黄金のハイ・リズムの、しなやかなサウンドと。O.V.ならではの甘く深く、そして誇り高い歌声に痺れます。
多分に繊細だったのでは無いかと想像させる、その細やかな感情表現も実に見事で。
その心の襞に触れ、静かに、しかし力強く沁み渡っていくものに身も心も委ねていると目頭が熱くなります。
最後まで、己が生き様に、己がスタイルに、己が歌声に殉じた孤高の男、O.V.ライト。
その歌声を耳にする度に。こうありたいなと。自分の佇まいを正すのです。長くは続かないのですけどね(苦笑)。

孤高であれ。

人は。
独りでしか生きられない。
そんなことは無いと。
言うかもしれないが。
良いも悪もないのだ。

生まれて。
生きて。
死んでいく。
その過程において。
独りであり続けることしかあり得ない。

意識していようが。
無意識であろうが。
生まれて。生きて。死んでいく。
誰かが関わっている。誰かと関わっている。
誰かは関わっているだけ。

助けられるのも、助けるのも。
邪魔されるのも、邪魔するのも。
愛されるのも、愛するのも。
憎まれるのも、憎むのも。
他の誰でも無い。己、自身。

そう。
誰かは、横にいるだけ。傍にいるだけ。
時に。
一人と一人が。
深く結びついて共にある。それだけ。

だからこそ。
独りと一人の違いを知り。
孤高であれ。

一人では無いから。
横にいてくれるから。
傍らにいてくれるから。
共にあれるから。
相身互いで生きていける。

独りだから。
己の意志で。
己の責任で。
誰かを愛し。誰かを憎み。
相身互いで生きていける。

独りだから。
その意志が。
揺らがないから。
その責任を。
投げ出さないから。

その意志を。
揺るがせない。
その責任を。
投げ出さない。
どこかの独りを感じる。どこかの独りが感じる。

そうして。
独りと独りが出会い。
一人は一人で無くなる。
二人になり。三人になり。
四人になり。五人になり・・・

それでも。
独りであるが故の。
意志を。責任を。
胸に刻むこと。
決して浮つかないこと、流されないこと。

それでこそ。
己が一人にはならないこと。
どこかの誰かを一人にはさせないこと。
そのことを。
忘れてはならない。

孤高であれ。



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