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2015/11/11 Wed *乗り越えなければ / Don Bryant

20151111precioussoul


一人一人の。
命は勿論。
心も。思いも。
その宿りし魂も。
大切なのだと。

それは。
当然のことでありながら。
一方で。
その扱いや。
その価値に。

差がある。
差がつけられている。
それも。
また厳然とした事実で。
如何ともしがたい。

だから。
せめて。
己、だけでも。
平等に。
公平に接したいと思うのだが。

思う端から。
自然に。
順番とか。序列とか。
そんなものを意識している。
そんな自分に絶句しもする。

何故。
ただ大切に思い。
ただ尊重する。
それが出来ないのかと。
絶望に近い気持ちを抱く。

『Precious Soul』'69年リリース。
メンフィス出身のソウル・シンガー、ドン・ブライアント。
その1stにして唯一のオリジナル・アルバム。
ウィリー・ミッチェルとの行動を共にし。ミッチェルがハイを設立すると。
ごく自然にハイの所属となったブライアント。
しかし、シングル盤を何枚リリースしても、南部のごく一部でしか売れなかったとか。
それ故に。このアルバム。A面がアップ・テンポ。B面がミディアムからスローで構成されているのですが。
但し、全曲が他のシンガーの、それもかなり有名なナンバーのカヴァーだけを歌わされていると言う。
あまりと言えばあまりの扱いにも思えるかなと。アルバム・タイトル通りに素晴らしいソウルではあるものの。
ブライアントの思いを考えると、少しは尊重しろよと。何だか皮肉にも感じられるタイトルかなとも。
ソングライターとして優れていたブライアントに。その道に専念させる為にミッチェルが仕掛けたとも言われ。
事実、このアルバムも商業的成功とは無縁で。シンガーとしてのブライアントは引導を渡されたと。
凄く深い素晴らしい歌声なのですけどね。妙に洗練されてなくて。いなたく。その実直さが伝わってきて。
曲によってはオリジナルよりも素晴らしいと言うか、ブライアントの解釈がより深く胸を打つと言うか。
ただ。オリジナルを歌った、ジェイムス・ブラウン、ウィルソン・ピケット、サム&デイヴ等々・・・
彼等と比較すると。確かに地味と言うか。ハッキリ言えば華は無いよなと。そこが魅力だったりするのですが。
そうだなぁ。聴き手じゃ無かったら。ハイの、ミッチェルの判断は間違って無かったとも言えるかなと。
現に、数々の名曲を書いて。後に妻となるアン・ピーブルズの成功はブライアント無くしては無かった筈で。
人には、その才能や、その魂の輝かせ方、輝く場所には、色々あるのかなと感じなくもありません。
どうしても。枕詞に。アンの夫とついてしまう宿命をブライアントがどう思っていたかはわかりませんが。
それでも。シンガーとして認められたいとの思いは常にあったのではと思うのですけどね。どうかな。

一人一人の。
命は勿論。
心も。思いも。
その宿りし魂も。
掛け替えのないものなのだと。

それは。
当然のことでありながら。
一方で。
その歩み道程や。
その与えられる評価に。

違いがある。
違いがつけられている。
それも。
また厳然とした事実で。
歯軋りをしたくもなる。

だから。
せめて。
己、だけでも。
平等で。
公平でありたいと思うのだが。

思う端から。
無意識に。
順位とか。見返りとか。
そんなものを優先させている。
そんな自分に呆然としもする。

何故。
ただ大事に思い。
ただ敬意を持って接する。
それが出来ないのかと。
絶望に近い気持ちで頭を抱える。

命。
心。
思い。
魂。
その重さに。

命。
心。
思い。
魂。
その値に。

差など。
違いなど。
存在して。
いい道理など。
どこにもない。

そう思いながら。
そう感じながら。
何故。
人と人を。
己と人を。

比較してしまうのか。
競争させてしまうのか。
自然に。無意識に。
そんな行いを。
してしまうのか。

一人一人の。
輝き方は。
一人一人の。
輝く場所は。
異なってもいい。

ただ。
それを。
差別なく。
貴賤など思いもせず。
受け容れられる己でありたいのだが。

そいつが。
どうして。
なかなか難しい。
だが乗り越えなければ。
この不公平な世界に対峙する資格も得られないのだ・・・



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