« 2015/12/04 Fri *闇の住人 / Luther Allison | トップページ | 2015/12/08 Tue *誰のものでもありゃしない / The Beatles »

2015/12/07 Mon *余波、余波、余波 / The Rolling Stones

20151207aftermathukorg


余波、余波、余波。

変わる筈もない。
計画に。
突然の変更。
対応に追われる。
余波。余波。余波。

転覆する前に。
新たな対応。
進路を変更するか。
船頭を交替させるか。
余波。余波。余波。

横波。
高波。
逆風。強風。
どう乗り越える。どう乗り切る。
余波、余波、余波。

ひとつ変われば。
ふたつ、みっつ。
その総てに根回し。
その総てに手を回し。
余波、余波、余波。

あそこから。
剥がして。
こちらに。
張りつけ。
余波、余波、余波。

剥がした跡にも。
手当を施し。
応急処置の目処だけ着けたら。
一旦は、ひと呼吸。
余波、余波、余波。

『Aftermath』'66年リリース。
初めて全曲がジャガー=リチャードのナンバーで構成されたローリング・ストーンズのアルバム。
このアルバムも英米で内容が(ジャケットも)異なっており、この英国盤は全14曲収録となっています。
因みに極初期のプレスではジャケットのアルバム・タイトルに影がついていてことが話題になりましたが。
それらも含めて。英国初回プレスの特にモノラル盤の音質と音圧には独特の温かみと厚みが感じられます。
ブルースやR&Bのカヴァー、そこからスタートしたストーンズが、いよいよその範疇に収まりきらなくなった。
そして初期のリーダーであったブライアン・ジョーンズから主導権が完全にミックとキースに移った。
そんな、ストーンズの転換点に当たるアルバムで。その余波は特にブライアンにとって大きかった・・・
そう、そんな定説で語られてきて。勿論、それは間違いでは無いのでしょうが。それだけではないと。
もっと大きな荒波や強風に晒されていたストーンズ。それをこのアルバムで乗り越え、乗り切った。
その余波は、ブライアンのみならず。ストーンズ全体にとっても大きなものだったと感じられるのです。
ストーンズをストーンズ足らしめているもの、未だ生き延びさせているもの、それは何であるかと。
それを考えた時に。ストーンズならではの、ストーンズでしか出し得ないグルーヴ、リズム感があるからだと。
ブルースやR&Bの残り香を身に纏いながら、ロックやポップスに軸足を移しつつも飲み込まれることも無く。
それは何故生まれたのか?何故それを成し得たのか?その答えが実はこのアルバムに表れているかなと。
つまり。ミックとキースによるオリジナルはロックやポップスに向かいつつも。ブルースやR&Bの影響下にある。
更に、そこにシタール、ダルシマー、マリンバ等々、様々な楽器を奏でて独特の味わいを施した。
そのブライアンのプレイヤーとしてのセンスが大きく作用することによって。ブラックでもホワイトでもない。
混沌としながらも、唯一無二の魅力を発揮するストーンズのグルーヴとリズムの誕生の瞬間が刻まれていると。
それこそが最大の余波であり。その余波を受けながら、受け続けながらも転がり続ける術を体得した。
それが故に。ストーンズにとって代わるバンドは未だに現れることが無いのではないかと感じるのです。
ソングライターとしては才能を発揮できなかった、ブライアンのサウンド・クリエイターとしての才能。
それが。やはり、ストーンズの礎にはあったのだと。そこを見落としてはならないのだと思うのです。
故に、その場に居合わせたビル・ワイマンも去ったストーンズは・・・変質してしまったかなとすら感じるのです。

余波、余波、余波。

順調だった。
計画に。
突発の異変。
対応を余儀なくされる。
余波。余波。余波。

座礁する前に。
新たな対応。
帆を目いっぱい張るか。
舵を切って旋回するか。
余波。余波。余波。

横波。
荒波。
逆風。暴風。
どうかわす。どう切り返す。
余波、余波、余波。

ここで変われば。
そこで、あそこで。
その総てを再計算。
その総てに手を打って。
余波、余波、余波。

どこかから。
引っ張って。
こちらを。
凌いで。
余波、余波、余波。

引っ張ったところにも。
布石を打って。
対処療法の目処だけ着けたら。
一旦は、ひと呼吸。
余波、余波、余波。

一旦は。
ひと呼吸。
しかし。
直ぐにも後から。
余波、余波、余波。

再び、三度。
頭を巡らせ。
貼りつけ。
凌いで。
余波、余波、余波。

息つく暇も無く。
走りながら。
手を施し。
布石を打ち。
余波、余波、余波。

打ち続く。
波に。風に。
悪酔いしながらも。
次への師苗を考える。
余波、余波、余波。

その連鎖の中で。
いつか。
対処療法ではなく。
原因療法を生み出すのだと。
余波、余波、余波。

あらゆる。
変化。
あらゆる。
異変。
余波、余波、余波。

そいつを。
乗りこなせれば。
乗り切れれば。
揺るがない礎が出来るはずだと。信じながら。
余波、余波、余波。

悪酔いに。
慣れちまう前に。
楽しみながら闘える。
そんな酔い方を身につけようと。
余波、余波、余波。



web拍手 by FC2

|

« 2015/12/04 Fri *闇の住人 / Luther Allison | トップページ | 2015/12/08 Tue *誰のものでもありゃしない / The Beatles »

001 British Rock」カテゴリの記事

008 The Rolling Stones」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/62827430

この記事へのトラックバック一覧です: 2015/12/07 Mon *余波、余波、余波 / The Rolling Stones:

« 2015/12/04 Fri *闇の住人 / Luther Allison | トップページ | 2015/12/08 Tue *誰のものでもありゃしない / The Beatles »